大隅宏昭社長は、
「3年を目処に『マジェスティCC』と改名できるよう、コースメンテナンスやサービスの充実を図りたい。ハイエンド層の要望に応えつつ、ゴルフ場ビジネスで得たノウハウをメーカー業に生かします」
と意欲的。
同社の金看板、『マジェスティ』を名乗るにはそれなりのステイタスが求められるが、素材的には申し分ないと自信をみせる。
93年開場の同コースは常磐道日立南太田ICから自動車で20分、水郡線常陸太田駅より10分という立地。首都圏から多少、距離はあるが、ピート・ダイ設計の7004ヤード(バックティ)で、昨年ゴルフトレイン社が調べた「行ってみたいゴルフ場」で堂々9位にランクされている。参加メディアの印象は、
「グリーンは多少、荒れているが、コースそのものは面白い。付帯施設も豪華」
との声で一致した。名物ホールは17番パー3のアイランドグリーン。クラブハウスはツインドーム型(約2250坪)で、天井の高さは15m。過去には結婚式も行われたそうで、宿泊施設(ロッジ3棟/31室、ログハウス8棟)も完備している。10番ホールが眼前に広がるログハウスは1棟6名までの宿泊が可能で、各棟にはバーベキュー設備が用意されるなど、ファミリー層も視野に入れる。一日の収容人員は約100名だから、25組までの大型コンペも前泊可能。バブル時代に総額280億円を投じただけのことはある。
とはいえ、買収そのものは急展開だ。「箱」は用意したものの、コンテンツづくりはこれからで、「メディアのみなさん、アイデアをください」-。そう付け加えることも忘れなかった。
なお、動画ニュースではマルマン買収後の新西山荘CCのもようを収録した。