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    ハッシュタグ「石川遼」記事一覧

    キャロウェイゴルフは先頃、同社契約の石川遼選手が使用する『JAWSプロトタイプウエッジ』とほぼ同じ仕様に仕立てられた『JAWSフォージドウエッジツアーバージョン』をCALLAWAY EXCLUSIVEで発売した。 ロフトは、56度と60度の2機種で、仕上げはノンメッキ。フェースには、狭いピッチでたくさんの20Vグルーブ(溝)が刻まれており、さらに60度は、フェース全面にスコアラインを持つ仕様(フルスコアライン)になっている。 ピッチ幅が狭く、本数が多く刻まれた20 Vグルーブは、長年、石川プロが愛用しているグルーブ。 ウエッジの名手である石川プロのこだわりは構えた時に、ヘッド形状だけではなく、フェース面の見え方も含めて、いかにショットのイメージが鮮明に描けるかという点で、そのイメージ通りのショットを可能にするピッチの狭いグルーブを採用しているとのこと。 石川プロのこだわりと感性が存分に反映された、まさにリミテッドモデル。ごく限られた数量だけを、スペシャルリリースするもの。 問い合わせ先:キャロウェイゴルフお客様ダイヤル TEL 0120-300-147 価格:2万7000円+税
    (公開)2021年01月06日
    <strong>8月5日(水)グラファイトデザインテストセンター(埼玉県秩父市)</strong> 今回は再びグラファイトデザインテストセンターに伺い、倉田珠里亜プロのシャフトテストと新製品を紹介します。従来、倉田プロが使用するのは『ツアーAD BB』(6S)でした。 今回は同社が新たに投入した『aG33』と9月に発売される『HD』シャフトのテスト。『aG33』では少し軽すぎて良い結果に至りませんでしたが、『HD』(6S)ではエースシャフト『BB』(6S)を超えるデータになりました。 <img src="https://www.gew.co.jp/wp-content/uploads/2020/09/nagase3.jpg" alt="クラブ間の距離差を埋めるセッティング スコアメイクでは非常に重要なポイント" width="800" height="533" class="aligncenter size-full wp-image-63944" /> 同じ重量帯のシャフトですがヘッドスピードも0.7ほど上がり、ミート率も1.5台に上がってトータル247ヤードまで計測数値を伸ばしました。 今回テストした『aG33』シリーズは40g台、50g台と軽量で、大慣性モーメントヘッドをコントロールできる先調子のシャフトとして開発され、先端補強にも定評のある「T1100G」に加え、新たに「M40X」を採用。 <img src="https://www.gew.co.jp/wp-content/uploads/2020/09/nagase1.jpg" alt="" width="800" height="533" class="aligncenter size-full wp-image-63942" /> 左右のバラツキを抑えて飛距離が出せる新次元先端調子シャフトとして開発し、すでに大西葵、辻りえ、新垣比菜プロらが使用中。9月発売予定の『HD』は程よい中調子を基調としたシャフトで、同社王道の『PT』『TP』シリーズに代表されるモデルの後継機種という位置づけで、『TP』を改良し「叩けるハジキ系」のシャフト。JGTOでは手島太一、小鯛辰也、星野陸也らがテスト中とのこと。 筆者もテストしましたが、どちらも大型ヘッドのコントロールが容易でしたが、個人的には『HD』が大ヒットの予感です。 今回はドライバーのシャフトテストでしたが、倉田プロにはテーラーメイド『M5』には『BB』(6S)が、キャロウェイ『マーベリック サブゼロ』には『HD』(6S)がベストマッチングとなりました。ヘッドが変わると最適シャフトが変わる典型といえるでしょう。距離的には『マーベリック』+『HD』が5ヤード程飛ぶようです。 今回は倉田プロのトータルセッティングを見直そうと、グラファイトの加藤氏が提案(加藤氏は石川遼、宮里美香らのキャディを歴任)。クラブのキャリーに応じた新たなセッティングを提案されていました。クラブ間の距離差を埋めるセッティング。スコアメイクでは非常に重要なポイントです。
    (公開)2020年09月22日
    今年の4月に始まった、BS-TBS「勝ち抜き!女子ゴルフ大戦」のロケが「茅ケ崎ゴルフ倶楽部(神奈川県)」でおこなわれた。 3人一組、計3チームがスクランブル方式でベストボールを選び、ハーフ9ホールで全ホールバーディの9アンダーに挑むガチバトル。出演者は、プロテスト合格を目指す実力派からモデルまでバラエティに富んでおり、GDOからも若手精鋭チームを送り込んだ。 <img src="https://www.gew.co.jp/wp-content/uploads/2020/07/mukai1.jpg" alt="女子ゴルファー対決に学ぶ!ニューノーマルで問われる「人間力」とは?" width="800" height="533" class="aligncenter size-full wp-image-63076" /> 何台ものカメラが張り付き、大勢の撮影スタッフが見守る緊張感のある現場で、次々とチップインやロングパットを決める、強くてかわいい「強かわ女子ゴルファー」。華やかだし、台本は一切ないが、純粋に見ていておもしろい。ここ最近、女子ゴルファーの対決番組が増えたのも納得だ。 発端は2018年にスタートした「ゴルサバ」こと、BS日テレの「ゴルフサバイバル」だ。若手女子プロゴルファー10名が優勝賞金100万円をかけ、1ホールずつ脱落していく「生き残りゲーム」が話題となり、ゴルフ番組の中で断トツの視聴率を誇っている。今年に入り、「ゴルフクイーンズマッチ~企業対抗女子ゴルフ選手権~」「白金台女子ゴルフ部」などが加わり、「強かわ女子」の勢いは止まらない。 「マイナビネクストヒロインゴルフツアー」は、将来有望な若手女子ゴルファーにより多くの試合の場を提供する目的で昨年発足、11試合が開催された。 ファンの投票により応援する選手の出場を後押しできる制度や、「GOLF Net TV」での全試合生中継など画期的な試みが満載で、現在は新型コロナウイルス感染拡大の影響で予定されていた試合は延期となっているが、早期再開が待ち遠しいところだ。 トーナメントの延期や中止が相次いでいる中、松田鈴英と吉本ひかるが、マッチプレーで対戦するエキシビションマッチを、インターネットで無料ライブ配信すると発表した。 そして、男子プロも負けてはいない。 海外では、「テーラーメイド・ドライビングリリーフ」でロリー・マキロイ、 リッキー・ファウラーなどのマッチプレーや、タイガー・ウッズとフィル・ミケルソンによるチャリティ対決が行われた。 日本では「松山英樹×石川遼プロジェクト」が立ち上がり、YouTubeチャンネルでコロナウイルスと向き合った「New Normal」なゴルフの楽しみ方を紹介し、貴重なサイングッズでチャリティを行っている。アスリートとファンが一体となり、「スポーツの力」でこの状況を乗り越えようとする活動を誇りに思う。 いまだからこそ、プロゴルファーも実力だけでなく、行動力や発信力など、「人間的に成長し続ける術」を学ぶ姿勢が問われている。中には、縦社会で厳しい上下関係を生き抜き、同調文化に慣れて自己表現の必要性を感じていない人もいるかもしれない。そんな場合は、女子ゴルファーの人気番組を参考にしてみてはいかがだろう。「華がある選手」にファンが集い、経済活動が生まれるのは当然のことだと思う。 <hr> この記事は弊誌月刊ゴルフ用品界(GEW)2020年7月号に掲載した記事をWeb用にアップしたものです。なお、記事内容は本誌掲載時のものであり、現況と異なる場合があります。 <a href="https://www.gew.co.jp/magazine">月刊ゴルフ用品界についてはこちら</a>
    (公開)2020年07月25日
    日本ゴルフツアー機構(JGTO)は12月9日、都内のホテルでスポンサーや業界関係者らを集めツアー終了の表彰式を行った。賞金ランキング賞、最優秀選手賞には2年連続で今平周吾が選出され、ほかに「三井住友VISA太平洋マスターズ」でアマチュア優勝を遂げた金谷拓実の特別賞など、計17部門で表彰された。 「ゴルフ日本シリーズ JTカップ」を制し、今季3勝、賞金ランク3位となった石川遼は選手会長として約3分間、メモを持たずに流暢な挨拶で締め括った。 「我々は、ただゴルフが上手いだけではなく、いろいろな責任と役割を担っています。皆さんが喜ぶことが一番大事だし、それが一番の恩返しになる。男子の良さをメディアに取り上げて頂き、強力に発信していきたい」 写真は、記者会見を終えてスポーツ各紙の報道を見る石川。メディアを通じた男子ツアーの発信を重視するだけに、「日本シリーズ」優勝を伝える各紙の大見出しは満足な成果といえそうだ。 とはいえ、選手会長としての2年間は「完全に不完全燃焼でした」と反省する。JGTOの副会長、選手会の会長、さらに目玉プレーヤーとしての活躍が求められる一人三役をこなしたが、満足のいく出来ではなかったという。 72ホールやるべきです <img src="https://www.gew.co.jp/wp-content/uploads/2019/12/jgto-party.jpg" alt="72ホールやるべきです" width="788" height="525" class="aligncenter size-full wp-image-60242" /> 表彰式終了後、JGTO青木功会長、賞金王の今平、選手会長の石川が記者会見に登壇、本誌はそこで2つの質問を行った。ひとつは今平と石川に対して「短縮試合」の在り方について。もうひとつは青木会長と石川に「アマに負けたプロが繰り上げ賞金をもらうこと」の不条理について。 今季は米ツアーの「ZOZO選手権」が開催され、豪雨による日程延長と「無観客試合」の併用で72ホールを終わらせている。一方、今平の2勝はいずれも「短縮試合」であり、米ツアーとの違いが浮き彫りになった。温暖化による気候変動が加速する中、このままでは短縮試合の増加が懸念される。 また、「三井住友VISA太平洋マスターズ」ではアマの金谷に敗れたショーン・ノリスが、優勝賞金4000万円の獲得とランキング加算で今平と賞金王を争うなど、スッキリしない展開もあった。これらについて本誌が壇上の三者に尋ねたものだ。