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    ハッシュタグ「本間ゴルフ」記事一覧

    本間ゴルフは、11月29日より『T//WORLD』ブランドの新製品を全国のHONMA直営店および製品取扱店にて発売する。 今まで「プロ向けで難しい」というイメージをもっていた『T//WORLD』だが、そのイメージを一新すべくラインアップを見直している。 ドライバーは、「10K+++(テンケースリープラス)」をキャッチコピーとし、寛容性の高さはもちろんのこと、さらに飛び、顔、打感にも優れたモデルを展開。アイアンはそれぞれのコンセプトが明確でかつゴルフファーのニーズに応える4モデルをラインアップしている。 <h2>【ドライバー・TW767/TW767MAX/TW767 LS】</h2> HONMA史上最大のMOIでまっすぐ飛ばせる直進性を追求。投影面積を最大化しつつ、つかまえて飛ばせるドローバイアス設計は低スピンで強弾道、少し小振りの叩けるドライバーだ。 クラウンからソールまで全体をシームレスな一体成型カーボンパーツにすることにより、ヘッ ド中間部の軽量化を実現。さらに中間部の軽量化によって生まれた余剰重量をバック側に配置し、偏肉を進化させ、フェース面全領域で高反発を実現している。フェース素材は、高強度でたわみ戻り効果のあるβ系チタンを採用。反発エリアが拡大し、ボールスピードの高初速化に貢献する。 価格は1本10万2300円~。 <h2>【アイアン・T//WORLD Vx/Px/Hx/TOUR V】</h2> <img src="https://cms-backend-gew.com/wp-content/uploads/2024/10/TW_Hx.jpg" alt="" width="1000" height="617" class="aligncenter size-full wp-image-83477" /> ■T//WORLD Vx スタイリッシュで洗練されたデザインの軟鉄鍛造ハーフキャビティ。 ■T//WORLD Px シャープな見た目の軟鉄鍛造ポケットキャビティ。 ■T//WORLD Hx スタイリッシュで洗練されたデザイン。シャープな見た目の飛び系中空アイアン。 ■T//WORLD TOUR V デザインはキャビティだが、キャビティ部のえぐれが浅く、操作性と打感を追求。マッスルバックに求められる機能をキャビティで実現した軟鉄一体鍛造キャビティ。 価格はセット(5本・#6~P)13万7500円~、単品1本2万7500円~。 <h2>【フェアウェイウッド・TW767 FW】</h2> <img src="https://cms-backend-gew.com/wp-content/uploads/2024/10/TW767-FW-3W.jpg" alt="" width="1000" height="1000" class="aligncenter size-full wp-image-83479" /> やさしさを得られる新しいソール形状を採用。座りが良く安心感のあるシャロ―ヘッドが特徴。反発性能が高い同社オリジナルのフェース素材を採用し、3Wと3HLはカーボンクラウンにすることによって低重心化を実現。さらにボール初速アップのため3W、3HL、5Wはカップフェース構造を採用している。 価格は1本5万8300円。 <h2>【ユーティリティ・TW767 UT】</h2> <img src="https://cms-backend-gew.com/wp-content/uploads/2024/10/TW767-UT-3U.jpg" alt="" width="1000" height="1000" class="aligncenter size-full wp-image-83480" /> 新しいソール形状を採用し、どんなライからでも抜けがよく、高弾道でグリーンが狙える。前モデルよりも投影面積を大きくすることで、安心感がアップ。反発性能が高い同社オリジナルのフェース素材を採用し、3Uと4Uはカップフェース構造を施している。 価格は1本5万1700円。
    (公開)2024年10月08日
    <strong>GEW 2024年3月号掲載</strong> <strong>2023年12月、本間ゴルフの社長に小川典利大氏が就任した。ニューヨークの会計士事務所を振り出しに、帰国後は日本コカ・コーラ、アディダスジャパン副社長、2019年4月にデサントジャパン社長へ、と聞けば怜悧なビジネスマンを想像するが、ストレートな物言いで飾りがない。54歳。山形の酒田に工場を構える『ホンマ』の復活ストーリーを、縦横に語り尽くした。</strong> 「GEWのインタビュー記事は1年分、しっかり読み込んできましたので、準備はOKです(笑)。何からいきましょうか?」 <strong>それではまず、経歴から簡単にお願いします。</strong> 「わかりました。わたくしは大学時代に野球一筋でしたけど、体を壊して断念して、最終的には経営者になりたかったのでテキサスの大学院にMBAを取りに行ったんです。そこを出て、ニューヨークの公認会計士事務所で3年働きました。 日本人の強みは『数字』じゃないですか。経営にはファイナンスが必要なので、そこで勝負しようかなと。それが渡米の動機です」 <strong>アメリカはM&amp;Aが日常茶飯事ですが、そういった案件にも関わった?</strong> <img src="https://cms-backend-gew.com/wp-content/uploads/2024/05/2403VIP_main.jpg" alt="" width="1000" height="902" class="aligncenter size-full wp-image-81572" /> 「Ⅿ&amp;Aの案件自体はありましたが、当時はペーペーですからね、重要な仕事は任せてもらえません(笑)」 <strong>ペーペーがやる仕事って何ですかね。</strong> 「基本は会計監査なので、数字の正しさを照らし合わせる仕事ですね。今みたいにデジタルの時代ではありませんから、膨大な資料を毎日のようにチェックしてました」 <strong>毎日数字を睨んでいると、粉飾とかピンとくるんですか。数字がなんとなくコソコソしているとか、勘が働くとか。</strong> 「いやぁ、当時はペーペーなのでそこまで勘は働きませんが、今は20年近く経営をやってるので、見えますね。人間、どうしても隠すことがありますから」 <strong>怖いですねえ。で、帰国した理由は何ですか。</strong> 「会計事務所って、第三者の仕事を見るわけじゃないですか。そこに物足りなさを感じて帰国して、最初はコカ・コーラに入ります。自分はスポーツマニアなので、ゴルフやサッカー、卓球とかを観戦して、分析するのが趣味なんですね。 コカ・コーラはスポーツイベントのスポンサーとして世界一。それで1998年の長野五輪を担当したくて、入社したという経緯です。基本はファイナンスのサポートで、膨大な商品を配ったり、自販機を設置したり、全社総出で長野に集中しましたので、それらに関わる収支関連の仕事です。 五輪が終わって、次は2002年の日韓W杯サッカーです。これをマーケティングの立場でしっかりやって、終わった瞬間、次はアディダスジャパンへ転職しました」 <strong>アディダスジャパンではどういった立場ですか。</strong> 「広い意味ではマーケティング全般を見る副社長の立場で、商品企画から営業まで全体を見てました。アディダスはもともとデサントと契約してたんですが、日本では1998年に独立します。当時の売上はかなり小さかったけど、W杯でサッカー文化やスポーツの観戦文化が日本に根付いたこともあって、その後急成長するんですね」 <strong>観戦文化って何ですか。</strong> 「そうですねぇ、一番わかりやすいのは装いでしょうか。僕らの言葉だと『トラックトップ』と言いますが、要するにジャージです。海外の人は国のユニフォーム着て応援するのが当たり前だけど、2002年を契機に日本もそうなり始めて、2005年以降は目に見えてビジネスも拡大しました」 <strong>何倍に成長した感じですか。</strong> 「そうですねぇ。入社した2002年を起点にすると3倍ぐらいで、辞めたときは4倍ぐらいの規模でしょうか。ブランド認知と商品企画と商品の拡充を徹底して、全社一丸で走りましたが、もう最高のメンバーに恵まれて本当に楽しかった(笑)。最高の時間を過ごせました」 <h2>10人で全体を動かすのが理想</h2> <img src="https://cms-backend-gew.com/wp-content/uploads/2024/05/2403VIP_sub3.jpg" alt="" width="1000" height="667" class="aligncenter size-full wp-image-81573" /> <strong>小川さんの話を聞いてると、時代の波に乗るのが上手いですよね。そんな印象を受けますが、ご自分の中で「運」と「実力」について、どうやって切り分けて解釈してるんですか。</strong> 「・・・まず、僕の場合『運』の要素はありますし、絶対に大きいです。だけどポイントは、大きな流れをどう捉えて、実行できるかだと思うんですよ」 <strong>「運」を呼び込むには、時代の潮目を見極める眼力が大事だと。</strong> 「だと思います。例えば当時のアディダスは、どこ行っても『サッカーブランドでしょ』と言われましたが、ランニングやトレーニングウエアにも注力して、大型店との取り組みを深めました。 同時に、現場の社員の声をしっかり聞いて、経営に取り込むこともやりました。おっしゃるように『運』は絶対あると思うんですよ。その運を右側に置いて、」 <strong>右側ってなんですか。</strong> 「右脳と左脳の『右』ですかね(笑)」 <strong>運をつかむのが右脳なら、現場の声に耳を傾けて戦略を練るのが左脳かな。仮に社員の声が10あったとして、採用するのは何割ぐらいですか。</strong> 「う~ん。感覚的には1、2割でしょうか」 <strong>すると、8割9割の声は捨てる?</strong> 「捨てるというか、10ある声の中には同じような意見も多いじゃないですか。僕のビジネスの進め方は選挙と同じで、51%取ればいいって話なんですよ。仮に会社に100人いて、100%取れれば最高ですが、それは現実的じゃないですよね。社内の大半はフォロワーだと思うので、10人で51%取れれば十分だと。 もっとシンプルな言い方をすると、私の考えを理解・共感してくれる10人が全体を動かせばいいということなんです。本当は全員をグッと巻き込む方がいいのかもしれませんが、僕はそうではありません」 <h2>デサントのブランド認知度は37%だった</h2> <strong>で、アディダスを辞めたのはいつですか。</strong> 「2015年のことですが、あとひとつだけ言わせてください。こんなこと言ったら怒られるかもしれませんが、僕はアディダスドイツのために働いたんじゃなく、『アディダス日本』のために働いてきたんですね。なぜなら日本は技術大国だし、海外に影響を与えられるし、日本が大好きだから、日本からどんどん発信したいんです。 アディダスは当時、アメリカと日本とドイツで商品企画をやってましたが、我々とすればドイツの市場でも日本企画のアディダス商品を売ってほしいし、韓国や中国でも売りましたが、結局はドイツの会社なので押し切られるケースがあるわけですよ。日本は人口減の問題があるので、『天井』が見える部分もありますし」 <strong>「天井」というのは、日本のスポーツビジネスの限界点ですね。それはどのあたりですか。</strong> 「一般論として申し上げると、日本のスポーツ企業の場合は1000億って数字がひとつの天井だと言われます。で、2008年以降になると中国が北京五輪や上海万博でグッと持ち上がってきます。ゼロから一気に3000億って話になると、これからは『中国の時代だよね』って話になってくるんです」 <strong>すると面白くないですよね。</strong> 「はい」 <strong>そういったことを含めて、次はデサントに転じるわけですが、今日の取材はホンマがメインだからデサントは駆け足で行きましょう。どんな会社だったですか。</strong> 「デサントはアシックス、ミズノと並んで国内三強と言われたスポーツブランドですが、二強との差が大きかった。物作りは素晴らしいし、ブランドの魅力もありますので、古い体質を変革して挑戦できる会社にしたいんだと。事前にはそんな要望を受けたわけです。 当時は800人ぐらい社員がいて、1割ほどが課長以上。動きが鈍い組織だったので、最初の1か月は現場の話をよく聞いて、それから2年間はやる気のある若手を登用したり、とにかく社内の風通しを良くすることに努めました。 もうひとつの問題は、ブランド認知度が低かったことです。ナイキとアディダスは95%以上の認知度で、ほぼ全員が知ってるわけですが、当時のデサントは37%で4割に満たない。サンジューナナって数字だけは、今でもよ~く覚えています(笑)」 <strong>ブランド認知度の低さは、店頭需要の弱さとほぼイコールですね。</strong> 「そうなんです。特に大型量販店にはナイキとアディダスがあって、プーマ、コンバース、リーボック。その下にアザーブランドが山ほどあるわけです。この山を少しでも切り崩すには、アザーが仮に20ブランドあったとして、そのうち2、3ブランドの扱いを変えるタイミングを見計らって必死に斬り込むしかないんですよ。とにかく営業最前線で4年間、現場を徹底的に歩きました」 <strong>トピックとしては伊藤忠のTOBもありましたね。メディアでもかなり騒がれたけど。</strong> 「そうですね。デサントは企業体質が古かったけど、ブランドも商品も良くて、日本に4つ工場がある。筆頭株主の伊藤忠とすれば、潜在能力を生かす目的でTOBに踏み切ったわけですが、それもあって旧経営陣が一掃されて、若い社員が力を伸ばせたという流れがあります。最高益も出したので、そろそろいいかなって思いました」 <h2>決め手は最初の一言「あなたに任せたい」</h2> <strong>そろそろ本題に入りましょう。ホンマの社長になったのは2003年12月。そもそもなぜ、ホンマだったのか?</strong> 「個人的な思い出としては、親父が最初に買ったクラブがホンマだったんですよ(笑)。僕もゴルフをずっとやってきた中で、ホンマはいいブランドだなあと思っていましたしね。あとゴルフ業界という意味では、デサント時代に住友ゴムとライセンス契約をしていたので、当時からゴルフ市場には興味がありました。 で、そのゴルフクラブ市場では国内勢が外資3強にやられてる。ホンマは日本の名を残す希少なゴルフメーカーだし、酒田には立派な工場があるじゃないですか。そこで『日本のブランドをどうにかしたい』と強く思ったこと。それが一番大きいですね」 <strong>でも、他社からのオファーもあったでしょう?</strong> 「ありました。これはオフレコじゃなくて言いますが、いろんな人に『ホンマはやめたほうがいいよ』って、特にゴルフ関係者からめちゃめちゃ言われたんですよ(苦笑)。一番の理由は、クラブ市場は外資3強の圧勝だし、勝負するのは大変だと。だけどそう言われると『なにクソ』って思うのが僕の性分で、」 <strong>反骨精神に火がついた?</strong> 「そうなんです(笑)」 <strong>とはいえホンマのオーナーは中国人の劉建国さん。純血の日本メーカーとは言い難いけど、そのあたりは関係ないですか。</strong> 「全然関係ありませんね。オーナーがどこの国の人って話じゃなくて、純粋に『日本ブランドの復活』をやりたいので。