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    テーラーメイドの新ドライバー<strong>『SIM』、『SIM MAX』</strong>が2月7日、いよいよ市場投入。 前々作の『M3/M4』では、オフセンターヒット時の曲がり幅を抑えるため、フェースをねじる「ツイストフェース」を採用。そして『M5/M6』では、「ツイストフェース」に加え、ヘッドの反発力をSLEルール規定値ギリギリに設定した「スピードインジェクション」の搭載が話題になった。 今回の『SIM』シリーズは、これらのテクノロジーをベースにどのような進化を遂げたのか。ギアに精通するソクラテス永井延宏プロが前作『M5/M6』と実際に打ち比べて検証していく。 1969年埼玉県生まれ。アメリカ・オーストラリアでの経験をもとに、グローバルな視野と独自のティーチングメソッドを構築。NPO法人ゴルフアミューズメントパークの理事として、ゴルフ市場の発展や指導者の育成にも携わる。2006年度レッスンオブザイヤー受賞 テーラーメイド『SIM』『SIM MAX』を試打検証!M5、M6との違いは? <iframe src="https://www.youtube.com/embed/2dQwsJ5MiJk?rel=0" width="788" height="433" frameborder="0" allowfullscreen="allowfullscreen"></iframe> <h2>永井プロによる『SIM』『SIM MAX』解説</h2> <img src="https://www.gew.co.jp/wp-content/uploads/2020/02/taylor-made-sim.jpg" alt="テーラーメイド『SIM』『SIM MAX』" width="788" height="525" class="aligncenter size-full wp-image-60900" /> まず、両モデルに共通するのが非対称のソール形状。前モデルの『M6』に似ていますが、よく見るとロゴの入った「イナーシャジェネレーター」が斜めに配置され、後方に向かって長くなっている。 ソールを並べると『SIM』の非対称が一目瞭然で、空力効率に着目。ハーフウェイダウン時のヘッド入射角に合わせて傾かせているのが分かります。 また、重心設計においても、超低重心・深重心を高めている。さらにクラウンのデザインを薄いグレーへ変更。シャローに見えるので、球が上がりやすそうです。早速、『SIM』から打ってみましょう。 <img src="https://www.gew.co.jp/wp-content/uploads/2020/02/taylor-made-sim4.jpg" alt="テーラーメイド『SIM』試打データ" width="788" height="525" class="aligncenter size-full wp-image-60904" /> インパクト時のフィーリングは、『M5』よりも明らかに厚く芯を感じます。 トラックマンの計測結果は、へッドスピード40.5m/sでボール初速61.2m/s、スピン量2410rpm、打出角17.4度、キャリー224.4Y、トータル飛距離248.4Y。インパクト効率(1.51)も良く、前作よりもさらに低スピン弾道が打ちやすくて高さも出る。 <img src="https://www.gew.co.jp/wp-content/uploads/2020/02/taylor-made-sim2.jpg" alt="テーラーメイド『SIM』" width="788" height="525" class="aligncenter size-full wp-image-60902" /> スライディングウエイトを搭載しているので、操作性もいいですね。 特筆すべきは、スイング中のヘッドの位置を把握しやすい点。スイングプレーンを感じやすく、まるでレールに導かれているよう。「イナーシャ ジェネレーター」の効果を感じ、HS38m/sのイメージで振っても自然に40m/sを超えてしまいます。 <h2>『SIM』と『SIM MAX』の違いは?</h2> <img src="https://www.gew.co.jp/wp-content/uploads/2020/02/taylor-made-sim3.jpg" alt="『SIM』と『SIM MAX』の違いは?" width="788" height="525" class="aligncenter size-full wp-image-60903" /> 『SIM MAX』ドライバーのフェース面積は、『SIM』よりも8%大きくなっていますので、やさしいモデルといえそう。 ウエイト調整機能は付いていませんが、その余剰重量をヘッド後方へ集中させて前作の『M6』に比べより深重心設計になっています。 <img src="https://www.gew.co.jp/wp-content/uploads/2020/02/taylor-made-sim6.jpg" alt="『SIM MAX』構えた印象" width="788" height="525" class="aligncenter size-full wp-image-60907" /> 構えた印象は、フェースに対し全体のボディ形状がトゥ側へ膨らんでいるため、ダウンスイングは左のリードで一気に引っ張り込みたくなりますね。 