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    ハッシュタグ「LPGA」記事一覧

    研修でビールの注ぎ方も学ぶ <strong>女子ツアーは相変わらず絶好調ですが、その理由を伊藤さんはどのように考えているのか。まずはこの点から教えてください。</strong> 「その質問をよくお受けするのですが、わたくしたちは諸先輩方からバトンを受け継いだ中で、女子プロゴルフがどのように社会で必要とされるのかを常々考えております。具体的には20年ほど前に仕組みを作った『新人セミナー』と『ルーキーキャンプ』ですね。ここでの研修が支えになっていると思います。 女子ツアーはファンサービスがよい、プロアマでお客様に楽しんで頂けている、そのような評価がございます(笑)」 <strong>20年前は女子ツアーの厳冬期でした。テレビ中継も深夜帯の埋め草番組等に凋落して、いわゆる不人気コンテンツだった。</strong> 「当時はスポンサーさんも激減して、テレビも土曜日は中継しませんとか。非常に厳しかったわけですが、その苦境を脱するためにイチから教育をやり直したのです」 <strong>新人教育はGBD(ゴルフ・ビジネス・デビジョン)、つまり伊藤さんの管轄ですが、具体的な活動内容は?</strong> 「まず、ルーキーキャンプは9月の『日本女子プロゴルフ選手権』で、火曜から最終日まで裏方のお仕事を体験します。プロテストの1位合格者はこの大会に出られる特典があるので免除されますが、それ以外の全員がその年と翌年の2年間(TCP会員は1年間)、泊まり込みでフォアキャディやスコアラー、ギャラリー整理などを朝から晩までやるわけです。 これによりプロの立居振舞やギャラリーの喜ぶ姿を間近に見たり、あるいは自分だったらこうしようと考える機会が得られます。 で、いずれ試合に出ますよね。そのとき山の上にいるフォアキャディの旗の出し方が遅くても『何やってるの』ではなく、『迷ったんだな』と思えるじゃないですか。裏方さんの事情や気持ち、自分のプレーが沢山の方に支えられていることへの感謝の気持ちを、」 <strong>実体験で叩き込む。</strong> 「そう、それが何より大事なんです」 <strong>一方の新人セミナーは?</strong> 「こちらは毎年12月に3日間、朝から晩まで缶詰になって、前夜祭でのマナーや言葉遣いも勉強します」 <strong>以前女子のプロアマに出たとき、パーティーで同伴プロがビールを注いでくれました。そのタイミングが絶妙で、聞けば「ビールの注ぎ方も教わりました」って。</strong> 「はい、やっております(笑)。立食パーティーでお料理を取るときのお皿とお箸の持ち方とか、どんな会話をすると適切なのかも研修します。あのぉ、20代の前半で企業の役職者とお話をするときに、何を話題にすればいいかわかりませんよね。なので、まずはお天気の話に始まって『ゴルフでどんなところにお困りですか?』など、円滑にコミュニケーションするための会話術も学びます。 最近ではSNSの対応も研修しているんですね。試合会場のロッカーなどを勝手に載せると、拡散して不都合が起きるじゃないですか。そのような失敗例を題材にしてお勉強をしております」 <strong>セミナーは何科目ですか。</strong> 「という質問があると思って、ここにご用意しました(笑)。はい、これが昨年のスケジュール表です。 初日の9時20分に小林会長が朝イチの挨拶で気合を入れて、その後『先輩プロに聞くLPGAの歴史』や『トーナメントの仕組み』とつづき、『ゴルフ規則』『社会人としての作法』。それから『アンチドーピング』や『選手とソーシャルメディア』までが初日の講義です。 2日目は8時半から『栄養学』『演出術』『レセプションマナー』などで、3日目に『トレーニング実技』や『日焼け対策』など、トータル十数科目を学びます」 <strong>税務署が講義する「税の基礎知識」もありますね。プロは個人事業主だから、申告漏れは致命傷。一人がうっかりしただけで全体のイメージが悪化する。</strong> 「はい。ですからそのあたりも細心の注意を払っております」 <strong>新人セミナーの費用はどうなるんですか?</strong> 「会員は全額協会が負担します。具体的な金額はマル秘ですが(笑)、QTから資格を得ている『単年登録者』からは参加費を頂きます」 <h2>華やかなツアーの裏側で壮絶なサバイバル</h2> <strong>単年登録者とは?</strong> 「まず、LPGA会員の全体像を話しますと、会員はトータル1034名(2016年2月26日現在、以下同)で、内訳はトーナメントのTP会員が811名、ティーチングのTCPでA級が179名、これ以外にインターナショナル会員(35名=韓国籍19名)と特別会員(9名)がおります。 これに加えて、会員外のカテゴリーとしてQT資格の単年登録者(63名)とTCPのB級(18名)、C級(3名)にアシスタント(22名)という構成ですね」 <strong>なるほど。ティーチング資格のTCPが2割弱ということは、それ以外はトーナメントプロですか?</strong> 「プロフェッショナル会員というカテゴリーになります」 <strong>でも、その大半は試合に出られないでしょう。</strong> 「そうですね。参加選手の枠は108名、大きな試合では140名ほどですが、ツアーでお金を稼げているのはボミちゃんの2億数千万円を筆頭にして23万7000円の168位まで。