今年1月にダンロップスポーツを統合した住友ゴム工業は先頃、9月22日から発売するNEW『スリクソン Zシリーズ』を発表。その詳細は当サイトで7月17日に配信したが、同社スポーツ事業の総責任者、川松英明本部長の動画インタビューを掲載する。まずは当日の様子を短い動画で。
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スパコン「京」も開発を支援
同社は今回、「ゼロ スリクソン」というキャッチコピーを掲げ、対象ユーザーの設定や開発コンセプトを根底から見直したという。特にドライバーにおいて顕著な動きで、
「『スリクソン』のドライバーはプロゴルファーや上級者御用達モデルの印象が強く、多くのアベレージゴルファーが、『使ってみたいけど難しそう』と躊躇してきた印象があります。そこで今回の『Z85シリーズ』は『ゼロ スリクソン』というコンセプトを掲げ、ゼロからドライバー作りを見直して、アベレージゴルファーでもやさしく飛ばせるモデルに仕上げたのです」(川松本部長)
『ゼクシオ テン』のドライバーに採用した「カップフェース構造」が特徴的で、これは「SUPER-TIX51AF」というチタン材を使ったもの。これにより、反発係数0.80以上の高反発エリアが前作比176%になったとか。
統合により、住友ゴムが蓄えてきた素材・シミュレーション技術だけではなく、研究者の人事交流も活発化する。タイヤの研究本部はスーパーコンピュータ「京」(ケイ)も導入、開発速度の迅速化等につなげており、スポーツ事業の商品開発にも反映される。
まずはこの点について川松本部長に聞いてみた。
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<h2>『スリクソン』と『ゼクシオ』の棲み分け術</h2>
十代目を迎えた『ゼクシオ』は、レディスモデルの好調を含めて盤石の様子。一方の『スリクソン』は、特にドライバーでの苦戦が続いている。
奇数年が『ゼクシオ』、偶数年は『スリクソン』といったように、各々2年間の商品サイクルを維持しながら隔年発売を継続中。
ただし、対象顧客の若返りを図る『ゼクシオ』は『ミヤザキモデル』の投入など、「歯応えのあるゼクシオ」を展開中。アベレージ層までカバーしたいのが今回の『ゼロ スリクソン』だから、両者の歩み寄りが気になるところ。
『ゼクシオ』と『スリクソン』をどのように切り分けるのか。次の動画ではマーケティング戦略の肝について川松本部長が熱弁を奮う。
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<h2>『ゼクシオ』と『スリクソン』を自動車に喩えるなら…</h2>
ITの加速度的な進化もあって、メーカーの商品開発は日進月歩。その反面、ゴルフクラブに関しては総じて性能が高まった結果、従来のプロ・上級者向け、アベレージ向けなどの棲み分けが難しくなった。性能アップが汎用性のレベルを高めた結果でもある。
そこで次のメーカーの課題は、ゴルファーのマインドを切り分けて、情緒的に訴求することだという。その手法について川松本部長の見解を聞いた。
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