キャロウェイゴルフは8月3日、同社第二四半期(4-6月)業績を発表、その好業績をベースに2017年度年間業績見込みも上方修正した。
以下はその概要:
・2017年度第二四半期純売上高は3億500万ドル、前年同期より24%アップ。
・2017年度第二四半期営業利益は4,900万ドルで、前年同期比135%増。
・2017年度年間純売上高見込みを、当初の9億6,000万~9億8,000万ドルから、9億8,000万ドルから9億9,500万ドルに修正。
2017年度第二四半期、前年同期に比べ、同社純売上高は5,900万ドル(24%)増加し、3億500万ドルに達している。
この増加は主としてエピックシリーズの売上好調にリードされたもので、用品、アクセサリーその他の74%増は、主として新しいベンチャービジネス、OGIO及び日本でのアパレルのジョイントベンチャーによってもたらされている。
この全体的な純売上高の増加は、同社の引き続くブランドの勢い、ハードグッズにおける市場シェア、それに全営業品目における売上増と、全地域における売上増を反映している。
売上増に加えて、同社は顕著な営業利益の増加も認識しており、同社の2017年度第二四半期営業利益は、前年比135%増の4,900万ドルとなっている。
なお、同社の2017年度上期通算純売上高は6億1,300万ドル、昨年上期実績(5億2,000万ドル)を9,300万ドル上回り、売上伸長率18%アップとなっている。
この予想を上回る第二四半期好業績及び下期に向けての勢いを加味し、同社は年間の売上見込みを、当初の9億6,000万ドル~9億8,000万ドルから、9億8,000万ドル~9億9,500万ドルに上方修正し、年間の収益見込み(1株当たり利益)も、当初の0.31-0.37ドルから0.40-0.45ドルに修正している。
キャロウェイゴルフ社CEO社長のチップ・ブリューワー氏は
「当社は2017年度上期業績を喜んでいる。エピックドライバーやクロームソフトゴルフボールシリーズを含む今年の製品ラインアップは、ゴルファーに強く共鳴を得た。その結果、当社のブランドは勢いを増し、当社のハードグッズ市場シェアは全ての主要地域で向上し、二桁の売上高伸長、二桁の利益伸長の結果となった。
更に当社の新しいベンチャー、日本におけるアパレル事業ジョイントベンチャーやOGIO事業は引き続き好成績を上げている」と語り、
「また新たにトラビスマシュー(TravesMathew)の獲得に合意したことを本日発表したが、これは類い希なるゴルフ及びライフスタイルアパレルブランドであり、当社の目指すビジネス、成長戦略、ブランドや文化と非常にマッチしている。
下期を迎えるに当たり、当社はゴルフ業界全体に対し慎重かつ楽観的に対応し、この新しいトラビスマシューブランドについてもキャロウェイの一部となることを大いに期待している」と新事業に期待を寄せている。
<strong>(キャロウェイゴルフニュースリリース 8/3より)</strong>
<h2>翻訳者トム河北のワンコメント</h2>
先日発表された上期米国ゴルフラウンド数の前年割れで、大手企業への影響が懸念されていたが、キャロウェイに関してはその影響が感じられず、むしろ大幅な上期売上伸長を果たしている。
このことはゴルフ用品メーカーにとって、いかに主力商品で新製品人気を獲得し、市場シェアを上げるかが、業界全体の景気にも増して企業業績を左右するかを証明している。ゼロサム市場が続くことでメーカーの優勝劣敗が大きく業績に影響する時代、これから発表される他メーカーの業績が注目される。