劉さんとの面談は1回目がオンラインでしたけど、2回目は中国で直接会って決めました。歳は僕より一つ上の55歳で、とにかく相性が良かったんですよ」 <strong>相性って大事なんでしょうね。劉さんは白物家電で起業した経歴の持ち主だから、ファンドで金を回して大きくなった人とは違う。叩き上げの事業家です。</strong> 「それで気が合うというのは、ベンチャー精神やチャレンジ精神が、この人スゲーあるんだなって。開口一番『あなたにすべて任せたい』と言われたことも嬉しくて。それで、中国で2日間一緒にいて、」 <strong>ゴルフをやった?</strong> 「ゴルフはしませんでしたが、彼の自宅でみっちり話し合いました」 <strong>会話は英語ですか?</strong> 「いえ。私は英語で、英語と中国語を話せるCFOが通訳してくれたんですよ」 <strong>ファイナンスの責任者が通訳することで、結果的に「三者会談」になった。面談の中身はどんな感じですか。</strong> 「それで『新しいホンマをつくってほしい』と言われたわけですが、よ~く理解できたのは、彼は日本の文化が大好きで、しかも造詣が深いんですよ。自宅には日本の陶器が沢山あって、京都も奈良も酒田も好きで、日本文化に囲まれた生活なんですね」 <strong>白物家電で立身したことも関係あるんですかね。松下幸之助はアジアの経営者に人気があったし。</strong> 「なので日本の物作りへの共感がとても大きいし、歴史や文化、日本の古い陶器と同じように本間ゴルフを愛してる。そういった情熱を含めまして、僕自身とても共感できました」 <h2>「匠」の技術継承をどのように?</h2> <img src="https://cms-backend-gew.com/wp-content/uploads/2024/05/2403VIP_sub2.jpg" alt="" width="1000" height="667" class="aligncenter size-full wp-image-81574" /> <strong>ホンマのグローバルの業績は大体300億規模ですが、日本は大台で一本(100億円)に届く感じですか?</strong> 「詳しいことは言えませんが、否定はしません。日本もグローバルも、コロナが落ち着いてからは微増ですが、直近3か月は中国と韓国を含む全体でマーケットは鈍化傾向になっています」 <strong>鈍化傾向にも関わらず、東京のオフィスは六本木ヒルズに入ってます。ここの家賃、高いですよね。</strong> 「そうですね」 <strong>六本木ヒルズに本社を置くのは劉さんの肝いりで、ハイブランドはそれなりの場所に居るべきだという考えからです。だけど一方では利益も求められる。単に家賃の話じゃなくて、中国流の考えと利益追求の狭間に立って、衝突する場面も出てくるでしょう。</strong> 「ただ、僕は劉さんの考えに賛成ですね。中国流の考えというよりも、ホンマはハイブランドなので良い人材を投入したい。じゃないと廃れるじゃないですか。良い人材を確保するには良いロケーションのオフィスが必要だ、という考えには大賛成です」 <strong>コスト面で考えると一番重いのは工場でしょう。酒田から世界に向けて商品を出しているけど、工場のコストは日本につくから利益の圧迫要因になる。工場の従業員数は?</strong> 「生産と物流センターを合わせて270名(3月現在)です。年間の生産キャパは120万本ですが、今はそこまで行ってないので、人数の適正を考えると少し多い気はします。 ただ、国内生産はホンマの生命線だから技術継承はとても大事だし、年齢も上がってきてるので人探しは常にやってます。工芸品づくりを学ぶ専門学校にも当たってるんですよ」 <strong>有望な若者もいるでしょうね。高専の技能甲子園を観たことがあるんですが、鉄の丸棒に白ペンキ縫って、その上に赤ペンキを塗る。研磨で赤ペンキだけをきれいに削る学生が沢山いて、これはもう神業ですよ。</strong> 「そう、彼らの技術って本当に凄いですよね。ですから学校に働き掛ける一方で、ホンマは匠のブランドだから、今の人材をもっと生かす方法も考えています。同時に新しい機械も導入する予定ですが、工場長がその面で非常に長けているので、彼を中心に効率化も図っていきます。 ただ、何度も言いますが、匠の技術は大事だし、この部分を変えることは考えていません。ホンマの復活ストーリーの中で『数字』を一気に倍にするとかのイメージもありませんから、ヒトと設備のバランスは丁寧にやっていく方針です」 <strong>「数字」って売上のこと?</strong> 「そうです。今より上げなきゃいけませんが、数年かけて3割なのか、4割なのか・・・というレベルのイメージですね」 <strong>小川さんの責任範囲は日本だけ?</strong> 「韓国等の売上もかなりの割合を占めますので、ある程度の数字責任はこっちに来ますが、私が劉さんに話したのは『日本は今こういう状況だから、日本以外のことには極力携わりたくない』と。商品は日本から世界に出るので、両方に関わる部分はありますが、基本は国内だけだと考えてください」 <h2>自信ある『TW』が最優先課題になる</h2> <img src="https://cms-backend-gew.com/wp-content/uploads/2024/05/2403VIP_sub1.jpg" alt="" width="1000" height="1500" class="aligncenter size-full wp-image-81575" /> <strong>次に肝心の商品計画ですが、これはどんな感じですか。</strong> 「4月から始まる新年度からは積極的にやるつもりです。本当は外ブラが新商品を出す前に新しい『ツアーワールド』(TW)を出したかったわけですが、納得いくものが間に合わなかったんです。これは私が入る前の話ですが、酒田工場や企画メンバーの全員が『勝負できる!』って物ができなくて、特に『TW757』は社内的にもあまり評価が高くなかったんです」 <strong>どの部分が?</strong> 「やはり、今のマーケットニーズは寛容性が大事じゃないですか。この春は『10K』の寛容性が注目されてますが、その寛容性のレベルの問題がひとつ。あとは、競技層のトップに集中しすぎた開発だったので、外資3社が強いアベレージ市場に対応できなかった。そこの戦略的な失敗は、数字にも明らかに出ています。 そういった認識を全員が共有して、匠からも『そこに当てすぎたよね』って言葉が聞かれますので、次回作はやり直そうと考えているところです。 『TW』はホンマの神髄の部分ですが、我々は直営を29店舗持っていて、お客さんの声や取引先の声も沢山聞いている。そこも判断材料になっています」 <strong>ブランドは『TW』と『ベレス』に加えて、アベレージ向けの『ビジール』もある。超高級品の『ベレス』は、特にアジアの富裕層に人気ですが、『ビジール』の扱いはどうするんですか。</strong> 「日本は『TW』と『ベレス』の二本柱に集中して、『ビジール』は韓国向けのブランドにします。柱はやっぱり『TW』なので、金額ベースだと6対4、普通にやったら7割ぐらいの感じになるでしょうか」 <strong>2ブランド戦略だと、住友ゴムが隔年発売している『ゼクシオ』と『スリクソン』のパターンになりますか?</strong> 「今のところ、僕の理想はそれなんですよ。外資系大手とガチンコしようとは思ってないので」 <strong>すると24年度は『TW』で25年度が『ベレス』になる。</strong> 「そこは、もしかすると24、25は両方とも『TW』にするかもしれません。満足いくものが完璧にはできなかった反省に立って、今年改良して完璧にしたい。そのモデルで一応完成形とするのか、それとも翌年さらに『完成の完成版』を出すのかを、頭の中でもの凄く思案している最中です」 <strong>『TW』のターゲットはどこですか。</strong> 「そこは『ゼクシオ』さんですね」 <strong>ちょっと意外ですねぇ。『TW』はむしろ『スリクソン』のイメージだから、かなり印象が変わってくる。</strong> 「あのぉ、固定ゴルファーが多いアベレージ層の市場って、どのメーカーにとっても非常に大事じゃないですか。ところが先ほどから話しているように、我々はそこの信頼を失ったと考えているんですね。 ここをなんとしても取り返したい。となれば必然的に『ゼクシオ』の層になりますし、『ゼクシオ』は女子プロも使ってるので決して違和感はないと思うんですよ。ただ、この部分は微妙な話なので、過激な書き方はくれぐれも・・・」 <strong>ホンマ新社長『ゼクシオ』に宣戦布告とか?</strong> 「とんでもないですッ。あれだけのブランドなので、私自身すごく敬意を払っておりますし、言い方としては『目指す世界がゼクシオです』と。実際、目標としているブランドから学ぶことは多いので、その点はよろしくお願いします(苦笑)」 <strong>その『ゼクシオ』もデビューから四半世紀経って、いろんな試行錯誤をしています。デビュー当時はトヨタの憧れのブランド戦略である「いつかはクラウン」を意識した。それで大手企業の部長以上に訴求しましたが、その団塊の世代がゴルフリタイアの時期にきて新しい居場所を探してる。</strong> 「わかります。だけど市場は外資3強の飽和状態が続いてるし、住友ゴムさんや我々が頑張れば、ゴルファーの意識が徐々に変わって『やっぱ日本のクラブっていいよね』って空気がつくれると思うんですよ」 <h2>最終目標はオールカスタム</h2> 「それと、僕はこの仕事で『メイク・フォー・ユー』『ジャスト・フォー・ユー』をやりたくて、『TW』も『ベレス』も最終的にはオールカスタムにしたいんです。そこに我々が酒田工場を持っている、直営29店舗を持っている最大の意味がある。直営店でフィッティングして、そのデータを酒田に送って、酒田から何日後かにクラブが届けば、お客さんはすごく嬉しいじゃないですか」 <strong>ゴルファーにとっては「特別感」があるし、御社にしても国内工場を維持してきた甲斐がある。</strong> 「おっしゃるとおりです。ですから我々の最終ターゲットは、外資3強のクラブは持っているけど、結局みんなと同じだから特別感がない。ならば酒田でカスタムを作ってもらおうと。職業的なイメージは、セレクトショップのオーナーやクリエーターとか。彼らは『昔のホンマはカッコいいけど、今はダサいよね』って思ってると思うんですね」 <strong>今はダサいんですか?</strong> 「と思われてるんじゃないですか。この層の意識を変えられれば、可能性が開けてくる。彼らはもの凄く真剣にゴルフをやっていて、周囲への影響力もある。実のところ、少しずつカスタムをやり始めているんですよ。クルマも同じで、欧州のこだわり系が好きな人って意外と多いですから」 <strong>小川さんが好きなクルマは?</strong> 「ぼくは、クーパー系なんですけど」 <strong>フィアット系に見えるけど。</strong> 「そうですか(苦笑)」 <strong>カスタムと言えばタイトリストが本腰を入れてます。クラブは大手3社に水を空けられたから、そこに活路を求めている。</strong> 「そう、めちゃめちゃ力入れてますよね。特にアイアンのカスタムは非常に素晴らしいやり方だと思うんです。量を追わず、一本一本大事にしている。『こだわり方の表現』が、本当に上手いと思いますね」 <strong>今の話を聞くと、ウツドは『ゼクシオ』でアイアンは『タイトリスト』を目指す感じがありますが、どうでしょう?</strong> 「実は、それを目指しているんです。タイトリストのクラブは一度沈んだけど、カスタムの表現で復活した。我々もそこを目指したいし、目指すにはブランドの再強化が最大の課題になってくる。 ポイントはふたつ。まずは直営店のスクラップ&amp;ビルドを明確にすることです。日本橋には45坪の直営があるし、新たに博多にも出しましたが、今後は都市部を中心に力を入れる方針なんですよ。 同時に卸先を見直して、選択と集中を進める中で、百貨店さんや量販店さんの協力を得てブランドショップやコーナー展開もやっていきたい。そこでホンマの世界観を訴求していきますが、もうひとつの課題は販売価格の安定化・・・。これがなかなか難しくて」 <h2>勝負は2025年末 匠の強さを磨き込む</h2> <strong>その価格政策は、具体的にどんなイメージですか。</strong> 「『757』が7万~8万円のゾーンなので、『TW』のドライバーは10万円の価格帯には行きたいと考えています。『ベレス』のゾーンは突き抜けてるので、価格の話はあんまり意味がないんですが」 <strong>課題は専門店対策ですね。『TW』で勝負するとなると、ショップの「鳥かご」(試打室)に持ち込む2、3本に選ばれる必要がある。各社ともユーチューバーの起用で商品訴求を行ってますが、購買の最終決断は鳥かごの中。ここに入れないと比較購買の土俵に上がれない。</strong> 「そこのハードルは本当に高いですし、正直しっかり考えきれてない部分なんですが、試打室に入らないと勝負できない・・・。逆に聞きたいんですが、どうでしょう?」 <strong>ポイントは店員に対する刷り込みでしょうね。各店にはエースフィッターがいるし、彼らにはファンも付いている。『ゼクシオ』や『Qi10』を指名する顧客に対して、比較購買のもう一本に『TW』が入るかどうかは、店員のジャッジによるところが非常に大きい。SNSの訴求は、その前段階の「撒餌」ですから。</strong> 「やっぱりそこですか。実はアディダス時代、サッカーからランニング市場へ食い込むことが勝負所だったんですよ。そこで販売スタッフへの刷り込みをやって成果をあげたんですが、ゴルフもやっぱりそうですか・・・。ちょっと真剣に考えてみます」 <strong>いずれにせよ、日本ブランドの復活を担う仕事は楽しみですね。</strong> 「あのぉ、コロナによってゴルフ市場が活性化したことは、改めてゴルフのポテンシャルの高さを証明したと思うんですよ。そういったゴルフの潜在能力を踏まえた上で、私は2025年末までが業界にとって勝負だと考えています。 我々はこの間、強みを徹底的に磨くこと。我々の強みは匠なので、去年ホンマに入った翌日にすぐ、酒田工場へ行ったんですよ。匠の皆さんと話したくて」 <strong>車座で酒を酌み交わした?</strong> 「はい、山形ですから『十四代』を(笑)。めっちゃ美味かったですよ。話も本当に楽しくて。それで今後、私から彼らに無謀な要求をすると思うんですね。そしたら『現場知らないくせに何言ってんだ』って反発されるんでしょうが、同時に『よしッ、やってやろーじゃねえかッ』て燃えてくれると思うんですよ。 それが匠の心意気だし、そこから本物のゴルフクラブが生まれてくる。僕と匠の真剣勝負だと思ってますので、ガチンコでやるつもりです!」
    (公開)2024年06月03日
