今回19回目を数得る同大会は、世界6大陸で60以上の国と地域が参加する予選を勝ち抜いた各国の選抜チームが、世界一を目指して競い合う国別の世界選手権。トヨタが冠となって、主催国である日本の文化に触れながら国際交流を促進し、将来のゴルフ界を担う人材育成も目的としている。
出場資格は大学生を除く18歳以下の男子で、今回の日本代表は、出水田大二郎(イズミダ・ダイジロウ=樟南3年・鹿児島県)、時松源藏(トキマツ・ゲンゾウ=沖学園2年・福岡県)、浅地洋佑(アサヂ・ヨウスケ=杉並学園2年・東京都)、佐藤太平(サトウ・タイヘイ=水城2年・兵庫県)の4名。参加国はデンマーク、ドイツ、南アフリカ、インド、タイ、豪州、米国、カナダ、グアテマラ、アルゼンチン、コロンビアで、日本の優勝は94年の第3回大会だけで、ここ10年では2位が最高となっており、今回は大きな期待を背負っている。
今回の結団式では、登壇した2名のプロに出場選手が質問するコーナーが用意され、試合に勝つための秘策について、石川遼が応えるシーンもみられた。
「試合に対して準備することが一番大切だと思います。日頃の練習はもちろん、安心してティーオフを迎えるということです。試合当日は1時間20分前に入り、ショットの練習とパターの練習をしています。安心した状態で試合に臨むことが大事で、プロになってからは当日のティーオフまでの時間配分は変えていません」――。
また、第1回大会に出場経験のある近藤共弘は当時の思い出を聞かれ、
「当時は緊張していて憶えていないというのが正直なところです。ゴルフは個人のスポーツですが、チーム戦になると様々なことを考えるようになると思います。それが今後のゴルフで必ず役に立つはず。そういう気持ちで臨んで貰えると良い結果に繋がると思います」――。
石川の登場でジュニアゴルフ界は空前のブームとなっている。それはジュニアクラブの販売推移をみれば一目瞭然なのだ。そのような側面でいえば、今後数多くのジュニアゴルファーがプロを目指せるよう、このような大会を始め多くの登竜門が必要な時期にになっているのかも知れない。