実際に打ってみると、打感は『SIM』よりもやわらかく感じました。 <img src="https://www.gew.co.jp/wp-content/uploads/2020/02/taylor-made-sim5.jpg" alt="テーラーメイド『SIM MAX』試打データ" width="788" height="525" class="aligncenter size-full wp-image-60905" /> HS41.6m/sでボール初速62.6m/s、打出角16.3度、キャリー233.4Y、トータル飛距離260Y。直進性の高いストレート弾道で、前作よりも低スピン&高慣性モーメントを実証。 高弾道・低スピン弾道で『SIM MAX』の方が球をつかまえやすく、スピン量もやや多めの印象。私のスイングは、フェースをシャットに上げて下ろしてきますが、『SIM』同様「イナーシャ ジェネレーター」効果による空気抵抗の抑制を感じました。 また、ソール後方に配置されたウエイト(18g)により、一層の低重心・深重心設計になっています。 『SIM MAX』と『M6』の横顔を比べると、『SIM MAX』のヘッド形状は明らかに空気抵抗を重視した流線型で、ソール後方が上がっている。 つまり、より重心を低く深くして慣性モーメントを大きくする意図が反映されている。 スイングスピードを減速して振ってみても、基本的なクラブ挙動は変わりません。つまり、ヘッドスピードのあまり速くない方でも、シャフトを合わせれば使いこなせるということ。扱いやすさという部分で『SIM MAX』は高水準にまとまっているクラブといえます。クラブがスイングをリードしてくれるのが最大の魅力。私なら『SIM MAX』を選択します」 <h2>永井プロの総括</h2> 一般的に重心位置が高くなると、慣性モーメントなどが犠牲になるトレードオフの関係が発生します。 これを解決するために『SIM』、『SIM MAX』では、「イナーシャ ジェネレーター」を後方の低い位置に配し、さらに最後方へウエイトを配置(SIM=10g、SIM MAX=18g)。 その結果、低重心かつ高慣性モーメントを実現。前作よりも高打出し・低スピンで曲がりにくい仕組みになっています。 さらに直線位置からスイング軌道に合わせて斜めに搭載して、ハーフウェイダウン時の空気がスムーズに流れるという図式。HSのアップが体感できるドライバーですので、是非、皆さんも打ってみてください。
    (公開)2020年02月07日
    「昨年、この場で我々は前作を超える製品しか発表しないと明言しました。2018年にツイストフェース、2019年はスピードインジェクションを搭載。2020モデルはこれらに加え、『ヘッド形状』に着目しました。普通に振ってヘッドスピードが0.5~1m/sアップします」 テーラーメイド ゴルフは1月9日、都内会場で2月7日から発売する『SIM(シム)/SIM MAX(シムマックス)』シリーズの記者発表を行った。 昨年投入した『M5』、『M6』ドライバーは、世界のツアーで21勝を獲得。販売本数もアジア市場で10%強の販売増を記録するなど、まさに快進撃の一年だった。新製品の『SIM』シリーズは、これらの後継モデルという位置づけになるが、 「『Mシリーズ』は卒業です」 と前置きして、グローバル開発責任者のブライアン・バゼル氏が続ける。 「『M3/M4』では、方向性に大きな影響を与えるオフセンターヒット時の曲がり幅を抑えるため、フェースをねじる「ツイストフェース」テクノロジーを採用しました。 そして、『M5/M6』では、「ツイストフェース」に加え、ヘッドの反発力をSLEルール規定値ギリギリにしボール初速を上げるため、「スピードインジェクション」を搭載した経緯があります。 『SIM』シリーズでは、この2つのテクノロジーを継承しつつ、新たに『ジオメトリー シェイプ』を開発。カーボンテクノロジーを駆使したスピードバイクからヒントを得ています」 その開発プロセスについて先出のブライアン・バゼル氏が次のように説明する。 『M5』『M6』からの進化は空力効率 <img class="alignnone size-full wp-image-60534" src="https://www.gew.co.jp/wp-content/uploads/2020/01/200109_taylormade5-1.jpg" alt="ブライアン・バゼル氏" width="788" height="525" /> 「当社契約のダスティン・ジョンソンを例に説明しましょう。彼のスイングスピードはインパクト直前まで40㎧→インパクト時には一瞬で55㎧まで跳ね上がるのです。我々はこの点に着目。『SIM』ドライバーでは、ハーフウェイダウンからインパクトまでの空力特性・ヘッドスピードをアップさせる『イナーシャ ジェネレーター』設計を施しました。これにより、HSが0・5~1㎧アップします」 ただ、ヘッド形状は空気抵抗を重視した流線型を重視すると、クラウン及びソール部を上げなければならない。つまり、重心位置が高くなり、慣性モーメントなどが犠牲になるトレードオフの関係が発生する。そこで、「イナーシャ ジェネレーター」を後方の低い位置に配し、さらに最後方へウエイトを配置(SIM=10g、SIM MAX=18g)。