    本間ゴルフは、2月22日よりフラッグシップブランド『BERES』の 2024モデルを全国のHONMA直営店および製品取扱店にて発売する。 『BERES』は、MADE IN SAKATAが誇るハイクオリティな機能、エレガントで妥協のないプロダクトデザインにより、多くのゴルファーに支持されるロングセラーブランド。今シリーズは「さらなる飛距離性能の獲得と寛容性の向上」を機能開発のコンセプトに、酒田工場の経験豊富な匠によって、細部にまでこだわり開発された。その結果、最新テクノロジーを搭載した『新構造ヘッド』と、さらなる進化を遂げた『ARMRQ FXシャフト』との相乗効果によって、これまでにない飛距離性能と寛容性を実現した。 **【DRIVER】ラグジュアリーデザインに飛びの機能を内蔵 ** アベレージゴルファーが最大の飛距離と寛容性を得られるよう設計。『BERES』の爽快なフィーリングとサウンドはそのままに、生まれ変わった新構造ヘッドが誕生した。 ソールのトゥ側にソリッドカーボンを装着し、軽量化。ヒール寄りに重心が置かれることで、つかまりやすさが向上。またコンポジット構造となることで、ややソフトな打音に調整した。 <strong>【FAIRWAY】オートマチックに最大飛距離を得られる</strong> バックヒール寄りにウエイトを配置することでつかまり性能がアップ。シャローで大きめの投影面積のヘッド形状により、ティショットでもフェアウェイでも高弾道で飛距離を最大化させる。 <strong>【UTILITY】高弾道でピンをデッドに狙える</strong> バックヒール寄りにウエイトを配置することでつかまり性能がアップ。安定した方向性と優れた直進性を実現。番手によって最適な重心設計とし、どんなライからもグリーンをデッドに狙える。 <img src="https://cms-backend-gew.com/wp-content/uploads/2024/02/honmai.jpg" alt="" width="1000" height="694" class="size-full wp-image-80295" /> アイアン <strong>【IRON】高弾道の飛びで思いのままに、ピンを狙える</strong> 新たに開発された偏肉フェースとワイドLカップフェースの相乗効果により、高い飛距離性能と寛容性を実現。より進化した設計は高弾道でピンをデッドに狙える。また、新構造のミッドレイヤーエンブレムを搭載し、インパクト時の衝撃を抑え、ソフトな打感と心地よい打音を生み出す。 **【shahuto —ARMRQ FX—】業界初の高強度カーボンシートを採用 ** やさしくつかまり、高弾道で飛ばせるようARMRQシャフトが進化を遂げた。 これまでモデルチェンジの度に増加した組布の軸数を今回あえて減少させ軽量化を図りつつ、軸に使用する繊維に高弾 性の70tピッチを採用し強度を維持することに成功。これにより、軽量化・フレックスのしなやかさ・キックポイントの手元化・ヘッド寄りのバランスポイントが可能となり、高い再現性で、「飛んで曲がらない」を実現する。 お問い合わせ 本間ゴルフ 0120-941-380
    (公開)2024年02月11日
    本間ゴルフは1月20日(金)、東京・日本橋に基幹店となる「本間ゴルフ日本橋店」をオープンした。場所は、東京メトロ日本橋駅・ B0出口横でアクセスが良いとのこと。 新店舗のコンセプトは「和」。組子細工の天井や枯山水仕様の壁など雅な設えをしている。 また、今後インバウンド需要の回復も見込まれることから、海外から訪れる人をも非日常へと誘い、多くのゴルファーの安らぎの空間として息づいていくことを目指しているという。 詳細な住所は下記の通り。 ・住所 〒103 -0027 東京都中央区日本橋二丁目2-6 日本橋通り二丁目ビル1階、2階 ・アクセス:東京メトロ銀座線、東西線「日本橋」B0出口横 ・電話番号:03-6777-0090 ・営業時間 11:00~20:00(定休日なし) ・施設・サービス 試打室・打球解析機・クラブフィッター在籍・免税対応
    (公開)2023年02月03日
    2021年1月29日発売される本間ゴルフの新アイアン『ツアーワールド GS』を、ギアに精通し試打経験が豊富なソクラテス永井延宏プロが試打評価してもらった。 さらに本間ゴルフの人気ボール『D1』と、新ボール『スピードモンスター』との相性についても検証を行う。 1969年埼玉県生まれ。アメリカ・オーストラリアでの経験をもとに、グローバルな視野と独自のティーチングメソッドを構築。NPO法人ゴルフアミューズメントパークの理事として、ゴルフ市場の発展や指導者の育成にも携わる。2006年度レッスンオブザイヤー受賞 永井プロ『ツアーワールド GS』アイアンの評価は <img src="https://www.gew.co.jp/wp-content/uploads/2021/01/honma-tour-world-gs5.jpg" alt="本間ゴルフ『ツアーワールド GS』アイアン試打!D1ボールとの相性は" width="800" height="533" class="aligncenter size-full wp-image-65822" /> 『ツアーワールドGS』アイアンは、ちょっと厚めのソールに「バリアブルワイズスリット」というスリットが入っていて、フェースの反発を上げています。 そして、ボディはステンレスの鋳造でフェース面は違う素材のステンレスが入っていて薄肉で反発力を高めています。また、アンダーカットも深く入っていて、その後ろにタングステンを装着、深くて低い重心位置を確保しています。 この辺りの機能性は他の飛び系アイアンにも見て取れますが、HONMAらしさという点ではやはり顔の良さに集約されます。 <img src="https://www.gew.co.jp/wp-content/uploads/2021/01/honma-tour-world-gs6.jpg" alt="本間ゴルフ『ツアーワールド GS』アイアン試打!D1ボールとの相性は" width="800" height="533" class="aligncenter size-full wp-image-65823" /> ヘッドが少しオフセットになっていて程よいサイズ感とヘッドのやさしさを感じます。そして、打ってみるとつかまりがいい。インパクトゾーンにかけてシャフト軸に対してヘッドが動いてきてくれます。この辺りにネックの重心距離、深い重心位置とシャフトとの相性がいい。ゴルファーにとって、メリットの大きい挙動が出るといえますね。 ただ、それでいて、きちんとスピンが入る弾道が打てる。ロフトもそれほど過激なストロングロフトではないので、それも含めて高さとスピンがナチュラルに入ってくるといった感じです。 シャフトは今回スチールを打ちましたが、カーボンシャフトも用意されています。HONMAのカーボンはプロからの信頼も厚いので、そちらも是非試してみたいと思いました。 <h2>GSアイアンとD1ボールの相性は?</h2> <img src="https://www.gew.co.jp/wp-content/uploads/2021/01/honma-d1.jpg" alt="本間ゴルフ D1ボール" width="800" height="533" class="aligncenter size-full wp-image-65817" /> さらに、ボールとの相性を試すために『D1ボール』で打ってみましたが、ボールの反発感とアイアンのフェースの初速感が実に上手くマッチして心地良い感じでした。でも、飛び系アイアンにありがちなボールが突っ込む感じではなく、スピンもきっちりと入ったアイアンらしいボールが出ています。 一方、『スピードモンスター』との相性も試しましたが、実際、飛んでますね。スピン量は『D1ボール』に比べて少し減りましたが、それでも5000rpm以上入っています。『D1ボール』に比べて4ヤードほど飛距離も出ました。 打った感触も『スピードモンスター』の方がコアの反発を感じます。 『D1ボール』の方がカバーの弾きの良さが出てくるのですが、『スピードモンスター』はカバーの方が柔らかく感じて、それでいてコアの反発が強い。そのカバーの柔らかさがショートゲームのスピン力につながっています。 <iframe src="https://www.youtube.com/embed/X64u1UMznB4?rel=0" loading="lazy" width="788" height="433" frameborder="0" allowfullscreen="allowfullscreen"></iframe>
    (公開)2021年01月27日
    2021年1月29日発売される本間ゴルフの新ドライバー『ツアーワールド GS』を、ギアに精通し試打経験が豊富なソクラテス永井延宏プロが試打評価してもらった。 さらに本間ゴルフの人気ボール『D1』と、新ボール『スピードモンスター』との相性についても検証を行う。 1969年埼玉県生まれ。アメリカ・オーストラリアでの経験をもとに、グローバルな視野と独自のティーチングメソッドを構築。NPO法人ゴルフアミューズメントパークの理事として、ゴルフ市場の発展や指導者の育成にも携わる。2006年度レッスンオブザイヤー受賞 <iframe src="https://www.youtube.com/embed/_fnXH8YOiW4?rel=0" loading="lazy" width="788" height="433" frameborder="0" allowfullscreen="allowfullscreen"></iframe> 永井プロ『ツアーワールド GS』ドライバーの評価は <img src="https://www.gew.co.jp/wp-content/uploads/2021/01/honma-tour-world-gs1.jpg" alt="本間ゴルフ TOUR WORLD GS ドライバー" width="800" height="533" class="aligncenter size-full wp-image-65818" /> HONMA『ツアーワールドGSドライバー』を打ってみました。 このドライバーは、谷原秀人プロが手にしてすぐに実践投入したというもの。谷原プロは特にシーズン後半すごく好調でしたが、それが納得できる製品に仕上がっていると感じました。 スイングしていて、ヘッドが動いていく方向とかフェースの向きがすごく分かりやすい。 <img src="https://www.gew.co.jp/wp-content/uploads/2021/01/honma-tour-world-gs2.jpg" alt="本間ゴルフ TOUR WORLD GS ドライバー" width="800" height="533" class="aligncenter size-full wp-image-65819" /> よって、ラインを出すイメージがすごく湧くドライバーです。通常、ラインが出るドライバーというのは、自分が叩く方向がマックスに行けないという状況になるのですが、『ツアーワールドGS』は、打ってみると強い球でバーンと飛んで行って、本当にワオ!といった感じ。 谷原プロがワオ!と言ったかどうか分かりませんが、そういった驚きが使っている理由の一つになっているのかもしれません。 今回はロフト角10.5度のドライバーをテストしたのですが、構えた時にリアルロフトに少し余裕があったので、ボールが上がったりスピンが入り過ぎて、ワオと驚く飛距離まで行かないかなと思いました。 <img src="https://www.gew.co.jp/wp-content/uploads/2021/01/honma-tour-world-gs7.jpg" alt="本間ゴルフ TOUR WORLD GS ドライバー" width="800" height="533" class="aligncenter size-full wp-image-65824" /> でも、全然そんなことはありません。スピンも適正に入り弾道も理想的でキャリーも出る。トータルディスタンスもよく出ました。 そういった意味で、この下に11.5度というロフトも用意されているので、ロフト角を上手くマッチングさせることで多くのアマチュアゴルファーが、谷原プロが感じたワオを体感できるのではないしょうか。 シャフトも「スピードチューン」の48gでアマチュアにとってはドンピシャな重さだと思います。 <img src="https://www.gew.co.jp/wp-content/uploads/2021/01/honma-tour-world-gs3.jpg" alt="本間ゴルフ TOUR WORLD GS ドライバー" width="800" height="533" class="aligncenter size-full wp-image-65820" /> 今回私がテストしたのは51gのSフレックスでしたが、50g前後のシャフトとしてはしっかり感がありました。一般的に50g前後のシャフトだと少し動きが多いので叩いていくイメージは出ないのですが、「スピードチューン」は叩くぞという本能を引き出してくれるモデル。 ヘッドも上は9.5度からあるということなので、こちらはハードヒッターまで使用範囲が広がるのではないでしょうか。 世界のドライバーシーンを見ると、プロが使うものをロフトやシャフトを調整してアマチュアが使用するという流れができています。そういった中で今回の『ツアーワールドGSドライバー』はラインが出るので、アイアンが得意な人にはマッチすると思いますし、方向性に難がある人がテストするといい結果が出るでしょう。 それでいてワオという驚きがあり、クラブトータルとしてのスピードアップが反映されています。 <h2>D1ボールとの相性は?</h2> <img src="https://www.gew.co.jp/wp-content/uploads/2021/01/honma-d1.jpg" alt="本間ゴルフ D1ボール" width="800" height="533" class="aligncenter size-full wp-image-65817" /> あとは、ボールとの相性ですね。人気の『D1ボール』はカバーが硬いタイプなのでパーンと初速感がありますが、このスピード感との相性も良さそうです。 また、新投入される『スピードモンスター』というボールは、コアの硬さで飛ばすというコンセプトで、コアをつぶして飛ばせるヘッドスピードのある人が対象になるでしょう。 実際に『スピードモンスター』のボールでテストしましたが、インパクト効率が1.52を獲得、『D1』ボールとの比較でもキャリー、トータディスタンスともに『スピードモンスター』の方が出ていました。 これはボールのコアのつぶれとヘッド性能がマッチした結果だと思います。 アベレージからヘッドスピードの速いハードヒッター、そして上級者からツアープロまでボールとのマッチングを楽しむことができるというのも、『ツアーワールドGSドライバー』の魅力でしょう。そして、『ツアーワールドGS』のヘッドの性能が活きるところにもつながると思います。
    (公開)2021年01月25日
    本間ゴルフは、「T//WORLD TR20 Bアイアン」を7月17日より投入する。 TR20 Bアイアンは、ツアープロによる試打を繰り返し、寄せられた要望を基に徹底的な分析を行い、「made in Japan、SAKATA」の開発設計力・技術力を集結させて開発された経緯がある。同社によると、 「CADの名匠が、アドレス時の顔(形状)やフェースラインの⻑さと前後の位置関係をコンマミリ単位までこだわり、同時に確かな操作性を実現する重心位置の最適化を実現。研磨の名匠が、サンプルヘッドを細部にわたり仕上げました。テストを繰り返し、ツアープロが実践投入できるレベルまで完成度を高めたと自信作です」 シャープで振り抜きを良くするために、ロングからミドル、ショートへとバンス角をフローさせ、番手ごとの振り抜きを改善し、世界中の多様な芝やライに対応できるアイアンとして、ツアープロはもちろん、競技志向やツアーモデルを求めるゴルファーに向けたマッスルバックアイアンとなっている。 <h2>製品特徴</h2> <img src="https://www.gew.co.jp/wp-content/uploads/2020/07/honma2.jpg" alt="ツアープロの要求に応えた高い完成度「T//WORLD TR20 B アイアン」" width="800" height="533" class="aligncenter size-full wp-image-63031" /> ** 重心位置の最適化** 重心位置をフェースセンターにより近づけることで、インパクトのエネルギーロスを抑えるとともに、直進性(ロングアイアン)とコントロール性能(ショートアイアン)のアップも実現。 <strong>番手別のバンス角フロー設計</strong> 番手ごとにバンス角をフローさせることで、振り抜きの良さとともに、安定したインパクトを実現。 <strong>使い手をイメージしたヘッド形状</strong> フェースの⻑さをロングは⻑めにすることで打ちやすさを、ショートは短めにすることでコントロールしやすさをイメージできる形状。トゥ側とヒール側のフェースの高低差により、つかまりの良さを感じられる。 価格:N.S.PRO MODUS³ FOR T//WORLD 6本組(#5~#10)14万5200円 1本(#3, #4)各2万4200円
