同社は、これまでも火葬することが可能な木製の『メモリアルパークゴルフ・ゴルフクラブ』、『メモリアルゲートボール』、『メモリアルグラウンドゴルフ』(いずれも1万5750円)を発売している。同社代表の佐々木大介氏は、次のようにコメント。
「故人がゴルフ好きの場合、遺族は思い出のゴルフ用品を納棺したいものですよね。だけど、ゴルフクラブは金属やカーボン等で作られるため、火葬の際に燃え切らず、金属が遺骨にくっつくなどの問題があるので、納棺は認められないことになります。これを解決したのが当社の販売する製品になります。
今回、セットで発売した経緯は、『ドライバー以外にアイアンやパターもほしい』というお客さまからの声です。といっても、すべて木製で制作すると、3本で5万円近くになってしまいます。それではかなりの負担になってしまう。そこで新しく考えたのが、紙製のメモリアルクラブです。
同製品は紙製といっても、シャフトは木製で、デザインなどディテールにこだわりました。故人への最期の贈り物として、ご本人と一緒に納棺していただきたい」
なお、同製品はドライバー(1本)、アイアン(1本)、パター(1本)、ゴルフボール(2個)を専用ケースに入れ、名入れやメッセージ入れのサービスも行う。配送は注文を受けてから最短で翌日、関東圏内であれば当日でもなんとか間に合うとのこと。『死』は唐突にやってくるが、
「火葬に間に合わないと諦めず、ご連絡下さい」――。
ゴルフショップにも、試しに一本置いてみたら。死生観を交えたゴルフ談議に深みが増すかもしれない。少なくとも、値引き交渉とは無縁の商品だろう。
問い合わせは日本納棺用品社へ、0800~600~6500(24時間、365日対応)。