鹿島カントリー倶楽部は、福島県南相馬市鹿島区の太平洋沿いに位置し、大津波がコース近くまで押し寄せるなど、大きな被害を受けたほか、福島第一原子力発電所より半径30キロ圏内のため、緊急時避難準備区域に指定されている。
このような状況下、鹿島カントリー倶楽部には長引く余震や避難生活などのストレスを抱えたゴルファーから「ゴルフをしたい」との要望が多く寄せられ、5月の連休から非公式でオープンした経緯がある。現在、ストレス解消の場として開放を行っており、
「車ごとゴルフクラブを流された方も多いと聞いています。当社は被災された方々に向けて支援できることを考え、また、より多くの人々にゴルフの楽しさを提供するという企業理念のもと、決断しました」(本間ゴルフコーポレート室山本裕士氏)―。
人の心を豊かにしてくれる、かけがえのないスポーツ―。それがゴルフである。