つまり169位が稼げていないわけですが、この169位タイがもの凄い数になりましてね、仮に100名いるとすれば、計270名ほどがトーナメントで必死に頑張っている、あるいは何とか頑張ろうとしている人数になります」 <strong>ミニスカでひらひらと、お花畑みたいな女子ツアーも、実は壮絶なサバイバルなんですね。4日間の男子ツアーの場合、旅費その他で千数百万円稼いで収支トントンと聞きますが、女子の経費は?</strong> 「どうでしょう。そこはあくまで印象ですけれど、38試合にフル出場して1試合平均20万円、年間760万円ぐらいじゃないかしら」 <strong>すると1000万円以上稼がないと苦しいですね。</strong> 「だと思います。かなり大雑把な捉え方ですが、TP会員の半分に当たる400名ほどがQTに挑戦していると想像できて、それ以外のTP会員はツアー以外でゴルフのお仕事をしたり、していなかったりだと思います」 <h2>能力要件ガイドを作成</h2> <strong>会員登録に更新制度はあるんですか?</strong> 「ありません」 <strong>登録して会費を払い続ける。</strong> 「そうなりますね」 <strong>するとツアー引退後のセカンドキャリアも継続するわけでしょうが、GBDの活動にこれは含まれますか。</strong> 「GBDはゴルフ指導者の育成をしていて、TCP会員はレッスンのお仕事で会員登録、一方のTP会員はツアーに出ることが前提です。ツアーを退いたTP会員がそのまま指導することに問題はありませんが、より深い勉強をしたい場合はTCP資格を取るひとも沢山います。セカンドキャリアとして自己研鑽を積む場合は、GBDの対応になりますね」 <strong>レッスンの仕事に関わる女子プロの総人数はどれくらいですか?</strong> 「それも正確に把握できていませんが、先ほどのお話につなげれば、TP会員の半分に相当する400名前後にTCPを加えた600名ぐらいかしら。それで生活のすべてを賄えているかは別にして」 <strong>一説によると国内のレッスンプロは男女で9000名、市場規模が120億円として1人当たり平均年収130万円との見方もあります。これ、完全にワーキングプアの範疇ですね。</strong> 「あのぉ、それはゴルフだけの話ではなくて、人口が減ると様々な業種で同じような問題が起きますよね。ですので、大事なのは個人の質だと思うんです。 市場規模を指導者の数で頭割りすると先ほどの年収かもしれませんが、個別的には指導者の質によるものがとても大きくて、この先生だからゴルフを始めたい、続けたいと思われる指導者を、一人でも多く輩出するのがLPGAの役割です。なので、その面でのサポートは惜しみません」 <strong>具体的にどんなサポートですか?</strong> 「実は、今年から『能力要件ガイド』の作成に取り組んでいるんです。これは会員が自己研鑽できる仕組みなので、まさにセカンドキャリアへの対応といえるでしょうね。 具体的には、会員個々の特長を明確に示して、①ITを使った指導法に長けている、②プレゼン能力が高い、③個人または集合レッスンが得意、④ゴルフクラブの性能を熟知して身体とギアのマッチングが得意など、会員によって異なるスキルを自覚して、伸ばすことが目的なんですね。 我々は、特に小学生以下のジュニア育成が得意だと自負しておりますので、そこの強化もしていきます」 <h2>ジュニアゴルフ界の問題点</h2> <strong>LPGAにはジュニアゴルフコーチの資格認定制度があって、通常のTCPに比べて狭き門です。ジュニアの資格保有者は何名ですか。</strong> 「現状では50名です。ゴルフを通じて良き人間、良きゴルファーを育てるのが理念なので、『正直』『責任』『礼儀』『感謝』『尊敬』『自立』という6つの価値観を、日々、呪文のように唱えて指導してるんです。 親子でも、親御さんだからこそお子さんに言い難いことってありますよね。ですから、指導者ゆえに伝えるべきこともあると思っていて、」 <strong>ジュニアゴルフの世界は多くの問題を抱えています。大会主催者がエリートジュニアを奪い合ったり、学校へも行かせずゴルフ漬けで、スコアを誤魔化す「消しゴム問題」も指摘される。困ったもんです。</strong> 「はい。残念ながらおっしゃるとおりで、子供をプロにしたい親御さんが極めて熱心に、ほかのことを度外視して学校へ行かせなかったりも散見されます。でも、それでは本当に強くなれませんし、ヒトとして総合力がなければダメなんだということを、我々はプロの団体だからこそ、発言する必要があると思うんですね」 <strong>子供をプロにしようと無理をして、家庭崩壊を招いてしまう。</strong> 「あのぉ、親御さんも決して悪気があるわけではなく、子供のためを思ってのことですよね。でも、渦中にいると正しい方向が見分けられず、ズレる場合も多々あります。その際、誰かが俯瞰で見て『今やるべきはこっちじゃないかしら?』と言ってあげられるのがコーチであり、指導者なんだと思います」 <strong>LPGAのジュニア指導は、いわゆる競技志向のエリートジュニアが中心ですか? それとも、一般の子供へ敷居を下げる目線を大事にしている?</strong> 「うん、そこは両方ですね。まずはゴルフ人口を一人でも増やして、人生を楽しむ選択肢のひとつにゴルフを加えて頂きたい。そこをしっかりやりながら、その中の何万人に一人かは職業としてゴルフを選ぶ子供もいるでしょう。ですから両方大切だと思っています」 <strong>下世話な質問をします。50名のジュニアコーチは喰えてますか。</strong> 「う〜ん、過去20年ほどジュニアの指導者を育成してきて、今のところ実態調査が甘いんですね。