以下、質疑応答を再現しよう。 <strong>まずは今平選手、2年連続の賞金王おめでとうございます。その上で、今季2勝(ブリヂストンオープン、ダンロップフェニックス)のいずれもが悪天候による短縮試合でした。今平さんはZOZO選手権にも出場しましたが、こちらは月曜の予備日を使って72ホールを終わらせている。日本の賞金王として、日米の違いをどう受け止めていますか?</strong> 「やはり、大会自体は4日間をプレーして、気持ちよく終えることがいいと思います。日本と海外の試合を同じようにするのは難しいと思いますが、選手の願いとしては、予備日を設けて、4日間やりたい」 <strong>これはシステムの問題なので、今平さんの賞金王にケチをつけるつもりはありませんが、72ホールやるべきだと?</strong> 「そう思います」 <strong>石川選手会長にも同じ質問をします。</strong> 「月曜に予備日を設けて72ホールを目指す(米ツアーの)姿勢は見習うべきだし、日本も月曜に予備日をとってほしいと思っています。72ホールを戦うことで実力がつくし、最後まで最善を尽くす姿勢は大事です。今年の『日本プロ』は日曜日に36ホールやりましたが、本当の予備日として月曜があることが望ましい。 ぼくだけではなく、選手たちの純粋な気持ちとして72ホールを戦って1位を決めたいと思っているはず。特に今後、気候変動が大きくなる中で試合をやることを考えると、72ホールを目指す姿勢を選手間で共有して、現状は厳しいかもしれませんが、どうやって実現するかを考えたいです」 「短縮試合2勝」での賞金王は、今平の胸中に釈然としない思いを残したように見える。土曜日に「無観客試合」となった「ZOZO選手権」では、午前3時半から130人体制で8時間、前日の豪雨による排水処理を行った。第1組のスタートは午前10時。その2~3ホール先を選手と追い駆けっこをするようにメンテナンスする綱渡りだった。 会場はアコーディア・ゴルフの習志野CCということもあり、系列コースからの応援で人海戦術が可能だったとの見方もあるが、少なくとも、72ホールの完走を目指す米ツアーの執念が際立った。「日本シリーズ」の72ホール目で優勝を取り逃がした今平と、プレーオフで決着をつけた石川。最終戦のドラマを見るにつけ、完走の重要性が改めてわかる。 <h2>アマの賞金をジュニア支援に</h2> <img src="https://www.gew.co.jp/wp-content/uploads/2019/12/jgto-party1.jpg" alt="アマの賞金をジュニア支援に" width="788" height="525" class="aligncenter size-full wp-image-60209" /> 次に、青木会長と石川に、アマ順位の獲得相当額をプロが得ることについて聞いた。青木会長には記者会見の質疑応答で、石川には囲み取材終了後に単独で尋ねた。 <strong>青木会長に伺います。本来、アマ選手が得られたはずの賞金をプロが繰り上げで得ることに、個人的には強い違和感を覚えます。現状を改め、アマ順位相当の賞金をプールして、ジュニア支援に回すことがフェアだと思えるし、子供へのゴルフ支出で家計を圧迫することも緩和できる。如何でしょう?</strong> 「最近のアマは強い選手が多いですが、それでも近年勝ったのは松山や金谷君ぐらいだから、万度(ばんたび)起きているわけではないと思います。それと、スポンサーとの関係もあるのでいろいろな調整も必要になるでしょう。ただ、提案されたジュニアについては検討しており、いずれはそういうふうにしなければと考えている回答を、出せるようにしたいですね」 <strong>「アマ賞金」の使途は検討中でよろしいですね。</strong> 「(頷く)」 石川の回答は以下の内容だった。 <strong>アマの賞金をプロが繰り上げでもらうことについて石川さんはどう考えますか?</strong> 「そうなった過去の経緯を詳しくは知りませんが、今後もアマが勝つ可能性はあると思っています。今のシステムで宙に浮いた4000万円は(ショーン・ノリスが得ても)仕方ないとは思いますが、ぼくもジュニア時代に様々な経験をしているので、ジュニア支援に回すことは基本的に賛成です」 <strong>青木さんはスポンサーとの調整もあると話していますが、何が障害になるのか?</strong> 「というか、説明の仕方によると思うんですね。それが必要だと、具体的なビジョンをスポンサーに示せば、特別な支障はあるのかなって思いますけど。大事なのはビジョンです」 <strong>石川さんは選手会長も務めている。つまり選手の利益代表者です。これまで得られたアマの賞金がなくなると、選手会で反発が起きませんか?</strong> 「そこはゴルフ界にとってどっちがいいのか、が本質だと思うんです。今の選手も大事ですが、ジュニア育成は将来のゴルフ界が発展するためにはとても大事な課題ですよね。その部分はJGTOが先頭に立ってやらなければいけないし、自分もジュニアからやってきたので事情はよくわかります」 <strong>ジュニア支援に回すのは賛成だと。</strong> 「はい、個人的には賛成です」 石川自身、2007年の「マンシングウェア KSBカップ」で高校生V(15歳)を飾っており、父・勝美氏との二人三脚でジュニア時代に苦労を重ねてきた。それだけに、コメントには説得力がある。 将来が期待されるジュニアゴルファーは、競技成績が優秀なほど家計が圧迫される傾向にある。移動や宿泊、プレー料金の合計が「年間500万円」というケースも珍しくなく、逼迫した親が子供にスコア至上主義を植えつけて、スコアを誤魔化す「消しゴム事件」など看過できない問題も指摘される。 日本プロゴルフ協会の倉本昌弘会長は、「それが多くの挫折者を生む」と警鐘を鳴らすが、高額な負担それ自体が青少年のゴルフ参入を阻み、一部の裕福な家庭の子息に限られ、結果、多くの子供が他のスポーツに取られるという悪循環も無視できない。 これを解決する一助として、「アマ基金」なる機関を創設、アマ選手が得られたはずの賞金を総じてここにプールし、ジュニア支援に回すことは有効だろう。その際、世帯の収入証明などを提出して所得が低い家庭への支援を優先すれば、貧富の差による機会均等の損失を緩和できる。 また、プロが照れ笑いを浮かべて受け取る「繰り上げ賞金」は、ゴルフファンに強い違和感を与える。その違和感の正体は「みっともない」という印象に尽き、他のスポーツと比較したプロゴルフ界の甘さを露呈させる。 <h2>不完全燃焼の2年間</h2> <img src="https://www.gew.co.jp/wp-content/uploads/2019/12/jgto-party5.jpg" alt="不完全燃焼の2年間" width="788" height="525" class="aligncenter size-full wp-image-60243" /> 石川は記者会見の冒頭、2年間務めた選手会長職について「アッという間の2年でした」と振り返り、こう続けた。 「男子の魅力を伝えるには、こちら側の努力がもっと必要だと痛感しましたが、逆に言えばそれだけノビシロがあるということです。ただ、選手会の在り方やその他についても完全に不完全燃焼でした。選手を守りたい気持ちと、その前にファンに喜んでもらうにはどうしたらいいかを常に考えてきた。 27歳と28歳の2年間で、難しいことが沢山あったし、もっと知識が必要だとも思いました。日本のゴルフ界の発展に向けていろんな発信をしていきたい」 JGTOの副会長と選手会の会長を兼務することは、企業において副社長と労働組合の委員長を兼務することに似ている。双方は二律背反の関係だが、その両立に苦しんだ様子が伺える。 温暖化による気候変動は今後、さらに猛威を振るうと予想されるが、それを織り込んで「72ホールを目指したい」という石川のコメントは、「男子ツアーの魅力を高める」ことと通底している。 「渋野さんに倣って世界に羽ばたける男子を育てることが急務」と語る石川。そのためには「アマ賞金」の有効活用と「短縮試合」の解消がカギになりそうだが、同時にJGTOの執行部が長期的なファン目線に立ち、旧弊を打破する自己改革も求められる。
    (公開)2019年12月09日
    「質問が全部終わるまでやります」――。 片山晋呉の「プロアマ問題」について、日本ゴルフツアー機構(JGTО)は6月27日に都内ホテルで謝罪会見を行った。実はこの日、JGTОは会場を3時間借りており、すべての質問が終わるまで対応する準備を整えていた。また、前日夕刻までは会見の生中継を「冒頭の10分程度」とする可能性もあったが、結果的には午後5時過ぎから7時までの約2時間、すべて中継可能とした。 これにより組織の透明性をアピールするほか、男子プロに事の重大性を認識させて「プロアマ改革」を一気に進めたい意図が伺える。その意味でエンドレスの「質疑応答」は、JGTОの覚悟を披歴する場となった。 34社98名の報道陣を前にJGTОは何を語ったのか。本誌の質問を中心に、質疑応答の模様を動画(4本)と解説記事を交えて掲載しよう。登壇者はJGTОの青木功会長、石川遼副会長(選手会長)、野村修也理事(中央大学法科大学院教授・弁護士)、佐々木孝悦事務局長、片山晋呉の5名。 なお、調査委員会メンバーの野村理事は、一方の当事者である招待客(A氏)についての質問を、会見に同席してないなどを理由に受け付けないことを付言した。 <h2>経緯はともかく「不愉快」が問題</h2> 本誌は、5月30日のプロアマ当日、A氏の叱責を受けた片山が、その場でどのような印象を受けたかについて質問した。また、JGTОが6月6日に青木会長名で「公式謝罪文」をリリースした翌日、石川副会長が選手会長名で同じく謝罪文を出したことについて、「選手会理事会」の合意を得たかについても聞いた。 仮に合意がなければ、石川選手会長の独断となり、のちに選手会内部で問題化する可能性もあるからだ。となれば、ファンサービスを率先する新会長の立場が弱まりかねず、改革の後退も懸念される。その点を明確にしたかったもの。 <iframe width="788" height="433" src="https://www.youtube.com/embed/BK3AYqPK2_I?rel=0" frameborder="0" allow="autoplay; encrypted-media" allowfullscreen></iframe> 次にフジテレビが次の3点を質問した。青木会長が片山に伝えた厳重注意の言葉、石川選手会長は問題発覚後、片山とどのような会話を交わしたか。