    (公開)2020年07月16日
    本間ゴルフはこのほど、「普段使いの、高品質。」をキーワードにウレタンカバーを採用した3ピース構造の『TW-X』、『TW-S』ボールをそれぞれ投入。 低価格(3800円/ダース)で高品質なボールという新しいカテゴリーを創出した両モデルの性能やいかに? 熊谷ゴルフクラブ10番ホールを使用して、ギアに精通するソクラテス永井延宏プロが試打検証していく。アシスタントはGEW浅水が務めた。 1969年埼玉県生まれ。アメリカ・オーストラリアでの経験をもとに、グローバルな視野と独自のティーチングメソッドを構築。NPO法人ゴルフアミューズメントパークの理事として、ゴルフ市場の発展や指導者の育成にも携わる。2006年度レッスンオブザイヤー受賞 本間ゴルフ『TW-X、TW-S』コスパ抜群のツアー系ウレタンボールを徹底検証 <iframe src="https://www.youtube.com/embed/i5Z2t2T6QG4?rel=0" width="788" height="433" frameborder="0" allowfullscreen="allowfullscreen"></iframe> <h2>永井プロの解説:本間ゴルフ『TW-X、TW-S』</h2> <img src="https://www.gew.co.jp/wp-content/uploads/2020/01/honma-tw-series6.jpg" alt="永井プロの解説:本間ゴルフ『TW-X、TW-S』" width="788" height="525" class="aligncenter size-full wp-image-60693" /> <span style="font-weight: bold; color: #e74c3c;">永井</span>:HONMAのゴルフボールというと、低価格帯の2ピース『D1』(1800円/ダース)で存在感を知らしめていますが、今回はウレタンカバーだからツアー系ですね。 <span style="font-weight: bold; color: #1c4ca0;">浅水</span>:その通りです。高価格帯のツアー系ボールに匹敵する性能という触れ込みですが、前作からどのように進化したのか気になります。 <span style="font-weight: bold; color: #e74c3c;">永井</span>:前モデルの『TW-X』ではホワイト一色のみの展開でしたが、今回は2色展開(ホワイト・イエロー)になりましたね。 <span style="font-weight: bold; color: #1c4ca0;">浅水</span>:さらに『TW-X』に加えて『TW-S』を同時投入。Xは大きな飛距離と直進性に加えてソリッドな打感、対するSがソフトな打感とスピン性能を重視したモデルになっています。 <span style="font-weight: bold; color: #e74c3c;">永井</span>:なるほど。ゴルフボールのシェアは大手3社がほぼ独占していますが、特にツアー系と呼ばれるウレタンカバーを採用したモデルはその傾向が顕著。 つまり、ショートゲームでのスピン性能やフィーリングを引き出す重要な要素ですが、その意味で『TW-X』と『TW-S』はきちんとおさえていますね。 <img src="https://www.gew.co.jp/wp-content/uploads/2020/01/honma-tw-series5.jpg" alt="本間ゴルフ『TW-X、TW-S』コスパ抜群のツアー系ウレタンボールを徹底検証" width="788" height="525" class="aligncenter size-full wp-image-60687" /> <span style="font-weight: bold; color: #e74c3c;">永井</span>:「HONMA」のビッグロゴが強調されていて、一目で自分のボールだと認識できる。パッケージもシルバー基調で非常にシンプル。挿し色に『TW-X』はオレンジ、『TW-S』がブルーとそれぞれの性能を視覚からも訴えかけています。 <span style="font-weight: bold; color: #1c4ca0;">浅水</span>:イエローボールの見え方はどうですか? <span style="font-weight: bold; color: #e74c3c;">永井</span>:芝の上でもボールとの距離感がつかみやすく、クラブも自然に振れます。黄色はリラックスを与える色でもあるので、最も自然に使えるカラーボールといえるでしょう。メリットとしては、見つけやすい、打球を目で追いやすい点。ショット地点からでも確認しやすく、次の戦略を立てやすいという利点もあります。 <h2>『TW-X』と『TW-S』をシチュエーション別で検証していく</h2> <h3>ドライバー</h3> <img src="https://www.gew.co.jp/wp-content/uploads/2020/01/honma-tw-series4.jpg" alt="『TW-X』『TW-S』をシチュエーション別で検証:ドライバー" width="788" height="525" class="aligncenter size-full wp-image-60688" /> <strong>TW-X</strong> 打感的にはソリッド系ですが、スピン量自体はやや減っているような感覚で、新モデルはより直進性が増した印象。フェースに乗った直後からドカーンと飛んでいきます。大手メーカーのツアー系ボールと遜色なく、かつ低スピン弾道で地面に落下してからランが出てトータル飛距離も期待できる。 <strong>TW-S</strong> 『TW-X』と比較すると、かなりやわらかい打感。HS40に抑えて打ってみても十分にコアを潰せるフィーリングがありますね。スピンをより意識したボールになりますので、フルショットでは『TW-X』よりも曲がり幅が多めに感じました。逆の見方をすれば、コントロール性に優れるということ。 <h3>アイアン(グリーンまで140y付近)</h3> <img src="https://www.gew.co.jp/wp-content/uploads/2020/01/honma-tw-series3.jpg" alt="『TW-X』『TW-S』をシチュエーション別で検証:アイアン" width="788" height="525" class="aligncenter size-full wp-image-60689" /> <strong>TW-X</strong> 9番アイアンを使用しましたが、ウレタンカバーらしい良質な感触でフェースに乗ります。その打ち応えはカチッと芯を感じ、ボール初速は速い印象。グリーン上で球がしっかり止まる。 <strong>TW-S</strong> 飛距離的には『TW-X』とほぼ一緒ですが、フィーリング的には『TW-X』に比べ、よりマイルド。スピンも入って、グリーン上でしっかりと止めることができます。人気のツアー系ボールに打感、弾道が似ていてボールを潰して運ぶイメージが湧きやすい。 <h3>アプローチ(グリーンまで30y)</h3> <img src="https://www.gew.co.jp/wp-content/uploads/2020/01/honma-tw-series2.jpg" alt="『TW-X』『TW-S』をシチュエーション別で検証:アプローチ" width="788" height="525" class="aligncenter size-full wp-image-60690" /> <strong>TW-X</strong> ツアー系ボールらしい弾道でグリーンに向かっていく。表層のウレタンカバーが効果的に性能を発揮。フェースにしっかりボールが乗って、スピンが効く。2バウンドでキュキュッと止まります。 <strong>TW-S</strong> 『TW-X』に比べ、ショートゲームにおけるスピン量が増し、グリーン上でピタリと止める球が打てる。特にウエッジでのアプローチショットでは、アイアンショット以上にフェースのコンタクト時間が長く距離感を合わせやすい。 <h3>パッティング</h3> <img src="https://www.gew.co.jp/wp-content/uploads/2020/01/honma-tw-series1.jpg" alt="『TW-X』『TW-S』をシチュエーション別で検証:パター" width="788" height="525" class="aligncenter size-full wp-image-60691" /> <strong>TW-X</strong> 人気のツアー系ボールと比較すると、やや硬めのフィーリング。私はパッティング時にボールの芯を感じて打つタイプなので、インパクト時に〝コン〟って音が少しするくらいのほうが好み。しっかりと音を感じながら打てるので、距離感も合いやすい。 <strong>TW-S</strong> 『TW-X』よりも明らかにソフトですが、スピン系ボールの中では高音のサウンド。高めの音で距離感を出していくゴルファーにぴったりです。 <h2>どんなゴルファーにお薦めか</h2> <img src="https://www.gew.co.jp/wp-content/uploads/2020/01/honma-tw-series7.jpg" alt="どんなゴルファーにお薦めか" width="788" height="525" class="aligncenter size-full wp-image-60695" /> <span style="font-weight: bold; color: #e74c3c;">永井</span>:大手メーカーのツアー系ボールと同等レベルといえ、しっかりスピンもかかる。特に『TW-S』は、アイアンでフェースにしっかり乗る感覚があるので、押し込んでいくショットができる。ドライバーショットに関しては、『TW-X』の方がややしっかりした打感で、飛距離的にもこちらの方が3Yほど前に集まっていました。 <span style="font-weight: bold; color: #1c4ca0;">浅水</span>:一般的なツアー系ボールは1スリーブ(3球)1500円前後で『TW-X』、『TW-S』は950円。そう考えれば比較的手を出しやすい設定といえそう。どのようなゴルファーにお薦め? <span style="font-weight: bold; color: #e74c3c;">永井</span>:低価格帯ではディスタンス系ボールが目立ちますが、スキルアップを目指す上昇志向のシリアスゴルァーはもちろん、これまで使いたくても価格面でツアー系に手が出なかったアベレージにも是非推奨したい。その場合はまず『TW-X』を選択し、飛んで止まるというハイレベルの性能を体感してほしいですね。 <span style="font-weight: bold; color: #1c4ca0;">浅水</span>:『TW-X』、『TW-S』の選び方は? <span style="font-weight: bold; color: #e74c3c;">永井</span>:ドライバーの飛距離を重視する方は『TW-X』、フィーリングとアプローチスピンを重視する方は『TW-S』を選択すると間違いないでしょう。いずれもかなり高レベルのツアー系ボールに仕上がっています。
    (公開)2020年01月22日
    本間ゴルフの『BERES』は2005年の登場以来、最高級、最高峰、クラフトマンシップなど至上の品質とパフォーマンスで、世界のラグジュアリーを牽引し続けてきた。 そして、今――。新たな体験創出のため、『BERES』は単なるゴルフクラブを超えて、豊かなゴルフライフを過ごすためのラグジュアリーサービスへと生まれ変わる。 もたらされるのは、本間ゴルフの歴史と革新に裏打ちされた新たな製品、アフターサービス、そしてエクスクルーシブな体験。ロゴも一新した『新BERES』は、従来の直営店主体の販売に加え量販店にも販路を拡大し、新しい販売プロセスで臨む。同社菱沼信之副社長に話を聞いた。 <strong>昨年12月6日、『ベレス』をフルモデルチェンジして一挙投入しました。まず、その歴史について伺います。</strong> 「はい、わかりました。『BERES』は2005年に誕生したブランドで、当初はヘッドスピード別に5モデルを発売。その後、上級者向けCシリーズ、アベレージ向けのSシリーズ、シニア・レディス向けのEシリーズとして3モデルへ集約。そして、『TOUR WORLD』を発売したので、SシリーズとEシリーズの2モデル展開となった経緯があります」 <strong>今回のフルモデルチェンジにより、シャフトは3種類展開、ヘッドを一本化した。</strong> 「それだけを聞くと簡略化のようにも聞こえますが、その意図は異なります。ゴルファーのニーズやスキルは千差万別で、従来はシャフト重量などクラブのスペックをシリーズごとに分けていました。ただ、“ヘッドはEでも、シャフトはS”など、シリーズを横断したスペックがフィットする方もいる。『BERES』が追及するのは究極のラグジュアリーですからフレキシブルに応える必要があったのです」 <strong>それを実現するための答えが、シリーズの統合?</strong> 「その通りです。一方で、シャフトのグレードを分けるスター(★マーク)は世代を超えて受け継いでおり、2S~5Sグレードまでラインアップ。40代、50代の人でもしっかりしたシャフトへカスタムできますし、3スター以上になるとヘッドカラーが選べるセレクトオーダーが可能になります」 <h2>BERESの新しい販売プロセスとは?</h2>   <strong>新BERESでは販売方式も一新するそうですね。</strong> 『BERES』は、技術力、品質を含めモノという部分では表現できており、その良さとは性能はもちろん、ブランドも蓄積されたものがあると自負しています。ただ、それだけでは十分でなくなってきた」 <strong>では、どのように付加価値を高めていくのか?</strong> 「それはズバリ、体験という部分です。BERES=モノと関わる以外の部分ですが、そこをしっかりと表現すれば、価値を高めることができる」 <strong>具体的には?</strong> 「『プレミアム・ケア・パッケージ』と『エクスクルーシブクラブ』の2つのプログラムがそれです。前者はクラブをご購入して登録すると、記念品の贈呈や延長保証が受けられ、シャフトの無料交換(ドライバーのみ)もできる。