R&A主催9ホール選手権決勝、全英オープン前に同会場開催

英国全土、アイルランドのゴルフクラブ予選を通過した42名のアマチュアゴルファー(クラブゴルファー)が、今年の第147回全英オープンの前週、7月14日(土)、同じくカーヌスティーで、”第二回R&A 9ホール選手権”の決勝を競技する。
このR&A 9ホール選手権(R&A 9 Hole Championship)の決勝は、カーヌスティーの最初の4ホールと最後の5ホールで競技され、ファイナリスと達は、有名なアンガスリンクスの16、17,18番ホールで優勝を争うことになる。ちなみにこの最終ホールは、最もタフな最終ホールと言われている。
記録的な参加者数:
このイベントには、全英国及びアイルランド中のゴルフクラブから、15.000人を超えるプレーヤーが、9ホール競技の予選に参加しており、この数字は昨年、2017年の第一回大会の倍以上となっている。
スコットランドでは、Milnathort Golf Clubが主催した9ホールの予選大会で、エントリーが多数だったので、二日間を要した。
決勝に進出したクラブゴルファーの内訳は、イングランド(20)、アイルランド(8)、スコットランド(8)、ウェールズ(2)そして地元、カーヌスティーゴルフリンクス(2)となっている。その年齢の範囲は10歳から80歳に亘っており、ハンディキャップは+2から30までに拡がっている。
ゴルファーに大衆的:
R&Aゴルフ開発部門のエグゼクティブディレクター、ダンカン・ウィアー氏は「9ホールゴルフは、全ての年齢層や能力のクラブゴルファーに非常に大衆的な形式で、今年の9ホール選手権で、全英国とアイルランドを通して大きく伸びた予選への参加者数に反映された」と言い「決勝参加者は、全英オープン前にゴルフ最大のステージの一つでプレーをする特別の機会が与えられ、世界最高のプレーヤー達が、有名なクラーレットジャグを争う直前のカーヌスティーでプレーをする生涯の夢を持ち帰るだろう」と話している。
過去の優勝者、ポール・ローリーと、セントアンドリュースのザ・ロイヤル・エンシェント・ゴルフクラブのキャプテン、ブルース・ミッチェル氏が優勝者に賞品を渡すことになっている。
ポール・ローリーがPlay 9を支援:
1999年にカーヌスティーで行われた全英オープンで、ジャン・ヴァンデヴェルデとジャスティン・レナードとのプレーオフを制し優勝したポール・ローリーは「自分は9ホールゴルフを含むより短いゲームの形式を非常に支援しており、この地域の、これほど多くのクラブやゴルファーが、9ホール選手権の運営や競技に参加しているのは素晴らしいことだ」とコメント「自分はカーヌスティーの全英オープンに特別の思い出を持っており、ファイナリスト達が最高のコンディションでプレーを楽しむだろうと思う。決勝でプレーするゴルファー達の幸運を祈る」と話している。
このR&A 9ホール選手権は、R&Aにとって、より少ない時間で、レクレーションとして、競技として、ハンディキャップ付きでゴルフを楽しむ理想的な方法を促進する中心にある。
この決勝戦は、2名1組、21組が、ステーブルフォード形式によって競い、チームの合計ネットスコアで順位が決められる。また同時に全体を通してReady Golf(ホールへの距離に関係なく、準備が出来た者からプレーする方式)形式によるアンダーハンデ競技となる。
(R&A 公式ウェブサイト 7/10記事)
翻訳者トム河北のワンコメント
R&AやUSGAが、ゴルフ普及のために促進している、時間や費用がかからない9ホールゴルフ。R&Aは昨年に引き続き、クラブアマチュアレベルの全英、アイルランド地域で行われた予選の決勝を、全英オープンと同一会場で行うもので、これにより9ホールゴルフの普及によるゴルフ活性化を目指しているようだ。
日本国内では、マーク金井氏が提唱して実行しているプロアマ競技、MMT 9(マーク・マイクロトーナメント9)の普及が進んでいるようだが、英国のケースのように、アマチュア老若男女が参加出来るような9ホール競技形式もゴルフ団体により検討されると面白い。