また、A氏が途中でプレーをやめて帰ったときの「片山本人の心象」を尋ねている。これについて片山は「他の同伴プレーヤーと同様、どうしたんだろう」と、A氏の行動が理解できなかったと答えている。 <iframe width="788" height="433" src="https://www.youtube.com/embed/n_Q8ITyuafM?rel=0" frameborder="0" allow="autoplay; encrypted-media" allowfullscreen></iframe> 会見では上記のほかに、複数の質問が行われた。片山は今回の事態の「重み」を問われ、「トーナメントプロとして自粛を発表していることが一番の重みであり、裁定を受け入れたことが一番の気持ち」と話している。 JGTОは5月30日のプロアマ終了後、トーナメント規程15条に則り30万円の制裁金を科し、記者会見当日の夕刻に「厳重注意」をしているが、片山はこれを「素直に受け止めたい」と答える一方で、 「20年以上プロアマに出ているが、アマから苦言を呈されたことは一度もない」 と、今回も普段通りだったことを繰り返し述べた。これに対して野村理事は、高いホスピタリティが求められる現代において、片山にその認識がなかったこと、また、招待客から過去に苦言を呈されたことがなかったことについては、「ファン心理として片山に苦言を呈すことは難しく、そのことに甘えてきた」と反省を求めている。 <h2>森ビルへの配慮が謝罪を急がせた?</h2> 本誌は今回のケースについて、調査結果がまとまる前の「公式謝罪」(6月6日)は、スポンサーへの過度な配慮が理由ではないかと指摘してきた。未確認段階での謝罪は憶測を呼び、混乱に拍車を掛けた面も否めない。それでも敢えて踏み切った背景に、スポンサーへの強すぎる配慮が透けて見える。 スポーツイベントが多様化する現代、国民の「可処分時間」をゴルフに向けるのは至難の業だが、これを実現しなければ本質的な成長は難しい。そのためには過度なスポンサー依存から脱し「ファン優先主義」に舵を切る必要がある。 その一例に、2014年から始まった「ダンロップ・スリクソン福島オープン」がある。同大会は東日本大震災の復興支援を意図したものだが、一方では賞金総額5000万円(ツアー最低額)の「小規模大会」のモデルケースが期待された。このような大会が増えれば、男子プロとファンが交流する接点が増え、各地にゴルフ文化を根付かせる原動力になるからだ。当時JGTОの会長だった海老沢勝二氏は本誌の取材に対して、 「ほかにも希望があれば同額の大会を増やしたいし、数年以内にトータル30試合が目標です」 と語っていたが、現状、賞金総額1億円未満の大会は「福島オープン」と「関西オープン」(7000万円)の2試合のみ。「福島オープン」は県の「プロ会」が地元企業の協力を仰ぎ、チケット販売等に注力するなど地元密着型として成功している。大口スポンサー頼みとは一線を画し、「自立」の道を歩んでいるが、この路線を強化する施策は見えてこない。 男子ツアーの1試合当たり平均賞金額は1億4000万円で、女子ツアーの9800万円に比べ4割増し。2億円以上の大会も6試合ある。トーナメントの運営コストは賞金総額の4倍程度が一般的だから、「2億円大会」の冠スポンサーの負担額は8億円ほど。今回の「日本ゴルフツアー選手権」は1億5000万円で、負担額は6億円と推算できる。 JGTОにとって大型スポンサーは大事な存在だが、ここへの営業に集中すると地元密着の小規模大会に意識が向き難くなる。実際、第二、第三の「福島オープン」が登場する予定は今のところない。 その上で本誌は、「早すぎた」謝罪の背景には冠スポンサーである森ビルへの過剰な配慮があったのではないかと質問した。また、発覚から謝罪文をリリースするまでの1週間にどのような経緯があったのか。併せて過度なスポンサー依存から「自立」する方策も尋ねている。 <iframe width="788" height="433" src="https://www.youtube.com/embed/gvJ0YY6NIQs?rel=0" frameborder="0" allow="autoplay; encrypted-media" allowfullscreen></iframe> <h2>選手会の合意は得られた?</h2> 最後に石川選手会長に再度、質問した。片山は史上7人目の永久シード選手だけに、ツアーメンバーへの影響力は大きい。仮に重い処分が下されていたら、選手会とJGTОの間に溝が生じる不安もあった。この点に関する懸念と、会長名で6月7日に謝罪文をリリースしたことについての経緯、心情を併せて聞いた。 JGTОは賞金の3%をトップオフとして徴収、運営コストに充てることから「選手の稼ぎ」に依存する面が大きい。そのため選手の声が反映されやすい組織でもある。仮に選手間で「片山がここまで責められる問題ではない」「過剰反応ではないか」との空気が強まれば、早期に謝罪文を出した石川の勇み足と言われかねない。以下はこれに対する石川選手会長の回答だ。 <iframe width="788" height="433" src="https://www.youtube.com/embed/zIGO2V6VNzA?rel=0" frameborder="0" allow="autoplay; encrypted-media" allowfullscreen></iframe> 以上、記者会見のポイントを記事と動画で要約した。 片山晋呉は「今後のゴルフ人生の糧にしたい」と結んでいるが、これまで様々な振る舞いが問題視されてきただけに、今後、積極的にファンサービスに取り組めば他のプロの模範となることも期待できる。 また、別の視点で注目されるのは、この記者会見にJGTОが強い姿勢で臨んだことだ。広報部は「ほぼ時間無制限」の会見を設定し、片山の登壇も比較的早い段階で決めたなど、機構執行部の意向が反映された形。機構と選手の「綱引き」において、前者が主導権を握る事例となった。 残念だったのは、質疑応答に際してゴルフメディアからの質問がほとんどなかったことだ。大半は新聞、テレビ、通信社からの質問に終始して、ゴルフ界の視点で問題を探る「専門誌」ならではの姿勢が欠如していた。大手メディアが片山バッシングを強める中、総花的な批判ではなく、ゴルフメディア独自の見解を披露する絶好の機会だっただけに、消極的な姿勢は存在意義を問われかねない。 いずれにせよ、今回のケースは単なるゴシップではなく、男子ツアーやゴルフ界が抱える様々な問題点を浮き彫りにしている。これらを丁寧に洗い出して、解決する努力が求められる。 <a href="https://www.gew.co.jp/tag/%E7%89%87%E5%B1%B1%E6%99%8B%E5%91%89%E3%83%97%E3%83%AD%E3%82%A2%E3%83%9E%E5%95%8F%E9%A1%8C">片山晋呉プロアマ問題関連の記事はこちら</a>
    (公開)2018年06月29日
    5年間続けた米ツアーへの挑戦を断念して、今季から国内ツアーに復帰した石川遼。帰国してからは185人の男子プロを束ねる選手会の会長に選任され、日本ゴルフツアー機構(JGTO)の副会長にも就任した。 間髪を入れず、開幕前に地方大会(千葉、岐阜オープン=各2日間競技)で連覇を遂げ、初戦の「東建ホームメイトカップ」では優勝の重永亜斗夢(12アンダー)に1打及ばず2位と惜敗。が、国内復帰戦を盛り上げて、最終日の視聴率は7・8%(関東地区、ビデオリサーチ)を記録。昨季男子ツアー最終日の平均視聴率(3・6%)を大きく上回った。 同大会ではギャラリーを前にした「公開インタビュー」や、ピンフラッグの購入者にサインをする新企画など、米ツアー仕込みのファンサービスを取り入れて改革に前向き。 米ツアーでは僚友の松山英樹に水を空けられた格好だが、「アメリカでの経験を生かして国内ツアーを盛り上げたい」と、新たな挑戦を自らに課した。 このようなメンタリティはどのようにして育ったのだろう? 月刊ゴルフ用品界では2010年11月号で石川遼の父親・勝美氏のインタビューを掲載、独自の「教育論」を紹介している。7年ほど前の記事なのだが、今なお色褪せない内容なのでウェブ上で再掲しよう。世のお父さん必読の教育論だ。文中の事実関係は、いずれも当時のままであることを了承願いたい。 売上の論理から数の論理へ! 銀行員(埼玉縣信用金庫)でもある石川勝美氏は、諸事、ロジカルに話す理論派である。「デフレや少子化は、ジュニアゴルファー拡大に向けて千載一遇の好機です」と、業界の懸念を逆手に取った論を展開する。スーパースター育ての親が、産業論の視点でゴルフ界を語り尽した。(聞き手・片山哲郎)   <img src="https://www.gew.co.jp/wp-content/uploads/2018/04/ishikawa-katsumi-300x270.jpg" alt="石川勝美" width="300" height="270" class="aligncenter size-medium wp-image-43516" /> <hr />   <strong>石川親子を取り上げる記事は「親子鷹物語」として描かれるケースが多いですが、本誌の場合は視点を変えて、ゴルフ産業論の立場から伺います。</strong> 「なるほど、面白い視点だと思いますねえ。よろしくお願いします(笑)」 <strong>まずはジュニアのゴルフ環境ですが、彼がゴルフをはじめた6歳からツアー史上最年少優勝(15歳245日)を飾るまでの間、不備や不満はありましたか。ゴルフは金が掛かるというのが一般的な認識ですが。</strong> 「いや、特に不満はなかったですね。地元(埼玉県)のゴルフ場や練習場はジュニア支援がしっかりしていて、うちがお世話になったところは練習場がタダ、コースは2000〜3000円でプレーできましたので。 県のゴルフ連盟も、埼玉から立派なゴルファーを輩出したいとの思いが強くて、子供は月に5ラウンドでも出費は1万円ちょっとかな。それぐらいで済みました」     <strong>石川家の家計を圧迫しなかった。</strong> 「ええ。これぐらいなら塾の月謝と同じでしょ。ひとつの投資としては高くないですよね(笑)」   <strong>「投資」ですか。子供にゴルフをさせる上で投資という意識が強かった?</strong> 「というか、子供の人間形成、能力形成への投資という意味です。