KBSのカーボンシャフトの中で、USLPGAや欧州女子ツアーで使用率、勝率が高いアイアン用「PGI」。その流れにあるハイブリッド用「PGH」に続き、今回発売されるのがウッド用の『PGW』。手元硬め系シャフトながら、その下部に動きがあり、先端が走りそうで走らないシャフトだという。40g台から80g台まで用意され、フレックスはR2からTXXまでとラインアップも豊富。今回は常住充隆プロが7月下旬に日本発売予定の『PGW』を徹底検証。その実力と選び方の目安を説明する。
まずは動画で
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<h2>試打インプレッション PGW 40R(HS40 m/s前後) 勝手に球を拾ってくれる「40R」 </h2>
<span style="font-weight: bold; color: #1c4ca0;"><strong>常住</strong></span> まず、軽い重量帯の「40R」です。ワッグルすると先端が走りそうで、持った感じは40g台という印象ではなく、意外としっかりしています。打ってみるとインパクト時の強烈なしなり戻りは感じませんね。その意味では左に行きそうでいかない。スイングすると、勝手に球を拾ってくれて、球をつかまえてくれます。
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<h2>試打インプレッション PGW 50S(HS43 m/s前後) 「40R」とは別物で切り返し後にゆっくり粘る </h2>
<span style="font-weight: bold; color: #1c4ca0;"><strong>常住</strong></span> 次に「50S」ですが、急にシッカリ感が増しますね。メーカーによると40g台と50g台では、その差が大きいそうで別物に感じます。打ってみるとHSが速い自分には「50S」がタイミングが取りやすい。これは、インパクトで合わせに行かずに振り切れるスイングができるということです。シャフトの挙動は、「40R」とほぼ同じですが、切り返しの後が少しゆっくり粘るイメージです。
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<h2>試打インプレッション PGW 60S(HS45 m/s前後) 重量がUPすれば、タメがより強くなっていく </h2>
<span style="font-weight: bold; color: #1c4ca0;"><strong>常住</strong></span> 日本人のゴルファーが使いたがる「60S」を打ってみたいと思います。「50S」と比べて重量はUPしていますが、切り返した時の剛性の強さは重量が変わっても同じです。そして、そこから解き放たれた時のシャフトのミッド部分の挙動もほぼ同じです。ただ、しなってくる速度が、よりマイルドになりますね。つまり、タメが強くなっていくイメージです。
<img src="https://cms-backend-gew.com/wp-content/uploads/2025/07/PGW60S.jpg" alt="" width="788" height="65" class="size-full wp-image-88792" /> PGW 60S
<h2>試打インプレッション PGW 60R(HS45 m/s前後) ロフトが立って当たるならフレックスダウンがオススメ </h2>
<span style="font-weight: bold; color: #1c4ca0;"><strong>常住</strong></span> 「60S」と比較して「60R」は弾道の最高到達点が5ヤードほど高くなっていますね。ゴルファーのスイングタイプによってダウンスイングのリリースポイントが異なると思いますが、「60R」はダウンスイングでリストを使わない、つまり、ハンドファーストにインパクトを迎えてロフトが立つゴルファーには、「60R」の方が球を上げてくれ、スピン量も適正になると思います。
<img src="https://cms-backend-gew.com/wp-content/uploads/2025/07/PGW60R.jpg" alt="" width="788" height="64" class="size-full wp-image-88793" /> PGW 60R
<h2>試打インプレッション PGW 60TX(HS47 m/s前後) HSが速いなら、躊躇なく振り切れるスペックを選べ! </h2>
<span style="font-weight: bold; color: #1c4ca0;"><strong>常住</strong></span> それでは最後に自分に合いそうな「60TX」を打ってみたいと思います。打ってみると、やはりタイミングが合うので気持ちいいですし、躊躇なく振れますね。タイミングが合うシャフトだと、インパクト時に何か余計なことをしないで済むんですよ。それでいて飛距離が出て方向が安定します。このタイミングが合う、違和感がなく振り切れるというのが選び方のポイントだと思いますね。
<img src="https://cms-backend-gew.com/wp-content/uploads/2025/07/PGW60TX.jpg" alt="" width="788" height="65" class="size-full wp-image-88794" /> PGW 60TX
<h2>総評</h2>
<img src="https://cms-backend-gew.com/wp-content/uploads/2025/07/2507kbs1.jpg" alt="" width="788" height="567" class="alignnone size-full wp-image-88788" />
<span style="font-weight: bold; color: #1c4ca0;"><strong>常住</strong></span> ドライバーが苦手なゴルファーはOBやハザードが怖いと思い、合わせに行く傾向があります。それでインパクトで余計な操作をしがちです。それが『PGW』で適正なスペックが見つかれば、違和感なく振り切れます。重量帯が同じでも「R」と「S」でタイミングが異なります。なので、可能な限り4~5本の違う重量帯、違うフレックスの『PGW』を試打してもらいたい。
それと『PGW』って3万8500円と凄くリーズナブルなのでトライしやすい。そして25種類の中で必ず合うシャフトが見つかる。是非、試してもらいたいですね。
問い合わせ:FST JAPAN合同会社 TEL03-6421-4760