このほど10月期のゴルフクラブ、ボールの輸出入統計がまとまった。各カテゴリーの概況は以下のとおり。
■輸入クラブ
当月は47万1660本で、前年同月比12・7%増。10ヶ月間の累計は417万2838本、前年同期比0・4%減となった。4月以降は7ヶ月連続で前年を上回っている。国別の輸入状況は次の通り。
中国 40万2029本
ベトナム 4万242本
台湾 2万2924本
米国 3360本
タイ 2782本
これ以外では、メキシコ(279本)シンガポール(44本)から輸入された。
全体における1本単価は、6051円で、最大の輸入相手国である中国製が同5633円。全輸入量の85・2%を占めるだけに、中国製と全体の平均価格は近似している。ちなみに2013年の中国における1本単価は4157円で、僅か2年で1476円もアップ。先ごろ投入された『ゼクシオ9』ドライバーが8000円値上げする理由も頷ける。
■輸入ボール
当月は63万1136?で、前年同月比22・1%減。輸出入統計4部門中、輸入ボールが唯一マイナス成長となっている。累計は612万5863?で、前年同期比8・2%減となった。輸入曲線は月ごとに乱高下を繰り返しており、国内の需要動向に機敏に反応している様子が伺える。国別の輸入状況は次の通り。
台湾 20万9628?
中国 15万7969?
米国 12万4942?
タイ 6万5520?
インドネシア 5万6314?
これ以外では、韓国(1万6714?)、英国(48?)から輸入された。
■輸出クラブ
当月は23万8821本で前年同月比24・0%増。累計は254万3260本で、前年同期比2・7%減となった。国別の輸出状況は次の通り。
韓国 15万6749本
中国 1万6982本
米国 1万2485本
マレーシア 1万1115本
英国 9348本
豪州 7152本
香港 5827本
タイ 4791本
これ以外では、台湾(4608本)、シンガポール(4594本)、ベトナム(1085本)など当月は計27ヵ国・地域へ輸出された。
全輸出量の65・6%を占める対韓輸出は、前年同月比で39・9%と4割増を記録しており、「反日気運」によるマイナス効果は、微塵も感じさせない。
振り返れば昨年10月、アジア初の「プレジデンツカップ」が韓国(仁川、ジャック・ニクラスGC)で開催。朴槿恵大統領も会場に駆けつけ「ゴルフを国威発揚に掲げる」と発言するなど、会場はお祭りムード一色に染まった。当月の大幅な輸入量増の要因は、プレジデンツカップ開催による期待感の表れか。
■輸出ボール
当月は12万8651?で、前年同月比6・1%増。累計は135万7537?32・4%減となった。国別の輸出状況は次の通り。
韓国 4万7989?
豪州 1万7178
米国 1万5152?
台湾 1万1709?
中国 1万1376?
これ以外には、タイ(7760?)、英国(7020?)、マレーシア(5340?)など、計14ヵ国・地域へ輸出された。