これはゴルフに限った話ではなく、釣りやキャンプなどのレジャーも同じことで、わたしはすべからく教育の機会だと考えています」   <strong>そのように考えるジュニアの親は多いですか。近年、親の夢を子供に強要するモンスターペアレンツが問題視されていますけど、そんな光景が目に余るとか。</strong> 「う〜ん、少なくともわたしの周りにはいなかったですねえ。それよりも、遼は小学校の高学年あたりから頭角を現したので、その後『うちのコースでプレーしないか』と、名門コースのメンバーさんから誘われるようになりました」 <strong>タニマチ気分で。</strong> 「だと思います。名門はとんでもなく高いでしょ。先方の気持ちとしては『それぐらい任せてください』という感じだったかもしれませんが、わたしは都度、お断りしていました。だって、毎晩シャケと納豆を食べている子が、いきなりフランス料理をご馳走になるようなもんですよね。その味を覚えたらどうなります? よく、野良犬に餌を与えたらダメだといいますが、それは」 <strong>なついてしまうから?</strong> 「いえ、自分で餌を獲る能力をなくしてしまうからですよ。うちの子にはそうなってほしくなかったし、実際、よそのお子さんにも同様のお誘いがあったと聞きました」   <strong>子供心で考えれば、綺麗なコースでプレーしたいですよね。それはダメだと教える言葉がロジカルでわかりやすい。そのような説明力は、お父さんが銀行員という職業柄もあるわけですか。いわゆるアカウンタビリティ、説明責任や義務が問われる仕事ですよね。</strong> 「なるほど、それはあるかもしれませんね(笑)。銀行員は仕事上のトラブルが多いじゃないですか。その際トラブルを恐れるのか、それとも解決能力を高めるチャンスと考えるかでは、まったく違うわけですよ。ひとつの事象には必ず裏と表がありますので、二面性への意識も大事です。 営業職を通じて思うのは、融資の稟議を通す通さないの局面では、金融機関としてきちんと主張しなければならない。そういった説明力は常に求められましたから」 <strong>まして、融資先は埼玉県下の中小企業が多い。融資は彼らの生命線だし、資金繰りに懸命な人々ですね。</strong> 「よくご存知で(笑)。なので、お断りをする場合は『冷たいじゃないか!』と言われたりもして。でも、うちが冷たいわけじゃないんです。世の中の判断や先方の経営内容もありますし、そのような態度を部下に示す必要もある。おっしゃるように、論理的な思考を心掛ける職種といえるでしょうね」   <strong>そういった父親の説明能力は、子育てにも発揮されましたか。子供がくじけそうになったとき、論理的に励ましたり、導くことの有効性とか。</strong> 「そうですね。たとえば東大を首席で卒業するのと、日本の賞金王になるのとでは、後者の確率が遥かに小さいわけですよ。まして遼が小学4年生の作文に書いた『マスターズ優勝』の夢なんて、当時の我々にすれば限りなくゼロに近い確率ですよね。 それだけではありません。遼がプロになる前の男子ツアーは賞金ランク20位までが25〜45歳で占められていて、つまり一世代にひとりしかいなかった」 <strong>日本全国の小学生で、1学年に一人しか賞金ランク20位に入れない。子供でもリアルにイメージできますね。</strong> 「はい。それぐらい厳しい世界なんだと論理的に分析する。だから一気にマスターズではなく、今やるべきことを段階的に考えようと、そんな説明になるわけです」 <h2>ゴルフをスポーツニュースのトップに!</h2> <strong>一昨年(2008年)の1月、都内のホテルで「プロ宣言」を行いました。報道陣は約300人、テレビカメラの砲列は数十台と前代未聞で。</strong> 「まさか、あんなことになるとは思わなかったし、遼にもちょっと酷でしたね(苦笑)」 <strong>あの会見で、こんな質問をしたんです。「メーカーは遼くん争奪戦の渦中だけど、どこと契約したいですか?」。これ、答えようがないですよね。</strong> 「ええ」 <strong>要するに、質問への反応を見てみたかった。彼は5秒ほど沈黙したのち、「ぼくの武器はドライバーなので、ベストなドライバーを提供してくれるところ。あとは一生懸命サポートして頂ければ、どこでもいいです」と回答した。</strong> <strong>凄いなと思ったのは、300人を前にして5秒間の静寂を支配する胆力や集中力。あれは優勝パットの静寂と通底するし、誰でもが積める経験じゃない。一日数時間のパッティング練習をダラダラやるより、よほど実践的な経験ですね。事前に想定問答をしたわけですか。</strong> 「いや、していません。ヨネックスさんとの契約発表もそうですが、事前に想定問答をつくって練習することはなかったですね」 <img src="https://www.gew.co.jp/wp-content/uploads/2018/04/ishikawa-ryo2.jpg" alt="石川遼" width="788" height="525" class="aligncenter size-full wp-image-43519" />   <strong>出たとこ勝負?</strong> 「そうなんです。あのとき遼が冷静だったかどうかは知りませんが、わたしは回答の内容よりも、笑顔で自分の意志をきちんと伝えられれば上出来だと考えていたんです。プロになる意志はきちんと伝えたし、それさえクリアすればどんなドジを踏んでも構わないと。 『マンシングウェア』の初優勝以来、遼はマスコミと良好な関係ですが、それは本心から飾りのない言葉で話しているからだと思うんですよ。もちろん反省は常にあるし、わたしはいつも怒ってますが(笑)」 <strong>その点が興味深いですね。というのも、彼のCM・スポンサー契約は20社を超え、総額30億円とも伝えられます。その真偽はともかく、一流企業のイメージを担う「公人」として「石川遼」をどのようにマーケティングしているのか。このあたりの方法論です。</strong> 「いいですか、遼はタレントでも役者でもありません。この点は強調しておきますが、彼はプロゴルファーなんですよ。ですから、たとえばCMの撮影で、ここは明るい表情をしてくれとか、あるいは悲しい顔を注文されても困りますし、それに応える必要はないと考えています。だから、キャラクターをコントロールすることも一切ありません。 もちろん、スポンサーの社名を間違えたり、台詞を噛んだ場合はやり直しますが、タレントではないということを改めて強調したいですね。その際、わたしの役割ですが、ダメ人間を演じることだと思っていて(苦笑)」 <strong>ダメ人間とは?</strong> 「メディアの方に厳しいことを申し上げるとか、場合によっては激しく怒るとか(笑)」 <strong>その話はよく聞きます。勝美さんに怒られた、怖い、という記者も沢山いて。お父さんは激情家なんですか?</strong> 「というか、理論があって怒るわけですよ。たとえばテレビ局の取材ですが、役者さんの場合はいい画(え)を撮るために何度もやり直しに応じるけど、遼はそれが本職ではありません。にも関わらず同様の要求をされることがありまして、1社に応じると他社も『してくれ』となりますよね。これでは練習に支障を来たします。 うちは、ゴルフ界のために様々な発信をしていきたいと思っています。スポーツニュースではトップが野球、次いでサッカー、それからゴルフの順番ですが、ゴルフをトップニュースにしたいじゃないですか。 もちろん、お世話になってきたゴルフ界の発展を願う気持ちは強くあります。自分の息子がそこで食べていくわけだから、親として業界の成長を望むのも当然です。その際、阻害要因はどこにあって、解決策は何かを考えるのも当然のことです」 <h2>デフレや少子化は成長のチャンス</h2> <strong>業界の成長を望むという観点で、具体的な方策はありますか。</strong> 「そうですねえ。ひとついえるのは、ゴルフにはドラフト制度がありません。プロ野球では有望選手が12球団から1位指名を受けるなど、球団間の競争を促がしていますよね。このあたりから用品界の話になるんですが」 <strong>思いっきり、どうぞ。</strong> 「わかりました(笑)。遼を通じていろんなジュニアを見てきましたが、そのような経緯から思うのは、ゴルフメーカーの担当者はプロ野球のスカウトほどジュニアを見ていない、そのことです。 日本ジュニアの上位30人ぐらいは注目しますが、それ以外は埋もれたままで、勝つと価値が一気に跳ね上がる。争奪戦がはじまって契約金も高騰しますが、そのコストをひとりに集中させるのではなく、分散化して育成資金に充てることはできないか。 そのような受け皿をつくらないと、高卒の有望選手は遠回りを強いられることになるわけです。野球の場合は球団がランニングコストを吸収してくれますね」 <strong>寮や食事、身体のケアから技術指導、社会人としての研修もやる。</strong> 「ところが、個人スポーツのゴルフにはそれがありません。仮に年間の活動費が1000万円だとすれば、メーカーがこの費用をまかなうことで有望な人材にチャンスが生まれて、ジュニアの励みにもなるわけです。 『石川遼』を含めた一握りのプロへの投資ではなく、在野の選手を育てる努力が必要なんですね。その面でメーカーへの期待が大きいのは、ゴルフ界を牛耳っているからです。メディアへの広告や試合のスポンサー、ジュニアへのサポートといったように、多岐にわたるじゃないですか。 ですから今後の課題は、費用対効果を検証して、より有意義なところへ投資するシステムを作ることです」   <strong>そこまでメーカーに期待するのは酷じゃないか。ゴルフ場、用品、練習場を合わせた産業規模はピークの92年に2兆9000億円だったけれど、昨年(2009年)は1兆5000億円ほどに半減して、メーカーも余力を失ってます。</strong> 「あのぉ、物事を売上ベースでみる時代ではないと思いますよ。バブル時代のゴルフ場は3万5000円でしたけど、今や7000円でプレーできるし、世の中全般がデフレ基調です。 このような局面で売上に意識を取られると、発想が小さくなってしまう。むしろ単価ダウンを前提にして、ゴルフに関わる人間を増やす好機だと考えるべきです。そう考えれば少子化もチャンスじゃないですか」 <strong>家計支出における、子供ひとりあたりへの投資額が増えるから。</strong> 「そうです。売上ではなく数の視点で考えれば、ジュニア育成の重要性は明らかです。なので、メーカーにはジュニア用具をもっと安く! と申し上げたいですね(笑) たとえば、銀行も有望な融資先には利率をダンピングするわけです。