月刊ゴルフ用品界2017年8月号
85/208

85ての合理性があり、また比較がしやすいというメリットがある。 この測定方法であれば、現在普及している角度測定器が使用可能であり、簡便かつあらたな測定機導入が不要となる点にもメリットがある。また、「フェース中心」の決定にゴルフ規則で用いられている方法を用いることで、同一の基準ポイントに対する測定値としての統一も果たせる。 今回、フェース角を0度にした状態での、いわゆる「リアルロフト」を推奨しなかった理由としては、お客様にとっては見た目のトからの基準の変更となるが、リアルロフトといえども、実際の打球時のロフト角度を表すものではなく、より簡便かつ正確にヘッド特性値を比較する今回の標準化の趣旨に沿って、ライ角測定との基準統一も図れ、ヘッド特性としての角度を合理的に示す値として、今回あらためて本基準をロフト角として推奨し直すこととした。 この基準におけるユーザーの利便性は下記を参照。※ライ角の項で述べたように、ウッド系クラブについてはライ角基準自体がルール上の基準とは異なると思われるため、ロフト角についても差異がある。 一方、アイアン系クラブについてはルールと合致しているため、下表ルール欄では△とした。ロフト角の印象も重要であり、リアルロフトでは視覚的に感じる印象とのずれが生じやすいこと、ライ角測定状態からヘッド姿勢を変化させることでロフト角測定時のライ角自体が変化してしまうという不合理性なども考慮し、ライ角測定状態にて同時にロフト角も測定できるという簡便さ、比較のしやすさから本基準を推奨することとした。《今までJGGAが推奨してきた基準との違い》 本基準において、ウッド系クラブについては、いわゆる「オリジナルロフト」をロフト角として標準化するものであるが、これまでJGGAとして、より打球時のロフト特性を表すものとして推奨していた、フェース角をスクエアに保った状態の「リアルロフト」からの基準の見直しとなる。アイアン系クラブについてはこれまでの推奨基準からの変更はない。《この測定方法における補足説明》 ウッド系クラブについては、これまで推奨してきたリアルロフウッドでは特殊なフェース設計の場合に限らず、ロールがあるために測定点によってロフト角が無数に存在しているのが実態です。従いまして本ガイドラインでは、あくまで基準となる点として「一般的なフェース面の視覚的中心」におけるロフト角でお客様に比較していただくことが簡便かつ単純明快であるという考えで、これを基準といたしました。ご指摘のような特殊なフェース設計の場合には、表示されたロフト角がお客様にとってどういう意味を持つのかを設計意図とともにご説明いただき、誤解が生じないようにしていただくことを推奨します。ペンデュラム・テストのテンプレートによるフェース中心の特定を採用し、ロフト計測時に、この中心点を接点とすると、フェース面上下方向の弧度であるロール中心と合致しないケースも出てくるものと思われます。ロール中心を接点として、その上下双方で同一タンジェントとなるような角度計測も実施されていると理解していますが、それに対して、ガイドラインによる計測では、一例として、ロフト実測値が小さくなる傾向も懸念されますが、JGGAの調査等において、そうした偏向の事実は無かったのでしょうか。ロール中心とフェース上下方向中心との差異(図3)ロフト角基準この基準におけるユーザーの利便性ゴルフクラブの「スペック測定」に関するガイドライン Ⅱ

元のページ 

page 85

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です