なので、今年から念入りに調べようと」 <strong>実態調査というのは、生活調査のこと?</strong> 「いえ、生活を調べるということではなく、誰をターゲットに、どんな指導をどの程度の頻度で行って、成果はどうだったのかを把握する。これをベースに今後の仕組みを作ろうということです。 ジュニアコーチの資格制度は2年間を1スパンでやっていますが、これから東京五輪がありますし、質の高い指導者が誇りをもって食べられる環境を整えることは、とっても大事じゃないですか」 <strong>おっしゃるとおりだと思います。</strong> <h2>上位を韓国勢が占める現状</h2> <strong>多少、意地悪な質問をします。</strong> 「イヤです(笑)」 <strong>まぁ、そう言わず。</strong> 「どうぞどうぞ(笑)」 <strong>昨季賞金女王のイ・ボミは韓国枠での五輪出場が厳しい状況ですが、国内ツアーでは彼女を筆頭に5位まで外国人選手が占めている。ということを考えれば、LPGAのジュニア育成は本当に機能しているのか? そんな疑問もわいてきますが。</strong> 「あのぉ、外国人選手が上位を占めた一因に、QT制度を設けて国外に門戸を開いたこともあるんですね。国際的に競争力のあるツアーを開催して、その時々で旬な選手が出場すれば切磋琢磨できる。それと東京五輪を見据えたとき、日本人選手がメダルを狙うには厳しい環境が必要じゃないですか。今は外国人選手が上位ですが、これらの相乗効果で日本人選手も力をつけて、トーナメントが活性化すれば、より魅力的なツアーになると思いますが、如何でしょう?」 <strong>う〜ん。</strong> 「がんばってみた(笑)」 <strong>というか、韓国人選手と日本人選手の比較論に絞ってお願いします。</strong> 「あのですね、特にナショナルチームにおいては国のお金がどれだけ入っているか、ここは決定的な違いだと思いますし、韓国は日本の比ではありません。それと、韓国のジュニアは適切な時期に適切なプロの指導者から、適切な指導を受けています。我々も頑張ってはおりますが、子供たちが伸びるときにスイングの基本や試合への心構えをしっかり教えられるプロの指導者、その養成が追い着いていないとは思えます」 <strong>LPGAの指導スキルを高める必要があるわけですね?</strong> 「そうですね。日本の指導者全体の底上げは、非常に大きな課題だと思います」 <h2>LPGA独自でシニア指導のソフトを完成させる</h2> <strong>聞くところによると、LPGAのTCP資格はPGAの講習が最終段階で、ここに到達するには8年も掛かるとか。これでは長過ぎるし、有望な人材がLPGAの指導者になるための障壁になりかねない。と思うんですが、どうでしょう?</strong> 「そこは、PGAさんのお力を頂きながら、LPGAも日本の指導者の質の向上を図りたい、と。なんて言うのかしら、日本の指導者はあまりにも男性が多いので、女性も頑張ることによってイメージを変えたいんですね。よい人材が、ゴルフの楽しさを伝える仕事に就きたいと思ってもらえるよう、受講しやすい仕組みは大事だと思います」 <strong>すると今後、期間の短縮を含めて改革する?</strong> 「そこは、ノーコメントでお願いします(苦笑)。ただ、これまでLPGAはジュニア重視で来ましたけど、今年から新たなチャレンジをするんです。具体的にはシニア対策で、まだ企画段階なんですが、LPGA独自のレッスンマニュアルを開発して、シニア層が健康で末永くゴルフを楽しめる応援をしていきたいと、このほど決意いたしました!」 <strong>ほぉ。それはシニア専門の指導者資格ですか?</strong> 「いえ、現段階ではシニアコーチの資格制度ではなく、協会内部で勉強会をして一気に広げるほうがいいのかな、と。年内を目処にプログラムを完成させたいと考えているんです」 <strong>なるほどね。老いても男子だから、女性に教わったほうが心も弾む。女性のシニアコーチは、ゴルフリタイア防止のキラーコンテンツになるかもしれません。</strong> 「ありがとうございます(笑)。まずは何を伝えるかをこれから詰めて、企画を固めます」 <strong>となると、大学との産学協同もありですか? 健康長寿に寄与するゴルフ指導には専門の知見が必要だろうし。</strong> 「おっしゃるとおりです。専門家と一緒にテーマを設けて話し合うと同時に、会員個々がもっている知見や経験も集めたいと考えています。 知っていれば防げるケガもありますし、シニアのゴルフリタイア防止はとても大事じゃないですか。先ほどの『能力要件ガイド』の作成には数名の会員が関わっているので、それと同様のチーム編成でシニア対策を進めることもあるでしょうね」 <strong>メーカーとの協同はどうですか。ギアとスイングは不可分の関係だから、クラブの知識は重要です。</strong> 「もちろん大事なことだと思います。立場上、特定メーカーとの密接な関係は難しいでしょうが、クラブの重要性はジュニア育成を通じて実感していますので」 <strong>ジュニアもシニアも身体が頑健ではない点で共通しますね。</strong> 「あのぉ、10代で活躍する女子選手が増えたのは、メーカーさんが子供用クラブを開発して下さったおかげ以外の何物でもないんですね。 数十年前はスチールシャフトを子供用に切ったり、身体ができあがるまではクラブ振っちゃいけないとまで言われたものです。