このフレンドリーマッチはチーム単位(学校)での対抗戦だが、年代を超えたプレーヤー同士の交流を目的としたもの。参加チームも7大学(11チーム)、10高校(10チーム)、個人参加3チームの計24チーム、119名と多岐に渡った。
東日本大震災の影響により、春季の高校・大学の競技が相次いでキャンセル。日頃の練習の成果を試す場がなかった学生にとっては、このフレンドリーマッチは久しぶりの全国レベルの競技会となった。出場した学校のチームとその代表選手は全国でもトップレベル。マスターズで日本人初のローアマを獲得した松山英樹選手(東北福祉大学)が参戦したとあって、テレビなど多くのマスメディアも試合会場へ駆けつけた。
「こんな時期に試合を開催して頂いたアクシネットジャパンには、本当に感謝しております。生徒にもゴルフができる喜びを伝えていますし、感謝の気持ちをもって試合に臨みなさいと言いました」(美濃加茂高校・ゴルフ部監督の桜井和男氏)
同大会は6923ヤードのパー72で実施された。この試合のためにスプリングフィルズを運営するPGMはコース改造にも着手、高い競技性にフィットするセッティングを徹底したという。個人では2日間で1アンダーが最高成績だったことでも、そのタフさが伺い知れるだろう。
優勝は日本大学Aチーム、2位、3位に東北福祉大学のAチーム、Bチームが入った。また、茨城県水城高校が大学生に混じって5位に入る健闘を見せた。
アクシネットジャパンの中村孝社長は、「君たちのような若い力が日本に勇気を与え、未曾有の国難を乗り越えるパワーになってくれることを信じています」と参加選手にエールを送り、それに力強く応えていた学生たちの姿が印象に残るイベントだった。
なお、動画は6日の練習ラウンドの模様を収録したもの。