一般的にゴルフ観戦とはどんな印象を持っているだろう。息を潜めて静かに観戦しなくてはいけないという堅苦しいイメージはないだろうか?
6月24日、25日に行われたPGA主催「日本プロゴルフグランド・シニア選手権 ゴルフパートナーカップ」(スカイウェイCC・ゴルフパートナー協賛)は全然違う。
これまでのゴルフ観戦のイメージを覆す大会であったので、是非とも紹介したい。
「日本プロゴルフグランド・シニア選手権」とは?
PGA(日本プロゴルフ協会)が主催する、日本タイトルの名が付く最高峰の真剣勝負。60歳以上の〝グランドシニア〟と、68歳以上の〝ゴールドシニア〟の2試合が同時に行われる。
かつてのレギュラートーナメントを大いに盛り上げた著名な名プレーヤーたちが一同に参加していて、2015年大会では2日間で8,894人のギャラリーを集めた。
<h2>価値ある入場無料</h2>
この大会は<strong>入場無料</strong>。しかし侮るなかれ、シニアプロの技術が光るドライバー、秀逸なアプローチショットが見られる。
また、プロゴルファーによる観戦ガイドツアー、出場プロによるワンポイントレッスン、初心者向けレッスンなど、ゴルフを実際に感じられるイベントが盛りだくさん。
例年大好評で、どのイベントも満員になるほどだったそう。
<img src="https://www.gew.co.jp/news/wp-content/uploads/sites/5/2017/06/IMG_5397.jpg" alt="" width="788" height="513" class="size-full wp-image-28480" /> ホールアウト後の佐藤正一プロが、参加者にワンポイントレッスン中
入場無料な上に、なんと軽食一品をサービスしてくれる。飲食しながら気軽にゴルフ観戦を楽しんでもらいたいと、<strong>ワンハンドフード</strong>中心にしたとか。
フードコートでは小宴会が始まるなどして、緩く大会を満喫していたギャラリーもいた。
<img src="https://www.gew.co.jp/news/wp-content/uploads/sites/5/2017/07/17070401h.jpg" alt="フードコート" width="788" height="525" class="aligncenter size-full wp-image-28601" />
<h2>倉本会長をもいじるオモシロ実況解説</h2>
なんと6番ホールにマイクとスピーカー、お酒を持ち込んで、実況や応援合戦を繰り広げる「エキサイティングホール」が開催され、応援サポーターとして、プロゴルファーの藤井かすみプロ、すし石垣プロ、タレントの黒田カントリークラブの3名が実況席へ。
3人の手にはすでにお酒が‥‥。
<img src="https://www.gew.co.jp/news/wp-content/uploads/sites/5/2017/06/IMG_5292-1.jpg" alt="藤井かすみプロ、すし石垣プロ、黒田カントリークラブ" width="788" height="525" class="aligncenter size-full wp-image-28476" />
<strong>「ここはお酒を飲みながらみんなで楽しく応援するホールです!」</strong>
黒田カントリークラブの呼び掛けに、ギャラリーたちもビール片手にグリーン周りへ集結。初日には猛暑も手伝って、6番ホールの出店だけでビールが100杯以上売れたとか。
しかもカップホルダー付きの椅子も設置されていて、ギャラリーは腰を据えて楽しむことができる。
<img src="https://www.gew.co.jp/news/wp-content/uploads/sites/5/2017/07/17070402h.jpg" alt="ギャラリー" width="788" height="525" class="aligncenter size-full wp-image-28602" />
ゴルフ観戦で思い浮かぶのは、ギャラリーからの「入れっ!入れっ!」という掛け声。しかし6番ホールだけは違う。渡辺司(つかさ)プロの組がティーショットを終えてグリーンにやってきた時、
<strong>「渡辺〝し〟さん以外応援しよー!」</strong>と、渡辺プロと親交のあるすしプロがちょっかいを入れ、<strong>「よ~しわかった!どんどん喋れ~!面白いこと言えよ~!」</strong>と渡辺プロもその挑発に乗る。
その後すしプロは、渡辺プロと女湯を貸し切ったエピソードを披露するなどし、渡辺プロのバーディーパットを阻止。
笑点のいじり合いを彷彿とさせる掛け合いが、日本タイトルのグリーン上で見られるのだ。もちろん、このやりとりがありながらもスコアは全て戦績に反映される。シニアプロの懐の深さを感じさせられる場面でもある。
また、ティショット直後に、ワンオンするも悔しがる様子を見せた倉本昌弘プロ(PGA会長)に対しては、<strong>「あれはたぶん〝悔しいショットしたけど、俺は乗るぜ〟というアピールですね」</strong>と応援サポーターのいじり解説は倉本プロにまで及び、会場を沸かせていた。
<h2>ゴルフ観戦ってこんなに楽しいんだ!</h2>
堅苦しいイメージのゴルフ観戦。しかし日本プロゴルフグランド・シニア選手権 ゴルフパートナーカップは、シニアプロもスタッフも、ギャラリーもみんな笑顔。お祭りのような親しみやすさを感じさせる緩い空気が印象的だった。
応援ホールを体験したギャラリーからは、
<strong>「ゴルフを見に来て、こんなに笑ったのは初めて」</strong>
<strong>「選手と一緒にゴルフを楽しんでいる気分になった」</strong>
<strong>「ギャラリーを楽しませてくれようとする選手の姿が嬉しかった」</strong>
<strong>「ゴルフ観戦って息を止めなきゃいけないイメージだったが、こんなに面白いならまた来たい」</strong>
とゴルフ観戦経験者も未経験者も、これまでに体験したことのないゴルフ観戦を大いに楽しんでいた様子。
とはいっても日本タイトルの付く真剣試合。クラブを握ったシニアプロたちは、多くのギャラリーにその技術を見せつけてくれるので、きちんとゴルフを見たい人も、ワイワイ応援したい人も、付き添いで来た人も、みんなが楽しめる、バランスのとれた大会と言えるのではないだろうか。
ゴルフパートナーでは、シニア層も勿論、ゴルフ未経験者やファミリー層など、新たにゴルフに興味を持ってもらうために、次回大会に向けてギャラリーに楽しんで貰えるイベントをブラッシュアップしていくとのこと。
シニアトーナメントを体感して、ゴルフに興味をもってくれる人が一人でも多く現れることが期待されている。