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    ハッシュタグ「ヨネックス」記事一覧

    ヨネックスは6月25日開催された定時株式総会及び取締役会において役員が選任されたことを発表した。 <取締役> ・代表取締役社長 社長執行役員   アリサ ヨネヤマ ・常務取締役 常務執行役員 総務本部長 ヨネックスジャパン社長    米山 修一 ・取締役 執行役員 生産・技術本部長   岩野 美之 ・取締役 執行役員(新任) マーケティング本部長 グローバル戦略室長   ケーシー ヨネヤマ ・社外取締役      マイケル モリズミ ・社外取締役         大坪 富貴子 ・社外取締役    ダンカン 隆賢 ウィリアムズ <監査役> ・常勤監査役          長田 真一 ・社外監査役          丸山 晴彦 ・社外監査役          太田 律子 <執行役員(取締役兼務者を除く)> ・執行役員 海外営業第2部長   海老原 宏明 ・執行役員 YONEX TAIWAN CO.,LTD.(台湾)総経理   宮前 輝久 ・執行役員 YONEX SPORTS(CHINA)CO.,LTD(中国)総経理             芝原 歩 ・執行役員 技術・人財統括室長    星野 尊子 ・執行役員 東京工場長     田中 謙介 ・執行役員 コーポレートコミュニケーション部長          綿貫 涼子 ・執行役員(新任) 経営企画室長   塚田 圭司 ・執行役員(新任) ヨネックスジャパン営業本部長         古澤 秀基 ・執行役員(新任) 経理部長   西原 巖 ・執行役員(新任) 人財開発部長・CHRO          忍田 麻衣子 ※代表取締役会長 米山勉氏、常務取締役 常務執行役員 廣川亘氏、執行役員 リンダジョセフ氏、鈴木信一氏、後藤耕作氏は任期満了により退任した。
    (公開)2025年07月31日
    ヨネックスは、ジョブローテーションの推進により組織の活性化を図り、グローバル成長戦略(GGS)に沿ってユーザーの多様なニーズに応るため、7月21日付の人事異動を発表した。 1)人事異動 ・営業本部 副本部長     菅野 光記 ・営業本部 東日本営業統括 兼 営業部長            近藤 千恵 ・営業本部 名古屋支店長 兼 名古屋支店 営業部長       平野 耕作 ・営業本部 大阪支店 営業部長  武山 佐知子 2)異動日 2025年7月21日付
    (公開)2025年07月12日
    ヨネックスは生産体制の強化による工場組織の拡大と従業員の増加に伴い、社員教育のさらなる充実や、ものづくりにおける技術と精神の継承を戦略的に進めるため、また、中長期的な重点地域と位置付ける北米市場での成長および事業拡大を加速させるために組織変更と人事異動を発表した。 1)組織変更  生産・技術本部直下に「技術・人財統括室」を新設。その配下に「人財開発部」と「技術継承部」を設置。 ※6月25日付 2)人事異動 ・YONEX CORPORATION(北米) 社長   ラニース ダグラス ※6月9日付/アメリカ時間 ※下条紀臣氏は、同日付で本社マーケティング本部 グローバル戦略室に新設のグローバルイベント担当に異動。 ・執行役員 生産・技術本部 技術・人財統括室長         星野 尊子 ・生産・技術本部 新潟工場長  田中 洋平 ・生産・技術本部 技術・人財統括室 人財開発部長 兼 技術継承部長  池津 和弘 ※6月25日付
    (公開)2025年06月19日
    ●ヨネックスは5月1日付で組織変更および人事異動を発表した。 ①組織変更 ・宣伝部を「ブランドマネジメント部」に改編 ・社長直下に「グローバルIT部」を新設。 ②人事異動 ・マーケティング本部 ブランドマネジメント部長        石田 一文 ・最高情報責任者(Chief Information Officer)兼 グローバルIT部長 入江 稔也
    (公開)2025年05月03日
