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    ハッシュタグ「向井康子」記事一覧

    昨年の10月18日から2泊3日、長崎県の五島カントリークラブ視察ファムツアーに参加した。矢野経済研究所の三石氏がスポーツ資産を活用した地域創生を模索する中で、五島市福江島に唯一存在するゴルフ場を知ったことがきっかけだった。 翌年同氏は五島市を初訪問し、五島カントリークラブで初めてプレー。ゴルフを軸とした地方創生、地域活性化プランを提案し、2023年に「五島市長杯椿カップゴルフ大会」の開催が実現。また、「五島の地域資源を活用した着地型旅行商品の支援事業」にて業務委託契約を締結した。 五島市は10の有人島と53の無人島で構成され、令和5年3月現在の人口は3万4542人で、戦後のピーク時に比べ、65年間で約5万8000人、63%減少している。 これに対し、2017年に施行された有人国境離島法では、排他的経済水域等を適切に管理する必要性が増大していることから、活動拠点の機能を維持するため国から支援を受け、様々な施策に取り組んでいる。雇用機会拡充事業、再生可能エネルギーの実用化、UIターン促進などがあり、今回のような体験型観光推進への取り組みも強化している。 今回、10名のゴルフ関係者を招待した視察ツアーは、五島ゴルフ+αの魅力を体感し、メディアを通じて幅広く認知を拡大することに加え、ゴルフ場施設や観光資源の優位性や課題を関係者にフィードバックすることが目的で開催された。 離島と聞くと、果てしなく時間がかかるのではと心配になるのだが、長崎空港からはプロペラ機で30分ほど。オリエンタルエアブリッジは、CO2排出量や騒音に対する環境性能が優れている最新のエコな機材を採用しており、ストレス無く移動ができた。滞在中は、島々を一望できる絶景ゴルフ体験はもちろん、こぼれんばかりに輝く星空を眺めたり、新鮮な魚介類、五島牛、焼酎など魅力的な食文化を堪能したり、バスで美しい自然や歴史的な見どころを巡ったりと、存分に島の魅力を満喫できた。 ツアーの企画や事務局を務めた三石氏に話を聞いた。 「地元のゴルフ資産を活用した地域創生に市が予算を行使する、という全国でも恐らく初の事例だと思います。それを、限界離島である五島市が先鞭を切ったという点が非常に画期的。一方、市の職員でゴルフをしている人は少なく、深く理解しているとは言い難い状況の中、改善意識をもった能動的な取り組みにつなげられるのかが課題です。 単に、島外からゴルファーを誘致するだけでは〝真の地方創生〟は果たせません。あの場所であの人に会いたい、というような人間関係の構築こそが大切なポイントです。ジュニアも含め、ゴルフ体験機会を創出し、市内・島内のゴルファーを増やすことも中長期的に取り組んでいくべきだと考えています」 今まで、ゴルフがきっかけで、世界中の様々な場所に行って、色々な人との交流を重ねてきた。日本にも素晴らしいデスティネーションが数多くあるが、アジアも含めた海外のゴルフリゾートはパッケージ化されたプレゼンテーションが優れていると感じる。誰でもラクをして〝映え体験〟ができるくらいに、コンテンツが磨き上げられているのだ。五島市には数多くの観光資源があるが、点在していて、限られた時間でどれだけ楽しめるかは個人の力量によるところがある。今回のフィードバックを受けて、観光地としてどれだけ大きく成長できるかが楽しみだ。 2024年2月25日には島外参加者60名獲得を目指し、2度目となる「五島市長杯椿カップゴルフ大会」を開催し、次年度以降に向けた持続的な地方創生実現に向けた基礎固めを行う予定だ。石井良介プロのレッスンイベント、カリスマフィッター鹿又芳典氏のクラブ相談会、SKE48メンバーの山内鈴蘭さんとのニアピン対決など、さらにパワーアップしたコンテンツが用意されている。 <hr /> この記事は弊誌月刊ゴルフ・エコノミック・ワールド(GEW)2024年1月号に掲載した記事をWeb用にアップしたものです。なお、記事内容は本誌掲載時のものであり、現況と異なる場合があります。 <a href="https://bt3.jp/url/ts/g/z9lenol2">月刊ゴルフ・エコノミック・ワールドについてはこちら</a>
    (公開)2024年01月20日
