記念すべき第1回大会の優勝者は、中国ナショナルチームに所属する16歳の林希妤選手。スコアは78ー71-70、通算219の3オーバーだった。同大会には日本や韓国などからも選手が出場、激しい戦いを繰り広げた。
この時期のイベント開催は、同社にとってかなり厳しかったはず。反日ムード一色の中、"日本"を掲げるリスクがあまりにも高たったからだ。実際、「日本ブランドの商品を表に出さない取扱店もあり、不買情報も各地からあがっていました。しかし、目先の動向に振り回されることなく、販売店との取り組みにも全力を注いでいます。ツアーへの協賛も同様な考えにより実施しました」(同社広報部)
この一事においても、ダンロップスポーツの中国市場への思い入れの強さがうかがえる。同社は2年前に現地法人を設立、積極的な投資で年間売上10億円程度までシェアを伸ばしている。予期せぬ反日だったが、その勢いを止めるわけにはいかなかったわけだ。アゲンストの中でもマーケティング活動を自粛しなかったことで、ほとんどの日系企業の売上が半減程度になる中、ダンロップスポーツの売上は大きく落ち込むことはなかったという。
中国全土の反日気運はその激しさは沈静化しつつある。ただ、領土問題だけに予断を許さない。現地関係者によれば、「9月に半減まで売上が落ち込んだ日系自動車メーカーは、来年には販売が好転すると見ています」という見解を示している。
なお、「SRIXON・XXIO女子オープン」の概要は以下の通り。
■主催:中国ゴルフ協会、■冠協賛:常熟史力勝体育用品貿易 ■賞金総額:15万USドル ■優勝賞金:2万2500USドル
画像は、トーナメントで挨拶するダンロップスポーツの野尻恭社長。