    ヨネックスは4月22日開催の取締役会において、代表取締役の異動及び役員人事について決議したことを発表。代表取締役、取締役及び、執行役員の異動は、6月25日開催予定の第68回定時株主総会及びその後の取締役会において、正式に決定される予定。 ①代表取締役の異動(2025年6月25日付予定) (1)異動の理由<br /> 事業環境の変化に迅速に対応するために取締役の世代交代を進め、グローバルな成長に向けた経営体 制の強化を図るため。 (2) 退任予定代表取締役 代表取締役会長 米山 勉<br /> ※退任後、相談役に就任予定 ②取締役の異動(2025年6月25日付予定) (1) 新任取締役候補者 取締役 執行役員 マーケティング本部長 グローバル戦略室長 ケーシー ヨネヤマ (2) 退任予定取締役 代表取締役会長 米山 勉 常務取締役 廣川 亘 ③執行役員の異動(2025年6月25日付予定) (1) 新任予定執行役員 執行役員 経営企画室長 塚田 圭司 執行役員 ヨネックスジャパン 営業本部長 古澤 秀基 執行役員 経理部長 西原 巌 執行役員 人財開発部長・CHRO 忍田 麻衣子 (2)退任予定執行役員 常務執行役員 海外営業本部長 廣川 亘 執行役員 社長室長 リンダ ジョセフ 執行役員 新潟工場長 鈴木 信一 執行役員 ヨネックスジャパン営業本部長 後藤 耕作
    (公開)2025年05月01日
    ヨネックスは、ジョブローテーションを推進し、組織の活性化と生産機能の強化を図るべく、4月21日付の人事異動を発表した。 ・生産・技術本部 新潟工場 副工場長  田中 洋平 ・生産・技術本部 新潟工場 総務部長  高橋 靖則 ・生産・技術本部 新潟工場 技術開発第二部長          飯澤 正敏
    (公開)2025年03月13日
    ヨネックは、グローバル成長戦略(GGS)に掲げるITの分野において、IT戦略のグローバル展開を進め、ヨネックスグループ全体でのIT基盤強化とそれにもとづく事業のさらなる成長を図るべく、1月14日付けの人事異動を発表した。 ・最高情報責任者  入江 稔也
    (公開)2025年01月16日
    ヨネックスは、カスタムオーダーで好評のカーボンシャフト「REXIS」シリーズから、先進カーボンとスチールを融合したアイアン用『REXIS SteelCore Type-L』、『REXIS SteelCore Type-H』、40g台の軽量ウッド用モデル『REXIS KAIZA L 4R・4S』、『REXIS KAIZA M 4R・4S』、『REXIS KAIZA HP 4R・4S』を発売した。 <strong>■REXIS SteelCore Type-L/Type-H</strong> アイアン用の「REXIS SteelCore」は、先進カーボンとスチールの融合により、高初速・高弾道のショットを実現。向上心の高いゴルファーからの声に応えて、新たに2種類のシャフトを追加。「Type-L」は、強度と弾性を併せ持つカーボン繊維のトレカM40Xを複合した弾き系シャフト。「Type-H」は、トレカM40Xに加えてカーボンの約3倍の柔軟性を持つ「タフGファイバー」搭載の粘り系シャフト。スチールの安定性とカーボンの振りやすさとマイルドな打感を両立している。 <strong>■REXIS KAIZA L/M/HP 4R・4S</strong> 岩井明愛、岩井千怜も愛用する「REXIS KAIZA」シリーズのウッド用シャフト3種のモデルに、軽量シャフトが登場。先端が加速する「KAIZA-L」、球押しが強い「KAIZA-M」、ミート率が高い「KAIZA-HP」に40g台のスペックを新たに追加。この追加により、ジュニアや女性ゴルファーなど幅広いゴルファーにも最適なシャフトを提供することができ、より多くのゴルファーが自分にぴったりのシャフトを手に入れることが可能となった。 同社のゴルフシャフトは、国内の自社工場において全て一貫して製造。「MADE BY YONEX」ならではの高い品質をぜひ体感してもらいたい。 価格は「REXIS SteelCore」が1本1万4850円、「REXIS KAIZA」が1本4万5100円。
    (公開)2024年11月16日
    ヨネックスは、ジョブローテーションを推進し組織の活性化と生産機能の強化を図るため、人事異動を行うことを発表した。 《人事異動》 ・生産・技術本部 新潟工場 バドミントン製造第一部長      倉重 郁里 ・生産・技術本部 新潟工場 ゴルフ製造部長           梶山 俊幸 ・生産・技術本部 新潟工場 総務総括付部長            吉原 隆 《異動日》 2024年10月21日付
    (公開)2024年09月09日
