マルマンは先頃、高見和宏プロと2016年から5年の長期にわたるクラブ総合契約を結んだと発表した。同プロは、レギュラーツアー2勝、シニアツアー2勝と実績、知名度の
ある選手だが、ここ数年は肩の故障に悩まされ続け、思うようなプレーができなかったという。現在は体調も万全となり、改めて上のステージを目指すには、環境を変えたいとの思いもあって、研修生時代に使用していたマルマンとのクラブ使用契約で再スタートを切ることになったという。
契約期間は、異例の5年間。メーカーとプロの信頼関係が強くなければできない長期契約で、マルマンの高見プロに対する期待の大きさが伺える。契約内容もゴルフクラブ、キャディバッグ、キャップ/バイザー、グローブ、傘、ヘッドカバー、タオルという総合的なもの。マルマンの看板を背負って立つベテランゴルファーの誕生といえるだろう。
使用クラブは、ドライバー、FWが『VANQUISH by MAJESTY』(ドライバー:ロフト9.5度、純正シャフト:フレックスX、FW:#3、純正シャフト:フレックスX)。マルマンが現在最も注力するニューモデルの純正シャフトを使用する。シャフトメーカーのカスタムではなく、純正タイプを使うのは、同社が強化・推進する自社開発のヘッドとシャフトのベストマッチングの結果といえるだろう。マルマンのモノ作りに対する真摯な姿勢が反映されたケースとしても注目が集まる。
さらに、ユーティリティ(UF3、4、5)は『SHUTTLE UF』、アイアンは『VANQUISH by MAJESTY』(カーボンシャフト X)と、中間から下の番手も注力商品で構成される。特に、『VANQUISH by MAJESTY』は、40~50歳代の現役世代が新たなステージへ上るためのモデルと同社は位置づけており、そういったギアのイメージをけん引するキャラクターとしても、高見プロのキャリアはフィットしそう。
「新しいシーズンをマルマンの選手として戦うことになり、開幕が待ち遠しいです。怪我のこともあり、環境を変えて改めて上を目指してチャレンジしたいと思っていましたので、『マジェスティ』のクラブを手にして戦えることは、とても心強い味方になります。まずは、シニアツアー3勝目を目指し、シニアツアーを盛り上げていきたいと思います。今シーズンシニアツアーは17試合と試合数も増えました。『マジェスティの高見』をぜひ見にきてください!」
この高見プロの言葉からも、『マジェスティ』の看板プロとしての強い意欲が伺える。怪我から復帰してワンランク上を目指す『マジェスティの高見』が、シニアツアーを盛り上げてくれそうだ。
高見和宏プロのプロフィール
○生年月日:1959年12月11日 ○出身:北海道 ○身長:181㎝ ○体重:85㎏ ○2015年シニアツアー賞金ランキング21位 ○主な戦歴:レギュラーツアー2勝 1994年ユナイテッドKSBオープン、1995年PGAフィランソロピー、シニアツアー2勝 2010年ファンケルクラシック、2012年ファンケルクラシック