他行が5%ならうちは4%とかですね。新聞もお試し期間や洗剤をつけるなどで、購読のきっかけをつくります。ゴルフクラブもまったく同じで、まずは使ってもらうことですよ。ドライバーを1万円くらいでジュニアに提供すれば、将来の需要を開拓できるじゃないですか。 ジュニア用に飛ぶクラブは必要ありませんし、今のメーカーの技術があれば安くても悪いクラブになるはずがない。要は社会貢献で、如何にきれいなイメージでやるかです。その際、大切なのは基準点の置きどころですね。昔ながらのゴルフ界の構図、つまり金持ちの特権的なスポーツから、みんなのスポーツにすることです。その意味で、デフレは千載一遇の好機だと考えられます」 <strong>市場全体で考えると、パイの拡大が最優先です。企業活動をシェア論で捉えると、縮小局面ではシェアが大きいところほど痛手を被る。</strong> 「そこなんですッ。企業活動ではシェア論が一番わかりやすいし、上司も部下を管理しやすい。もちろん競争社会でシェアは大事ですが、ここに意識を奪われすぎてマーケットを小さくしている面も否めません。 もっとこう、横断的に考える組織や業界のリーダーが、一企業の立場を離れて尊敬を集める、そうしてマーケットのために動くことなんです。『石川遼』もね、試合に出てるだけじゃダメですよ(笑)」 <strong>月刊ゴルフ用品界(GEW) 2010年11月号掲載</strong> <h3>雑感</h3> 上記は7年ほど前のインタビュー記事だが、石川勝美氏の考察は、ゴルフ界が抱える現在の課題を的確に示している。逆説的に考えれば、この間、ゴルフ界は特筆すべき進歩を遂げていないことになるのだが。 それはともかく、図らずも最後の1行は現在の石川の立場を物語って面白い。 「石川遼」もね、試合に出てるだけじゃダメですよ。 父親の「予言」を息子は今、男子ゴルフ界の要職でこなしている。 選手会長とJGTOの副会長に、最年少(26歳)で就任した。シニカルな見方をすれば、米ツアーでの挫折を糊塗するのに格好の役回りとみるムキもあろうが、そのような斬り方は了見が狭い。 石川の念頭には、幼少期から様々な支援を受けた日本のゴルフ界、男子ツアー復興への思いが強くあるはずで、実は、そのことを表す小さな光景があった。 3月、JGTOの副会長に就任した石川は、青木功会長と並んで記者会見を行った。発表と質疑応答が終わり、囲み取材は石川に集中した。通常は、囲みが終わると主役は会場から姿を消すが、この日の石川は違っていた。 大半の報道陣が去って閑散とする中、まだ残る数名の記者にそれぞれ歩み寄り、世間話とも取材ともつかぬ話に20分ほど付き合っている。そして、会話が尽きた頃合いを計り、足早に会場を後にした。許す時間のぎりぎりまで、想いを伝えたいとの姿勢だろう。 活躍しなければ注目されない勝負の世界で、プレイングマネージャーとしてゴルフ界を背負う。20代半ばの現役で、このような境遇に身を置く選手は類例がない。これもまた、米ツアー挑戦に勝るとも劣らぬチャレンジといえる。
    (公開)2018年04月16日
    ジャパンゴルフフェア2018 キャロウェイブースにて、「石川遼、深堀圭一郎、丸山茂樹トークショー」の模様をライブでお届けいたします。 ※このイベントは終了しました。 <iframe width="788" height="433" src="https://www.youtube.com/embed/pbM5tDrhYic?rel=0" frameborder="0" allow="autoplay; encrypted-media" allowfullscreen></iframe>
    (公開)2018年03月24日
    「あの記事を読んだとき、コレ、面白いなと思ったんです」 日本ゴルフツアー機構(JGTO)の副会長に就任した石川遼は、そう話した。「あの記事」というのは、本誌が2月10日に配信した男子下部ツアー(AbemaTVツアー)のプレースタイルに関わる記事。「ノーキャディの『担ぎ』でやってほしい」という主旨で、キャディバッグを自分で担ぎながらのプレーは、視聴者にゴルフの過酷さを伝えられる。AbemaTVが今季から下部ツアーを放映することを受け、従来にない「見せ方」を提案したもの。 「新しい見せ方、伝え方については話し合う必要があると思います」 と、石川副会長は前向きな姿勢をみせた。 JGTOは3月19日、第6回定時社員総会を開き、役員の改選を行った。青木功会長が再選で2期目の舵取りを担うほか、副会長には選手会の石川会長と日本ゴルフトーナメント振興協会の蛇草真人専務理事が選ばれた。このほか、常務理事を含む理事16名が今後2年間の運営を行う。 この日、都内のホテルで開かれた記者会見で、青木会長は次のように抱負を語った。 「過去2年間会長をやってきて、色々と勉強しました。先ほど石川君と1時間話して、わたしの構想と一致することが多かった。2期目のほうが前に進める感触があり、賑やかなゴルフ界にしていきたい。スローガンは『発展に努める』というもので、見に来てよかったと思える選手を作ること、そしてスポンサーの評価が高まる施策を1、2年のうちに作りたい」 これを受けた石川副会長は、 「ゴルフ界、ファンやスポンサー、次世代の選手が盛り上がる施策を考えていきます。男子ツアーは女子に比べて試合数が少ないし、先が見えない部分もありますが、改善点はあると思います。ファンやメディアへの対応については、定期的に講習会を開いたり、スペシャリストに相談することも必要でしょう。 スポンサーへの営業も大事ですが、それよりもまず、なぜ試合数が減ったのかを知ることが先決。公の声と選手の声を聞けば答えは見つかると思いますし、ぼく自身も興味があります」 <img src="https://www.gew.co.jp/wp-content/uploads/2018/03/isikawa_ryo_1.jpg" alt="石川遼" width="640" height="426" class="aligncenter size-full wp-image-43045" /> 改革を進める上での石川の強みは、他のプロゴルファーにはない圧倒的な知名度と米ツアーでの経験、そして十代から鍛えられたメディア対応の秀逸さだ。たぐい稀な「コメント力」について、父親の勝美氏は以前、本誌の取材にこう答えている。 「わたしが銀行で法人営業をしていたとき、融資を断るには先方にきちんと説明しなければならなかった。説明することの重要性を部下に伝える必要もあった。遼に対しても、そのように教育してきました」 諸事、ロジカルに物事を考える石川の思考法は、「男子ツアー低迷」というぼんやりしたイメージから問題点を洗い出し、きちんと言語化。課題と解決策を明示するのに役立つはず。 <img src="https://www.gew.co.jp/wp-content/uploads/2018/03/isikawa_ryo_2.jpg" alt="石川遼 青木功" width="640" height="426" class="aligncenter size-full wp-image-43046" /> 組合と経営の両輪を担う JGTOはある種、ユニークな組織といえるかもしれない。運営原資は会員の年会費(1万円)と選手が得た賞金の3%(昨年実績)をトップオフとして充てるなど、「選手の稼ぎ」に支えられる部分が大きい。その選手をとりまとめるのが「選手会」で、構成メンバーはファイナルQTの予選通過者以上の約200名。投票で選手会の理事(17名)を選出し、理事の互選で役員が決まる。その長が石川選手会長というわけだ。 重要な施策は「選手会理事会」(年5回予定)で話し合われ、その内容がJGTOの理事会に上程されて、これにスポンサーの意向等を擦り合わせながら決議される。つまり、選手会の同意を得なければ物事が進みにくい体質で、ボトムアップ型といえるだろう。双方の風通しをよくするため、現在は調整型の組織作りを目指しているが、前副会長の大西久光理事は以前、JGTO改革の難所を次のように話している。 「選手会の意見は、発言力が強い選手の声に引っ張られます。発言力が強い選手は必然的に賞金ランク上位者となるため、彼らは試合が減っても高額賞金が得られる現状について改革の意識が働きにくい。ですから、このあたりの意識改革をどうするかが重要なのです」 換言すれば、大局観といえるだろう。少ない試合で多額の賞金を稼げれば「労働効率」はよくなるが、それに甘んじることなく、5年後、10年後のゴルフ界についてどのような理想像を描けるのか。その青写真を示して賛同を得るのが選手会長の役割であり、同時にJGTOの副会長として具体的な事業に落とし込む。 労働組合と経営者の役割をまとめて担うようなもので、26歳の双肩は大きな重責を負うことになる。 <h2>土曜プロアマの実現</h2> 現段階で、どのような構想を持っているのだろうか。 「これから選手会の理事会に諮るので、具体的な話はできませんが」 と前置きして、石川副会長は一案を話す。 「ファンやスポンサーに感謝の気持ちを伝える方法は沢山あると思うんです。たとえば、プロアマを土曜日に開催する意向もあって、海外の試合では増えているんですね。27ホールのコースで大会を行った場合、使わない9ホールに予選落ちしたプロや参加できる女子プロを呼んで、より多くの方にプロアマを楽しんでもらうとか。このあたりを提案したい」 「プロアマ」は、大会前日にスポンサー企業の関係者を招き、参加プロと一緒にプレーを楽しむイベントで、主催企業がトーナメントを開くメリットのひとつ。いわば接待目的で、女子ツアーはプロアマ需要で試合数を増やした実績がある。企業にしてみれば、自社の宣伝と接待を同時に行えることが魅力。 その「接待」では、ぶっきらぼうな男子プロより可愛い女子プロに人気が集まるのは当然で、日本女子プロゴルフ協会はスポンサーの評価を高めるために接遇マナーやメイクアップ教室、「前夜祭でのビールの注ぎ方」まで教え込む。男女試合数の逆転は、このあたりにも起因するはずだ。石川副会長は、 「我々の職場を誰が支えてくれているのか。そのことを考えれば感謝の気持ちは大事だし、LPGAを参考にする面もあります」 と、プロアマ改革を当面の課題にする構え。 <h2>チャレンジで担ぎは面白い</h2> 同時に見せ方や伝え方にも工夫を凝らす考えで、それが冒頭の台詞、AbemaTVツアーを「担ぎでやるのも面白い」という発言につながる。JGTOは若手の選手育成を重要課題に掲げており、「試合経験」を積むためには下部ツアーの試合数増が不可欠。