    ヨネックスは、新潟県長岡市にあるヨネックス長岡工場の隣接地に新たな研究開発施設『Yonex Performance Innovation Center(ヨネックス パフォーマンス イ ノベーションセンター)』を開設。2024年7月より運用を開始した。 同施設は、ヨネックスの掲げるパーパス「独創の技術と最高の製品で世界に貢献する」を実現するため、イノベーションを生み出すプロセスの革新に取り組む。様々なプレー環境を再現する設備と、最新鋭の機器の導入により科学的な分析力を強化し、迅速に製品開発に反映することで、あらゆるプレーヤーのパフォーマンスを支えるものづくりを目指していく。 新研究開発施設は2万5400m2の敷地内に3階建ての研究開発棟を備えている。実際の多様なプレー環境でプレーヤーの動作や打球をより精密に分析するため、最新鋭の解析機器を常設した研究用コートに加え、 可変式アリーナ(バドミントンコートの場合8面、テニスの場合2面)、テニス世界大会を想定した4種類のサーフェス(表面)の屋外テニスコートも設置。また、トレーニング施設等、トップレベルのトレーニングキャンプにも対応できる設備も併設。 蓄積したデータを活用し、隣接する生産施設と連携し最短24時間以内のスピーディな試作品開発につなげるなど、製造工場に隣接していることが大きな強みとなる。 研究開発は、テニス、バドミントンなどのラケットスポーツから着手し、ゴルフ、スノーボードなど同社が取り扱うスポーツ分野へと対象を広げていく計画。さらに、トッププレーヤーのトレーニングやジュニア選手の育成の場としても活用していく予定。 同施設で新たなイノベーションを追求し、あらゆるプレーヤーのパフォーマンスを支える、革新的で高品質な製品を届けていく。 【Yonex Performance Innovation Center 概要】 ・名称:Yonex Performance Innovation Center (ヨネックス パフォーマンス イノベーションセンター) ・所在地:新潟県長岡市高頭町中山 ・研究開発棟:鉄骨3階建て ・研究施設エリア面積:2万5400m2 ・建築面積:5109m2 ・延床面積:8581m2
    (公開)2024年08月28日
    ヨネックスは9月下旬、本来は廃棄されるはずの茶殻を配合したグリップ『茶殻配合グリップ』を発売する。 同グリップは伊藤園の「茶殻」を有効活用する独自のアップサイクルの取組み「茶殻リサイクルシステム」とコラボしたもので、素材に茶殻リサイクル材を使用。消臭・抗菌機能を実現している。エンドキャップ先端にはお茶を連想させるディープグリーンを採用する。 実際に手に取るとほんのりお茶の良い香りがし、清潔感がある。またグリップすると手への吸着力も感じられる不思議な握り心地だ。 近年SDGsが叫ばれているが、ゴルフ業界、特にゴルフ用品メーカーは対応が遅れている。そんな中、今作のようなエコ素材を活用したグリップを同社が発売することは、用品メーカーのSDGsの具体例として価値がある。同グリップはカスタムや単品販売にも対応予定。販売現場においても、性能だけでなく開発の背景を伝えることでゴルファーの所有感も高まりそうだ。 ■製品概要 素材:エラストマー(合成樹脂)、茶殻リサイクル材 原産地:日本 スペック:口径60、重量50g 価格:1650円 発売日:9月下旬
    (公開)2024年08月13日
    ヨネックス元社長の米山宏作氏が5月4日、永眠された。享年87歳だった。その「お別れの会」が7月24日、都内のホテルで開催され、多くの関係者が別れを惜しんだ。 同氏は新潟県三島郡に6人兄弟の5男として生まれる。長兄の稔氏が1946年、ヨネックスの前身となる米山製作所を創業。宏作氏は1997年、二代目の社長に就任し、中興の祖としてヨネックスを成長させた。 GEWは2001年10月号で宏作氏のインタビュー記事を掲載したが、その内容を改めてウェブに再掲する。 カーボン技術を搭載した『カーボンアイアン』で業界参入を果たしたものの、構造上の問題でルール違反と判定された。その後、適合の新型を発売したが、日本ゴルフ協会(JGA)の関連競技では「紛らわしいから禁止」となる。これを不服としたヨネックスは1985年9月、JGAを相手取り東京地裁へ訴えて和解。前代未聞の闘争だった。 そんな武勇伝を含めて、「国内工場堅持」への強い想いなど、企業経営の本質論が込められている。