ナイキジャパン ナイキゴルフは2016年2月12日、『Nike Vapor(ヴェイパー)』シリーズ2世代目となる『Nike Vapor Fly(ヴェイパー フライ)』からドライバー2機種(他に販売店舗限定モデルの『ヴェイパー フレックス440』を2016年3月に発売)、フェアウェイウッド(FW)1機種、ユーティリティ(UT)1機種、そしてアイアン2機種を発売する。
シリーズのラインアップを見ると、今回はかなりモデルを絞った印象だ。前作はドライバー3機種、FW2機種、UT1機種、アイアン3機種を用意したが、2代目の『ヴェイパー フライ』は上記の通りで、限定モデルを除いて最大2機種から選択できるシンプルなラインアップに仕上げた。比較購買のしやすさを向上したといえるだろう。
このニューモデルでまず目を引くのが、ヘッドカラーの配色。前作はブラック/グレイッシュとヴィヴィッドな『VOLT カラー』だったが、今作はブルー/ブラックに『VOLT カラー』を加えた、より鮮やかな配色へイメージチェンジを図った。店頭での視認性もアップしそうだ。
そこで最も気になる機能性だが、『ヴェイパー フライ』はドライバーからアイアンまで「打ち出し角の向上」を図ったという。ナイキゴルフのエンジニアリングディレクターのネイト・ラドクリフ氏は、「スピンをコントロールしながら高く打ち出すことで、飛距離が伸びることがわかった」と強調、この点を中心に開発を進めてきたとのこと。
具体的なテクノロジーは次の3点で、『ヴェイパー フライ プロ』、『ヴェイパー フライ』ドライバーを例にとって紹介する。
まずは、「フライトウェイトクラウン」と呼ばれるクラウンテクノロジー。これは前モデルよりも30%クラウン部を薄くし軽量化したことで、余剰重量をヘッド周辺の低い位置に設置、低重心化を促進してさらなる高弾道を実現したというもの。
次が、「ハイパーフライトフェイス&コンプレッションチャネル」。これはフェイス肉厚を前モデルより最大0.3㎜、25%薄くしたことで、オフセンターヒット時の反発性をアップするという「ハイパーフライトフェイス」に加えて、形状も新しくなった「コンプレッションチャネル」がさらなる反発力アップに貢献するというもの。フェイスの幅広いエリアでの初速アップが期待できるという。
そして、最後が「コバートキャビティバック&フレックスロフト2.0」。これは前モデルよりヒールとトウ側にフライビームを移動、エネルギーロスを最小限に抑えた「コバートキャビティ」と、5種類のロフト角(8.5~12.5度)と3つのフェイス角を完全個別に調整できるシンプルで設定しやすい弾道調整機能「フレックスロフト2.0」(前モデルと同機能)を搭載したもの。直進性の向上と弾道の最適化を狙ったという。
以上のように、前作で使ったテクノロジーを継承しながらも進化させている点が注目される。前作を購入し満足している人にはさらなる満足を、まだ購入していない人には最新テクノロジーを提供するニューモデルという位置づけ。どのような販売戦略で店頭の動きを活発化させるのか、販売員の推奨を促す手法も気になるところだ。
なお、『ヴェイパー フライ プロ』ドライバーは460㎝3でありながら小さく見える洋なしシェイプで、鋭く振り抜きたい中上級者向けモデル(価格:Vaporグラファイトシャフト装着モデル6万4000円+税他、カスタムシャフト装着モデルも用意、ローリー・マキロイ使用ドライバー)。一方の『ヴェイパー フライ』ドライバーは460㎝3の丸型ヘッドを採用し、シンプルにゴルフをしたい全てのゴルファー向け(価格:Vaporグラファイトシャフト装着モデル6万円+税他、カスタムシャフト装着モデルも用意)。
その他、フレックスロフト対応のFW(番手:#3+、3、3HL、5、7、価格:「Vaporグラファイトシャフト装着モデル3万5000円+税など)、UT(番手:#2、3、4、5、価格:Vaporグラファイトシャフト装着モデル3万円+税など)、そしてモダンマッスルテクノロジーを搭載した『ヴェイパー フライ プロ』アイアン(ダイナミックゴールド装着5~9、PWの6本セット10万8000円+税など)、RZN(レジン)テクノロジーを採用した3種類のヘッド形状で構成した『ヴェイパー フライ』アイアン(Vaporグラファイトシャフト装着5~9、PWの6本セット10万8000円+税など)も用意する。
商品の問い合わせは、ナイキカスタマーサービス(0120-6453-77)まで。