今年、第38回を迎えたチャリティーバザーは、社会福祉事業に寄付することを目的として、これまでに3000万円以上を行ってきた伝統ある催し。集まった純益金は、杉並区の社会福祉基金として還元しているとのこと。
実行委員だけでも70名ほどのボランティアスタッフがおり、約3ヶ月の準備期間を経て、2月を迎えるという。内藤裕義実行委員長によれば、
「スクール生を中心とするスタッフを含め、ゴルファーの善意によって成り立っている会です。生きがいとしてスタッフを続けてくれている方も多いのですが、年々、実行委員会の年齢が上がってきている点は、悩みの一つですね。そろそろ世代交代を視野に入れながらも、この会はまだまだ続けていきたいと考えています。
また、第1回では20万だったチャリティー額もこの20年以上、100万円を超えており、参加者の方には、"奉仕に繋がるゴルフ"を実感していただけていると思います」--。
ゴルフ用品や日用品など、同施設のスクール生を中心にバザーの出品を促した結果、今年は1300点ほどの出品があるという。また、業者の出品も併せると2000点を超え、期間中はスクール生や練習場利用者、近隣住民らを中心に1000名を超える人が訪れ、買い物をしていくとのこと。
副実行委員長であり同施設支配人の渡辺和夫氏によれば、
「発足当初はリサイクルショップがなかったため、クラブや贈答品など、単価の高いものも出品されていました。しかし、最近では贈答品の品質も変化してきており、業者も長期在庫を持たなくなってきたため、出品数はここ数年減少傾向にあります。
それでも、楽しみにしてくれている方もたくさんいますし、恒例行事として地元の方にも受け入れられてきています。"小さい練習場でもこんなことができるんだ"ということを知っていただいて、他の練習場さんでも是非取り組んで欲しい活動です」--。
また、スクランブル競技会やスイング診断、レッスン会などの行事も期間中に開催されており、ゴルフを楽しみながら社会貢献を同時に実現できる点も魅力だとか。
地元を巻き込み、ゴルフを社会貢献に役立てる手段の1つとして、チャリティーバザーの益々の発展が期待される。