(聞き手・片山哲郎) <img src="https://cms-backend-gew.com/wp-content/uploads/2024/07/BP-60C26_20240729_111429.jpg" alt="" width="1000" height="669" class="aligncenter size-full wp-image-82265" /> <h2>2001年『サイバースター』絶好調</h2> <strong>それにしても12万本とは凄いですね。『サイバースター3000』の販売目標は当初7万本だから大幅アップ。秋口に『360』『ツアーモデル』『レフティ』を加えて完全に陣容が整いました。</strong> 「12万本はね、単なる計画ですよ。そこまでいけるかどうかわからんし、ライバルメーカーも強力な商品を出してくる。『調子に乗ってる』なんて書かないで下さいよ(笑)。 だけどまぁ、うちにとって間違いなくNO1ヒットだし、出荷ベースで毎月9000本は出ています。外資メーカーの攻勢に対抗するとまでは言えないけど、土俵に指が掛かるくらいにはなったのかな」 <strong>『サイバースター3000』だけで45億円ですか。</strong> 「もうちょっと少なくて、42億〜43億といったところでしょう。うちのゴルフ事業全体で47億〜48億の計画だから『サイバースター』に一極集中だし、 裏返せばこれしかない(笑)」 <strong>なぜここまでやれたのか、という理由のひとつに、御社のケンカ慣れがあると思うんですが、どうでしょう?</strong> 「ん、どういうこと?」 <strong>御社は1985年、「カーボンアイアン騒動」でJGAを東京地裁に訴えた。そんな武勇伝があるだけに、高反発性能のアピールが他社より頭ひとつ抜けてます。</strong> <strong>テレビCMでも競技委員をからかうみたいなシーンを流してますが、かなり思い切りよくやってますね。</strong> 「別にからかっちゃないですよ(苦笑)。あのCMは飛びの優位性を表現するための手法でね、『反発係数』は作り手の言葉じゃないですか。そうじゃなくて、消費者に広く正しく知らしめるための演出なんです。 まあ、ケンカ慣れという意味じゃそうかもしれません。『カーボンアイアン騒動』は、ゴルフ業界における我々の原体験になっていて、消費者への対応、社員の結束、ゴルフへの取り組み方。そんな諸々を徹底的に鍛えられた。 非常に厳しい環境の中で全員が腹を固めたわけで、当社の歩き方を決した面もありますから」 <strong>腹の固め具合はどの程度でした?</strong> 「徹底的に! ですよ。うちがゴルフ市場に参入したばかりで、ゴルフ事業の売上は当時たったの8億円。にも関わらず『カーボンアイアン』のヘッド交換その他で12億円以上費やした。違反ヘッドの指定を受けてから3か月で97%回収して、間髪入れずに適合の新型ヘッドに切り換えたんです。 なぜそこまでやるんだと、みなさんから聞かれましたがね。だけどやらなきゃ駄目なんです。テニス、バドミントンのユーザーはゴルフへの流動性を持っていて、約3割が重複している。ヨネックスブランドの威信にかけても『俺は知らん』とは言えないでしょ? それ以上にゴルフマーケットへの真剣さをアピールする必要もありまして、逃げるわけにはいかなかった。徹底的に、というのはその意味ですよ」 <strong>当時、ゴルフ事業の販売構成比はどの程度ですか。</strong> 「そうだなぁ、1割未満。たしか7〜 8%だったと思います」 <strong>すると主力のラケット部門から突き上げもあった? 「だから言わんこっちゃない、ゴルフなんかやるべきじゃなかった」とか。</strong> 「そうじゃないッ、そうじゃないんですよ。ゴルフの痛手を全社挙げて取り返すんだと、みんな形相が変わりましたよ。ゴルフの痛手を挽回するために、テニス、 バドミントンのラケット事業も必死にシェアアップを目指したし、ゴルフの老舗メーカーからも『ほら見たことか』って中傷されたじゃないですか」 <strong>ラケット屋がおもちゃのクラブを出したからだ、とか。</strong> 「そうそう(笑)」 <strong>反骨心に火が点いた。</strong> 「そうですよ。その頑張りが報われて、翌期には倍以上売りましたし、翌々期は60億に手が届くまで成長した。