
テーラーメイド ゴルフは1月11日、都内会場(赤坂インターシティAIR)で、『STEALTH(ステルス)』の最新クラブ『STEALTH 2(ステルスツー)』シリーズの記者発表会を開催。 YouTubeの生配信も行い、発表会の冒頭、同社のマーク・シェルドン-アレン社長は、
「2022年はテーラーメイドゴルフにとって信じられないような1年になりました。日本市場においてハードグッズシェア1位を獲得し、さらにブランドとして成長することができたからです。この成功は、カーボンウッドという技術を世の中に紹介することから始まりました。投入後、最初の週でドライバーシェア80%という前例のない記録を打ち立てることができ、さらに、アイアンやパターカテゴリーでも高評価を獲得。過去最高の実績を記録しています」 と、その好調ぶりを口にした。
その『ステルスシリーズ』の勢いに乗って今回発表されたのが『ステルス2』で、ドライバー3タイプ(9万3500円~)、アイアン(5本、13万7500円~)、FW(5万8300円)、レスキュー(4万2900円)に加え、レディス用をフルラインアップで2月17日より一挙投入する。
これにより、『ステルス シリーズ』は『ステルス2』、『ステルス2プラス』、『ステルス2HD』そして、日本モデルの『ステルスグローレ』、『ステルスグローレプラス』の5つのモデルから構成されることになったわけだ。コンセプトは「飛距離性能と寛容性をさらなる次元へ導く」で、ヘッドのカーボン含有率を大幅に拡大、ドライバー3タイプの性格をより明確にしたモデルになっているという。
アジア地域のハードグッズプロダクトを担当する高橋伸忠ディレクターが、
「『ステルス』というドライバーを発表したのが今から1年前です。その時にカーボンウッドのカテゴリーへ挑戦します、というお話をさせていただいて、フェース面をカーボンにしました。結果、エネルギーの伝達効率が高まり、ボール初速を上げるいわゆるスピード、そして遠くへ飛ばす「FAR(ファー)」をキーワードに活動してきました」
と、前置きして次のように続ける。
「2023年はさらに寛容性をプラスし、スイートスポットを外してもヘッドができるだけぐらつかないように安定させる『FOR GIVENESS(フォーギブネス)』と、どこまでも遠くに飛ばそうという『FAR(ファー)』を掛け合わせた造語『FARGIVENESS(ファーギブネス)』を軸に提案していきます」
ドライバーは、 『ステルス2』、『ステルス2プラス』、『ステルス2HD』の3モデル展開となるが、前作からの最大の進化は、ヘッドのカーボン容量が他素材を超えた点が挙げられる。つまり、カーボン比率が増えたことにより余剰重量の配分を最適化、慣性モーメントが飛躍的に向上し、再現性の高いショットが可能になる仕組み。さらに定番のインバーテッド・コーンテクノロジーとツイストフェース、イナーシャジェネレータなど技のデパートで、打音に関しても、より金属音に近い音を実現したとか。
さらにライ角にもメスを入れている。前作はすべて56度で、同じライ角を採用していたが、2023年モデルは『ステルス2プラス』がマイナス2度(54度)、『ステルス2HD』は2度アップライト(58度)の設定とした。さらにHDのシャフト長は4分の1短い45・5インチ仕様になっている。
「実は、シャフトの長さは3モデルすべて同じなんですよ。でも『HD』だけ装着すると4分の1短くなるんです。その理由は、ヘッドのネック長を短く設定しているためで、『ステルス2』や『プラス』からシャフトを抜いて『HD』に挿しても自動的に短くなる、というわけです。『HD』に関しては、とにかくやさしいドライバーにしたい、ミート率も上げたい、ということで、他の2モデルよりもネック長さを抑えたヘッド設計としました」
このコメントからも分かる通り、前作のステルスを打って合わなかったゴルファーは、『ステルス2』、『ステルス2プラス』、『ステルス2HD』を一度試すべきかもしれない。
ちなみに、シャフトはテーラーメイドと三菱ケミカルが共同開発した『TENSEI RED TM50』(硬度R、SR、S)を『ステルス2』と『ステルス2HD』へ装着。軽量化と高いパフォーマンスで幅広いゴルファーに対して飛距離性能を提供するという。また、セレクトストア限定の『ステルス2プラス』には『DiamanaTM50』(R、SR、S)が装着される。
ヘッド体積は3モデルとも460㎝3。ロフト角はモデル別に8、9、10.5、12度を用意。 以上が主な製品特長だが、同社が語るようにカーボンヘッド『ステルスシリーズ』の性能を余すところなく搭載しているのが分かる。 価格はステルス2が9万3500円(前作比6600円アップ)、ステルス2プラス9万6800円、ステルス2HDは9万3500円。
テーラーメイドゴルフでは今後、試打会場へ『ステルス2』、『ステルス2プラス』、『ステルス2HD』の3つのモデルを持ち込み、「それぞれの違いをゴルファーに体感してほしい」と話している。