これを実現するには注目度を高めることだが、その一策として本誌は「担ぎ」の採用を提案している。 <strong>下部ツアーのAbemaTVは新しい中継方法を模索中だが、ゴルフの厳しさを伝えるには、ノーキャディの担ぎでやるのも一案ではないか。本誌はそう提案しています。</strong> 「あの記事を読んだとき、コレ、面白いなと思ったんです。本来、担ぎでやったほうがスポーツとして面白いし、ゴルフの厳しさが伝わると思うんです。実際、ぼくの友達が中国のツアーに参戦していて、ノーキャディの試合があるんですね。年をとった選手にはきついかもしれませんが、すべての試合ということではなく、一部であればいいと思います」 <strong>フラットなコースに限定して?</strong> 「逆に、アップダウンがきついところとか、過酷なほうが見応えあるし(笑)」 <strong>担ぎの大会はキャディバッグの露出が高まるため、これを1社独占で提供すればメーカーにもメリットがある。ナイキ、アディダス、スリクソンなど、協賛企業が現れるかもしれない。</strong> 「そうそう、ありですよね。新しい見せ方、伝え方があれば話し合う必要があると思いますし、是非、考えさせて頂きます」 <img src="https://www.gew.co.jp/wp-content/uploads/2018/03/isikawa_ryo_3.jpg" alt="石川遼" width="640" height="426" class="aligncenter size-full wp-image-43047" /> AbemaTVツアーは今季12試合を予定しているが、第10戦に「石川遼エブリワン プロジェクト チャレンジ」(10月4~6日、栃木県、ロイヤルメドウGC)が組み込まれている。ここで「担ぎ」が実現すれば、ゴルフの新たな魅力を訴求できるかもしれない。 無料のインターネットテレビを運営するAbemaTVは、全組のスタートからホールアウトまで「完全生放送」するなど、ゴルフ中継に新たな試みを導入し、コンテンツの価値を高める方針。下部ツアーはレギュラーツアーとは異なり制約が少なく、その分、様々なアイデアを盛り込みやすい。ここで「担ぎ」が注目され、視聴率が高まれば若手プロの価値も上がる。 ゴルフ場運営大手、PGМの田中耕太郎社長が話す。 「当社は若手プロの支援に積極的で、その一環としてチャレンジを年2試合行っています。ギャラリーもおらず殺風景ですが、下部ツアーがしっかりしないとゴルフ界は盛り上がらない。彼らの露出が高まれば、契約を考えるかもしれません」 同社は男女の若手プロ40~50名にゴルフ施設の無料利用などで支援中だが、レギュラーツアーへ昇格するとPR契約(企業ロゴ等)を交わすこともある。これが下部ツアー段階で交わせるとなれば、若い選手の励みになり、JGTOの命題である「選手育成」につながるはず。 いずれにせよ、改革は机上論ではなく、実証実験が不可欠だ。新しい試みにはトライ&amp;エラーがつきものだが、持ち前の「説得力」で選手会の同意を得られるか。新副会長の雄弁に期待したい。
    (公開)2018年03月20日
    日本ゴルフツアー機構は1月5日、2018年度ジャパンゴルフツアー選手会理事会にて、会長に石川遼が選任されたことを発表した。会長就任は史上最年少となる。 ほか就任が決まった新理事役職は下記の通り。 ・会長 石川 遼 ※26歳110日(3ヶ月19日)での会長就任は史上最年少。 ・副会長 深堀 圭一郎 宮里 優作 薗田 峻輔 ・理事 手嶋 多一 藤田 寛之 宮本 勝昌 佐藤 信人 武藤 俊憲(スナッグゴルフ担当部長) 高山 忠洋 小田 孔明 竹谷 佳孝 池田 勇太 片岡 大育(震災復興支援担当) 小平 智 I・J・ジャン(外国人担当理事) B・ジョーンズ(外国人担当理事) ・監事 横田 真一
    (公開)2018年01月05日
    「結果にコミット」のライザップはこのほど、石川遼とサポート契約を交わした。 プロゴルファーでは、女子の森田遙に続き2人目。同社が協賛する男子ツアー「RIZAP KBCオーガスタ」(福岡県、芥屋GC)では昨年、石川が優勝を飾った縁もある。 4月から始まった石川のCMも好評で予約は殺到中だとか。 同社の前身は健康コーポレーションで、ライザップのほかに『豆乳クッキー』や『どろあわわ』など美容・健康食品の通販事業や、アパレル、住宅関連のライフスタイル、エンターテイメント事業と多岐にわたる。 同社の成長率は高く、『RIZAP』ブランドを主軸としたグループ体制に再編中で、昨年7月にはRIZAPグループへ社名変更をした。 2016年3月期の連結売上高は554億円(営業利益50億円)。中期経営計画の「コミット2020」によれば、今年3月で締めた前期決算は、売上高1000億円、営業利益100億円を見込んでおり、営業利益は過去4年間で約12倍、売上も5倍ほどの成長率さらに4年後を目処に売上高3000億円、営業利益350億円を目指している。 実現には事業の多角化が不可欠だけに、ゴルフ市場へ注力するのがうなずける。 ライザップゴルフは現在、東京・大阪・福岡で展開中。同事業チームの常澄裕一リーダーが現状をこう話す。 「ライザップゴルフの立ち上げから間もなく1年が経過します。通常の施設と比べて2〜3倍の価格ですが、スコアが伸びなければ全額返金など。確実に“結果にコミットする”ことを掲げています。利用者が求めるものを必ず約束する。これはあらゆる業種にも当てはまると思います」 5月には銀座、梅田、神戸の3店舗が新たにオープンし、全9店舗体制になる。 「契約した石川遼、森田遥プロのCM効果だと思いますが、予約殺到の状況です。年内に20店舗体制を固める方針で、そのためにはインストラクターをあと200名集めなければ・・・・」 実はこれが悩みどころだ。同社は今後、インストラクターを自前養成を含めて指導者の安定供給を目指すというが、出店に指導者が追いつかなければ絵に描いた餅になってしまう。 これを早急に解決するにはスクール事業の買収もあり? ゴルフスタジアムに触手を伸ばすのか。
    (公開)2017年05月25日
    キャロウェイゴルフは先頃、都内渋谷のイベントホールで2016年度新製品&amp;石川遼プロとのボール使用契約に関する記者発表会を開催した。記者100名ほどを集めた発表会では、ボーイング社とのパートナーシップで空力特性を向上したというメタルウッドの新製品『XR16シリーズ』も紹介されたが、最も力を入れた印象が強かったのが、やはりボールだ。 ボールは市場で一定の評価を得れば、安定した売上が毎年見込める。浮き沈みの激しいクラブビジネスよりもリスクが少ないといわれる。よって、どのメーカーにとってもボール事業で数字が欲しいというのが本音だろう。ただ、生産設備の確保や特許を含めた開発力が重要なアイテムだけに、どこでもできるというわけではない。 キャロウェイも以前からボール事業に注力してきたが、昨年発売した『クロムソフト』が市場で評価され、かなりの手応えをつかんだという。そこで一気呵成にボールマーケットを攻め込むという販売戦略を本格化、石川プロの契約に至ったというのが背景だ。 <img src="https://www.gew.co.jp/wp-content/uploads/2016/01/160108_callaway2.jpg" alt="160108_callaway2" width="788" height="525" class="aligncenter size-full wp-image-39887" /> 数字的には現在10%前後と推察されるマーケットシェアを今期中に15%前後まで引き上げることが目標(前年比150%)で、長期的には「アメリカのブランドにおけるトップシェア」を目指すという。強敵の『タイトリスト プロV1』を抜くのが至上命題とのこと。 しかし、先述した通り、ボールは開発力が生命線。現状よりも明らかに優れた製品でなければ、プロは絶対に替えない。事実、石川プロも、「ボールとウエッジには、強いこだわりがある」と語り、自分が本当に納得しなければ、ボールの変更はありえないというほどだ。 その石川プロに、「感動した」と言わせたのが、3月4日から発売される『クロムツアー』。このモデルは、2月11日に上市される『クロムソフト』(前作の3ピース構造から4ピースに改良されて飛距離とスピン性能が向上したというニューモデル、両モデルともにオープンプライス)のツアータイプという位置づけ。キャロウェイも、「トータルパフォーマンスに優れ、全てが高次元の最高峰ツアー系ウレタンボール」と自信を見せる新製品だ。 「正直、ボールの性能評価はクラブ14本でテストしているので難しいですね。例えば、番手によって求めるスピン量が違うなど、一つのカテゴリーがよくても、他のカテゴリーでは理想と異なることもあるわけです。その当たりを昨年、一年間かけてキャロウェイさんと試行錯誤してきましたが、今回遂に全ての面で満足できるボールが出来上がりました。私のこだわりを形にしてくれたキャロウェイさんのスタッフには、本当に感謝しています」(石川プロ) 石川プロによれば、ドライバーの直進性を伸ばして飛距離アップしつつ、アイアンの飛距離は変えたくないなど、二律背反ともいえる要素がツアープロには求められるというが、それを叶えたのが『クロムツアー』とのこと。「このボールは、自分が打ちたいショットを分かっているのではないか」と脱帽するほどの実力があると惚れ込む。あとは、「本当に自分の技術だけ」と高い信頼を寄せているのだ。 キャロウェイは今後、石川プロをボールのスポークスマンに据え、様々なPR戦略でボール事業の強化を図っていくが、果たして、その勢いがボール市場の勢力図を大きく変えるのか。 「キャロウェイのボールには、勢いを感じますね。今まではアベレージ向けのボリュームゾーンでは人気がありましたが、アスリート向けの存在感は薄かった。それが昨年発売した『クロムソフト』でアスリート系を好む新規ユーザーも取り込み始めています。石川プロのユーザーへの吸引力も加味すれば、今年は伸ばしそうですね」(ヴィクトリア営業本部ゴルフグループの竹中穂高氏) 専門量販店もその勢いを感じている。キャロウェイのボール事業は、今年の大きなトピックスになることは間違いなさそうだ。 <iframe width="788" height="433" src="https://www.youtube.com/embed/qJA0ctE7EP8?rel=0" frameborder="0" allow="autoplay; encrypted-media" allowfullscreen></iframe>
