記者発表冒頭の挨拶で中村孝社長は、「2012年は前年対比約15%増の180億円の売上げを達成した。中期計画の200億円までもう少しです」――。すべてのカテゴリーで販売好調で、特に『910』から『913』とクラブビジネスも良好に推移している結果のようだ。
今回の新『プロV1』は、ショートゲームでのスピンコントロール性能を維持しながら、飛距離性能の進化、よりソフトな打感、画期的な耐久性の向上を開発の主軸に据えた。『プロV1』では、ソフトで均一性の高い「ZGプロセスコア」を新開発。反発性の高いアイオノメリック・ケース層との相乗効果でドライバーからロングアイアンでのスピン量を軽減。結果飛距離性能が向上したという。また、新配合のウレタン・エラストマー・カバーは配合を変えたことにより耐光性が向上。加え新しいペイントシステムで、カバーへの付着力を大幅にアップして、耐久性が格段にアップしているという。
新『プロV1x』は均一性の高い「新高速ZGプロセスデュアルコア・テクノロジー」で、ソフトで反発性の高いデュアルコアを開発。328ディンプルと最新のペイントシステムの相乗効果により、低くより安定した中弾道を実現すると説明した。
今回の『V1』のポイントは耐久性の向上。ウレタンカバーが黄変することなく、さらに新たなペイントシステムの採用により耐久性が上がって、よりコストパフォーマンスが高くなったこと。アマチュアからの多くの意見を取り入れ、開発の1要件に組み込んだことだろう。
そのような姿勢を頑なに守り続けているからか、昨年タイトリストのボールは、年間を通じてシェア20%を維持。長年の悲願だったが、今年は25%を目指すというから、市場はますます熾烈な戦場となるだろう。
記者発表ではボール使用プロの谷口徹、武藤俊憲、馬場ゆかりが登壇。「球が強い」、「自分のイメージした操作性の高さ」、「ソフトなくっつき感」、「低い弾道で飛んでいる感がある」など大絶賛だった。
新『プロV1』は7代目。すでにツアー2000勝以上、ツアーでの使用実績は延べ22万人以上。世界で一番売れているボールだけに、発売まで待ちきれない。
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