購入後も『BERES』ブランドのロイヤリティを体感してもらい、複数本購入すると、さらにサービスがグレードアップする仕組みです」 <strong>それが『エクスクルーシブクラブ』?</strong> 「その通りです。用具の価値やゴルフプレーだけではなくて、ゴルフ以外の部分も同時にサービスすることにより、時間の満足度を醸成します。現在、詳細な内容は検討中ですが、例えば、会員制レストランの利用や著名人の講演だったり・・・。アパレル受注会はB2Bですが、メンバーの方が発注できる場を特別に設けるなど、プレー以外の部分を『BERES』を通じてしっかり提供していく。“コト”をしっかり準備することで、『BERES』ブランドに新しい価値をご提供したいと考えております」 <strong>購入本数など具体的な条件は?</strong> 「アイアン6本を含む合計10本以上(レディスはアイアン4本を含む合計8本以上)のご購入及び登録が対象条件で、複数回に分けての購入もエクスクルーシブクラブの対象になります」 <strong>『BERES』ターゲットの買い物の仕方、深層心理とは?</strong> 「とにかく基本は、気分を高めることをすること。また、お金で買えない価値観を提供することも重要で、一般には販売されないようなものを確保する。そのような価値観がとても喜ばれると思っております」 <strong>なるほど。“コト”の先は何を見据えている?</strong> 「新しい『BERES』ターゲットは、買い物一つで仕事やビジネスにも繋げたいと考えていると想定しています。これはゴルフクラブに限った話ではなく、そのブランドの得意客になることで、ブランドにふさわしい仲間たちとの出会いも増える。つまり、彼らは買い物を有意義な時間に変えることを知っているのです」 <strong>実際の購入層は?</strong> 「直営店での購入層は50代後半から60代が中心。リピーターを確実に獲得しつつ、新たに40代、50代の人たちも食わず嫌いにならないようにしていきたいですね。モノとコトの両面のメリットは、“モノ”は食わず嫌いだと挽回するチャンスがなかなかありませんが、“コト”側のサービスには何だろう? と関心をもってもらえる。そこで試打だけでもしてもらえれば、逆に“モノ”の良さが際立ちます。新しい体験価値とモノの品質に興味関心を持っていただける方々が『BERES』のご購入層と考えております」 <h2>ターゲットはシニアだけじゃない本間ゴルフの強みとは?</h2> <strong>「HONMA」らしさとは?</strong> 「お客様に寄り添うという部分では、エンドユーザーに一番近いブランドが『HONMA』だと自負しています。お客様のニーズをしっかり聞いてブラッシュアップしていき、ひとりひとりに合った製品をご提供し、それに加えワンランク上のサービス、体験をご提供することが『BERES』の使命です。本間ゴルフらしいブランド戦略といえ、ターゲットは、我々メーカーが発信するブランド価値に興味・関心を持ってくれる人すべてになります」 <strong>ターゲットはシニアだけじゃない?</strong> 「ゴルフ業界における高価格帯クラブのターゲットは、お金持ち&シニアのイメージになりがちです。でも、他の業界では決してそうではなく、若い人も入ってくるんですね。例えば腕時計のロレックスは老若男女問わず身に着けている人がいますし、高級ホテル&レストランも記念日等でカップルが利用する。ゴルフ界の中心である40代、50代の方々にもカッコよく映るようなブランディングを今回の『BERES』へ注ぎ込みました。富裕層=シニアでないということを払拭していきたい」 <iframe src="https://www.youtube.com/embed/6HZ8Swb-Pdk?rel=0" width="788" height="433" frameborder="0" allowfullscreen="allowfullscreen"></iframe>
    (公開)2020年01月16日
    今回は本間ゴルフから新発売されたドライバー『XP-1』ドライバーを坂本龍楠プロとGEW浅水が3球連続打ちで試打検証する。 1981年生まれ。神奈川県出身。オーストラリアへ留学してゴルフを学び、2011年「日本プロゴルフ協会」ティーチングプロ合格。自身が運営する新宿御苑ゴルフスタジオでは身体に負荷のかからないスイング理論が好評を博し、公式YouTubeのチャンネル登録数は9万5000人を超える。著書には「逆説のゴルフ」などがある。 本間ゴルフ『XP-1』ドライバーのミート率を3球連続打ちで検証する <iframe src="https://www.youtube.com/embed/COtKX3WsR0E?rel=0" width="788" height="433" frameborder="0" allowfullscreen="allowfullscreen"></iframe> <h2>坂本龍楠プロの解説</h2> <span style="font-weight: bold; color: #1c4ca0;">浅水</span>:並み居るメーカーが「高慣性モーメント」や「つかまりの良さ」を打ち出していますが、クラブ性能がいくら良くても、芯に当たらなければ球は飛びません。 <span style="font-weight: bold; color: #e74c3c;">坂本</span>:そうですね。   <span style="font-weight: bold; color: #1c4ca0;">浅水</span>:本間ゴルフの『XP-1』ドライバー(7万5000円)はその観点で芯に当たる、つまり「ミート率を上げる」クラブを開発しました。それでは早速、3球連続で打ってみてください。 <span style="font-weight: bold; color: #e74c3c;">坂本</span>:分かりました。『XP-1』の対象ヘッドスピードは43m/s以下ということなので、HSを落として打ってみたいと思います。   <img src="https://www.gew.co.jp/wp-content/uploads/2019/10/honma_xp-1.jpg" alt="『XP-1』はなぜミート率が高まるのか? 坂本龍楠プロが3球連続打ちで徹底検証" width="788" height="525" class="aligncenter size-full wp-image-59624" /> <span style="font-weight: bold; color: #1c4ca0;">浅水</span>:流石、プロ。見事に3球とも芯を捉えています。 <span style="font-weight: bold; color: #e74c3c;">坂本</span>:次はアマチュア代表で、浅水さんも打ってみましょうか。   <span style="font-weight: bold; color: #1c4ca0;">浅水</span>:わ、わかりました(汗)。 <span style="font-weight: bold; color: #e74c3c;">坂本</span>:3球とも私より芯に当たってるじゃないですか!   <span style="font-weight: bold; color: #1c4ca0;">浅水</span>:そうですね。ろくに準備運動もせずに、打ちましたけど(笑)。私のヘッドスピードが40m/s前後ということもあってハマったんですかね。確かに振りぬきは良かったです。 <span style="font-weight: bold; color: #e74c3c;">坂本</span>:同感です。HS40m/sのイメージで振っても実際は、HS43.7m/s出ちゃいました。自然にシャフトが加速して、スピードが出る印象です。   <span style="font-weight: bold; color: #1c4ca0;">浅水</span>:なるほど。長さは45.25インチで微短尺仕様。しかもシャフト重量が(S)で46.5g(R)ですと42.5gと軽量です。 <span style="font-weight: bold; color: #e74c3c;">坂本</span>:そのあたりが振り抜きの良さに繋がっていると思います。   <span style="font-weight: bold; color: #1c4ca0;">浅水</span>:今回、9.5度のSを打ってもらいましたが、実はトルクが6.5(R:6.8)もあるんです。ミート率の高さの要因はここですか? <span style="font-weight: bold; color: #e74c3c;">坂本</span>:いい着眼です。一般的にトルクが大きいということは、シャフト自体のしなり、柔らかさがあるということ。アマチュアの方はどうしても切り返しで力んでしまいがちです。そうすると、ヘッドの挙動が大きくズレてしまう。その動きを硬いシャフトでカバーする方が非常に多いんですね。   <span style="font-weight: bold; color: #1c4ca0;">浅水</span>:なるほど。 <span style="font-weight: bold; color: #e74c3c;">坂本</span>:たわむシャフトは、プレーヤー自身が無意識のうちに、ダウンスイングを静かに動かそうとするんじゃないかな。私も実際に打ってみて、大きなしなりを感じましたし、シャフトの動きたい方向にまかせて素直に振るだけで、3球とも芯に当たりました。   <span style="font-weight: bold; color: #1c4ca0;">浅水</span>:ヘッド自体の挙動を抑えるから芯に当たりやすくなる? <span style="font-weight: bold; color: #e74c3c;">坂本</span>:その通りです。結果的にエネルギーロスが少ないということは、初速が上がりインパクト効率も上がります。 <h2>1.44の高ミート率</h2> <img src="https://www.gew.co.jp/wp-content/uploads/2019/10/honma_xp-12.jpg" alt="本間ゴルフ 『XP-1』ドライバー 坂本龍楠の試打インプレッション" width="788" height="525" class="aligncenter size-full wp-image-59630" /> <span style="font-weight: bold; color: #1c4ca0;">浅水</span>:今回使用した計測器は「スカイトラック」なので、ミート率は表示されませんが、ボール初速(63.3m/s)÷HS(43.7m/s)で計算すると1.44の高ミート率。実はヘッドにもカーボンクラウンやドローバイアスを採用するなど設計をゼロから見直しています。球のつかまりはどうですか? <span style="font-weight: bold; color: #e74c3c;">坂本</span>:スイング中、トゥ側よりもヒール寄りに重心を感じます。体でぶつけていくスイングで打てたので、自然に振って球がつかまる印象です。   <span style="font-weight: bold; color: #1c4ca0;">浅水</span>:『XP-1』はHS43m/s以下のゴルファーを対象にしたドライバーですが、9.5度(S)、10.5度(R)それぞれの対象者はどのような方をイメージすればいいですか。 <span style="font-weight: bold; color: #e74c3c;">坂本</span>:練習場でドライバーを振り回している人をよく見かけますが、そういう方ほど柔らかいシャフトを選んで欲しい。『XP-1』は、シャフト挙動のフィードバックを得やすいので、これからスイングを作っていく方にもお薦め。また、高トルクシャフトで、しなりを感じやすい特性もありますから、HS40m/s前後の方は9.5度のSで問題ないでしょう。私だったらまず、10.5度のRを推奨しますが、実際に両モデルを試打して比較することをお薦めします。   <span style="font-weight: bold; color: #1c4ca0;">浅水</span>:アマチュア代表で打たせてもらいましたが、次は朝イチの緊張した場面で使ってみたい。 <span style="font-weight: bold; color: #e74c3c;">坂本</span>:朝イチのティーショットは、思うように体が動きませんから、ミスショットを誘発する。でも『XP-1』なら、力まずに振れると思いますよ。何度も言いますが、高トルクシャフトだから、体をしっかり回すことに集中でき、かつ軽量で振り切れる。その意味で威力を発揮すると思います。   <span style="font-weight: bold; color: #1c4ca0;">浅水</span>:総括をお願いします。 <span style="font-weight: bold; color: #e74c3c;">坂本</span>:何も考えずに、体を回して「バーン」っと3球打って、構えたところにヘッドが戻ってくるドライバーが『XP-1』。さらにシャフトのしなりを感じながらスイングすれば、フェースセンターに球が自然に集まってきますから、FWやアイアンなど他のクラブのミート率も向上するでしょう。 <h2>『XP-1』アイアンも試打してもらった</h2> <iframe src="https://www.youtube.com/embed/5fXtMXEPjMo?rel=0" width="788" height="433" frameborder="0" allowfullscreen="allowfullscreen"></iframe> <strong>本間ゴルフ</strong> TEL:0120-941-380(平日9:30~17:00) <a href="https://www.honmagolf.com/jp" rel="noopener noreferrer" target="_blank">https://www.honmagolf.com/jp</a>
    (公開)2019年10月31日