今は3歳児や小学校の低学年でも楽しくプレーできますし、小さく基本を教えたスイングが右肩上がりに育つので、成長してもスイングを作り直す必要がないんです。ゴルフの上達とクラブの進化はとても密接だと思っていて、」 <strong>それはシニアも同様だと。</strong> 「おっしゃるとおりです」 <strong>特定メーカーとの提携で角が立つなら、JGGA(日本ゴルフ用品協会)との相乗りはどうでしょう?</strong> 「そうですね。そこは協会同士でつなげて頂くとありがたいですし、是非、お願いします(笑)。いずれにせよ、今年はLPGAにしかできないことをしっかりと詰めます。ツアーの魅力に磨きを掛ける一方で、指導者はゴルフの楽しさを伝えてプレー人口やプレー頻度を高めること。 その際、道具やフィールドも大事なので、関係者の方々に感謝しながら協力をさせて頂き、活性化したいと考えております」 <hr />
    (公開)2023年04月12日
    上前なんかハネませんよッ <strong>LPGAの組織図を見ると、TPD委員会(トーナメント)とGBD委員会(ゴルフビジネス)、これに広報委員会を加えた三本柱が中心なっています。</strong> 「ええ」 <strong>清元さんはGBD担当の副会長ですが、具体的には何をするわけですか。</strong> 「GBDはゴルフ・ビジネス・デビジョンの略で、トーナメントに出られなくなったLPGAの会員や、外部でインストラクターをやっている人の教育部門。そんな役割が中心です。 3年ほど前に新体制をつくりましてね、TPDとGBDを明確に分けました」 <strong>教育というのは、接客業としての素養ですか。レッスンプロは「先生」とか呼ばれて、頭を下げることに慣れてない……。</strong> 「まあ、それだけではありませんけど、そこに力を入れてますよ(苦笑)。プロは勝負の世界ですからね、試合ではライバルを圧するオーラが必要でしょ。だけど、いずれ現役を引退したらレッスンを始める人が大半になる。 勝負で発揮していたオーラを出すと、生徒さんが逃げてしまうじゃないですか(笑)。言葉遣いや丁寧な物腰を身につける必要がありましてね、それを指導するのが教育部門です」 <strong>なるほど。インストラクター会員は何人ぐらいですか。</strong> 「全体で200名かしらねえ」 <strong>その200名に就職の斡旋を行うのもGBDの仕事ですか。</strong> 「斡旋というか、インストラクターを派遣してください、って依頼が来るんです。一番多いのは練習場さんからになりますけど、それで頂いた募集内容を用紙に書き込んで、情報を会員に教えてあげる。双方のタイミングが合えばLPGAから紹介するという仕組みです。 こんなこと言ったら叱られるかもしれませんが、やっぱり男子プロよりも女子の方がね、物腰が柔らかいじゃないですか(笑)。 そんなこともありましてね、最近はもう、完全に需要過多なんですよ。 依頼をお断りするケースも多いので、すべての希望に応えるには今の3倍、6 0 0人は必要じゃないかしらねえ……と思っています」 <strong>すると、何社ぐらい順番待ちなんですか?</strong> 「ありませんねぇ」 <strong>ない?</strong> 「ありませんねえ。なぜなら派遣はタイミングが大事でしょ。いま欲しいという場合がほとんどなので、お断りしたら『じゃあ、いいです』 と……」 <strong>もったいない。</strong> 「ほんとにねえ。本当に残念なんですけど、機会を逸するケースが非常に多いんですよ。LPGA のホームページには『求人求職コーナー』もありませんから、改良の余地はまだまだ残されています」 <strong>インストラクターを派遣したら、 紹介料というか、LPGAが上前をハネるわけですか?</strong> 「ハネませんよッ、失礼な(苦笑)…… 。この事業はLPGA会員の職業機会を生み出すのが目的ですからね、紹介だけにとどめてます。派遣そのものをビジネスにする考えもありません」 <h2>指導者には学問も必要です</h2> <strong>インストラクターの資格を取るには、どれぐらいかかるんですか?</strong> 「Aクラスで6年間」 <strong>えっ………、</strong> 「以前は13年でした」 <strong>そりゃまた、ずいぶん長いですねえ。資格認定制度はティーチングアシスタントを皮切りにC、B、Aの4段階ですが、6年間は長い。</strong> 「まあ、Aクラスになるまでには一定期間の経験が必要だし、プロテストを経ていない一般からの受講者はそれなりの技量を満たさなければなりません。トーナメントから来る人は実技を備えていますけど、やはり学問は必要でしょ。 大学の単位みたいなものですよ。Cクラスでも109時間の受講が条件など、 非常に厳しくなっています」 <strong>副会長自ら教壇に立つわけですか?</strong> 「というか、学問はPGA (日本プロゴルフ協会) の資格認証部でお世話になっているんですよ。ここには優秀な講師がずらりといらっしゃるので、わざわざ女子が自前で備える必要はありません。それだけのお金もないですから(笑) もちろんPGAとLPGAは連携を密に保ってまして、質の高い授業を維持しています。講師は20人ほど、生徒は120人ぐらいです」 <strong>LPGAは法人格の性格上、利益をガンガン追求する組織ではありませんが、それでもゴルフの普及や発展という「公益」を実現するためには一定の資金が必要ですね。</strong> 「ええ」 <strong>昨今はトーナメントスポンサーも多いでしょうが、全体の資金は、</strong> 「そのあたりは樋口会長に聞いてください」 <strong>聞きますが、GBDとしてはどうですか。