先ごろ、都内で『リアラインゴルフ』の発表会が開催され、男子ゴルフの片山晋呉、さくらパパこと横峰良郎氏がトークショーに参加。歪んだ骨盤と胸郭を矯正するリアライン理論の考案者で広島大学の蒲田和芳准教授も同席した。
『リアライン』? 聞き慣れない言葉だが、運動用補助具で、商品名は『リアラインコア』。スポーツ選手やアスリートの体の可動域を広げることを目的に開発されたもの。昨年11月の「カシオワールドオープン」で28勝目を挙げた片山が、その効果を次のように話した。
「実はこの大会の3ヵ月前、重度の腰痛で起き上がることもままならず、日を追うごとに日常生活が困難になりました。接骨院や病院で注射を打っても良くならない。病院だけで一日に6軒回った日もありました。ところが『リアラインコア』を装着すると体を回せるようになったのです」
使用法は簡単。骨盤と胸郭(肋骨周り)につけて、足踏み、回旋運動や前屈後屈を10分程度繰り返すだけ。すると①骨盤を対称で安定、②胸郭の下部が左右対称で側方へ拡張、③骨盤と胸郭の対称性を維持する筋肉が効果的に働く、という仕組みで効果が得られるとか。
スポーツ動作の大半は非対称性で、日常の動作も同じだという。いわば、対称性を目的にするよりは、対称性を作ることで偏り過ぎたバランスから安定性を得やすくなり、本来の身体機能を発揮しやすくなる器具といったところ。
外した後も効果が持続するそうで、矯正力があるため、1回10分以上の使用はできないとか。開発者の蒲田准教授によれば、
「ストレッチなどをして関節が柔らかくなるのではなく、身体コアを安定させる器具です。様々なトレーニングの前に行えば、その効果をさらに引き出せます。肋骨、脊柱、骨盤が安定し、しっかり機能してくれることで、ケガや腰痛の防止にもつながります」
販売は基本的に「リアラインコア認定セミナー」の受講者に限り行う方針。主に医療従事者・トレーナー、スポーツ指導者、トレーニング指導者などが対象で1台10万円。ゴルフ事業はグータッチ社(濱町義孝社長)を通じ室内ゴルフスクールへ拡販する。
問い合わせはグータッチ(電話097~547~7838)まで。