ラケットで培ったカーボン技術による飛び性能は、特に年配者に評価されましてね、その意味ではゴルフ振興にも一役買ったと自負している。 まあ、いろんな意味で『カーボンアイアン』は我々の原点です」 <h2>「禁止マーク」900枚を専門店にばら撒いた</h2> <strong>『サイバースター3000』のアイキャッチは道路標識の「侵入禁止」をかたどったデザインですね。社内で「禁止マーク」と呼んでるそうで、主要店に900枚ばら撒いたとか。</strong> 「ほお、よく知ってますなあ。数までは僕も知らなかった(笑)」 <strong>あのマークはかなり刺激的ですね。高反発規制は2008年からだけど、それをわざわざ先取りしている。</strong> 「うん。先ほどもちょっと申し上げたように、わかりやすさが大事なんですよ。わざわざ『禁止』と書かなくても(高反発禁止が先行した)アメリカでは使えない、それがあのマークですぐわかる。 テレビや新聞でアピールしても売り場でやらなきゃ浸透しない。それが『禁止マーク』の配布ですよ」 <strong>「咀嚼する」ということでしょうか。いろいろ言っても仕方ない、噛み砕いて要点だけをポンッと出す。</strong> 「あのお、機能訴求の時代がね、長らく続いたと思うんですよ。これは大事。クラブは機能商品だから、他社と比較した機能の優位性じゃなく、明かに違った物を出すことです。 でも、だとしてもね、それは作り手の事情であってお客さんは違うじゃないですか。冷え切ったゴルフ市場に活力を与えるには話題性が必要で、それはお客さんの感性をつかむこと。 機能説明をダラダラ言っても買いません。感性を刺激した価値観をどのように創造するかが要点なんで、『サイバースター3000』はここに物凄くこだわってます」 <strong>感性って何でしょう。</strong> 「わかりません。僕もわからないで言っている(笑)。だけどその大切さは認識してますよ」 <strong>どのように?</strong> 「うん。例えばうちはウォーキングシューズにも力を入れてますが、これ、スポーツ医学の先生に言わせれば非常に優れた物なんです。スッと足を入れた瞬間に何とも心地良い感触がして、みなさん軽いと言ってくれる。 軽いのは誰でもわかるんです。そうじゃなくて、心地良さを言葉にできないものか。これまではウンチクをごちゃごちゃ並べてましたが、それを止めろと言っている」 <h2>おばあちゃんの涙</h2> <strong>ヒトは他人からごちゃごちゃ言われると耳を塞ぎたくなります。いくら正しいことを言われても拒否反応を示してしまう。</strong> 「そう。僕はそれを、作り手とお客さんの本質的なギャップだと言ってるんですが、作る側はいろんな苦労を重ねてきたから全部言いたくなるんですよ。取捨選択できないんだな。だけど消費者は要点だけを聞きたいんです」 <strong>苦労話なんか聞きたくない。</strong> 「そうですよ。ならば思い切って捨てる作業が必要だし、それを一言に込めるのが表現力じゃないですか。コミュニケーションを図るには咀噌して集中させること。 それで最近、こんな話があったんですよ。 自宅のそばに本屋さんがありましてね、そこのお婆さんが歩けなくなっちゃった。見てて痛々しいんですよ。それでサイズを聞いたら僕の家内と同じだから、すぐに持って行ってあげたわけ。 そしたらみるみる回復して、海外旅行へ行っちゃった。僕の顔見ると嬉しそうに一々報告してくれるんです」 <strong>それを言葉にしたい?</strong> 「そうなんです」 <strong>「涙が出ます!」とか。</strong> 「う〜ん・・・・・」 <strong>センスがない・・・・。</strong> 「一言に込めるって難しいでしょ?(笑)」 <h2>機能訴求から「感性訴求」へ</h2> <strong>最近コカ・コーラが「ノーリーズン」というキャッチフレーズでやってます。何だかわからないけど飲みたい、という心境なんでしょうが、そもそもコーラって健康飲料じゃありませんから感性でやるしかないですよね。</strong> 「なるほど」 <strong>面白いのはテーラーメイドです。新商品の発表を大画面を使ってやりましたが、商品写真が切り替わるたびにブルガリやモンブラン、ジャガーの写真を挿入する。言葉では説明しないけど、自分たちのポジションはここなんだと。</strong> 「それは面白いねえ。