</strong> 「来年は黒字になると考えています」 <strong>どのように?</strong> 「まず、LPGAはスクールを持っているので、これが収益を上げています。次が商品販売で、一番売れたのがメトロノームなんですよ(笑)」 <strong>音楽の?</strong> 「そう。私が(師弟関係の)不動の指導で使ったもので、スイングリズムをつくるのに最適なんですね。不動が使っていることが話題になって、協会でも販売していますと……。 作ってるのはセイコーさんで、1台1000 円だったかしら。これを定価の2〜3割引きで会員に卸して、そこからスクール生に販売したんです。 二番目に売れたのがスタンスチェックで、 こう、棒みたいなやつですね」 <strong>わかります。いくらですか。</strong> 「4000〜5000円くらいかしらねえ。そこはあなたの方が詳しいでしょ」 <strong>はい、調べておきます。</strong> <h2>不動プロが100万円寄付してくれました</h2> <img src="https://www.gew.co.jp/wp-content/uploads/2022/02/kiyomoto.jpg" alt="" width="788" height="525" class="aligncenter size-full wp-image-70812" /> <strong>そうして集めた資金は一部、「公益」にも振り向けられるわけですね。その際、LPGAや清元さん個人としても、ジュニア育成を重視されています。</strong> 「そう。これやらないとゴルフの普及はおぼつきませんから。」 <strong>清元さんはJGC (ジュニアゴルファー育成協議会) の役員も務めていますが、ジュニア育成はLPGAが業界で主導的な立場になるわけですか。</strong> 「そんなことはありませんよ。 各団体がそれぞれの特徴を活かして、 いろんな活動をなさっていますから」 <strong>その「いろんな活動」の基点というか、最大の受け皿がJGCになるわけですか。</strong> 「そうです。ですからLPGAはJGCにインストラクターを派遣する。そういったご理解でけっこうです」 <strong>共通の目標はありますか。5年以内にジュニアを何百人誕生させよう、とか。</strong> 「ありません」 <strong>ジュニアのビジネスを産業としてデカくするとか。</strong> 「あのね、アナタみたいになんでもお金に結びつける考え方は…困りますよ。そういったビジネスの話ではなくて、もっと大きな視点に立って、ゴルフに触れてもらう機会を増やすことが大事なんです。 もちろん、私自身『結果』の大切さは誰よりも知ってますよ。不動プロを育てなければ、私の話なんか、誰も聞いてくれなかったわけですから(笑)。ラッパだけ吹いて結果が出なければ誰もついて来ませんよね」 <strong>なるほど。じゃあ「結果」という意味で、LPGA内部の成果、進捗はどうですか。</strong> 「そうねえ……。まず、3年前からジュニアを指導するスペシャリストを養成しています。今はインストラクター200名のうちスペシャリストは13名しかおりませんが、これは児童のことを専門に勉強する必要があるので狭き門です。 スペシャリストは丸一日の講義を年に10 回受けます。資質としては、優しくて、思い遣りにあふれた人間であること、ヒトが好きなことですね。その上で、ジュニアの心や身体を熟知していなければなりません。 これまでのジュニアレッスンは大人の小型版だったでしょ。それではダメで、大人のコピーじゃダメなんですよ。子どもにはそれぞれ個性がありますので、それを我々がしっかり認識しなければね。 そういった専門家を養成するために、それなりの資金を振り向けてます。たとえばスペシャリストを目指す人は講義が無料、交通費のみ自己負担とか……。専門の講師も雇いますが、そのお金はジュニア育成基金から出しています」 <strong>それはLPGAの基金ですか。</strong> 「そうですね。6年前に不動が賞金女王になったとき、『あなた、100万円寄付しなさい』って、」 <strong>むしり取った?</strong> 「人聞きがわるいッ。でもまあ、そんな感じかしら(笑)。ほかにも寄付やみんなのアルバイトで貯めたお金を出し合って、今は千数百万円ほどになりました。 なるべく手を付けないようにはしてますが、スペシャリストの育成に惜しむつもりはありません。最初はね、この基金でジュニアトーナメントをやろうとか考えましたが、今はスペシャリストの養成が最優先です。 ここやらないと、子どもたちがゴルフと触れ合う機会をつくれませんから」 <h2>まずはスナッグゴルフを一生懸命</h2> <strong>清元さんが言う「子供」というのは、JGAがやってるエリートジュニアのことですか。</strong> 「違いますよ。ごくふつうの、一般家庭のお子さんです。 そういった子どもたちにゴルフの楽しさを教えるのが私たちの目的で、先ほどの育成基金も理想的には4000万〜5000万円、それだけあればかなりのことができると思います」 <strong>法人からの寄付はありますか。</strong> 「ないですねえ。以前、LPGAの幹部が個人企業のオーナーを口説かれて寄付をいただきましたけど、基本的には難しいんですよ。そこで私が声を大にして言いたいのは、寄付金に対する課税です。これ、とんでもない話ですよ。 