    混沌とした時代だからこそ、強いメッセージが人を動かす。 月刊ゴルフ用品界創刊500号を機に、各社トップにインタビュー。ビジネスヒント満載の言葉の数々をお届けします。 今回ご登場いただくのは、株式会社本間ゴルフ 取締役副社長 菱沼信之氏。 日中米の三位一体で描HONMAの未来 <h4>カジュアルゴルファーに向けた「XP-1」の狙いとは?</h4> <img class="aligncenter size-full wp-image-58493" src="https://www.gew.co.jp/wp-content/uploads/2019/07/honma-tp-1.jpg" alt="本間ゴルフTP-1ドライバー" width="788" height="525" /> 菱沼「創刊500号、本当におめでとうございます」 <strong>菱沼さん親子には、二代にわたりお世話になっています。大手外資系メーカーから転職して11月でまもなく2年になりますが、これまでを振り返って下さい。</strong> 菱沼「わかりました。まず、個人的な印象を話しますと、大枠でイメージ通りの会社でした。市場における認知度やブランドの強さ、日本的な企業体質もイメージ通りでしたね。独自に行った直近の消費者調査では、本間ゴルフのモデルを7割以上の方が認知しているという結果で、数年前は5割を切っていましたから確実に向上していると思います」 <strong>ホンマは香港市場に上場しており、司令塔は上海ですが、事業戦略の進め方は?</strong> 菱沼「まずは『日本チーム』、つまり日本の企画担当者が素案を作って開発に伝える一方で、上海の親会社に確認してスタートするという手順です。日本の開発チームは六本木ヒルズの本社と酒田工場にもいて、クラブ企画は2名、開発は酒田工場に30名以上の陣容です」 <strong>上海はホールディングカンパニーですね。</strong> 菱沼「そうです。なので、劉建国会長以下の上層部に企画、デザイン、パフォーマンスの概要を提案し、確認してもらいます。私が中国に行ったり、会長が来日することもありますが、『XP-1』の素案は私がプレゼンをしたものです」 <strong>菱沼さんの職域は?</strong> 菱沼「セールスをはじめマーケティングなど国内ビジネス全般に関わっていますが、インターナショナルでは中国、米国、欧州など各国向け製品の調整役を担っています。自分の役割は、ホンマの良い部分は残しながらも新しさを入れることですね。それを通じてホンマの新しいミッションを作ること」 <strong>で、具体的な役割は?</strong> 菱沼「ホンマファンはこだわりが強くてゴルフ熱が高い。だからプロ戦略や製品ラインアップを増やすことで新たなファンも獲得してきました。それが『ツアーワールド』が成長した最大の要因なので、確実に継承していきます」 <strong>新発売の『XP-1』は『ビジール』を休眠させて『TW』の傘下に入れましたね。</strong> 菱沼「はい。国内よりも一足早く北米で『XP-1』を上市しましたが、今後グローバルで成長するにはどうするか? 従来路線を継承しつつ、さらにワクワクさせるには何をやるべきか? その点を課題にして東奔西走しています」 <h2>「日本の文化」を発信する</h2> <img class="aligncenter size-full wp-image-59495" src="https://www.gew.co.jp/wp-content/uploads/2019/10/honma-xp-1.jpg" alt="本間ゴルフ XP-1 記者発表" width="788" height="525" /> <strong>2016年1月発売の『ビジール』は「打倒ゼクシオ」を掲げましたが、高価格帯には『ベレス』がいるため簡素化する必要に迫られていた。</strong> 菱沼「そこで『XP-1』をHS40以下、スコア90~100のカジュアルゴルファー向けに新設したわけです」 <strong>新商品はプロ・上級者志向の『TW』でもなく、『ゼクシオ』対抗の『ビジール』でもない。どんなイメージですか。</strong> 菱沼「そうですねえ、カジュアルゴルファーが朝イチのショットで『芯を喰うイメージ』を訴求するモデルです。それが『XP-1』なので、発表会でのプレゼンはスーツにネクタイではなく、ワイシャツの腕まくりでカジュアル感を演出しました」 <strong>それで、プレゼンの途中でステージを降りて、試打席でパッと1発打った。</strong> 菱沼「いきなり打って結果はスイートスポットの4mm下でしたけど、まあまあの当たりでした(笑)。一連の動作がカジュアルに見えたら成功ですね」 <img class="aligncenter size-full wp-image-59494" src="https://www.gew.co.jp/wp-content/uploads/2019/10/honma-hishinuma1.jpg" alt="菱沼副社長「XP-1」試打" width="788" height="525" /> <strong>昨期の業績内容は?</strong> 菱沼「全体の売上は270億円弱で、そのうち国内売上が半分を占めます。日本市場単体では5%増の伸長でした」 <strong>販売構成比は?</strong> 菱沼「クラブが8割と最大で、ボール1割、アクセサリーとアパレルが1割です」 <strong>全体的に底上げしたけど、クラブ比率は以前の9割から下がっています。要因は?</strong> 菱沼「ボールの伸長が大きいですね。本格的参入をして3年目ですが、1ダース2000円の市場で大きな成果を上げています。『HONMA-D1』シリーズがそれで、GfKの調査では、今上半期、最も売れたボール(数量ベース)となっており、その勢いは7~9月も継続中です」 <strong>あまり宣伝してないのに。</strong> 菱沼「確かにそうですが、以前の欠品状況を改善したことと、カラーボールの追加も一因でしょう。一番は価格だと思います」 <strong>今後の戦略はどうでしょう。</strong> 菱沼「我々は香港上場のパブリックカンパニーですから短期的な結果を求められます。ただ、大手と大きく違うのは、プロセスのコミュニケーションが緻密なんですね。その上で、ゴルファーに何を与えられるのか。性能面以外の啓蒙活動も大事だし、独自の『丁寧さ』と『環境』も整っている。海外市場は中国をはじめ、北米・欧州市場への体制づくりも形になりつつある」 <strong>その上で、日本の文化的要素を伝えていくと。</strong> 菱沼「まさに、です。日本の良さ、文化の良さ、人の良さですね。その素晴らしさを世界へ発信し、『日本人の力』を発揮すれば少子高齢化も乗り切れますよ。ゴルフは自己研鑽のスポーツです。失敗も成功もあるし、人生の縮図です。そういう部分をもっと表現していきたいですね」 <iframe src="https://www.youtube.com/embed/LUtiq5DELgI?rel=0" width="788" height="433" frameborder="0" allowfullscreen="allowfullscreen"></iframe> <h2>本間ゴルフのこれまで</h2> <ul> <li>昭和33年1月 横浜市鶴見区でゴルフ練習場を開業</p></li> <li><p>昭和34年2月 同地に当社の前身、有限会社鶴見ゴルフセンターを設立し、会社組織に移行</p></li> <li><p>昭和38年1月 同敷地内に有限会社本間ゴルフクラブ製作所を設立し、ゴルフクラブの製造に着手</p></li> <li><p>昭和47年1月 有限会社鶴見ゴルフセンターを有限会社ホンマに商号変更</p></li> <li><p>昭和48年2月 業界のトップを切ってブラック(カーボン)シャフトクラブを発売</p></li> <li><p>昭和51年4月 自社ブランドゴルフウエアおよびゴルフ関連用品販売開始</p></li> <li><p>昭和53年5月 有限会社本間ゴルフクラブ製作所にてブラック(カーボン)シャフトの自社製造を開始</p></li> <li><p>昭和53年10月 有限会社ホンマを改組し、当社(設立時商号 株式会社ホンマ)を設立</p></li> <li><p>昭和56年12月 株式会社本間ゴルフクラブ製作所酒田工場完成。以降、* 昭和60年3月まで第2期~4期工事を連続実施</p></li> <li><p>平成2年4月 株式会社ホンマを現在名の株式会社本間ゴルフに商号変更</p></li> <li><p>平成3年9月 チタンカーボンシャフトを米国にて特許取得</p></li> <li><p>平成4年4月 本店を東京都世田谷区に移転(本社ビル完成)</p></li> <li><p>平成7年8月 当社株式を日本証券業協会の店頭売買有価証券として登録</p></li> <li><p>平成8年 シンガポール、香港、台湾、マレーシア、タイで海外現地法人を開業</p></li> <li><p>平成10年4月 本間パブリック和歌山コースを開場</p></li> <li><p>平成16年12月 日本証券業協会への店頭登録を取消し、ジャスダック証券取引所に株式を上場</p></li> <li><p>平成17年6月 20日付で、東京地方裁判所へ民事再生手続開始の申立を行う。27日付で、東京地方裁判所から民事再生手続開始決定を受ける</p></li> <li><p>平成17年7月 当社株式の株式会社 ジャスダック証券取引所からの上場廃止</p></li> <li><p>平成17年11月 株式会社日本テクノに、本間パブリック和歌山コースに係る固定資産の売却および事業を譲渡</p></li> <li><p>平成18年7月 東京地方裁判所から民事再生手続の終結決定を受ける</p></li> <li><p>平成19年3月 本店を東京都港区に移転</p></li> <li><p>平成22年2月 マーライオン・ホールディングスがアント・キャピタル・パートナーズから本間ゴルフの過半数の株式を譲り受け、劉建国が会長に就任</p></li> <li><p>平成24年7月 本店を東京都港区に移転</p></li> <li><p>平成28年10月 香港市場へ株式上場</p></li> </ul> <p><strong>株式会社本間ゴルフ</strong> TEL:0120-941-380(平日9:30~17:00) <a href="https://www.honmagolf.com/jp" target="_blank" rel="noopener noreferrer">https://www.honmagolf.com/jp</a>
    (公開)2019年10月21日
    本間ゴルフが9月20日に投入する<strong>『T// WORLD XP-1(ツアーワールドXP-1)』</strong>(7万5000円)は、HS40m/s以下のアベレージゴルファー向けに開発されたドライバー。“ミート率が上がれば飛距離は伸びる”という触れ込みだが、実際にGEW浅水(普段のHS40m/s)が3発続けて打ってみると・・・ <img class="alignnone size-full wp-image-58472" src="https://www.gew.co.jp/wp-content/uploads/2019/07/honma2-1.jpg" alt="試打データ" width="788" height="525" /> 1発目→センター 2発目→センターやや下 3発目→センター ※試打スペック 9.5°、硬度S、カチャカチャのポジションはニュートラル。 ※使用ボール 「HONMA D1 plus」(3ピース) <img class="alignnone size-full wp-image-58474" src="https://www.gew.co.jp/wp-content/uploads/2019/07/honma3-1.jpg" alt="試打風景" width="788" height="525" /> 次にトラックマンの計測数値(1発目)を見てみよう。 ■ヘッドスピード 40.1m/s ■ボール初速 60.9m/s ■ボールスピン量 2700rpm ■打出し角 14.7° ■ミート率 1.52 ■キャリー 226.6Y ■飛距離 244.1Y ろくに準備運動をせずに打ったが、フェースセンターをとらえた。辛目といわれるトラックマンのミート率は1.52という結果に。ミート率の算出法(計算)は、ボール初速÷ヘッドスピード。例えばHS40m/sでボール初速が55m/sの人は55÷40=1・37になる。 「プロは1.4以上、一般アマチュアはそれ以下が大半です」 と前置きして、本間ゴルフの鈴木隆弘部長が次のように話す。 「どんなにヘッドスピードが速くても、芯を外すとボール初速が落ちてミート率が下がり、飛距離を伸ばすことができません。これ以外にもボールスピン量、打出角、入射角の要素も入ってきますが、ドライバーの飛距離はボール初速×4倍。つまり、ミート率を上げれば、初速がアップする。打点のバラツキを抑えて飛距離を伸ばすというのが『XP-1』ドライバーのコンセプトです」 なぜ、センターにボールが集中するのか? 以下は、やらせなしの3球入魂、試打動画! <iframe src="https://www.youtube.com/embed/tmNhRJeziZY?rel=0" width="788" height="433" frameborder="0" allowfullscreen="allowfullscreen"></iframe>
    (公開)2019年07月27日
    本間ゴルフは7月23日、9月中旬から発売する『ツアーワールドXP-1』(ドライバー7万5000円ほか)を発表。『ビジール』に変わる“新シリーズ”の位置づけになるが、その中身とは? 同社国内営業&マーケティング責任者、菱沼信之副社長の動画インタビューを掲載する。 <h2>『XP-1』が「ツアーワールド」の傘下になった理由</h2> <img class="alignnone size-full wp-image-58415" src="https://www.gew.co.jp/wp-content/uploads/2019/07/honma4.jpg" alt="本間ゴルフ 菱沼副社長" width="788" height="525" /> 同社は今回「ミート率が上がれば飛距離が伸びる」をコンセプトに掲げ、対象ユーザーの設定やヘッド&シャフト設計を根底から見直したという。特にドライバーにおいて顕著な動きで、 「一般的なアマチュアゴルファーのミート率は1・35ですが、『TW XP-1』ドライバーなら1・40まで上がります」 と前置きして菱沼副社長が続ける。 「『TW-747』のドライバーは、プロゴルファーや上級者御用達モデルの印象が強く、多くのアベレージゴルファーが『使ってみたいけど、難しそう』と躊躇してきた印象があります。そこで今回の『TW XP-1』シリーズは、HS40m/s以下のアベレージゴルファーでもやさしく、飛ばせるモデルに仕上げたのです」(菱沼副社長) 本間ゴルフは今年1月、ジャスティン・ローズと複数年契約を締結。2戦目で早々に優勝するなど『ツアーワールド』のブランドが一気に認知された感がある。つまり、アベレージ向けの『TW XP-1』を『ツアーワールド』の傘下に置くことで、訴求力を高める狙い。また、従来の『ツアーワールド』、『ベレス』、『ビジール』の3ブランド体制から2ブランドに絞ることで、資金を集中投下できるメリットもある。 <iframe src="https://www.youtube.com/embed/KKT7fn08AcY?rel=0" width="788" height="433" frameborder="0" allowfullscreen="allowfullscreen"></iframe> <h2>「TW XP-1」の対象ゴルファーは?</h2> <img class="alignnone size-full wp-image-58420" src="https://www.gew.co.jp/wp-content/uploads/2019/07/honma5.jpg" alt="" width="788" height="525" /> 『TW XP-1』ドライバーに採用した新シャフト「VIZARD43」が特徴的で、長さは45・25インチと短め。トルクは6・8°と大きめの設定だが対象者は? 「ターゲットはスコア90~120の日本のアベレージゴルファーです。体力的にはHS40m/s以下で30m/s中盤~後半。ミート率が上がって、フェースセンターに球が当たれば飛距離が伸びる。そこで、シャフトを45・25インチの短めに設定しています」 シャフトが短くなると「HSは落ちる」というのが定説だが、 「その部分は、酒田工場のシャフト開発チームのノウハウを注入しています。その大きなポイントとしてトルクを6・8°と比較的大きめに設定。ただ、そのままですと不安定なシャフトになってしまいますので、通常の硬さ(振動数)よりも6~7CPM 硬めの設計にしています」 <h2>ミート率が上がる“しっ軽”シャフト「VIZARD43」</h2> <img class="alignnone size-full wp-image-58418" src="https://www.gew.co.jp/wp-content/uploads/2019/07/honma3.jpg" alt="" width="788" height="525" /> 硬くすると撓りが犠牲になる。HSは上がらないのでは? 「シャフト内部の設計を柔らかくして、その範囲を長めに設定することで、振動数的には硬めなんですけど、しなりと捻じれを両立させました。シャフト長が短くてもエネルギーをしっかり溜めやすく、インパクト効率が良いのが特徴です」 ミート率が上がって飛び、シャフト長が短くてもHSを犠牲にしない“しっ軽”シャフトに仕上がっていると説明。 「ミスを防ぐのではなく、ミスをしなければ必然的に打点がセンターに集まってきます。ミート率が上がれば方向性も良くなるので、スコアアップも期待できます。当社が行った比較テスト(5球を打ち比べ)では、ヒールやトゥ方向へバラついていた打点が約3割センターに集中するという結果も得られています」 <h2>飛び系アイアンも同時投入</h2> <img class="alignnone size-full wp-image-58417" src="https://www.gew.co.jp/wp-content/uploads/2019/07/honma2.jpg" alt="TW XP-1アイアン" width="788" height="525" /> そして、本間ゴルフ史上、最も飛距離を追求した中空アイアンが『TW XP-1』。見た目はマイルドだが、性能はアグレッシブ――。羊の皮を被った狼『TW XP-1』アイアンの全容が動画で明らかになる。 <iframe src="https://www.youtube.com/embed/6CJ7Hkfe_FY" width="788" height="433" frameborder="0" allowfullscreen="allowfullscreen"></iframe>