従来のテーラーメイドとは全く違うし、おそらく(親会社の)アディダスの影響じゃないですかね。アディダスのにおいがぷんぷんします。 海外メーカーはこれまで、機能訴求を徹底的にやってきたけど、今の話にもあるように、最近はかなり違ってますね。感性に対する取り組みが目立つんですよ。 残念ながら我々は、そこまで行けてない。広告代理店のセンスを含めて遅れてる事実は否めませんなあ」 <strong>だけど、御社にも感性訴求らしき動きはありましたね。去年『サイバースター2000』のコマーシャル映像で、CGを使った竜巻にオペラ歌手の歌声を被せた。大袈裟だし、ゴルファーの感性に訴えた?</strong> 「違います。アレもやっぱり機能訴求ではありましたね。というのも『竜巻』はボールのスピンを連想させる試みで、飛距離へのイメージを狙ったんです。だけど結果的には反省があって、常に議論はしています」 <strong>なるほど、いろいろ難しいんですねぇ。</strong> <h2>ミケルソンと切れたのは悔しかった</h2> <strong>ゴルフ事業の売上は当期47億~48億円ということですが、最盛期はいつですか。</strong> 「8年前に96億(連結)まで行って、その後ズドンと落ちてしまって、前期は44億を切りました。これが最低です。 だけど理由があるんですよ。余分なものを整理するため徹底的に絞り込んだ。散漫にやると売り場もメーカーもお客さんも、みんな混乱するじゃないですか。それを避けるために絞ったわけですが、絞れば売り上げも減りますでしょ。そういったことでした」 <strong>御社は「熟年市場」へのアプローチが中心ですが、これまで看反選手はずーっとフィル・ミケルソンでした。その彼と、絞り込みの過程で契約切れになったことはよかったんですか?</strong> 「いや、傍目にはどう映るかわからんけども、我々の基本線はアスリート志向だし、ミケルソンと切れたことはやっぱり残念ですよ。彼とはアマチュア時代からの付き合いで、世界市場ヘヨネックスを印象付けるのに多大な貢献をしてくれた。でもね、要求額が・・・。 我々の年商が500億クラスならともかく、うち程度じゃ歯が立ちませんよ(苦笑)」 <strong>要求額は複数年で110億超ですか?</strong> 「具体的な額は言えませんが、 以前の3〜4倍に跳ね上がった。この金額をほかのプロモーションに振り向ければ相当なことができますので、結果的には断念せざるを得なかったんです。 もちろん悔しかったですよ。その気持ちをわかってもらえたのか、彼のお父さんからお手紙を頂戴しまてね・・。 ただ、金の切れ目が縁の切れ目ということじゃなく、今でも彼の活躍は楽しみだし、気になる存在ではありますね」 <strong>御社との契約期間は昨年末までありましたが、その前の11月にアクシネットが「ミケルソン獲得」を発表しました。あれは、</strong> 「そう、あれは問題ですよッ。本来なら訴えられても仕方ないぐらいだ。 うちとしては事を荒立ててもしょうがないのでグッと我慢しましたが、非常に残念なやり方でしたな」 <strong>ミケルソンがいなくなってグローバル戦略は小休止ですか?</strong> 「いや、それは全くありません。地道だけどプロ契約も進めてるし、常に世界を意識しないと逆に国内でやられてしまう。そういった感覚を磨くのは非常に大事なことなんです。 国内外の比重の掛け方は経営のバランスだから、臨機応変ではあるけれど、徐々に採算が取れるようにはなってます」 <h2>安易な海外生産は「命」を取られる</h2> <strong>御社は国内生産にこだわってますが、グローバル戦略を考えたときに国内生産のコストは重くないですか?</strong> 「そうねえ・・・まるっきり『NO』とは言えないけど、国内工場を堅持することは必要条件だと思ってます」 <strong>でも中国の労働コストは、日本の20分の1じゃないですか。</strong> 「だから一部中国へ依託もしてますが、国内工場をどうこうするという話にはなりませんし、長い目で見ればコスト差を補って余りあるメリットがある。僕はそう考えてます」 <strong>どういったことでしょう。</strong> 「うん。かつて日本にラケットメーカーは63社ありました。だけどいま何社残ってると思います? うち1社ですよ。 労賃の安い国へ技術移転して、ついでに命まで取られてしまった。