私たちがやっている『スナッグゴルフ』にしましても、ボランティアが支えてる面が強いでしょ。そういった無償の行為に対しては、もっと評価していただきたいですよ」 <strong>「スナッグ」というのは、プラスチック製のクラブでテニスボールみたいな球を打つ、的当てゲームですね。アメリカが発祥とか。</strong> 「そうです。ゴルフって不愉快なスポーツじゃないですか。当たらないし飛ばないし……。だから最初から子どもに忍耐を強いると、みんな嫌いになってしまうのね。 スナッグみたいに大きなクラブヘッドで簡単なら、誰でも最初から楽しめるでしょ。 そこで5年前、うちの会長に『やりますから!』って宣言したんです(笑)。PGAとも話し合ってJGAにも持ち込みました」 <strong>JGCは全国の小学校にスナッグを寄贈して活動を広げてます。</strong> 「そう、広げることが大事です。そのためには指導者に子どもの基礎知識を持ってもらうことで、多くのボランティアの協力も必要です。それでボランティアの部分をJGC、その上の指導層をLPGAや他のゴルフ団体といったように、補完作用が整っているわけですよ。 でもこれだけではゴルフへ誘導するのが難しいので、近い将来、スナッグからゴルフへつなげる仕組みも導入します」 <h2>人生懸けてやってますよ</h2> <strong>11月にアニカ・ソレンスタムが来日した際、契約のキャロウェイが彼女の名前でゴルフクラブ350本をJGCに寄贈した。あれ、清元さんが仕掛けたそうですね。</strong> 「違います。あちら(JGC委員)のお骨折りですよ。ただ、日米の女子プロにおいて、社会貢献やボランティアへの意識差は本当に大きいと痛感しています。 それを世界のトッププロのアニカさんがやることで、LPGAの会員に目覚めてもらう意図もあって、自覚を促がす狙いでした。 もっとも、日米には社会通念や教育の違いがありますから、一概に日本の女子プロがダメとは言えない面もありましてね。いずれにしても、意識を向けさせることが大切です」 <strong>そもそも根本的な質問ですが、子供にゴルフは良いんですか? スイングは成長期の身体に支障があると言われるけど、</strong> 「あのねッ、どんなスポーツもやりすぎは身体にわるいですよ。ゴルフに限った話ではなく、当たり前じゃないですかッ。 だから私たちはジュニアのスペシャリストを養成して、発育と運動の適正を勉強してるんです。それと我々は、子どもにとってゴルフが一番と言い切るつもりもないんです」 <strong>一番じゃない?</strong> 「そりゃそうですよ。最初に選択肢を与えれば、あとは水泳だろうとサッカーだろうと、自分に合ったスポーツを選べばいいんですよ。 ただ私は、ゴルフで生きてきた人間ということもありますが、人間教育としてのゴルフの素晴らしさを確信しているわけですね。 善悪の判断や根気、集中力を養うには最適だし、審判がいないスポーツでしょ。OB杭にかかってるボールをどうするか、他人が見てないところで何をするか……、いろんな誘惑があるなかで、適切に処置しなければいけません。 これは一日の波、人生の波とまったく同じで、人間教育には絶好の教材なんです」 <strong>藍ちゃんという好例もあるし。</strong> 「ほんとですねえ。宮里さんの立居振舞は、本当に素晴らしいと思いますよ」 <strong>彼女はLPGAの努力の成果ですか。だとすれば、ジュニア育成のシステムによって第二第三の宮里を輩出できるわけですけど。</strong> 「違います。彼女の場合はご両親が素晴らしいということもありますが、やはり沖縄のゴルフ環境が一番でしょうね。本人の資質もありますので、我々のプログラムやシステムによって生まれた存在ではないと思います。 それにしても今、私が心配するのは親御さんたちの過剰な反応ですよ。自分の子どもが藍ちゃんになれると思っている。多いでしょ?  借金してエリートジュニアを目指そうと、家庭そのものが崩壊する。そんな『バカ親』が多いんです。『親ばか』じゃなくてバカ親ですよ。 大切なのは、ふつうの子どもとして健全な大人に育てること。その過程でゴルフが少しでもお役に立てるならば、こんなに嬉しいことはないんです。 だいたい我々に未来ありませんから、これからいなくなるだけでしょ(笑)。せめて将来を担う子どもたちに、夢や希望の持てる社会を用意しておきたいじゃないですか。その一心でやってますよ、人生懸けて……」 <hr>
    (公開)2023年01月31日
    韓国の距離計ブランド「ボイスキャディー」シリーズを製造・販売する、ボイスキャディー社は、米国時間6月7日、サンフランシスコにあるレイクマーセドGCでLPGAツアーと公式距離計のパートナーシップを締結した。 今回のパートナーシップ締結でボイスキャディーはLPGAツアーのほか、米下部のシメトラツアー、欧州女子ツアー、欧州女子下部のアクセスシリーズの「オフィシャル・レンジファインダー(レーザー距離計測器)」となる予定。さらに7月にLPGAプロナショナルズナショナルチャンピオンシップ(LPGA Professionals National Championship)のプレゼンティングスポンサーになる予定だという。 LPGAのツアー運営の最高責任者ヘッダーデイリー- ドノフリオ(Heather Daly - Donofrio)は、「選手たちにとって、ショットの計画を立てて最高のパフォーマンスを出すための大きな助けになると確信している」 と、早くも期待を寄せているという。 ボイスキャディーの日本総代理店を担う、ひさいスポーツでは、2018年からLPGAツアー1勝のチェラチョイプロと契約している。