エスエスグランドは先頃、コンディショニングを中心にゴルフの技術を上達させるためのインドアゴルフスタジオ『The 蔵 ssic』(ザ・クラシック)をオープンした。場所は東武宇都宮駅より徒歩15分ほどで、花房ゴルフ練習場の横に併設されている。
同社は現在、宇都宮市内の3つの練習場でゴルフレッスンを中心に事業を展開。「ゴルファーに健康を。ゴルファーに喜びを」をモットーに、坂井昭彦社長が運営している。同氏は、日本プロゴルフ協会の会員で、日本理学手技療法協会整体療術師やVitsyuセラピストA、TPI(タイトリストパフォーマンス研究所)やTRX(米国海軍特殊部隊発のトレーニングシステム)などの資格を取得している指導歴20年のベテランだ。坂井社長がインドア施設をオープンした経緯を次のように説明する。
「身体のコンディショニングをレッスンに取り入れるには、ストレッチが充分に行えて、冷暖房が完備された環境が必要だったんです。そこで、ジュニア時代にお世話になった花房ゴルフ練習場の社長にお願いをして、共同でゴルフコンディショニングの専門施設をつくったのです」
施設の1階部分(約30坪)は、ジャズを聴きながらコーヒーが楽しめるカフェを設置。2階部分(約130坪)は、スクール打席が7打席、VIPルームが2打席となり、パッティンググリーンも設置。また、バランスボールを使ったストレッチなどに加え、筋力強化などを目的とした機器がずらりと並ぶ。
「建築費や内装費、トレーニング機器を含めて、約1億円を投じました。ストレッチマシーンの『ホグレル』やTPI、TRXなど、最新の機器やプログラムでコンディショニングを整えます。また、データレッスンやメンタルトレーニングで総合的にゴルファーをサポート。身体論(体)と技術論(技)、それにメンタル論(心)の3つが伴う、国内では例をみない施設です」
ちなみに、その中心となっているトレーニングが肩甲骨、骨盤・股関節まわりの主要な部位の筋肉や関節の動きを改善するトレーニング機器の『ホグレル』だという。
「『ホグレル』は、一般のトレーニング機器とは目的・方法・効果も全く異なる機器で、"筋肉をホグして関節の可動域を広げ、カラダのバランス・動作を改善すること"を目的としています。打席裏に『ホグレル』を5台設置しており、レッスンの合間に使用可能。身体をほぐしながらスイングチェックできます」――。
レッスン時間は1コマ70分。1クラスの定員は7名で、月会費は8000円。月会費にはボール代、保険代、ホグレル使用料が含まれるが、これとは別にレッスンチケット(10回分2万円~)を購入する必要がある。現在の会員数は、130名(1月末現在)。男女構成比は半々で、年齢層は20代後半~80代まで幅広い年代のスクール生が通っている。
「初年度の目標会員数は180名で、5年後には300名を目指します。今後は『ゴルフと健康』をテーマにしたセミナーを開催し、コンディショニングの重要性を伝えていきたい。また、トレーナーや治療家と共にコンディショニングについての研究も行いたいですね」
果たして、日本のゴルフコンディショニングの聖地になれるか?
問い合わせはエスエスグランドへ、028‐632‐3636。
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