    (公開)2016年01月15日
    医療機器メーカーのアーク・クエストは2015年4月1日、石川遼選手とのコラボレーション企画『R-サポーターシリーズ』 第4弾となる『コラントッテ R-サポーター WINⅢ』を発売する。同製品は石川選手と素材、形状、カラーを検討、プリント柄をラインアップに加えて販売される数量限定モデル。 同製品のキーワードは、「勝つために着ける」――。上昇志向でスタイリッシュな石川選手の意向をくまなく取り入れたプロユースの機能性サポーターという位置づけ。   まず、特徴を挙げるとすれば、同社独自のN極S極交互配列だろう。「フェライト永久磁石100mT」×4 個を独自のN極S極交互配列することで、広範囲に磁力が影響し血行を改善、筋肉のコリを緩和するという。 そして、上腕二頭筋をサイドから支えるサポートパネルも採用。筋肉の隆起を抑えないフリーストレッチゾーンを作ることで、動きやすさと力の入れやすさを追求したとのこと。さらに、無駄な筋肉の揺れを抑制する伸縮素材の採用や吸汗速乾性、身体の動きにスムーズに対応する心地良い装着感なども特徴として挙げられる。   デザインは、ベーシックな無地に加え、石川選手とともにデザインしたカジュアルなプリント柄もラインアップ。カラーは、「ホワイト×レッド」、「レッド×ホワイト」、「ブラック×レッド」、「ホワイト×ブラック」、「ブラック×ホワイト」、「アーガイルブルー」、「チェックレッド」、「プラスグレー」の8色展開と豊富だ。   自分の考えがふんだんに取り入れられた今回の最新作について、石川選手は、「『R-サポーター』シリーズは、僕には欠かせないアイテムです。このフォルムはパワーを生み出してくれそう。ベーシックなカラーはどのウエアとの相性も良いのだけれど、『コラントッテ R-サポーター WINⅢ』は僕のたってのリクエストで柄タイプも加えてもらいました。今からコーディネートがとっても楽しみです」と語っている。機能性だけではなくデザインに言及するあたり、オシャレな石川選手らしいコメントだ。   なお、商品の概要は以下の通り。   ・医療機器認証番号:221AGBZX00043000 ・素材:本体/ナイロン、ポリエステル、ポリウレタン、磁石パッド/ポリエステル、ポリウレタン ・磁 石:フェライト永久磁石100mT×4個を交互配列 ・価 格:6,480円(本体価格:6,000円) この製品の問い合わせは、アーク・クエスト(TEL.06-6758-7355)まで。
    (公開)2015年03月24日
    グラファイトデザインは昨年11月に発売し、ツアープロ及びアフターマーケットで高い評価を得ている『Tour AD MJ』シリーズに、「石川遼シグネチャーモデル」を3000本の数量限定で発売(4月発売)するという。 同モデルは、『Tour AD MJ』の性能をそのままに、石川遼選手がツアーで使用している特別カラーを採用。さらに、石川選手のサインが記されているから、ファンとってはまさに垂涎の商品といえるだろう。 シャフトの特徴は、中間部の剛性を保ちながら手元の剛性も高め、弾きと程よい粘りを実現したこと。石川選手のように叩いても左にいきにくい設計になっているという。ラインアップは重量帯別に『MJ5』(50g台/R2、R1、S)、『MJ6』(60g台/SR、S、X)、『MJ7』(70g台/S、X)、『MJ8』(80g台/S、X)、という4機種10タイプを用意。キックポイントはすべて中調子で、本体価格は1本4万円となっている。 問い合わせはグラファイトデザインへ、0494~62~1170。
    (公開)2015年03月06日
    世界に先駆けて行われた同イベントには、キャロウェイスタッフプレーヤーの8名が参加。男子プロが石川遼、深堀圭一郎、ブレンダン・ジョーンズ、重永亜斗夢。女子プロは上田桃子、佐伯三貴、藤田光里、大江香織らが参加し、試打テストを行った。 今秋発売となる新ドライバーについて、同社の庄司明久副社長は、次のように語っている。 「前作の『ビッグバーサアルファ』を更に進化させて、優しくなったツアーモデルです。『815』の意味は、『15年モデルについては8月をメドに作っていく』という達成したいゴールを名称に用いたプロジェクトネームになります。また、『ダブルダイヤモンド』とは、スキーでの『上級コース』という意味があり、より上級者向けのモデルになっています」 今回の新製品については、10月上旬に詳細が明らかになるというが、コンセプトには「かつてない打ちやすさの、ツアーモデル」を掲げている。同社が発表した新製品の特徴としては、①新開発の「R‐MOTOフェース」により、飛距離アップを実現、②『ダブルダイヤモンド』はフェース中央部に高さを持たせ、スピン量をコントロールできる「グラビティーコア」のバーを5㎜長くし(59㎜)、スピン量の差をより多く出すことができるようになった、③「ドローバイアス設計」で打ちやすさを追求した点を挙げている。 両モデル共、ヘッド体積は460緕、で、ロフトは9度と10・5度になる予定。また、ターゲットユーザーは、ヘッドスピード41m/s以上で、幅広いゴルファーに対応できる優しさを兼ね備えているという。 この最新ドライバーをテストした石川遼は、 「やさしくてビックリしました。打てば打つほど安定感が出て、振りやすい。前作に比べて、打感は少し柔らかく感じましたね。また、初速が速く、打ち出し角も高くなっている印象がある。すぐにでも持ち帰りたいクラブですね」  と、その性能を大絶賛。今季の米ツアーでの"力強い武器になる"と好感触を得ていた。 また、上田桃子は、 「構えた時から、しっかりつかまるイメージがあり、安心感がありますね。つかまるということは、右を消せるので、今まで以上にコースを広く使えると思います。また、距離が出るクラブは、はじきが強いけれども、このドライバーはボールを押せる。コントロールしながら距離もしっかり出していくことができますね」  と、飛距離や方向性について目を見張っていた。 なお、同製品の発売は11月中旬を予定しているとのこと。動画は当日の模様を収録したもの。
    (公開)2014年09月25日
    今回石川遼が使用したキャロウェイのギアで、ドライバーやアイアンと共に新たな武器となったのは、『X2 HOT PRO フェアウェイウッド』と『MACK DADDY 2 TOUR GRIND ウエッジ』である。石川遼によれば、 「弾道の高さを出しスピンを入れることでコントロール性を高めたいと思っていた。 それに見合ったのが、『X2 HOT PRO』のパフォーマンス。コントロール性能に優れ、 まさに自分のイメージと同じ弾道が打てる」と製品の性能の高さを語っている。 また、『MACK DADDY2 TOUR GRIND ウエッジ』についても、 「パフォーマンス、フィーリングは以前のモデルと変わらず素晴らしい。『MACK DADDY2 TOUR GRIND』の方が、顔の形が良くアドレスしやすい。 また構えた時、とても安心感がある」 と太鼓判を押している。 『X2 HOT PROフェアウェイウッド』は、ツアープロのフィードバックで、飛びとコントロール性を両立したモデル。 最大の特徴はヘッドの進化で、高強度カーペンター455スチールを採用した「ハイパースピードフォージドカップフェース」を搭載したこと。フェース周辺部分の厚みを薄くすることで、反発係数を高めボール初速アップを実現したという。 また、前作の『X HOT』に比べ、「アンダーカットインナーウェイト」の重さを14g増やすことで重心位置をさらに「低・浅重心」に設定。スピンレスの強弾道で、ボールを遠くまで運ぶことができるという。 『MACK DADDY2 TOUR GRIND ウエッジ』は、ツアープロや上級者の間で人気を博した『X FORGED ウエッジ』の形状とストレートなリーディングエッジによりアドレスの構えやすさで信頼の高かった『X TOUR ウエッジ』を融合し、開発されたモデル。 同製品の特徴は、全番手いわゆる三日月型のCグラインドソールとローバンス設計を採用したこと。真夏のラフなど厳しいコースセッティングでもコントロール性能を発揮。バンカーショットでの抜けもよく、砂の上でも薄く拾いやすいとか。 また、『56C』と『58C』は、スコアラインの幅を広くした「MD2グルーブ」を採用。フェースのスコアラインとスコアラインの間に同社独自の「レーザーミルド・マイクログルーブ」加工を施すことで、従来モデルと比べて約25%スピン性能が向上したという(同社調べ)。 米ツアーでの初優勝に向けて弾みをつけた石川遼、優勝の原動力になったキャロウェイのギアに注目が集まりそうだ。 なお、石川遼の優勝クラブセッティングは以下の通り(7月6日現在のセッティング)。 ■ドライバー:『BIG BERTHA ALPHA ドライバー』(8・5度) ■FW:『X HOT PRO フェアウェイウッド』(17度)、『X2 HOT PRO フェアウェイウッド』(19度) ■アイアン:『APEX アイアン』(#3)、『X FORGED アイアン』(#4‐PW) ■ウエッジ:『X FORGED ウエッジ』(50度)、『MACK DADDY 2 TOUR GRIND ウエッジ(プロトタイプ)』(58C) ■パター:『ODYSSEY VERSA #9 BLACK』
    (公開)2014年07月08日
      そこで同社は7月下旬、スワンズスポーツ用サングラス『LION SIN』シリーズから、石川遼プロモデルを発売する。   同モデルは、目じりまで覆うレンズシェイプによりサイドからの光の浸入をカット。フレームは日本人の頭部形状データを基に研究開発された「ジャパンフィットモデル」で、カラーは、パールホワイト×ホワイト。レンズは宇宙服のヘルメットシールドにも使用された「PETROID LENS」を採用。レンズカラーはシルバーミラー×アイスブルー。シーンに応じたレンズ交換が可能なスモークのスペアレンズ付きで、アドバイザリー契約を結ぶ同プロ限定カラーだ。   国内戦、次回の出場は9月に行われる契約先の「全日空オープン」が予定されている。さらなる活躍が期待される。   問い合わせは山本光学 大阪:06~6783~3136/東京:03~3834~1878
    (公開)2014年07月08日
