開発を手掛けた同社・菅野實社長は、この加工法について次のように説明する。
「シャフトは、トルク3.2などと表示されていても、実際にオフセンターヒットすると、ヘッドにかかる応力で4度以上ねじれることがザラにあります。これをシャフトの先端を補強することで、抑えられないかと考えたのです」
そこで同氏は、シャフトの先端部分に長さ数㎝の金属製パイプを入れてみた。その効果は抜群で、「トウ寄りでヒットしがちなドローヒッターのユーザーから、プッシュアウトが減ったという報告もありました」――。特に、プロや研修生といった上級者からは、「オフセンターヒット時の曲がり幅が少なくなった。イメージ的には、林の中に入っていそうなボールが、ラフぐらいで止まっている。これはかなり大きいことです」パイプ装着の効果を体感するゴルファーが増えているようだ。
この補強加工法は、シャフトの内径やそのテーパーに合わせて、手作業でパイプを削って馴染ませ、高い密着度を実現している。菅野氏によれば、「既存のカーボンシャフトならほぼすべて加工可能です。手間はかかりますが、なるべくリーズナブルな価格で提供しています。是非、プロ・上級者で実証されている加工法を幅広いゴルファーの方に利用して頂ければと考えています」
この先端加工は、ドライバーだけではなく、フェアウェイウッド、ユーティリティ、アイアンにも対応可能。価格は、ウッド類(ドライバー・フェアウェイウッド・ユーティリティ)が各1本6300円、アイアンが各1本5250円(ともに税込)。
興味のある人は、一度同社まで問い合わせほしい(TEL.089-931-6234)。