6/24からのKPMG女子PGA選手権(今シーズンメジャー第3戦)から公式飛距離計として正式に選手が使用するという。 <img src="https://www.gew.co.jp/wp-content/uploads/2021/06/2021062701.jpg" alt="" width="512" height="318" class="aligncenter size-full wp-image-67539" /> ■チェラチョイプロ 2021LPGA賞金ランキング61位(6/8時点) また先日のPGAチャンピオンシップトーナメントでも出場選手156人中、24人がボイスキャディーのレーザー距離計を使用。使用は率15%になるという。 ■韓国ボイスキャディーホームページ <a href="https://www.voicecaddie.co.kr/bbs/board.php?bo_table=news&wr_id=198" rel="noopener noreferrer" target="_blank">https://www.voicecaddie.co.kr/bbs/board.php?bo_table=news&amp;wr_id=198</a> さらに同社は、GPSとレーザーのハイブリッド距離計『SL2』を今夏発売予定だ。1台でレーザー距離計と時計型GPS距離計の2つ分の働きをするものだ。GPSピンアシストで障害物や手ブレを気にせず早く正確に測定。見やすい液晶画面はタッチ操作可能。コースレイアウトやグリーンアンジュレーションも見られるとか。
    (公開)2021年06月26日
    葛飾区亀有で自社生産を行うシャフトメーカーがシンカグラファイト。産声を上げたのが2014年と比較的新しい会社だが、2017年9月の「ゴルフ5レディス」で優勝したO・サタヤの愛用シャフトとして一躍名声を得た。高弾性繊維を大胆に使った『LOOP(ループ)』シリーズがそれで、これまでLPGAツアー2勝、レジェンズツアー4勝を誇る。 そのモノつくりの背景には、この道30年にわたり、様々な名作シャフトを生み出したきた熟練の職人技があるのをご存知だろうか。メイドインジャパンにこだわった設計→巻き→研磨→仕上げの製造工程によって、1本1本のシャフトに魂が注ぎ込まれている。 LOOPは、様々なラインアップを擁するが、特性として一貫しているのは、しなり戻りのスピードが速く、ボール初速を上げ飛距離を伸ばすことーー。 <img src="https://www.gew.co.jp/wp-content/uploads/2020/05/hashimoto12310464.jpg" alt="" width="788" height="608" class="aligncenter size-full wp-image-62386" /> そのLOOPの最新ドライバーシャフトが『LOOP バブルウエイトSE』(6万4000円)。他を寄せ付けない飛距離性能でLPGAツアー4勝を獲得した『LOOP プロトタイプBW』の後継機種にあたり、ヘッドスピードアップとカウンターバランス設計による球のつかまり、巻き職人によるチップサイドのスピード感&押し感を可能にするダブルホールド製法を踏襲しつつ最新素材を使用。 ツアーで活躍する女子プロたちの活躍が裏付けるとおり、軽量シャフトを得意とするシンカグラファイトの職人技が、名作BWシャフトの性能を最大限引き出し、さらに弾き感と飛距離性能を高めたモデルといえそうだ。 カラーリングもダークブルーをベースにスピードとハジキを感じさせるデザインを採用。手元から中間部分にかけてLOOPの象徴ともいえる水玉模様があしらわれている。 同社によると、 「新製品は、『LOOP』の中でも発売当初より圧倒的な飛距離性能で大きな話題を集めた『PROTOTYPE::BW』を再設計し、ブラッシュアップしたモデルとなります。①先端の走り感、②LOOPならではの弾き感、③カウンターバランスによるスピード感の飛びの要素が3拍子揃った自信作で、巻き職人・橋本さんの思想がギュっと詰まった逸品です」 『LOOP バブルウエイトSE』は、R(52g)、SR(54g)、S(55g)、SX(55g)、X(56g)の計5種類をラインアップ。熟練の職人の技によって作り出される高性能シャフトを是非試してほしい。
    (公開)2020年05月19日
    6月、アパリゾート栃木の森でUSLPGAティーチングプロのPAT(プレー実技試験)が行われました。わたしは過去、この実技試験で何度も試験官を務めていますが、1番ティーで見送る時は毎回ドキドキ。緊張感に包まれます。 実技試験は、世界的に5100~5700ヤードの設定で、今回は5200ヤードでしたが、開催コースはフェアウェイが狭く、アップダウンの傾斜もあり、落とし所が大事。コントロールショットが要のコースなので、短いからと侮れません。 受験者は20~50歳代の9名。ツアープロ経験者やツアーを目指している選手、現役のティーチングプロを含めて福岡、岐阜、京都のみならず、シンガポールからの外国人受験者も。プレーの実技テストは「デモンストレーションを見せられるレベルかどうか?」を重視しており、目標スコアは83~87と、比較的合格しやすい設定です。 普段通りのプレーができれば、それほど難易度が高いとは思えませんが、独特の雰囲気と緊張感に飲まれてしまうのでしょう。以前、わたしがアメリカで受験した時、プラスハンディ6の実力者がシャンクを5回も繰り返し、「今までシャンクなんてしたことないのに」と嘆く姿を目撃しました。 で、今回受験した9名の結果は? 