つまりメーカーが自社生産を放棄した時、それはメーカーが終わる時なんです」 <strong>倒産して、自殺者も出たんでしょうねぇ。命まで取られた。</strong> 「そりゃね、すぐ隣に安く作れる国があれば、そこを使わない手はないと考えるのが普通ですが、メーカーは自分で物を作るのが基本じゃないですか。それを見失うとまずいということを、我々はラケットで散々経験してるんですよ。 ひとつ例を言いましょうか。例えばウエアの話です。ひとつの商品でS、M、L、Oと4サイズ揃えます。すると経験則的にSが5%になるという。1万枚の生産計画でSを500枚作って、結果100枚しか売れなかった。すると残った400枚は無駄になります。 ゴルフクラブもまったく同じで、経営の最大の圧迫要因は『見込み生産』なんですよ。 でね、これを回避するためにはジャスト・イン・タイムしかありません。いろんな調査データを見たところで意味がないとまでは言わないけど、需要予測をパーセンテージで見るんじゃなくて、日々の本数で追いかけるのが一番大事なことなんです」 <strong>市場予測を机上で議論しているうちに、現実の市場はどんどん変化する。だから机上論ではなく、現実の動きに如何に瞬時に対応できるか。そのほうがよっぽど大事だと。</strong> 「そう。うちもチタンヘッドは中国でやってますが、中国はあくまで材料としてのストックです。材料は1.5か月分、商品は0.7か月分で、これをきっちりと守っていく。 このあたりを全て外注すると、事前に先方の生産ラインを抑えなきゃならないので、日々の現実の動きに対応できなくなる」 <strong>つまり「見込み」をしなきゃいけなくなる。</strong> 「そう。対応できない、ということが命取りになるんですよ」 <strong>低コストへなびくのは近視眼的だと。</strong> 「少なくとも僕は、そう考えます。もちろん中国の技術進歩は素晴らしい。後発が有利なのは、その時代の最先端の技術からスタートできるじゃないですか。新しい技術の吸収が早いから、成長性も見込めます。 だけどそういったことを前提にしても、国内工場は絶対に堅持すべきなんです」 <strong>そこはもう、思想というか哲学ですね。</strong> 「そんな立派なもんじゃありませんが(笑)、うちは『計画と仕入れ』について方程式を持っていて、常に3つの角度から検証してるんですね。常にメールでやり取りして、本数をしっかりと追いかける。 たしかに『サイバースター3000』は猛烈な勢いで売れてますが、せっかく作ったブランドも過剰供給になれば在庫処分で安売りになる。ブランドなんかすぐに崩壊しちゃうし、せっかく買ってくれたお客さんに残念な思いをさせてしまう。 そうさせないのが我々メーカーの責任なんだッ。でしょ?」 <strong>わかります。</strong> 「一見合わない国内生産のコストもね、結局は帳尻が合うようになっている(笑)」
    (公開)2024年07月29日
    ヨネックスはジョブローテーションを推進し組織の活性化を図るため、7月31日付で人事異動を発表した。 《人事異動》 ・ヨネックスジャパン 大型店営業部長  西尾 文之
    (公開)2024年07月03日
    ヨネックス元代表取締役社長の米山宏作氏が、2024年5月4日に逝去された。 享年86歳。葬儀は近親者のみにて執り行われた。 心よりご冥福をお祈りいたします。 なお、お別れの会が7月24日にANAインターコンチネンタルホテル東京にて予定されている。
    (公開)2024年06月26日
    ヨネックスは、国内自社工場製グラファイトハイブリッド鍛造アイアンシリーズより『EZONE CB901 フォージドアイアン』を2月下旬から発売する。 このアイアンは「もっと遠くに、もっとやさしく」をコンセプトとして開発。軟鉄鍛造アイアンのソフトな打感に加えて、初中級者でも使用できる飛距離と寛容性を兼ね備えたアベレージゴルファーに魅力的なフォージドアイアンである。 アスリートゴルファーも使用するグラファイトハイブリッド鍛造アイアンの好打感はそのままに、ヘットサイズを大きくし、飛距離と寛容性を向上させた扱いやすいフォージドアイアンを求めるゴルファーにおすすめのアイアンだ。 