    (公開)2019年07月23日
    かねてから噂されていた本間ゴルフとジャスティン・ローズが契約を締結。1月14日、ロサンゼルスで契約発表会を行うが、親会社のHonma Golf Limited&nbsp;と複数年契約を交わしたもので、グローバル化を一気に加速させる算段だ。 キーになるのが元テーラーメイドのトップ、マーク・キング氏がホンマの北米ビジネスに関わったこと。米国の現地法人は2年前に立ち上がり、それ以前は代理店が海外営業の形で販売していた経緯がある。 現在のトップ(COO)は元テーラーメイドのジェフ・レトルノ氏で、60歳で退職後ホンマに転職しているが、マーク・キング氏の正式な肩書はアドバイザー。昨期の北米の売上比率は5%未満、12~13億円の窮状でマーク氏が就任するやいなや起爆剤としてジャスティン・ローズ獲得に至っており、このあたりはかつてヘッドを白にした同氏らしい英断と言えそう。 米市場では『ベレス』が一部の富裕層に高級品として認知されており、顧客はアジア系が中心。今後は白人マーケットに4大メーカー、つまりテーラーメイド、キャロウェイ、タイトリスト、ピンの牙城へ日本ブランドのHONMAを訴求していくことになる。 その主軸となるモデルが『ツアーワールドTW‐747』で、日中米の三位一体経営の手腕が試される。
    (公開)2019年01月02日
    本間ゴルフはこのたび、取締役会において下記の通りの人事異動を発表した。 取締役副社長 菱沼 信之
    (公開)2018年12月17日
    本間ゴルフは、11月16日に新たなコンセプトである「REAL DISTANCE」を打ち出した『TOUR WORLD TW747』を発売した。10月2日には、新製品の発表会が行われたばかり。 「ゴルファーの本当の飛距離を明らかにする」と謳った新製品。発表会当日に行われた、試打会の模様を試打インプレッションと共にレポートしたい。 ユーザー参加型企画「TW747オンラインチャレンジ」 ユニークなのが、ユーザー参加型の「TW747オンラインチャレンジ」という企画。簡単に言えば、TW747シリーズを本間ゴルフ取扱い店で試打し、同社の専用サイトにそのデータを登録して、ランキングがつくというもの。 ニックネームで登録できるため遊び感覚で参加できる。また、ハッシュタグ「#747チャレンジ」をつけてSNS投稿すると、抽選で賞品がもらえるという楽しみも。 来年の3月末まで、計4回のチャレンジ期間を設けているので取扱い店舗で試打をして参加してみると面白いかもしれない。 <img src="https://www.gew.co.jp/wp-content/uploads/2018/11/20181116-1.jpg" alt="TW747オンラインチャレンジ" width="788" height="525" class="alignnone size-full wp-image-51363" /> <h2>TW747 460ドライバー 試打レポート</h2> まずは、ドライバーを試打。ヘッドは黒の中にオレンジが効果的に入り、締まった印象。今回は本間ゴルフの代名詞とも言える「熱意系ゴルファー」の方向性を変えていこうとしているが、オレンジを控えめに配色している点は、内側で静かに燃える「熱意系」を表現しているようだ。 <img src="https://www.gew.co.jp/wp-content/uploads/2018/11/20181116-2.jpg" alt="TW747 460ドライバー" width="788" height="525" class="alignnone size-full wp-image-51364" /> 『TW747 460』、『TW747 455』の2モデルが発売となるが、今回試打したドライバーは以下の通り。 <strong>TW747 460ドライバー</strong> * ロフト角:10.5度 * シャフト(重量):VIZARD For TW747(50g) * フレックス:S <img src="https://www.gew.co.jp/wp-content/uploads/2018/11/20181116-8.jpg" alt="TW747 460ドライバー試打" width="788" height="525" class="alignnone size-full wp-image-51370" /> 打感はやや硬い印象。普段使用のシャフトフレックスはRなため、今回の試打クラブのシャフトはSで不安感もあったが、実際の飛距離は通常よりも10ヤードほど飛んでいた。謳い文句通り、「本当の飛距離」が分かったということになるのかもしれない。 また、特筆すべき点はシャフトを着脱せずにできる調角機能の搭載。手間がかからず便利だ。 <img src="https://www.gew.co.jp/wp-content/uploads/2018/11/20181116-4.jpg" alt="調角機能の搭載" width="788" height="525" class="alignnone size-full wp-image-51366" /> それでは、試打レポートを動画で。 <iframe width="788" height="433" src="https://www.youtube.com/embed/4dPcOBOpG3Y?rel=0" frameborder="0" allow="accelerometer; autoplay; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture" allowfullscreen></iframe> <h2>TW747 Pアイアン試打レポート</h2> アイアンも、『TW747 P』と『TW747 Vx』の2モデルが発売になるが、今回試打したのは『TW747 P』だ。ドライバー同様、オレンジが控えめに配されており、ガッコいい印象だ。 <img src="https://www.gew.co.jp/wp-content/uploads/2018/11/20181116-5.jpg" alt="TW747 Pアイアン" width="788" height="525" class="alignnone size-full wp-image-51367" /> 打感はこちらも柔らかく包むというより、比較的硬く、弾く感覚だが、打球はよどみなく真っ直ぐ飛んでいく。こちらは通常よりも12ヤード飛んでおり、飛距離アップを実感できるアイアンだった。 <img src="https://www.gew.co.jp/wp-content/uploads/2018/11/20181116-6.jpg" alt="" width="788" height="525" class="alignnone size-full wp-image-51368" /> <h2>TW-X ボールにも注目</h2> 11月下旬には『TW-X ボール』も発売。「飛距離性能」と「バックスピン性能」を兼ね備えた同社渾身のボールだという。GfK Japan調べで販売数量1位を獲得した『D1ボール』で、ボール性能を印象づけた同社だけに、新しいボールの動向にも注目したいところだ。 <img src="https://www.gew.co.jp/wp-content/uploads/2018/11/20181116-7.jpg" alt="TW-X ボール" width="788" height="525" class="alignnone size-full wp-image-51369" />
    (公開)2018年11月16日
    <strong>総合化を急ぐ本間ゴルフは7月4日、都内の撮影スタジオで来年春夏物の「HONMA APPAREL」を発表した。その様子は7月5日に当サイトで配信したが、今回は当日のプレゼンテーションを担当した菱沼信之常務との動画インタビューを掲載しよう。</strong> 同社が立ち上げるアパレル事業は、ゴルフクラブで培ったブランドの有効活用といった安易さがない。今年1月に伊藤忠商事、タイの大手財閥チャロン・ポカパン(CP)グループと提携し、両社から総額120億円の投資を受けて新事業の足場を固めた経緯がある。 伊藤忠の繊維事業は中国・アジア市場を重要拠点と考えており、スポーツ関連分野でもパートナーと協業を進めている。 一方、伊藤忠が提携する華僑系のCPは、食料品や流通、不動産を手掛けるコングロマリットで、タイではセブン‐イレブンを約7600店舗展開中。ゴルフアパレルを開拓する上で、架橋人脈と情報量は強力な武器になりそうだ。 そんなわけで発表会にはホンマの劉建国会長のほか、伊藤忠の岡藤正広会長も足を運び意気込みを語った。発表の会場費に2日間で1000万円超を投じるなど、気合が入っているのである。まずは当日の様子を簡単に動画で。 <iframe width="788" height="433" src="https://www.youtube.com/embed/lZz43jQ7GUY?rel=0" frameborder="0" allow="autoplay; encrypted-media" allowfullscreen></iframe> ライバルはデサント ホンマアパレルは当面、日本と中国に絞って供給する。双方の販売比率は半々を見込むが、「ゴルフの高級ブランド」という触れ込みで中国の富裕層に「街着」として定着すれば、膨大な人口を抱えるだけに販売量を捌けそう。 一方の国内市場は、ファッション系のゴルフアパレルが群雄割拠。しかし、ホンマが攻めるのはそこではなく、機能性を追求した正統派のゴルフウエアで「ライバルはデサント」(菱沼常務)を明言した。 メンズ3ライン、レディス2ラインで、シャツが1万1000円から、パンツは1万3000円から。商品テイストに合わせて販路を棲み分け、高価格帯は百貨店等が中心となる。 プレゼンテーションを担当した菱沼常務は昨年11月、テーラーメイドゴルフからホンマに転職。そのため今回のステージはデビュー戦といえるもので、終始緊張の面持ちだった。 同氏はホンマをどのようなメーカーと捉えているのか。また、新商品のどのあたりにホンマイズムを感じるのか? 次の動画ではこのあたりを聞く。 <iframe width="788" height="433" src="https://www.youtube.com/embed/-KkHfc23_XU?rel=0" frameborder="0" allow="autoplay; encrypted-media" allowfullscreen></iframe> <h2>特にパンツの機能性に自信</h2> ホンマは全社的にゴルフ熱が高い社風だが、これが商品開発に反映されるという。 機能性を集約したのがメンズのみ展開する「パフォーマンスライン」。これはアスリートモデルの位置づけで、シビアにゴルフをしたい男性向けの商品だ。 「ウルビルド4D(動体裁断)」は、人間工学の研究者・中澤愈氏が考案した裁断法で、運動量が多い背中部分の動きを妨げないよう脇線を前側にすることで、皮膚との摩擦を軽減。背中の可動域が広がるとか。 「インビジブルスタビライザー」は、ゴルフスイングで最も負荷のかかる腰部分に、医療用のコルセット素材を付けたもの。腰痛に悩む人やシニアゴルファーに朗報といえそう。 動画では菱沼常務がモデルとなって、実際の機能を説明している。 <iframe width="788" height="433" src="https://www.youtube.com/embed/dZb9eWTwG_U?rel=0" frameborder="0" allow="autoplay; encrypted-media" allowfullscreen></iframe>
    (公開)2018年07月20日
