会場となったコペンハーゲン総会には、各種ゴルフ団体の幹部に加え、プロゴルファーのパトレイグ・ハリントン、スーザン・ぺターソン、ミシェル・ウィーらが約20分間にわたりスピーチを行なった。その模様はIOCのホームページでライブ配信され、最終候補に残っていたゴルフと7人制ラグビーがいずれも正式採用となった。
次回のロンドン五輪は26競技の開催が決まっており、五輪憲章に定められる競技数の上限(28種目)にあと2種目の余裕があったことから、ゴルフ関係者から意欲的なアプローチが繰り返されていた。「世界120ヶ国で6000万人のプレー人口をもつゴルフは、真に五輪種目にふさわしいスポーツ」(ピーター・ドーソン氏)との主張も、決め手になったはず。
これを受けて、ゴルフ市場活性化委員会の馬場宏之委員長(SRIスポーツ社長)は、次のコメントを発している。「今回の決定は、世界中のゴルフ関係者にとって非常に喜ばしいニュースです。ゴルフへの関心が世界的規模で高まり、また、市場活性化も期待できます。正式採用までにご苦労された皆様に、感謝を申し上げたい。本日より、2016年の成功に向けて、世界中の関係者と盛り上げていきたい」――。
開催まで、あと7年間。リオ五輪に向けて業界の一致団結が求められる。