このモデルの特徴は、「思い通りの弾道、球筋で自在に攻めたい」という競技志向ゴルファー向けに新重量調整機構「クイック・チューン・システム」とツアープレミアムシャフト「Miyazaki Kusala」を搭載したこと。
『ニューZ-TX』、『同ツアー』ともに採用された「クイック・チューン・システム」はヘッドの重量調整が可能な独自のフィッティングシステム。『ニューZ-TX』はヒールとバックに装着されたチューニングウェイトを交換することで、重心深度を調整しスピン量と打ち出し角度を調整できるという。また、『ニューZ-TXツアー』はヒールとトウのチューニングウェイトを交換することでボールの捉まり度合いの調整が可能という。
ウェイト交換方法も簡単だ。チューニングウェイトをウェイトポート(重量物取り付け口)に差し込み、専用トルクレンチで45度回すだけで、素早くチューニングできるという。ウェイトは、3種類(3・7・11g)。
この調整可能なヘッドに装着されるのが、「Miyazaki Kusala」だ。すでに日米ツアーで多くのツアープロが使用しており、その性能が実証されているもの。シャフトに2つの「チャージャー・セクション」を設けて、部位別に剛性分布を最適化した「デュアル・チャージャー・テクノロジー」が、粘りと弾きで気持ちよく飛ばせるというモデルだ。
シャフトバリエーションは、手元調子の「ブラック72」、中調子の「ブルー72」、そして先中調子の「シルバー61」の3種類をラインアップする。
チューニングシステムやオリジナルシャフトの搭載といった新規性の高さが話題を呼びそうだが、使用感について小田・額賀の両プロは次のように話す。
「弾道が強く、コントロール性に優れています。飛距離も従来のドライバーよりも出ています」(小田プロ)、「打球感が非常にいいですね。弾道も従来のドライバーよりも高弾道、低スピンで飛んでいきます」(額賀プロ)ーー。
競技志向向けモデルは現在、人気シャフトメーカーのカスタムラインを中心に展開しているところが多い。しかし、今回の『ニューZ-TX』は自社のツアー用シャフトを搭載した。この点がユニークだし、製品力へ高い自信を持っていることの証明でもあるだろう。