ゴルフデジタル時代の象徴ともいえるシミュレーションゴルフは、屋内外の練習場・ショップを中心に普及を続けてきたが、ここ数年導入先の鈍化で価格競争に拍車がかかっている。その現状について、GRPジャパン・ゴルフ事業部の金子淳人システムコーディネーターは次のように語る。
「シミュレーションの導入先の需要は先細りという印象があります。営業先として大きな受け皿となるのは練習場ですが、ここはフォームチェックが中心となるのでラウンドシミュレーションのニーズはさほど多くありません」
施設の導入が鈍化する要因の一つが、投資額の大きさ。1台数百万円のイニシャルコストに施設側が尻込みする傾向が見られる。そんな中で引き起こされるのが、価格競争という図式になっているわけだ。
今回GRPジャパンが打ち出した55万円というのは、一般的な製品価格の半値以下。同社の前作が150万円程度だったので、比較すれば3分の1となる破格値だ。そうかと言って、製品内容をコンパクトにしたわけではない。導入施設のスペース的な利便性を考慮し、床置き型センサーを天井設置型へ変更するだけではなく、弾道分析ソフトの標準装備や左右両打ちに対応するフレームレスデザインを施すなど、随所に製品のグレードアップを図ったという。
"付加価値型商品を安価で!"コスパ時代の象徴的なトレンドで、他社品の追随はあるのか。今後の動向が注目される。
なお、GRPジャパンでは既存の神戸ショールームに加えて、ミニグリーンやストレッチマシンを完備する東京ショールームを港区芝にオープンしている。
商品の詳細は、東京ショールーム(03-5765-6130)まで。