昨年3月に発売された『結ばない靴ひもキャタピラン』は、ナイロン製のひもにラグビーボール状のゴム製のコブを複数装着したもの。ひもを伸ばすとコブが無くなり縮めるとコブができる。この特殊形状により、きつく締めたいところはきつく、緩めたいところは緩くできるもの。また、コブがストッパーの役割も果たすので、靴ひもを結ばなくてもいいというアイデア商品だ。
『キャタピラン』は靴ひもを結ぶストレスの多い子供や高齢者、靴ひもをきつく結ぶことで足の故障を招くことが多いランナーなどから支持を得て、昨年50万ペアを売り上げた。
今回発売したゴルフ専用の靴ひもはそのゴルフ版というもので、既存品からゴルフ向けにデザインが変更されているという。サイズ・カラーや付属品の装着、撥水加工などが変更点として挙げられるが、最大の特徴は「引っ張り強度」の強化だろう。
自身もランナーでゴルフ愛好家でもある梶原隆司社長は、「スイング時に体重をしっかりと靴で受け止められるように、既存品よりも引っ張り強度を50%アップ、足元の安定感を飛躍的に向上させました」という。
その機能性に太鼓判を押すのが、尾崎健夫プロだ。「私は腰痛持ちで外反母趾もあるので靴には気を使っていますが、『キャタピーゴルフ』を履いた瞬間、その違いを実感し無条件に受け入れました。特に、気に入ったのはカカトの解放感。すごく履きやすいし疲れません。そして、これはまだ研究中でもありますが、部分的にひもの締め付けに強弱をつけて足の動きを制約することで球筋も変えられそう。例えば、つま先部分をきつくするとドロー、緩めるとフェードなどが打てそうですね」
足の大切さを熟知するベテランらしい見解だが、ゴルフプレーにおける靴ひもの重要性を改めて理解する機会を得たともいえる。
4月下旬から発売される『キャタピーゴルフ』は全6色。オープン価格だが、参考上代を1600円+税前後と予想する。また、初年度の販売目標は20万ペアで、500店舗での展開を計画。すでに有賀園ゴルフでの販売が決定しているという。
なお、動画は先頃開催された発表会の模様を収録したもの。