見事、全員合格です! しかも、誰一人80台を超える者はなく、連続7バーディで5アンダーの67や、68というビッグスコアも出ました。日本での開催は10回を超えますが、60台は初めて。しかも、受験者全員が70台など、年々レベルは上がっています。 受験の理由を聞いてみると、ツアープロを目指す受験者から「ティーチングの勉強は自身へのコーチングにつながり、判断力に自信がつくと思う」との回答も。 このあたり、新しい考え方かもしれません。ゴルフのプロには「プレーヤー」と「ティーチャー」の2種類ありますが、その要素を両方含んだ「ゴルフプロ」が沢山誕生すると、指導内容の引き出しが増えると思います。ティーチングプロの世界にも新風が吹きそうな予感がします。 ちなみに、PAT突破後は、オンラインとセミナーの勉強が目白押し。講義内容は「コミュニケーション」や「ゴルフフィットネス」「IPSと呼ばれるティーチング理論」など5項目で、ライセンスのレベルはアプレンティス~クラスAまで3段階です。 日本にはLPGAと男子のPGAがあり、今春、倉本昌弘会長は「女性会員の受け入れ」を発表するなど潮目が変わりつつあるようです。 各団体に所属するプロが互いに切磋琢磨して、活性化につなげたいですね。 <hr> この記事は弊誌月刊ゴルフ用品界(GEW)2019年7月号に掲載した記事をWeb用にアップしたものです。なお、記事内容は本誌掲載時のものであり、現況と異なる場合があります。 <a href="https://www.gew.co.jp/magazine">月刊ゴルフ用品界についてはこちら</a>
    (公開)2019年07月24日
    日本女子プロゴルフ協会(LPGA)は3月1日から6日にかけて、羽田空港第2旅客ターミナルにて、日本女子プロゴルフツアーの2015年シーズンの幕開けを記念した「日本女子プロゴルフツアー2015年シーズン開幕イベントin羽田」を開催している。 同イベントでは、今週から沖縄で開幕する女子プロゴルフツアーを盛り上げるべく、LPGAティーチングプロによる「チャリティレッスン会」や選手への応援メッセージを募集する「桜の樹」、「開幕戦優勝者予想クイズ」や「オリジナルグッズ販売」などを実施。 初日となる1日には、LPGAの小林浩美会長が力強く開幕宣言を行った。 「おかげさまで今年もレギュラーツアー37試合、ステップアップツアー14試合、シニアツアー2試合とここ数年試合数・賞金額ともに増加傾向にあります。  選手たちの今シーズンの心意気は大会初日の1番ティのティーショットにあらわれます。是非、その想いにもご注目ください。  またLPGAではゴルフの普及拡大に重点を置いており、増えるシニア層、女性やジュニアなどにゴルフの楽しさや健康増進のためのゴルフを支援していきたいと考えています」 オープニングセレモニーでは、イベントの1つである選手への応援メッセージを発表。小林会長は「元気いっぱい思いを込めたプレーで勝つ!」、樋口久子相談役からは「今年もエキサイティングなプレーをファンの皆様にお見せしてください」とコメントが寄せられた。 その後行われたスペシャルトークショーには小林会長、樋口相談役に加え、山崎千佳世プロ、村口史子プロ、東尾理子プロも登壇。昨シーズンの振り返りや今シーズンの注目選手、ツアーの見所などが語られた。 最後に小林会長は、来年開催されるオリンピックに向けて、プロの実力の底上げを念頭に置いたツアー強化について発表。 「具体的には①4日間競技の推奨②コース設定のバリエーションを増やす③ジュニアゴルフコーチ制度を行い、盛り上げていきたいと考えています」 LPGAが主導となり盛り上げを図る、女子プロゴルフツアーはいよいよ6日に開幕。その勢いに注目していきたい。
    (公開)2015年03月04日
    YTCが冠スポンサーとなる目的は、米国で好調なタイヤ販売をより一層強化することが狙い。これらは、YTCが推進しているスポーツ販売促進プログラムの一貫で、すでにNBLのロサンゼルス・クリッパーズ、NFLのインディアナポリス・コルツ、ボルティモア・レイブンズ、MLBのロサンゼルス・エンゼルス、ニューヨーク・ヤンキースとの間でパートナーシップ契約を結んでいる。 横浜ゴムは同社が主催する「PRGRレディス」と米LPGA「ヨコハマタイヤLPGAクラシック」との連携を、今後の検討課題としている。
    (公開)2014年02月06日
      開催コースの所在地である千葉市が、地震による津波や液状化現象、それに伴うライフラインの損傷などで日常生活に支障を来たしたことから、①入場料収入の全額、②イベント収益の全額、③オリジナルグッズ販売の全額を千葉県、千葉市へ寄贈するもの。「健全な経済活動の遂行が、復興のための原資創出につながると考えました。被災地の皆様に役立てるよう、開催コースの地元に寄付します」――。   これとは別に、日本女子プロゴルフ協会(LPGA)は「西陣レディス」以降の27試合において、賞金総額の3%を日本赤十字社を通じ被災地へ寄贈することを決めている。「ニチレイレディス」も、賞金8000万円の3%を義援金に充当する。今季女子ツアーが賞金から振り向ける義援金総額は、約6421万円になる見込み。LPGAの有志会員は4月5日、全国5ヶ所(東京、大阪、名古屋、広島、博多)で街頭募金活動を行っており、合計337万9942円を集めている。また、過去の慈善活動で集まった500万円で中古車を購入し、被災地へ贈ることも検討中。
    (公開)2011年05月10日

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