キャロウェイゴルフは2月20日、革新的な新機能を多数搭載した『XR』シリーズを発売した。
『XR』シリーズは、2013年に"300ヤードスプーン"『X HOT』で話題となったカップフェースをアイアンにも搭載し、ドライバーからアイアンまで爆発的な飛距離を実現したシリーズが出揃ったという。ちなみに、『XR』の"R"はRacing(レーシング)の頭文字で、同社の最先端なテクノロジーを駆使し、レーシングカーのように驚異的なスピードをクラブでも生み出すことを意味しているのだとか。それでは、以下より、『XR』シリーズのドライバーと進化したアイアンを中心に紹介しよう。
■『XR』ドライバー
『XR』ドライバーは、ヘッドの空気抵抗を軽減する新開発の「SPEED STEP(スピードステップ)クラウン」を採用したモデル。これにより、スイングスピードが最大化し、飛距離アップが望めるという。また、『X2 HOT』よりも約17%の低重心化に成功(同社調べ)。ロースピンの強弾道で、サイドスピンを抑えた直進性が高いボールが打てるという。さらに、同社史上最速のボール初速を生む「R・MOTOフェース」により、フェース周辺部を約3g薄肉化し、高反発エリアの拡大と軽量化を実現。ミスヒット時でも飛距離ロスが少ないように設計されているとのこと。
その他にも『ビッグバーサアルファ815』に採用された、ロフト及び打ち出し方向の調整が可能な「アジャスタブルホーゼル」を搭載し、最適な打ち出し角及び打ち出し方向を調整することも可能だ。ヘッドサイズは、460?で、クラウンは、マットブルーを採用。また、ドローバイアス設計によりつかまりの良さもアップ。さらに、『X2 HOT』ドライバーより約9%慣性モーメントがアップしたことで、ミスヒットに強いドライバーが完成したという(同社調べ)。
本体価格はオリジナルシャフト(XR)装着モデルが5万8000円。Tour AD MJ―6、SPEEDER 661 EVOLUTION、Diamana R60装着モデルが 7万8000円となっている。
実際に同ドライバーを試打した深堀圭一郎プロは、
「振りやすいですね!フェースの弾きがすごくいい。打った時にフェースに食い付いて弾く、キャロウェイの良い打感がさらに進化した感じです。少し強めに振ってみましたが、ヘッドの加速が圧倒的に前作(『X2 HOT』)と違います。ダウンスイングからのスピードがすごく速くなっている感じがありますね。また、球を押す力強さがあって、前に伸びる弾道になっています。ですから、飛距離アップを必ず約束してくれるドライバーだと思いますよ」
と、使用感を述べた。
■『XR』アイアン
続いて紹介するのは、『XR』アイアン。同アイアンの最大の特徴は、キャロウェイ史上初の「360度カップフェース」を採用した点だ。これは、ステンレススチールを360度(全周囲)でカップ型に成形したもので、#4~#7に搭載したという。このウッドと同様のカップフェースをアイアンに採用することで、ボールの反発性能を高め、今までにない飛距離を実現したという。
またウッドに採用されている「アンダーカットインナーウエイト」をアイアンにも搭載し、低・浅重心を実現。低・浅重心設計にすることで、フェースが上を向くことなくスムーズなインパクトを創出し、ボール初速が向上。また、サイドスピンも少なくなるので、直進性が高まるという。さらに、アイアンのソール側のキャビティー内に「V.A.Rラバー」を装着。オフセンターヒット時の振動を最小限に抑え、心地よいフィールを生み出すとか。また、ヘッド周辺にウエイトを配分し、慣性モーメントを高めてミスヒットに強い、やさしいアイアンが完成したという。
本体価格はオリジナルカーボン(XR)装着モデル6本セットが10万8000円、NSPRO950装着モデル6本セットが9万6000円となっている。単品#4、AW、SWも用意している。
実際に同アイアンを試打した深堀圭一郎プロは、
「おーっ!すごい弾きだな。ボール初速の出方が凄くいい。フェースの弾きがしっかりあるので、ボールスピードが上がっていますね。弾道も良い高さだし、ボール初速が速いからって、止まらない球でもない。また、クラブ全体の重心配分がいいので、芯に当たりやすいですね。全部打って、ひとつも芯を外しませんでした。今回、6番アイアンを試打しましたが、一度打ったら自分のクラブに戻りたくない気持ち良さがあります」
と、そのアイアンの"飛び"に驚いているようだった。
■『XR』フェアウェイウッド、ユーティリティ
続いて紹介するのは、『XR』のFWとUTの2機種。同2機種の特徴は、フェースに反発性能の高い、「カーペンター455スチール」を採用したこと。周辺部の薄肉化とフラットソール形状にすることで、高初速エリアが拡大し、ボールスピードの向上を実現したという。また、前作(『X2 HOT』)よりさらに低く、フェース寄りにウエイトを配置した「Newアンダーカットインナーウエイト」設計により、低・浅重心が進化。FWが、前作『X2 HOT』より約20%、UTが前作(同)より約46%の低重心化になり、スピンを抑えた強弾道で、飛距離を最大化したという(同社調べ)。さらに、ドライバー同様、マットブルーをクラウンに採用し、光の反射を抑えている。
FW(3w/15度、4w/17度、5w/19度、7w/21度、9w/23度、11w/25度)の本体価格は、オリジナルカーボン(XR)装着モデルが3万3000円。Tour AD MJ―6装着モデルが 5万3000円となっている。UT(3H/19度、4H/22度、5H/25度、6H/28度)の本体価格は、オリジナルカーボン(XR)装着モデルが2万8000円。NSPRO950装着モデルが 2万6000円となっている。
なお、『XR』シリーズは、さらなる強弾道を生む『XR PRO』(3月上旬発売予定)、女性用の『X Women's』も取り扱う。両モデルの特徴、スペックなどの詳細は同社サイトでチェックしてほしい。
URL:<a href="http://www.callawaygolf.jp/" target="blank"> www.callawaygolf.jp/</a>