月刊ゴルフ用品界2017年8月号
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 先日、生徒さんが憤懣やるかたない様子でラウンドの結果を報告してきた。初めて会社の得意先接待コンペに参加したのだが、男性の先輩からその日の彼女のウェアを見て、「あれ、今日スカートじゃないんだ。ちょっとさー、空気読んでよねー」と言われたそうだ。それを聞いた私は、耳を疑うとともに、女性がゴルフを通じて背負わされる役割は普遍的に変わらない、「女性性」というものなのだと思った。 彼女はゴルフ好きな祖父母と一緒にプレーしたいという理由でゴルフを始め、家族とのラウンドがほとんど。「おしとやか」、俗っぽく言えば「純粋培養」なお嬢様は、露出も普段から多い服装などはせず、もし私が息子を持つ母親だったら嫁に欲しいようなタイプである。 ずっとバドミントンをしていた運動もこなす女性で、昨年、ゴルフを始めて3年で100を切ることができた。 得意先とラウンドし、親交を深め、円滑な人間関係を築いた上で業務を回すという社会的コミュニケーションツールとして、ゴルフは本当に最適であると、私は思っている。 彼女は迷惑をかけてはいけないと、より一層練習に励み、祖父母と私の4人でラウンドレッスンにまで行く気合の入れようであった。プレーもキビキビ、ピンはどんな順番であっても自分が持つ、掛け声、相槌、得意先への飲み物の心配やカートの運転。指導している身としてはおこがましいかもしれないが、マナーもエチケットも完璧であった。 なのに、求められていたものが自分の見当違いであったと、大変に傷ついていた。その姿を見て、私がそこまでの心配をしてあげられなかったと思い、申し訳ないと、二人で泣いた。男のゴルフと女のゴルフの分かれ道 分かる。先輩の言うことも分かる。営業の先輩は会社に入ってからゴルフを始めたそうで、ゴルフ歴8年。スコアは100前後を、行き来しているそうだ。きっとゴルフを通じて、今の得意先との人間関係を築いてきたのだろうと、想像に難くない。 しかし‥‥。彼女が「先輩すみません! 今すぐ売店でスカート買ってきます!」と言うと思ったら、大間違いである。194日本女子プロゴルフ協会 ティーチングプロA級。社会人となってからゴルフを始め、自身の遠回りした上達の経験を活かし、「からだ気づき〜自分を知ろう!〜」をテーマに、上達を妨げる心とからだを繋ぐことを重視したレッスンを展開。ゴルフツアー企画やクラブ開発など、ゴルフがある人生の豊かさを広く伝えるべく日々奮闘中。株式会社Be Your Style99 代表。女に何を求めるの?

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