テーラーメイド ゴルフは10月27日、2年振りとなる新グローレを発売した。『Mグローレ』がそれで、特筆されるのがブランドのポジショニングだ。
『グローレ』は従来、日本人向けモデルとしてグローバルモデルとは一線を画して展開されていたが、今作から『Mシリーズ』の傘下に入った。
『M3』、『M4』、そして日本モデルの『Mグローレ』の三位一体で構成されることになったわけだ。また、今まで『グローレ』はシニアを製品対象者に据えていたが、新製品よりその棲み分けを外し、幅広い層へ訴求していくという。
既に3週連続で首位奪取と好発進の『Mグローレ』。ヴィクトリアゴルフ五反田店の石川尚氏に話を聞いてみた。
<img class="size-full wp-image-52275" src="https://www.gew.co.jp/wp-content/uploads/2018/12/m-gloire4.jpg" alt="ヴィクトリアゴルフ五反田店 石川尚氏" width="788" height="525" /> ヴィクトリアゴルフ五反田店 石川尚氏
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『Mグローレ』がデビューした。
ドライバーは、弾道の曲がり幅を軽減する「フォージド ツイストフェース」、打球の初速アップ、スイートエリア拡大を図る「ハンマーヘッド」構造など、『M3』、『M4』のデザインを継承するが、差別化されるポイントは、軽量化とボールのつかまりやすさに集約される。まずは『Mグローレ』の印象について石川氏に聞いてみた。
<strong>石川氏</strong>「今まで『グローレ』のヘッドはフルチタンでしたが、『Mグローレ』ではクラウンとソール部にグラファイトコンポジットを採用。テクノロジーもそうですが、デザインがカッコイイですよね。
シニア向けクラブから見事に脱却、Mシリーズ傘下後は、40歳代も手にするようになりました。標準装着シャフトのデザインも若々しいですね」
と前置きして、<strong>球のつかまり</strong>について詳しく説明する。
<strong>石川氏</strong>「調整機能のカチャカチャを廃止し、クラウンとソールにはグラファイト・コンポジットを採用。
これにより生まれた余剰重量をヒールと後方へウエイトを配置することで、ドローバイアスと低重心設計にしています。
『Mグローレ』を実際に手に取って打った方からは、<strong>確かに球が良くつかまる</strong>という声で一致しています。先行予約段階の時点でも反応は良かったのでいける!という感触はありました」
このコメントを裏付けるように『Mグローレ』ドライバーは発売後6週連続で首位奪取と好調なスタートを切っている(GfK調べ)。
『M4』で球がつかまえきれない人が『Mグローレ』を選択その図式とは?
<img class="aligncenter size-full wp-image-52269" src="https://www.gew.co.jp/wp-content/uploads/2018/12/m-gloire2.jpg" alt="Mグローレ" width="800" height="533" />
『グローレ』はこれまで「プレミアムアスリート」という言葉で、アスリートマインドを持つシニア層をメインターゲットとしていた。しかしドライバーにやさしさを求めるのはシニア層だけではない。
そこで幅広い層が受け入れやすいよう、グローレの「安心感」にMシリーズの<strong>若々しさ</strong>が注入され、デザイン面も一新された。
その結果、テーラーメイドが誇るグローバルの「テクノロジー」と『グローレ』のブランド力の相乗効果が働き、早くも店頭でその効果が表れ始めているのだ。
<strong>石川氏</strong>「今年上半期に投入された『M3』、『M4』は当店の販売売上に大きく貢献しましたが、顧客の中には『M4』を指名買いで来店したものの、試打で球がつかまえきれずに購入を断念したり、他社製品を推奨しても売り逃してしまうケースが多々ありました。『Mグローレ』投入後は、その導線がスムーズになり、着実に実売へ繋がっています」
具体的には、
①『Mグローレ』→『M4』→『M3』
②『M3』→『M4』→『Mグローレ』
のいずれかの順で試打してもらうと、ヴィクトリアゴルフ五反田店では圧倒的に『Mグローレ』がハマるとか。詳しく聞いてみよう。
<strong>石川氏</strong>「30~40歳代のゴルファーはUSPGAツアーで実績のある『M3』、『M4』を使いたがる傾向が見られます。世界ランク上位選手と契約を結ぶテーラーメイドの強みといえ、こちらもファーストコンタクタクトがしやすいので正直助かっています。
でも、数値として結果が出るのは明らかに『Mグローレ』なんですよ。同じヘッドスピードでも球がつかまるので、確実に初速が1~2m/sアップする。<strong>初速が上がる</strong>と<strong>飛距離が伸びる</strong>ということを丁寧に説明してあげると、価格は多少上がりますが納得してもらえますね。<strong>お金で飛距離は買えます!</strong>私の必殺トークです」
<h2>『Mグローレ』はスライサーの人が打つと効果覿面!</h2>
<img class="aligncenter size-full wp-image-52270" src="https://www.gew.co.jp/wp-content/uploads/2018/12/m-gloire3.jpg" alt="『Mグローレ』はスライサーの人が打つと効果覿面!" width="800" height="533" />
最近は他社製品との打ち比べのシーンにおいても『Mグローレ』が活躍中。石川氏はスライサーの最終兵器として推奨するという。
<strong>石川氏</strong>「『ゼクシオ』と比較検討される方も多く特に若年層の方は、『Mグローレ』なら後ろ指をさされないで使えそうだから買う、という方も増えてますよ。
そのことは、フェース角にも起因していると思われます。『Mグローレ』は目標に対し真っ直ぐ構えやすいのでスクエアかややオープンに感じるかもしれませんが、実はフェースセンターで測ると1度のクローズです。
また、ゴルファー心理としてオープンに見えると逆にフェースを閉じるスイングになりやすいという傾向もあります。様々な意味でドローボールが打ちやすいデザインにしているわけですよ。
さらに『Mグローレ』専用に開発された鍛造製法の『フォージド ツイストフェース』は打球音が爽快。ここが購入の決め手になった方も大勢います。
打感の良さにこだわる人、そして右に吹け上がって飛距離と方向性が定まらないゴルファーは『Mグローレ』を一度試してほしいですね。
『Mグローレ』の総重量の目安は273g(R)で280gを切っており、『M3』→307g(SR)、『M4』→295g(S)の3モデルをそれぞれ打ってもらい、それぞれの違いを体感、選択してもらうと良いと思います」
以上、ヴィクトリアゴルフ五反田店の石川氏に『Mグローレ ドライバー』の市場性を語ってもらった。テーラーメイドの新たな胎動を予感させる動きといえそうだ。
<strong>取材協力:ヴィクトリアゴルフ五反田店</strong>
〒141-0031 東京都品川区西五反田1-1-8
TEL:03-5435-8790