月刊ゴルフ用品界2017年8月号
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INSIDESTORY01顧客対象は23万人! ブリヂストンスポーツは7月6日、ゴルフへの阻害要因である「高い」「遠い」「長時間」の不満を解決することを目的としたインドアゴルフ施設「ブリヂストンゴルフガーデンTOKYO)」(約100坪)を東京・丸の内に開業した。 同社はこれまで、都内広尾に高級感溢れるインドア施設を運営してきたが、これの閉鎖に伴い大衆路線に主舵を切った。東京駅から徒歩3分の立地に出店することで、会社帰りのサラリーマンやOLを囲い込む狙い。 丸の内・大手町地区は言わずと知れた日本屈指のビジネス街で、一流企業を中心に約4200社が軒を連ね、推定23万人が働いている。JRとメトロを合わせた東京・大手町駅の乗降客数は1日約85万5000人で、その大半がビジネスマンであることを考えれば、目指すは「接待ゴルフの復活」か? 濱内将行店長いわく、「その逆で、ゴルフをもっと気軽に、身近に楽しんで頂くための施設です。営業時間も朝7時から夜10時までと長く、出社前や会社帰り、ショッピングの合間など、幅広い需要に応えます」 全7打席(プレミアム1打席、フィッティング1打席含む)を完備し、利用料金は1人875円(50分、1打席4人利用の場合)からと安価だが、採算ベースに乗るのだろうか。販社・東日本カンパニーの堀田誠社長がこう話す。「最低でも1ヶ月1000コマの回転が必要ですが、駅前でのビラ配りをはじめ、近隣企業への営業などで早期にクリアできると思います。クラブやシューズの無料レンタルもあり、〝手ぶらで気軽に立ち寄れる〟をアピールしたい」 それだけではない。実は、この施設には市場活性化を占う新ネタが隠されているらしいのだ。この日、日本プロゴルフ協会(PGA)の倉本昌弘会長と渡邉彩香、長谷川祥平が同施設を訪れPRに努めたが、倉本会長の発言が面白かった。「ゴルフ市場はプレー人口の減少など厳しい局面に立たされていますが、大手企業が集まる丸の内でのインドアは企業の福利厚生に使ってもらえる可能性など、新たな展開が期待できます。PGAは現在、都内のインドア施設に関わる市場調査を手掛けようとしており、福利厚生を束ねる機構との折衝も視野に入れています。ひとつの雛形としてBSのスクールを位置付ければ、新たな可能性が開けるかもしれません」 福利厚生は従業員の健康増進や意欲向上を図ることが目的で、全国に点在する健保組合が事業の一環として進めている。丸の内に集積する大手の場合は、企業単位で運営するケースも多く、ここに働き掛けることで健康増進と意欲向上、おまけにゴルフ人口の増加も期待できる。PGAにしてみれば、レッスンを主業務とする5542名(7月9日現在)の会員に職域の広がりが見込めるなど、一石三鳥の妙手といえる。ブリヂストンスポーツは今後、法人営業を強化するが、福利厚生効果で近隣ビジネスマンの1割がゴルフをはじめれば、2万3000人の新規ゴルファーが誕生するという青写真も描けそうで、夢想は膨らむ。 上達志向のゴルファーには同社独自の『ツアーB パーソナルメソッド』(5回、9万7200円~)で対応。完全個室でマンツーマンレッスンを行うほか、200種類以上のシャフトから最適仕様を選べるフィッティングも―。舞台装置は整った。あとは演出家の腕次第。 (片山・浅水)福利厚生にゴルフをどうぞ!BS丸の内のインドアで対象は23万人「PGAでも福利厚生を束ねる機構との折衝を視野に入れている」(倉本昌弘会長)20

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