同社は今年前半、『ギガシリーズ』で高反発ドライバーを販売した実績を持つが、今回発表したモデルは、全ての面でルールを完全に超えた"飛距離型設計"を搭載したフルチタンドライバーとなる。
ヘッド体積500㎝3は、同社独自のヘッド開発力で成し得たもの。特に、注目されるのが「ハニカムクラウン」と呼ばれるクラウン部の構造だ。これはクラウンを蜂の巣状にし、1000tのプレスで鍛造・研磨することで剛性を高めながらも超軽量化に成功。それがインパクト時のエネルギーロスを抑制し、より高いフェースの反発性能を実現しているという。
クラウンの肉厚は0.8㎜で最薄部は0.5㎜と1㎜を切る。この数値が何よりもヘッドの撓みの強さ、それに伴う反発性能の高さ(CT値:310、反発係数:0.853)を物語っている。さらに、特筆できるのがヘッド重量で、その数値は180g。超大型でありながら軽量化を図ったことで、スイングパワーが不足している人、スライスで悩んでいる人でも振り切れるとのこと。ヘッドスピードのアップも大いに期待できるだろう。
ヘッドが飛距離特化型ならシャフト(ミツビシ社製オリジナルフェアライン)も同じ。長尺47インチでありながら、ヘッドが走って振り抜ける設計が施された。また、ヘッドスピードに応じてスペックを3タイプ用意していることが、使用者層の幅を広げそう。(シャフトスペック:S55=42m/s以上、R45=38~41m/s、R40=37m/s以下)
一頃言われた「長・軽・大」を最新テクノロジーでさらに進化させたという位置づけだが、実際練習場でのヒューマンテストでは、「試打された人の中には、マイクラブよりも20ヤード飛んだという声もありました」と飛距離性能に関して確かな手応えを感じているとのことだ。
一般的に高反発モデルは、8~10万円前後と高額だが、『フェアライン500』はオープン価格ながら参考価格は4万8300円(税込)と5万円を切る。競合品の半値ほどだ。
「利益重視ではなく、対象とするプレーヤーの方々にとって求めやすい価格を設定しました」(イオンスポーツ)
レアケースな破格値といえるが、この話題性の高いニューモデルを販売関係者が戦略的にどう位置付けていくのか、今後の動きが注目されそう。
『フェアライン500』の概要は以下の通り。
○ロフト角:9.5、10.5度、○ライ角:59度、○バランス:C8(R40)、C9(R45)、D0(S55)、○総重量:270g(R40)、275g(R45)、285g(S55)
商品の問い合わせは、フリーダイヤル(0120-01-3672)。