その結果、低重心かつ高慣性モーメントを実現。前作よりも高打出し・低スピンで曲がりにくい仕組みとなっている。 <img class="alignnone size-full wp-image-60537" src="https://www.gew.co.jp/wp-content/uploads/2020/01/DSC_2465-scaled.jpg" alt="" width="2560" height="1920" /> 開発には紆余曲折を経ており、 「一層の低・深重心化を実現したわけですが、風洞実験を重ねた結果、この『イナーシャ ジェネレーター』が空気抵抗を発生していることが判明したのです。そこで、直線位置からスイング軌道に合わせて斜めに搭載したところ、ハーフウェイダウン時に空気がスムーズに流れることが分かった。シャフト長は前作同様(45・75インチ)で、何度もいいますが、ヘッドスピードが0・5~1㎧アップします」 と強調する。 <h2>どのようなゴルファーに合うのか?</h2> <img class="alignnone size-full wp-image-60527" src="https://www.gew.co.jp/wp-content/uploads/2020/01/200109_taylormade4.jpg" alt="SIM 広告" width="788" height="525" /> ドライバーは両モデルともヘッド体積は460㎝3を採用。投影面積は『SIM』がやや小さく、重心距離を変えられるスライディングウエイトを完備し、ヘッド後方のウエイトは10gとなる。一方の『SIM MAX』は18gで、より慣性モーメントを高めたモデルとなっている。 弾道を調整したいゴルファーは『SIM』、シンプルに真っすぐ飛ばしたいしたい方は『SIM MAX』を選択するといいだろう。近々、GEWでは試打検証を行うので、追ってレポートする。 <h2>カスタムシャフトは全3種類を用意。</h2> 標準装着シャフトは、56g(トルク4・0)の「TENSEI SILVER TM50」(『SIM』へ装着、硬度Sで総重量307g)、51gの「TENSEI BLUE TM50」(『SIM MAX』、総重量298g)を三菱ケミカルと共同開発。オリジナルデザインに仕上げるなど、細部にわたってこだわりを見せる。 『SIM』、『SIM MAX』のカスタムシャフトは下記のとおり。 ・グラファイトデザイン「Tour AD XC-6」 ・藤倉コンポジット「スピーダー661 EVO Ⅵ」 ・三菱ケミカル「Diamana ZF 60 」 なお、ドライバーの価格は『SIM』が7万8000円(カスタムシャフト9万5000円)、『SIM MAX』が7万3000円(カスタムシャフト9万円)で、『SIM』が『M5』同様、『SIM MAX』が『M6』比1000円アップとなっている。 ■価格 『SIM』ドライバー=7万8000円~、『SIM MAX』ドライバー=7万3000円~、『SIM』FW=5万円~、『SIM MAX』FW=4万円~、『SIM MAX』ハイブリッド=3万1000円~、『SIM MAX』アイアン(6I~PW)=スチール9万円、カーボン10万5000円、『SIM MAX OS』アイアン(6I~PW)=同 <h2>『SIM』のテクノロジーは分かりやすい、ゴルファーに響く</h2> <img class="alignnone size-full wp-image-60528" src="https://www.gew.co.jp/wp-content/uploads/2020/01/200109_taylormade5.jpg" alt="SIM 展示" width="788" height="525" /> ロマン派ゴルフギアライターで、大手専門量販『ヴィクトリアゴルフ』のサイトへ執筆する篠原嗣典氏に今回の新製品について聞いてみると、 「これまでの『Mシリーズ』は、テクノロジーは確かにすごいんだけと、実は販売側にとっては説明しづらい商材だったんです。ツイストフェースの見た目は、よく見ないとツイストしているようには見えないですし、反発係数もギリギリといわれても、飛んで曲がらないかは試打するまで半信半疑・・・。ところが、打ってもらうと数値で結果が出るドライバーなので、試打後の購入率が非常に高かった。その意味で、今回の『SIM』は、“空気抵抗が減る”という形状がシンプルで非常に分かりやすく、本当にヘッドスピードが上がるのか? 打つ前から、ワクワクさせてくれる。来週、ゴルフ場で検証するのが楽しみです」 <h2>『SIM』、『SIM MAX』ドライバーは2月7日発売</h2> 新製品発表会の模様を1分動画で収録。 <iframe src="https://www.youtube.com/embed/XSy-N1ONOg8?rel=0" width="788" height="433" frameborder="0" allowfullscreen="allowfullscreen"></iframe> 問い合わせは、テーラーメイド ゴルフ カスターマーサービスコール 0120-558-562
    (公開)2020年01月09日

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