『EPON×SUSAS』のコラボは、『SUSAS』のアフターマーケットにおける独自性やその性能を『エポン』が高く評価したことで実現したというだけに、改めて『SUSAS』の製品価値が高まったといえるだろう。工房クラフトマンにとっても、クラフトビジネスを支える『エポン』の商材バリエーションが増えたことで、顧客への新たな提案材料ともなりそうだ。
今回『エポンゴルフ』へOEM供給されるグリップは、『SUSAS PRO』の「バックライン有」と「同無」のタイプとなるが、同社は今年から"幅広くアスリートの技術を引き上げるグリップ"という位置づけの『WISDOM』の販売も開始した。これは、同社契約の芹澤信雄・藤田寛之プロが実際にツアーで使用するモデル(芹澤プロ仕様:SUSAS×Nobby、藤田プロ仕様:SUSAS×Bikke)だ。
発売から2ヶ月ほど経つが、市場での評判も上々だ。ギアに造詣の深い永井延宏プロも、
「エラストマー特有のしっかり感がありながらも、表面処理と独特のデザインで手に吸いつくような、しっとりした握り心地で安心感がありますね。叩いて飛ばす人からフィーリングでショットをコントロールしたいテクニシャンまで、幅広くアスリートの技術を引き上げてくれるグリップです」と高い評価を下している。
市場では大手NBの価格崩壊が叫ばれて久しいが、そのため多くの専門店は地クラブ系の販売で利益確保に余念がない。身体と唯一接するグリップへの注目度も高まっている。TMCの一連の戦略は、機を見るに敏といえそうだ。