【EZONE CB901 フォージドアイアン 特徴】 <img src="https://cms-backend-gew.com/wp-content/uploads/2024/02/CB901_head.jpg" alt="" width="1000" height="1051" class="aligncenter size-full wp-image-80482" /> ■肉薄・低重心化したフェースで飛距離アップ 軽量かつ高反発なカーボンパーツ(g-BRID)をフェース裏面に一体化し、低重心化とフェースの薄肉化を実現。優れた反発性と低重心化による高い打ち出し角により、飛距離性能がアップ。8番アイアンで7番アイアンのような飛距離を実現する。さらに、振動も抑えられ打球感の柔らかさが向上し、高打感をもたらしてくれる。 ■ヨネックスフォージドアイアンシリーズ最大の慣性モーメント ヘッドサイズを大きくし、ウェイトをトゥヒールに配分することで、ヨネックスフォージドアイアンシリーズ最大の慣性モーメントを実現。寛容性が高くミスヒットに強いため、より正確にグリーンを狙える。 ■アベレージゴルファー向けの飛ばせるアイアン 飛距離と寛容性を重視したアベレージゴルファー向けのフォージドアイアン。 価格はカーボン5本セット(#6~PW)が16万5000円、カーボン単品(#4、#5、AW・SW)が3万3000円。N.S.950 GH neo5本セット(#6~PW)が14万8500円、N.S.950 GH neo単品(#4、#5、AW、SW)が2万9700円。 【お問い合わせ先】 ヨネックス 03-3833-3526 
    (公開)2024年02月27日
    ヨネックスは、カスタムオーダーで好評のカーボンシャフト「REXIS」シリーズから新しいシャフトを発売した。 シャフトは、最適な素材と製法を配置し、粘り感を追求したフェアウェイウッド用『REXIS KAIZA-F HP』と、ユーティリティ用『REXIS KAIZA-U HP』の2種類。手元側をしなりやすくし、粘り感を追求するとともに、しなり戻りの再現性に優れた安定した方向性を求める、中上級者向けのカーボンシャフトだ。 フェアウェイウッドとユーティリティのシャフトには、カーボンの約3倍の柔軟性を持つ独自素材「TOUGH G-FIBER(タフジーファイバー)」を手元側に搭載し、自然な粘り感を実現。また、ユーティリティの『REXIS KAIZA-F HP』には、シャフト全体にマルチレイヤードワインディング製法を採用。極薄のカーボンシートを均一に巻くことにより、360度精密でバラつきのない肉厚を実現している。これにより硬さのバラつきが少なく、しなり戻りの再現性を高め、ミート率と方向性を高めることが可能になる。 今回の発売によって「REXIS KAIZA-HP」シリーズは、フェアウェイウッド用とユーティリティ用が加わり、ドライバー用からアイアン用まで全てのシャフトがラインアップ。全番手違和感なく振りぬけるようになった。 価格は『REXIS KAIZA-F HP』が2万7500円、『REXIS KAIZA-U HP』が1万7600円。 日本国内67店舗のヨネックスフィッティングスタジオのコンセプトショップにて販売。 お問い合わせ ヨネックス 03-3833-3526
    (公開)2023年10月10日
    ヨネックスはこのたび、下記の人事を発表した。 《人事異動》 ・新潟工場技術開発第一部長 樋熊 忠治 ・ヨネックスジャパン 名古屋支店 営業部長 近藤 千恵 ・ヨネックスジャパン ゴルフ営業部長 矢島久仁彦 《異動日》 2023年10月21日
    (公開)2023年09月06日
    ヨネックスはこのたび、下記のとおり取締役候補者、執行役員を選任した。 なお、取締役の異動は6月23日開催予定の定時株主総会及びその終了後開催予定の取締役会の決議を経て正式決定の予定。 1.取締役候補者の選任 ・社外取締役 ダンカン 隆賢 ウィリアムズ 2.執行役員候補者の選任 ・執行役員 東京工場長 田中 謙介 ・執行役員 YONEX SPORTS (CHINA)CO., LTD.(中国)総経理 芝原  歩 ・執行役員 新潟工場総務総括兼総務部長 星野 尊子 ・執行役員 IR部長 綿貫 涼子 ・執行役員 マーケティング本部長兼グローバル戦略室長 ケーシー ヨネヤマ 3.退任予定執行役員 ・執行役員 東京工場長 森  敏昭 ・ 執行役員 YONEX SPORTS(CHINA) CO., LTD.(中国)董事長 YONEX TAIWAN CO., LTD.(台湾)董事長 渡邉 一昭
    (公開)2023年05月10日