    モグラ――。漢字で書くと「土竜」となり、力強さを感じさせる。 モグラの前足は意外と大きい。力強く土を掘り進めるその様を、新規事業のアパレルに取り組む姿勢と重ね合わせた。 7月4日、都内の撮影スタジオで来年春夏のアパレル発表会を開いた本間ゴルフ。舞台中央でプレゼンテーションを行った菱沼信之常務は、 「色々な困難や失敗を恐れずチャレンジしていく。モグラのように力強く掘り進めたい」 と、緊張の面持ちで話した。同氏は昨年11月、テーラーメイドゴルフからホンマに転職し、業界では少なからず話題になった。以後、初めてのプレゼンが今回だけに、「モグラのように」は自身の境遇と重なるのだろう。 発表会は「穴倉」にて 発表会場は、イメージスタジオ109四谷スタジオ(東京都新宿区)。テレビドラマの撮影にも使われる場所で、薄暗い地下3階で商品プレゼンやファッションショーを行った。 同社は昨年、伊藤忠商事、タイの大手財閥チャロン・ポカパン(CP)グループと提携して、アパレル事業の土台を固めている。供給先は当面、日本と中国市場に絞り、双方半々の割合を見込む。 <img src="https://www.gew.co.jp/wp-content/uploads/2018/07/IMG_8269.jpg" alt="" width="788" height="525" class="aligncenter size-full wp-image-45526" /> 国内生産のクラブ作りにこだわる同社は、契約プロにもイ・ボミや谷原秀人などの顔触れが並ぶ。過去数年、ツアープロの活躍をブランド構築の要としてきたが、前期決算の内訳にもあるようにクラブ収益が8割以上を占めている。その意味で、アパレル事業への再参入は、総合化を志向する劉建国会長の肝入りといえるものだ。 「ロゴの『モグラ』はホンマにとって、非常に大事なキャラクターです。モグラは穴を掘って前へ前へ進んでいく。『穴』を通って新しいホンマの世界へ来てもらいたい。それがゴルファーに向けたメッセージであり、今回の演出はその点を強く意識しました」(菱沼常務) 展示会場の受付から、薄暗いエレベーターに乗ると、穴を掘るような効果音が怪しげに響く。地下3階の発表会場は迷路のよう。しばらくするとファッションショーが始まった。 <img src="https://www.gew.co.jp/wp-content/uploads/2018/07/IMG_8264.jpg" alt="" width="788" height="525" class="alignnone size-full wp-image-45542" /> この日、菱沼常務は午前と午後の2回に分けて、各12分間のプレゼンを行っている。商品は3ラインで、販路政策は総花的ではなく、商品のテイストに合わせて高価格帯は百貨店などの棲み分けをする。全体的には「ライバルはデサント」となりそうだ。 同社は直営店網を広げていることかから、ゴルファーの声を直接汲み取れる。アパレルの開発に際しては、「店長の意見」を定期的に吸い上げてきたという。 <img src="https://www.gew.co.jp/wp-content/uploads/2018/07/IMG_8295.jpg" alt="" width="788" height="525" class="alignnone size-full wp-image-45543" /> <h2>スコア向上につながる「パフォーマンスライン」</h2> <img src="https://www.gew.co.jp/wp-content/uploads/2018/07/IMG_8336.jpg" alt="" width="788" height="525" class="alignnone size-full wp-image-45545" /> 「パフォーマンスライン」はアスリートモデルの位置づけで、こだわりの機能を3つ盛り込んだ新生ホンマアパレルの代表的なモデル。 一つ目の機能は「ウルビルド4D(動体裁断)」 これは人間工学の研究者、中澤愈(なかざわ すすむ)氏によって考案された裁断方法で、ゴルフにおける様々な動きをスムーズに行える機能だという。ゴルフスイングにおいて最も運動量が多い背中部分の動きを妨げないよう、脇線を前側に配置することで、スイング時に起きる皮膚との摩擦を軽減し、背中の可動域を広げる工夫を施しているとのこと。 二つ目の機能は「インビジブルスタビライザー」 これはゴルフスイングで最も負荷のかかる腰部分に、医療用のコルセット素材を配置。パンツの裏側に配置することで、デザインを損なうことなくゴルファーの疲労をさりげなく支えるという意味合いから「インビジブル(invisible)」(見えない)と命名した。 三つ目の機能は「ストレッチウエスト」 これは、ゴルフの動きの大部分を占めるウエスト周りに、伸縮性の高いストレッチ素材を配置。プレー中のストレスを軽減してくれるという。 <img src="https://www.gew.co.jp/wp-content/uploads/2018/07/IMG_8435.jpg" alt="" width="525" height="788" class="alignnone size-full wp-image-45552" /> <h2>街でも着られるカジュアルさ「タウン&ターフライン」</h2> <img src="https://www.gew.co.jp/wp-content/uploads/2018/07/IMG_8347.jpg" alt="" width="788" height="525" class="alignnone size-full wp-image-45549" /> 「タウン&ターフライン」は、街でも気軽に着られるカジュアルの楽しさを追及したもので、明るい色を中心にポップな作りを意識したという。ただ、カジュアルな中にもハイパフォーマンスを盛り込んだとのことで、素材にコットンライクポリエステルを採用して吸水速乾を高めたり、真夏のラウンドを想定して接触冷感を使ったアイテムを多く盛り込んだとか。 <img src="https://www.gew.co.jp/wp-content/uploads/2018/07/IMG_8403.jpg" alt="" width="525" height="788" class="alignnone size-full wp-image-45553" /> <h2>上質な素材のハイエンドモデル「シグネチャーライン」</h2> <img src="https://www.gew.co.jp/wp-content/uploads/2018/07/IMG_8351.jpg" alt="" width="788" height="525" class="alignnone size-full wp-image-45554" /> 「シグネチャーライン」は素材や製法など、全てにおいて上質さにこだわったもので、「ゴルフウエアから見たラグジュアリー」を意識。アウトドアで使われるウエアからヒントを得た、通気性に優れたウインドブレーカーや、ホールガーメントという一枚仕立てのテーラーニットジャケットなどを取り揃える。 <img src="https://www.gew.co.jp/wp-content/uploads/2018/07/IMG_8434.jpg" alt="" width="525" height="788" class="alignnone size-full wp-image-45555" /> <h2>こだわりはパンツ</h2> 商品企画部の森下克司部長が語る。 「一番のこだわりは、とにかく『パンツ』です。3つの機能を盛り込んだほか、パンツの開発には当社のクラブ開発で培ってきた『道具作りの精神』を余すことなく入れました。ゴルフだけで使うにはもったいないくらい履きやすいパンツになっています。『ゴルフのパンツをゴルフ以外のシーンで』というテーマを拡散させたいと思っています」 <img src="https://www.gew.co.jp/wp-content/uploads/2018/07/IMG_8413.jpg" alt="" width="788" height="525" class="alignnone size-full wp-image-45558" /> <h2>グローブにもホンマならではの工夫</h2> <img src="https://www.gew.co.jp/wp-content/uploads/2018/07/IMG_8493.jpg" alt="" width="788" height="525" class="alignnone size-full wp-image-45559" /> ウエアの陰に隠れているが、小物にもこだわったという。特にグローブ。一般的なプロゴルファーは天然皮革のグローブを使うことが多いが、契約プロの谷原秀人から「人工皮革で天然皮革のような素材感を出してほしい」との要望があり、ゴルフグローブで初めて人工皮革にコラーゲンを配合した素材開発に成功したという。 企画チームの土門憲マネージャー(ボール・グローブ担当)によると 「人工皮革にコラーゲンを配合しようと発想してから、製品化までには多くの失敗をしました。コラーゲンの配分を何度も試し、ようやく納得の一枚ができた時は本当に嬉しかったですね。来年春夏物ではレディスのみの展開ですが、いずれメンズ用も製品化できたらと考えています」 <h2>アパレル市場への参入はいばらの道?</h2> 実は、ゴルフアパレル市場は過当競争の渦中にある。トレンド系のファッションアパレル、ゴルフメーカーやスポーツアパレルの専業メーカーが機能性重視の開発をしたり、ユニクロなど大手の存在もある。これに、小資本メーカーが参入と退場を繰り返すなど、生き残りは容易ではない。 ホンマは当面、デサントをライバル視していくが、菱沼常務は「新しいことへのチャレンジ」を強調しながらも、創業時から変わらない「本間のモグラ」を意識するなど、原点回帰への想いも感じ取れた。 <h2>展示会の模様を動画で紹介</h2> <iframe width="788" height="433" src="https://www.youtube.com/embed/RLlsyCWwxyk?rel=0" frameborder="0" allow="autoplay; encrypted-media" allowfullscreen></iframe>
    (公開)2018年07月05日
    テーラーメイドゴルフでマーケティングディレクターを務めていた菱沼信之氏は11月1日、本間ゴルフの常務執行役員に就任した。国内キーアカウント営業本部長とマーケティング本部長を兼務するもので、テーラーメイド時代に培ったキャリアをホンマの成長へ移植する。 テーラーメイドは10月、アディダスゴルフとの分離を終え、新体制による巻き返しを図っていた。その矢先にキーマンと目された菱沼氏が競合他社へ移ったことは、同社に少なからぬショックを与えた。 菱沼氏はなぜ、新天地を選んだのか。同氏との一問一答を再現しよう。 挑戦したかった <strong>テーラーメイドからホンマに移籍した理由は何ですか。</strong> 「いろんな状況を見るにつけ、より挑戦的なチャレンジをしたかったのが理由です。日本はゴルフ業界だけではなく、経済的にも産業構造的にも大きな転換点に立っている。それと、わたし自身は36歳ですが、そのような年齢や家族的なことも含め、挑戦するにはベストなタイミングだと思ったのです」 <strong>新生テーラーメイドでチャレンジするという考えはなかった?</strong> 「もちろん、それも遣り甲斐のあるチャレンジだし、もの凄く悩んだわけですが、先ほど申し上げた諸事情を考えて、外に出て挑戦しようと決めたのです」 <strong>転職先は業界内のホンマではなく、業界外という選択肢もあった?</strong> 「実際、業界外からの話もありましたが、外の業界だと一定の研修期間が必要になりますよね。でも、業界内だとすぐに成果を求められるし、2020年の東京五輪をキーワードにした場合、向こう1~2年の勝負になるじゃないですか。 そこで、業界内と外のどちらがよりスピーディーでアグレッシブに動けるかを考えて、業界内の環境がいいと思ったし、これまで競合他社の立場でホンマを見てきて、魅力的なパワーブランドだと感じていた。そのあたりも決め手になりました」 <strong>業界の外よりも、内側のライバル企業に転職したほうがイバラの道になるかもしれない。</strong> 「同じ土俵ですからね、そうなるかもしれません。ただ、ホンマの魅力は商品の高い品質に加えてソフト面の運用サービスも素晴らしい。ですからこれらを前提にして、ホンマが次のステージに上がるための役割を担いたいと考えています」 <strong>常務執行役員として、営業とマーケティングの本部長を兼務するわけですが、これについての意気込みは?</strong> 「そうですね、マーケティングから営業まで、一気通貫で担う立場なので、製販一体のアプローチに丸々携われる。物作りをどのように展開して、消費者の需要を促し、店頭の消化を促していくか。 ホンマは何をゴルファーに訴求したいのかを、1社ずつの小売店に掘り下げて提案したいと思います」 <h2>「革新」と「職人」の融合</h2> <strong>テーラーメイドは革新的な商品開発、ホンマは職人集団といったように企業イメージは両極ですが、そこにギャップを感じないか。</strong> 「逆に、その両極を融合できればホンマの次のステージが描きやすくなるはずだし、その際、自分の経験を発揮すれば融合できると思っています。市場はイケイケではないので、一本一本の品質や付随するサービス、ソフト面を高める上で、これまでの経験を生かしていきます」 <strong>ホンマは現在、劉建国会長の号令一下、世界戦略に本腰を入れています。その際、北米市場での認知度アップが不可欠だから、テーラーメイド時代に米国駐在が長かった菱沼さんに白羽の矢が立った。当初はそのようにみていたわけですが。</strong> 「ホンマは米国や欧州に支社を立ち上げていますが、わたし自身が直接タッチする職域ではないと思います。 ただ、日本向け、欧州向け、米国向けということではなく、ホンマには日本の『おもてなし』的な繊細さや品質の高さがありますので、日本がやっていることを軸にして、それが海外市場に染み込むように体現できれば、世界展開につながっていくでしょう」 <strong>テーラーメイドの看板選手だったセルジオ・ガルシアは今、フリーの状態です。ホンマの契約を働き掛ける?</strong> 「それはどうでしょう(笑)。魅力的な話だし、アイデアとしては面白いですね」 <strong>働き掛ける?</strong> 「ホンマの新しい見せ方としては面白いと思います。ただ、従来と180度違う見せ方ではなく、ホンマがこれまでプレゼンできなかった部分を届けるのがわたしの着眼だし、役割だと考えています」 <strong>働き掛けない?</strong> 「アイデアとして伺っておきましょう(苦笑)」 <strong>劉会長とのビジネスランチで意気投合したそうですね。</strong> 「劉会長は日本好き、日本のブランド好きで、ホンマブランドの成長には絶対的な自信をもっていますが、会話の内容はご想像に任せます」 <strong>劉会長は拡大主義者ですか。</strong> 「数字は残さなければいけないでしょうが、一般的な意味でのシェア主義ではありません。ブランド価値を高めるためにも、きちんと段階的にステップを踏むことが大事です。 その際、ホンマにとってクラフトマンシップは重要なエンジンなので、この点を蔑ろにすることなく、丁寧にホンマの魅力を訴求していきます」 以上、菱沼常務との一問一答を要約した。同氏はテーラーメイド時代、日本モデルの『グローレ』に深く携わった経緯があり、『ゼクシオ』の対抗商品として一定の地歩を固めた実績がある。 ホンマは12月、二代目となる『ビジール』を発売するが、これも『ゼクシオ』の対抗商品という位置づけだ。同社は現在、販促戦略の最終の詰めを行っているが、ここには菱沼常務が『グローレ』で培ったノウハウが反映されるはず。 「革新」と「職人」の融合――。第一ステージは『ゼクシオ』対『ビジール』で幕を開けそうだが、むろん、テーラーメイド陣営も「因縁の対決」に腕を撫す。今年の年末商戦は面白い。 【関連記事】
    (公開)2017年11月09日
    テーラーメイドゴルフ日本法人でマーケティングディレクターを務めていた菱沼信之氏(36)が11月1日、本間ゴルフの常務執行役員に就任した。 アディダスの子会社だったテーラーメイドは米投資ファンドに売却され、10月にテーラーメイドとアディダスゴルフが分離された。これを機に菱沼氏はテーラーメイドを退職し、ホンマから声が掛ったという経緯である。 当初、この重役人事はホンマの世界戦略と密接に関係していると思われた。中国系資本のホンマは昨年10月、香港市場へ上場(本間ゴルフリミテッド)し、その流れで世界最大の北米市場に本腰を入れているからだ。 テーラーメイド出身の菱沼氏は米国駐在が長く、その経験を生かして海外戦略を担うと思われたが、実際には「本職」のプロダクトマーケティングで能力を発揮していくもよう。 ホンマとテーラーメイドは「職人集団」と「技術革新」といったように、企業体質は対照的だが、双方を融合させることにより相乗効果につなげたい構え。
    (公開)2017年11月01日