<strong>総合化を急ぐ本間ゴルフは7月4日、都内の撮影スタジオで来年春夏物の「HONMA APPAREL」を発表した。その様子は7月5日に当サイトで配信したが、今回は当日のプレゼンテーションを担当した菱沼信之常務との動画インタビューを掲載しよう。</strong>
同社が立ち上げるアパレル事業は、ゴルフクラブで培ったブランドの有効活用といった安易さがない。今年1月に伊藤忠商事、タイの大手財閥チャロン・ポカパン(CP)グループと提携し、両社から総額120億円の投資を受けて新事業の足場を固めた経緯がある。
伊藤忠の繊維事業は中国・アジア市場を重要拠点と考えており、スポーツ関連分野でもパートナーと協業を進めている。
一方、伊藤忠が提携する華僑系のCPは、食料品や流通、不動産を手掛けるコングロマリットで、タイではセブン‐イレブンを約7600店舗展開中。ゴルフアパレルを開拓する上で、架橋人脈と情報量は強力な武器になりそうだ。
そんなわけで発表会にはホンマの劉建国会長のほか、伊藤忠の岡藤正広会長も足を運び意気込みを語った。発表の会場費に2日間で1000万円超を投じるなど、気合が入っているのである。まずは当日の様子を簡単に動画で。
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ライバルはデサント
ホンマアパレルは当面、日本と中国に絞って供給する。双方の販売比率は半々を見込むが、「ゴルフの高級ブランド」という触れ込みで中国の富裕層に「街着」として定着すれば、膨大な人口を抱えるだけに販売量を捌けそう。
一方の国内市場は、ファッション系のゴルフアパレルが群雄割拠。しかし、ホンマが攻めるのはそこではなく、機能性を追求した正統派のゴルフウエアで「ライバルはデサント」(菱沼常務)を明言した。
メンズ3ライン、レディス2ラインで、シャツが1万1000円から、パンツは1万3000円から。商品テイストに合わせて販路を棲み分け、高価格帯は百貨店等が中心となる。
プレゼンテーションを担当した菱沼常務は昨年11月、テーラーメイドゴルフからホンマに転職。そのため今回のステージはデビュー戦といえるもので、終始緊張の面持ちだった。
同氏はホンマをどのようなメーカーと捉えているのか。また、新商品のどのあたりにホンマイズムを感じるのか? 次の動画ではこのあたりを聞く。
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<h2>特にパンツの機能性に自信</h2>
ホンマは全社的にゴルフ熱が高い社風だが、これが商品開発に反映されるという。
機能性を集約したのがメンズのみ展開する「パフォーマンスライン」。これはアスリートモデルの位置づけで、シビアにゴルフをしたい男性向けの商品だ。
「ウルビルド4D(動体裁断)」は、人間工学の研究者・中澤愈氏が考案した裁断法で、運動量が多い背中部分の動きを妨げないよう脇線を前側にすることで、皮膚との摩擦を軽減。背中の可動域が広がるとか。
「インビジブルスタビライザー」は、ゴルフスイングで最も負荷のかかる腰部分に、医療用のコルセット素材を付けたもの。腰痛に悩む人やシニアゴルファーに朗報といえそう。
動画では菱沼常務がモデルとなって、実際の機能を説明している。
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