コブラプーマゴルフ(CPG)の吉福哲事業部長は12月中旬、新製品発表会で強調した。
2010年にプーマ傘下に入ったコブラは、つま先からテッペンまでオールホワイトの『ZL』ドライバーを業界に先駆けて投入、プーマイズムをクラブにも注入した。しかし、「白い革命」のテーラーメイドに遅れを取った印象は否めない。その意趣返しということか、新製品は4色(赤、オレンジ、青、白)のヘッド展開に踏み切る。
「そもそも"白"は我々が先鞭をつけたんです。欧米仕様は白ではなくてシルバーですが、日本では白にこだわった。この色は特に出来が良いと自負しており、本社と掛け合い、前年比2倍を売るという約束で承諾をもらったのです。過去、これだけカラーに特化したメーカーはないはずです」
3月発売予定の『AMP CELL』ドライバーがそれで、ロフト角を8.5~11.5度(4段階)に加え、2アングル調整可能。日本仕様は白いフジクラランバックスを標準装着し、価格はオープン。はじめてのプロモデル『AMP CELL PRO』ドライバー(ロフト角を7.5~10.5度調整可能)も投入する。こちらはアッタス4Uのコブラオリジナルホワイトverとなる 。
カールスバッド本社からはケント・パッコ シニアバイスプレジデントが来日した。以下は同氏との一問一答。
<strong>―コブラの販売状況についてお聞かせください。</strong>
「買収以前のコブラの成長は緩やかでしたが、プーマの傘下に入ったことで、そのスピードが早まっています。特にこの2年の成長は著しく、グループのなかでも期待されています。13年はコブラ単独で110%増を計画します」
<strong>―製品特徴は?</strong>
「日本はオレンジ、ブルー、レッド、ホワイトの4色展開です。ギアの世界では白と黒になってしまうところに、大胆で輝かしい色を持ちこむことで、ワクワク感を与えています。業界初の試みだと思いますし、ファッションの要素を盛り込んだ点も斬新といえるでしょう」
<strong>―世界のマーケット状況は?</strong>
「日本市場はプーマがブランドとして有名ですが、ヨーロッパではコブラの勢いがあり、いくつかの国ではNO.2のポジションになっています。米国においては、プーマもコブラも歴史は浅いにも関わらず、加速度的に伸びています。我々は、ゴルフ業界全体に新風を巻き起こす役割を担っていると思います。特にHCP0~10の人をターゲットにしつつ、グループ全体で牽引していけるのではないかと思っています」
<strong>―リッキー・ファウラーの来日予定は?</strong>
「日本のマーケットは、北米に次ぐ2位のシェアを誇る重要な市場。なので、今秋にリッキー・ファウラー、イアン・ポールターの来日を計画中。日本チームからも切望されており、現在、経営陣と折衝中です。楽しみにしていてください」―。
なお、動画ニュースでは12月中旬に開催された展示会及び製品説明会のもようを収録。動画TVでは、ケント・パッチョ氏に単独インタビューを行った。