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    敢えてチタンフェースを使用しなかったのには理由があるという。 「工房の方々には"チタンフェースのFWは重い弾道になりにくい"との声を頂いています。クラブに煩いゴルファーと工房さんとの間のコミュニケーションで売る商材ですから、敢えてチタン材を採用する必要は無いと判断しました」(同社・松浦眞也社長) 理由は他にもある。この『VIVAL』シリーズは、カスタム初心者でも手の届く価格設定も特長のひとつ。材料費の高いチタン材を使用せずとも、 「飛距離はチタンフェースのFWと比較しても、遜色はありません」 それならば、弾き感の強いマレージング鋼をフェースに採用した。マレージングフェースをカップフェース構造で採用した『VIVALf』は、通常よりスイートスポットも拡大し、ミ スヒット時の寛容性が高い。 形状は、3番で160cm3、5番で150cm3と、現在トレンドのぶっ飛びFWと比較して一回り小ぶり。見た目の形状もドライバーヘッド『VIVALα』を踏襲して、洋梨型を採用した。そこにも理由がある。 「パーシモン時代のクラブは、FWも含めて様々な打ち方ができましたよね。FWに限れば使用する際のライは様々で、だから様々なショットが要求されます。しかし、昨今の流行りのFWは打ち方が一通りしかイメージできないクラブが多いですね」――。 そんな悲哀が、『VIVAL F』のサイズや形状に表れている。操作性も高く、低スピン過ぎないことで、グリーン上でボールを止めることができるFWに仕上がっている。 また、フェースアングルはスクエア。工房の職人が、ゴルファーに対してフィッティングを行い、組み付けるには扱いやすい設定だ。 ヘッド単体の希望小売価格は1万8000円(税別)。ドライバーヘッド『VIVALα』がヘッド単品希望小売価格が4万5000円(税別)と、シリーズを通してカスタムクラブが高価だと先入観のあるゴルファーでも食指を伸ばすことができる価格帯だ。 問い合わせは日幸物産へ、03~3994~1033。
    (公開)2014年02月07日

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