ゴルフ距離計測器「VOICECADDIE(ボイスキャディ)」 の日本総代理店であるひさいスポーツは、3月1日、一般社団法人日本プロキャディ協会(JPCA)とのサプライヤー・スポンサー契約を更新した。
2022年より日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)が、ローカルルールおよび競技の条件として距離計測器の使用を認めた(高低差計測は不可)。
それにより、距離計算の時間短縮とスロープレー防止に繋がり、コースマネジメントのアドバイスや距離計算以外の面でプレーヤーをサポートすることに時間を注力できるため、今では多くのキャディが距離計を活用するようになっている。
そこでひさいスポーツは昨年、JPCAのサプライヤー・スポンサーに名乗りを上げ、加盟キャディ全員にレーザー距離計『TL1』と予備のバッテリーを無償提供。万が一の製品不具合にも対応できるように、会場に交換用在庫も配備する。その理由いついて同社の栢木信吾社長はこう語る。
「当社は以前から女子プロのツアーサポートを行っており、今では女子プロの約7割がボイスキャディ製品を使っています。そんな中、試合会場で多くのプロキャディと接する機会が増え、彼ら彼女達の業務の過酷さを目の当たりにしました。
例えば、4日間競技の場合、プロキャディは月曜日から現地入りし、コースのチェックや選手との練習ラウンド、プロアマなど常に選手のパフォーマンスアップに努めています。それなのに例えばコースのレストランを使えないなど、選手に比べて光が当たらない。そんなプロキャディを何とか応援できないかと思っていた時に、同協会のことを知り、その活動理念に共感したのです」
プロキャディは月曜から選手に帯同するため、拘束時間も長く、事前の宿泊費や交通費など、経費の負担が大きい。基本給は出るものの、選手が予選落ちして賞金が出なかった場合は死活問題だ。縁の下の力持ちでありながら、割に合わない収入体系なのである。JPCA代表理事の森本真祐氏は、
「ひさいスポーツさんは我々キャディの現状に共感し、現場での動きも最大限理解してくれています。提供いただいている『TL1』はファインダーの視認性も良く、測距速度も速いので試合中も活躍してくれています。1台5万円相当の機種なので、それを人数分支給いただいているのはありがたいです」
と語る。なお、JPCAは法人向けのサポーターズクラブを作り、支援を呼び掛けている。サポーターは加盟プロキャディとのラウンドや、試合中の企業ワッペンの着用などの特典もあるという。
JPCAの活動理念は、「プロキャディという職業を知ってもらい、その地位向上に繋げること」。しかし現状はプロキャディも高齢化し、若い成り手が不足している。ひさいスポーツのように支援を名乗り出る企業が増えることを期待したい。
<h2>JPCA推奨レーザー距離計『TL1』特徴</h2>
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計測スピードの速さと正確さを兼ね備え、赤と緑のOLEDで滲みのない鮮明な明るい画面表示。