    上昇気流に乗る背景の一つが、ブランドのパワーアップだ。ギアでは昨年、『X HOT』がヒット商品となり、マーケットでの存在感が増した。一方、アパレルもクオリティに徹底的にこだわったプロダクトを、人気者の石川遼・深堀圭一郎プロが着用し露出が一気に高まった。ギアとアパレルが両輪となり、ブランドパワーがトップギアに入った印象である。 同社がさらに弾みをつけるために注力するのがレディスだ。「女性ゴルフの台頭が喧伝され多くのブランドが市場に参入しましたが、ニーズの変化に対応できず撤退している企業も多いのです。ただ、市場はそれほど縮小していないので抜けた分をキャロウェイアパレルが担っていくという考え方です」(小野田部長) 同社によれば、昨今レディスが求めるニーズは、「総合力」とのこと。デザイン、クオリティ、ブランドイメージなどを良質に感じないと購買に繋がらないのが、今の消費性向という。リーズナブルプライスや一時の話題性だけでは長続きしないのが現状というわけだ。 「キャロウェイアパレルの総合力には自信を持っているので、ここをアピールしながら高い次元のニーズへ対応していきます」(小野田部長) 数値目標については、現行のメンズ7対レディス3の販売比率を中期的には6対4までレディスを引き上げ、レディス市場シェア1割を目標にするという。 具体的な戦略の一つがキャンペーンだ。「キャロウェイ ガールズ キャンペーン」(仮称)を今年10~12月中旬まで実施する。対象商品の購入者には抽選でレディスクラブ他女性ゴルファーが喜ぶ様々な景品をプレゼントしていく一方、コンペも積極的に行っていく。 「イベント開催の重要性は、身を持って感じています。というのも、昨年、『AneCan』とタイアップでコンペを開催したのですが、募集100名に1200名の応募がありました。出場者にはビギナーも多かったのですが、彼女たちが参加したもう一つの目的は、誌面で活躍するトップモデルに会うということ。 憧れのモデルさんの姿を見た途端、感動で泣いていた人もいたほどです。ただ、参加理由はどうであれ、ゴルフに触れることが肝心。モデルの皆様の華麗なスイングを見て、"私もあんな風にボールを打ってみたい"と思ってくれればゴルフとの接点が深くなります。そんなシーンをキャロウェイが演出できれば、きっとブランドファンになってくれるはずです」(小野田部長) 昨年は大小織り交ぜたコンペを6回ほど開催したが、今年はキャロウェイゴルフとの共催も含め強化していくという。『AneCan』とのタイアップのような大きなイベントと並行して、ゴルフ好きの女性ブロガーが集うコンペなどにも積極的に協賛していき、ブランドファンの裾野も広げていく方針だ。 2014年秋冬のプロダクトだが、14春夏から展開する「EURO EXCURSION」を引き続きテーマに据え、スペインの街並みをモチーフにした心地よい色彩の商品を提案。高機能を謳う新素材や斬新なデザインで需要喚起も図っていく。 MD展開では、フェイスチェンジを頻繁に行うことで顧客の来店頻度を高め、購買品数の増加を狙う。また、夏から秋といった季節の変わり目への対応商品として、半袖の上にはおる薄手のブルゾンやベストの品番も増やす。石川、深堀プロもベスト好きということで、プロのコーディネイトを見せながら、顧客へ着用スタイルを提案していくという。 「キャロウェイアパレルは好調に推移していますが、さらに強いブランドになるには、"ヒト・モノ・コト・ハコ"の充実が大切です。質の高いプロダクトをツアープロなどで訴求するとともに、イベントや店舗ディスプレイで付加価値を提案していく。これができれば、自ずとブランドファンの質量が上がっていくと確信しています」(加藤耕マーケティングディレクター) 勢いと緻密な戦略――。展示会場の熱気が、バイヤーの注文シートへの筆を走らせていた。
    (公開)2014年01月27日
    同製品は、チルト液晶・自立式スタンド付きで手軽に自分撮りができる「ハイスピードEXILIM」の人気モデル『EX‐ZR1100』をベースに開発した、ゴルフ専用カメラの第5弾。屋内練習場でのスイング撮影に役立つ「逆光補正」、スイングのわずかな違いも数値で把握できる「角度表示」の搭載に加え、2画面同時再生で「拡大表示」を可能にするなど、練習やレッスンに役立つ新機能をプラス。   さらに、特筆は契約プロである石川遼のスイング動画も内蔵していること。搭載されている2画面同時再生を使えば、自身のスイングと比較することも可能。もちろん、自身の過去のスイングと比較することもできるから、工夫次第で様々な効果が得られそう。   また、カメラの画面にガイドラインと角度(前傾・ライ角など)の値を表示させて、スイング動画をチェックすることも可能。撮影済み動画から、ガイドライン入りの動画ファイルも作成できるというから、スマホやPCなどでもガイドラインを見ながらスイングチェックが行えるというワケ。   ちなみに、飛球線後方から撮影した動画は、アドレスしたボールと首の付け根を結んだラインと、アドレスしたボールとクラブのシャフトを結んだライン、アドレス時の背中のラインに沿った3本のラインを参考にスイングプレーンや前傾角度のキープなどをチェック。体の正面から撮った動画は、縦の2本のラインをスタンス幅(両足外側)に、横の2本のラインを頭の上とボールに合わせ、体重移動やスイング中の上下動をチェックすることが可能だ。   これらの撮影を簡単に行うために、同製品には180度回転するチルト液晶と自立式スタンドを装備。さらに、シャッターに触れず、自分のスイングを撮影できる「モーションシャッター」、インパクトシーンだけを抜き出した動画記録などが、面倒な設定なしで簡単に行えるという。   同社は、ハイスピードムービーで撮影した超スロー映像と、カメラの液晶モニターに表示されるガイドラインを使って、ゴルフのスイングチェックができるデジタルカメラを2009年から発売。ゴルフの練習やレッスンに最適なデジタルカメラとして好評を博している。   問い合わせはカシオ計算機(お客様相談室)03~5344~4611。
    (公開)2013年11月21日
    『ニュー・レガシー・ブラック』の商品構成は、ドライバー・フェアウェイウッド・ユーティリティ・アイアンとなる。今回、同シリーズのキャッチコピーを"飛距離で負けるか"とし、キーワードに「飛距離」を掲げている。 『ニュー・レガシー・ブラック・ドライバー』は、TOUR AUTHENTIC(430緕、)、440緕、、460緕、というプレースタイルに応じた3機種のヘッドをラインアップ。ドライバーを開発した背景について同社マーケティングディレクターの倉島隆夫氏は次のようにコメント。 「開発のコンセプトとしては、浅い、低重心設計でバックスピン量を抑えることに重点を置きました。このコンセプトにより、インパクトでフェースが上を向き過ぎず、スムーズに入射していくので、エネルギーロスも最小限に抑えられます。実際、浅重心の考え方は、同社のスタッフプレーヤーのフィル・ミケルソンが使用した『フランケンウッド』にも採用されています。これらのコンセプトを『ニュー・レガシー・ブラック』にも注入しました」 同製品の特徴としては、ソールの中央、フェース寄りに「トライアングル・ソールウエイト」を配置したこと。従来の『レガシー・ブラック・ドライバー』と比べ、440緕、で約300回転、TOUR AUTHENTIC(430緕、)で約500回転、バックスピン量を少なくすることで、スピンレスで遠くへ飛ばせる設計にしたという。 また、アジャスタブルロフトを採用し、スイングタイプに合わせて、最適な打ち出し角を調整することが可能。標準ロフト角から-1度、+1度、+2度までロフトの調整ができる。因みに、3機種の標準ロフト角は、TOUR AUTHENTICが9度、440緕、が9・5度、460緕、が10・5度に設定されている。 さらに、ライ角調整も可能となり、最適な打ち出し方向も調整することができるという。また、付属の2g、12gのソールウエイトを使用することで、こだわりのチューンアップが可能。前者がヘッドを軽くして、ヘッドスピードを利用する人が対象。後者がヘッドを重くして、ヘッドのエネルギーを利用する人向きとなっている。 シャフトは、グラファイトデザイン社と共同で開発された最新の『SPEED METALIX   ZX』の他、『TOUR AD DI‐6C(S)』、『TOUR AD GT‐6(S)』、フジクラ社の『MOTORE SPEEDER 661(S)』をラインアップした。価格は1本9万2400円~。 一方、キャロウェイ最高峰のプレミアム『LEGACY PLATINUM ドライバー(レガシー・プラチナム・ドライバー)』は、8月下旬より数量限定で発売予定。『GREAT BIG BERTHA ドライバー(グレート・ビッグ・バーサ・ドライバー)』を彷彿させる、キャロウェイ伝統のウォーバードソールとショートホーゼルのデザインを復刻させた。ヘッドのソールとフェースにはレインボーPVD仕上げを採用し、クラウンはブラックPVDで仕上げた。今までにない高級感があるコスメデザインだ。 また、最軽量と言われる軽比重チタン「8‐1‐1」をフェースに採用。ルール制限ギリギリの反発係数を追求したという。さらに、フリーウエイトをヒール側に配置。軽量かつドローバイアスのヘッドを設計し、振り遅れを最小限に抑え、スクエアなインパクトを実現してくれるという。 シャフトは、フジクラ社『ROMBAX PLATINUM』をベースに40g台に軽量化した同モデル専用シャフトを装着。価格はキャロウェイ史上最高の1本12万6000円。 2013年前半は、『X HOT』で話題をさらった同社だが、後半は、石川遼、ゲーリー・プレーヤーの2人のアイコンプレーヤーを起用し、「レガシー」ブランドの価値を再構築していくという。なお、動画は7月8日に都内で開催された記者発表会の模様を収録したもの。
    (公開)2013年07月10日
    なお、今回の契約については新しい価値を提供するため、グローバルに活動している同社の企業理念である「創造 貢献」に石川遼プロが合致すると考え、契約に至ったとのこと。   今回の契約について、同社社長の樫尾和雄氏は次のようにコメント。   「日本ゴルフ界の次世代を担って立つにふさわしい類稀な才能を持ち、自身の目標に向かって努力を積み重ねる石川選手を支援していけることは、当社にとって大きな楽しみです。世界でのトップランク獲得に向けた今後の活躍に期待しています」―。   また、石川遼プロは、 「今回、カシオワールドオープンゴルフトーナメントを主催するなど、長年に渡りゴルフ界に貢献を続けてきたカシオとの所属契約に合意できたことを大変うれしく思い、光栄に感じています。これからはカシオの所属選手として、ファンの皆様の期待に応えられるプレーができるよう努力してまいります」 とコメントしている。   石川遼プロの今後のUSPGAツアーでの活躍、広告塔としての貢献度が注目される。
    (公開)2013年04月10日