今年発売したドライバー『TP-XI』。中条カムイ独自の窒素ガス入りヘッドがゴルファーに好評だ。そのFW『TP-XI FW』が発売した。ドライバーに使用されるチタン材DAT55Gを極薄フェースで採用してドライバー並みの反発性能を実現した。
操作性を向上させるため、従来品『XP-03FW』と比べ20ccコンパクトに設計。重心距離は短く、浅重心の低スピンヘッドだ。#3(14.5度)、#4(16度)、#5(17.5度)、#7(19度)がラインアップする中で、今回は#3と#4をギアの賢者・永井延宏が徹底的に検証した。
まずは動画で
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<h2>試打インプレッションTP-XI FW #4(16度) 小さく見えない形状高初速、弾き感抜群の4番</h2>
<img src="https://cms-backend-gew.com/wp-content/uploads/2024/11/kamui11.jpg" alt="" width="1000" height="82" class="size-full wp-image-83888" /> TP-XI FW4 試打データ 地面から
<strong>第一印象</strong>
<span style="font-weight: bold; color: #1c4ca0;"><strong>永井</strong></span>まず4番(16度)ですが、構えてみるとフェースは開き気味に見えます。このあたりは、左に行かせたくないという意図が見て取れますね。
<strong>試打印象</strong>
<span style="font-weight: bold; color: #1c4ca0;"><strong>永井</strong></span>打った第一印象は、インパクト効率が1.52と非常に高い。フェースの弾きが強く、初速が速い。それでいて低スピン性能。これが『TP-XI FW』の大きな特徴だと思います。それに加え、構えた時に感じた僅かなオープンフェース、フラットなライ角で、見た目通りに左に行かない飛球になりましたね。これは、実際にコースで力が入った時に、左にはいかない安心感がありますね。
試打データはキャリー203.7ード、トータル243.1ヤード。使い慣れてくれば、#4らしいキャリーになると思いますよ。
<span style="font-weight: bold; color: #e74c3c;"><strong>GEW</strong></span>いま打ってもらいましたが、今回の『TP-XI FW』 は各番手が従来品の『XP-03FW』と比べて20 cc小さくコンパクトになっていますが、それ以外に形状から感じることはありますか?
<span style="font-weight: bold; color: #1c4ca0;"><strong>永井</strong></span>ヘッドを上から見た外郭の弧が、ネックと対角側が膨らんでますね。海外ブランドのドライバーのような形状で、サイズ自体は小ぶりですが極端に小ささを感じませんでした。また、構えるとフェース面が少し長く見えるので、ボールへのコンタクトがシビアに感じない。現代的な大型ヘッドのドライバーとの相性の良さを感じますね。
<span style="font-weight: bold; color: #e74c3c;"><strong>GEW</strong></span>弾き感、打感は?
<span style="font-weight: bold; color: #1c4ca0;"><strong>永井</strong></span>なかなかのモノですね。弾き感、初速ともに強くて速い。
<span style="font-weight: bold; color: #e74c3c;"><strong>GEW</strong></span>実はドライバーのフェースに使われるDAT55Gという反発性能に優れた素材を、このFWのフェースに使っています。
<span style="font-weight: bold; color: #1c4ca0;"><strong>永井</strong></span> それが弾き感、初速の速さの正体ですね。それに加えてスコアラインの存在が、芝の上から打つクラブとして機能していて、水や芝が噛んでもボールがドロップすることは無いと思います。薄肉なのに溝が機能する。造りこまれていますね。
<h2>試打インプレッションTP-XI FW #3(14.5度) 超低スピンで強弾道ミニドラでも活躍の#3</h2>
<img src="https://cms-backend-gew.com/wp-content/uploads/2024/11/kamui22.jpg" alt="" width="1000" height="85" class="size-full wp-image-83889" /> TP-XI FW3 試打データ 地面から
<strong>第一印象</strong>
<span style="font-weight: bold; color: #1c4ca0;"><strong>永井</strong></span>ロフト角が14.5度になって、フェースが立って見え、スクエア感が強い。目標に対して、スパッと構えられます。ソールの座りもイイですね。
<strong>試打印象</strong>
<span style="font-weight: bold; color: #1c4ca0;"><strong>永井</strong></span>#3は#4以上に低スピン性能が如実に顔を出しますね。フェースのチタン素材もあって、ミート率も1.53と良い数値ですが、私のヘッドスピード(40.6m/s)ではスピン量が1568rpmと低く、地面からのボールを打つとキャリーを出すのは少し厳しい、、、ということで、ティーアップしてのミニドライバー的に打ってみますね。
ということで、ティーアップして、再チャレンジ・・・
<span style="font-weight: bold; color: #1c4ca0;"><strong>永井</strong></span>ティーアップして、少し打ち出し角を増やすように打つと、キャリーも217.1ヤード、トータル飛距離でも250ヤードまでいきました。スピン量も1760rpmまで増えました。その意味でも、低スピン性能は非常に高い。これだけ尖った性能をもったFWは久しぶり打ちましたし、それが『TP-XI FW』、特に#3の大きな特徴だと思いますね。
<h2>永井延宏の『TP-XI FW』FW3とFW4の総評</h2>
<img src="https://cms-backend-gew.com/wp-content/uploads/2024/11/kamui33.jpg" alt="" width="1000" height="78" class="size-full wp-image-83890" /> TP-XI FW3 試打データ ティーアップ
<span style="font-weight: bold; color: #1c4ca0;"><strong>永井</strong></span>この『TP-XI FW』 の最大の特徴は、DAT55Gというフェースのチタン素材によるパフォーマンス、ボール初速、インパクト効率の高さ、そして低スピンに集約されます。
<span style="font-weight: bold; color: #e74c3c;"><strong>GEW</strong></span>その中で、永井さんは特に#3で苦労されていました。
<span style="font-weight: bold; color: #1c4ca0;"><strong>永井</strong></span>そうですね。その意味では、ミニドライバー的に使用するのはアリですね。特に、シャフトがフェースに近い方がドライバーよりボールに当てやすいと感じるゴルファーもいて、これだけのボール初速、低スピンの弾道は、ドライバー並みに使用できると思いますし、魅力的だと思います。
<span style="font-weight: bold; color: #e74c3c;"><strong>GEW</strong></span>アドレス時のソールの座り、打った時のヌケはどうでしょうか?
<span style="font-weight: bold; color: #1c4ca0;"><strong>永井</strong></span>ゴルファーがやりたいことを実現するために、微妙にアドレスを変えたりしますが、その時でもソールのトゥ・ヒール方向、そしてフェースと
バックフェース方向で丸みがあるので構えた時のソールの座りが安定して、インパクトでのソールのヌケもオールマイティに、傾斜やラフなど様々な状況に対応してくれます。
<span style="font-weight: bold; color: #e74c3c;"><strong>GEW</strong></span>一言で『TP-XI FW』 はどんなクラブですか?
<span style="font-weight: bold; color: #1c4ca0;"><strong>永井</strong></span>低スピン・強弾道でライナー性の飛球なので、グリーンにボールを止めるというよりは、「芝の上から打つという条件の中で、一番飛ばせるクラブ」と言って良いでしょう。