藤倉ゴム工業は4月15日より、ウエッジ専用カーボンシャフト『MCI SOLID(ソリッド)』(以下、ソリッド)及び『MCI MILD(マイルド)』(以下、マイルド)を発売する。
同社が展開してきた『MCI』は、ゴルファーがカーボンシャフトの"振りやすさ"と、ドライバーと同じように爽快に打ちにいける"安心感"を得られるようにとの想いから生まれたアイアン用シャフト。同社では、異素材を複合させる独自技術を活かし、金属とカーボンを複合させる特許技術「メタルコンポジットテクノロジー(MCT)」を開発し、最適な重心位置設計を実現した。これにより、50~120gという幅広い重量帯で、どんなゴルファーにも対応可能なアイアン用カーボンシャフトとして『MCI』が誕生した経緯がある。
こうして2012年9月の発売以来、昨年7月時点で累計14万本の出荷実績を誇る『MCI』は、その振りやすさと安定したコントロール性能で、プロ・アマ問わず多くのゴルファーに支持されている。
その中で高まってきたのが、アイアンセットから続く"ウエッジシャフト"へのニーズ。最近のウエッジクラブは単品販売が主で、シャフトも重めのスチールシャフトを使用しているゴルフファーが多い。その中で市場においても、ウエッジ専用シャフトの認知が高まっており、新製品のウエッジ専用シャフト『ソリッド』と『マイルド』が誕生したのだ。
ウエッジシャフトの開発に際し、同社は市場に出回っている製品を徹底分析。その結果、硬さやキックポイントといった物性に一貫性がないことが判明したという。また開発を進める中で、スイングタイプによって、その人に合うシャフトが異なる事が判明。そのため最終的に、スイングタイプや打ちたい球筋に合わせてゴルファーが選択できるよう、キックポイント別に2モデルをラインアップすることとなった。
先中調子タイプの『ソリッド』は、球を高く上げ、高さで止めたい人向けのシャフト。アプローチ時に手首を使うタイプのゴルファーにもオススメだ。
一方、中元調子の『マイルド』は、低くラインを出し、スピンで止めたいゴルファーに適する。手首をロックして打つタイプの人やテイクバック時にシャットめにクラブを上げるタイプの人にぴったりのシャフトと言えそう。
いずれも1フレックスで展開し、価格は重量によって異なる。『MC85』が各8000円、『MC105』が各9000円、『MC125』が各1万2000円となっている。またカラーは全てのモデルでシルバー、ブラックの2色展開。
同社はドライバー同様、ウエッジの選択肢を広げ、得意な打ち方に合わせて、『ソリッド』と 『マイルド』から選択して欲しいとしている。スイングタイプ別のシャフト提案は非常に興味深く、今後のリシャフト需要にも変化が見えてきそう。
ウエッジシャフトの新たな時代が、ここに幕を開ける。
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