• TOP
  • GEWとは
  • ライター一覧
  • GEW 購読申し込み
  • GEW 見本誌申し込み
  • 広告掲載について
  • 運営会社
  • 事業内容
  • 企業理念・ミッション
  • CEOメッセージ
  • 会社沿革
  • プライバシーポリシー
  • サイトポリシー
  • お問い合わせ
  • ゴルフ業界求人
  • PGA会員専用求人
  • 月刊GEW2月号 米国三大メーカー同時発売 どうなる巳年のクラブ市場

    ハッシュタグ「増田雄二」記事一覧

     その理由を、さる国内大手メーカーは次のように説明する。「日本人ゴルファーの最大の興味は、飛距離を1ヤードでも伸ばすことに集約されるため、多くの国内メーカーは開発予算をドライバーに集中しています。それがパターが弱い最大の原因。また、パターのヒット商品には個性的な形状が求められる。遊び心よりも品質を重視する日本の開発者には、不得意な分野といえるかもしれません」   そんな現状を打破するため、アキラプロダクツはこのほど、クラブ設計家の増田雄二氏とタイアップして「和製キャメロン」を目指す方針を明らかにした。増田氏はジャンボ尾崎の黄金期をクラブサポートで支えた実績をもち、一世を風靡した『WOSS』を皮切りに、尾崎自身が立ち上げたクラブメーカー・TMJのチーフデザイナーとして辣腕をふるった経歴の持ち主。アキラはここに着目し、増田氏と共同でオーダーメイドパターを供給していくという。   同社の弁。「パターは長年、外資系メーカーの独壇場になっていますが、なかでもタイトリストとスコッティ・キャメロンのコラボは秀逸です。彼らにできて、日本のメーカーにできないはずはない。そんな思いで、『和製キャメロン』を目指すことに決めました」   アキラは昨春、久保谷健一との契約をきっかけに男子ツアーへ本格参戦。同時に、全国60店舗の工房を取りまとめてプロトタイプを供給する「プロトの会」を結成し、現在の会員数は220を越えるまでに成長した。大手メーカーが価格競争に巻き込まれている昨今、これを回避するために独自の流通経路を整備して、付加価値の高い商品を供給するのが目的だ。いわば、小さな専門店の「お助けブランド」といった位置づけで、両者のコラボパターを新たな目玉に据える目論見だ。「ゴルファー個々の要望に応じてネック装着をしたり、インゴットから削りだしたりと、完全オーダーメイドを目指します。店主と顧客の会話が弾めば、値段競争にさらされない付加価値型の商品が実現できます」   ここ数年、多くのクラブメーカーは市況の低迷に四苦八苦。活路を見出すことに苦労しているが、あえて日本メーカーが不得意とする分野に独自の流通戦略で挑戦する。成功すれば、中小企業が生き残るための先行事例になるかもしれない。詳細は今後、明らかになる。
    (公開)2009年09月07日

    すべて読み込まれました。