    今年も日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)プロテストの季節がやってきた。第1次予選は、7月19日の西日本CC(福岡県)を皮切りに5か所で行われ、9、10月の第2次予選を通過した上位者が、最終プロテストに進む。今年は難関・JFE瀬戸内海GC(岡山県)が舞台となり、10月31日から4日間、上位20位タイまでが合格者となる。 2019年の制度変更以来、試合の出場権を決定するクォリファイングトーナメント(QT)の受験資格が、JLPGA会員に限定されたことでプロテストの重要度が増した。昨年の総受験者数は649人で、合格者は18位タイまでの20人。合格率はたったの3・1%だった。 今年はさらに受験者が増加し競争は激化する。毎年この時期になると極度のプレッシャーから食べ物が喉を通らなくなり、体重を落とす選手が多いと聞く。試合当日となれば、人生の岐路が決まるため会場は独特の緊張感に包まれ、受験経験者は「プロテストだけは二度と受けたくない」と口にするほどだ。 JLPGAではゴルファーの指導や普及を図ることを目的に、「JLPGAティーチングプロフェッショナル会員」の養成も行っている。実技試験、講習会、入会審査に3年を要し、資格修得までにかかる諸経費は約230万円。これに交通費や宿泊費、食費などが加算される。従来はツアープロ、ティーチングプロ、いずれの正会員にもQTの出場権があったため、制度変更以降は、時間と費用をかけてでも可能性を求める選手が増えていた。指導者の資格から、ツアーを目指す動きである。 ところが昨年12月、JLPGAはこの動きに歯止めをかけるため「実力差によりトーナメントの運営に支障が生じる可能性を考慮」し、QT受験資格の規則変更を発表。「ティーチングプロフェッショナル会員においては、JLPGAツアーの競技優勝1回以上の者及びトーナメント事業部が別途定める基準を満たした者とする」との注釈をつけた。これを受けて「2023JLPGAティーチングプロ競技会」(茨城・静ヒルズCC、7月19~21日)が開催され、47人が参加。上位15人に、11月開催のQTファーストステージへの出場資格が付与された。 現在、亜細亜大学法学部4年生の縄田屋ももかは、5回目のプロテストの準備と必要単位修得で二足のわらじを履く多忙な日々を過ごしている。 <img src="https://cms-backend-gew.com/wp-content/uploads/2023/10/2_nawataya.jpg" alt="" width="1000" height="819" class="size-full wp-image-79226" /> 縄田屋ももか プロテスト受験資格の年齢を「18歳以上」から「17歳以上」に引き下げた2019年には高校在学中で、1度目のプロテストに挑戦できたが、2次予選で敗退。翌年はコロナ禍で延期となり、その後も調子の波を合わせられず、合格には至っていない。ティーチングプロフェッショナル資格も同時に受験中で、今年には修得予定となっている。制度変更について聞くと、 「ティーチングプロの資格を受験し始めてすぐくらいに、噂でQTの制度が変わるかもしれない、受験資格が無くなるかもと言われていたので、やっぱりかという感じでした」 と、複雑な心境を語った。 また、識西諭里は、昨年6月の海外メジャー「全米女子オープン」に日本地区予選を経て出場し、レベルの高さを目の当たりにして米国ツアーへの挑戦を決意。7度目のプロテストに落ちたその日に欧州ツアーQTのエントリーを済ませ、準備を進めた。米国下部ツアーの出場権および欧州ツアーのほぼ全ての試合に出場できる切符を勝ち取り、世界中のフィールドで転戦を続けている。 開幕戦での5位から始まり、7月にはシーズン2度目のトップ10入りを果たし、欧州ツアーポイントランキング60位のシード確定ラインを目指す。10月のプロテスト第2次予選が迫る中、心境を聞いた。 「欧州ツアーを優先させるのか、プロテストのために帰国して準備するのか。一応、受験予定でここまでやってまいりましたが、まだはっきりと申し上げられません」 好きな言葉は「意志あるところに道は開ける」。未来は自分の手で切り開くしかないが、過酷すぎる制度の変更を切に願うばかりだ。 女子プロゴルファーにそれぞれのプロテストへの想いを聞いた。 <strong>山口すず夏(3回目の受験)</strong> 2015年に「全米女子オープン」日本地区予選会で2位となり、日本人史上最年少の14歳で本選に出場しました。当時は制度変更前で、高校卒業後半年はプロテストが受験できず、米女子ツアーQTで出場権を獲得、2019年から米ツアーに参戦しました。その矢先、翌年からコロナ禍で大会中止が続き、帰国。2021年の初挑戦では通過ラインに3打届かず、京都の会場から神奈川の自宅までクルマの中で泣き続けました。プロテストに合格して日本のツアーで賞金女王になりたい。その後、米ツアーに戻りたい気持ちが強くあります。五輪出場も視野に入れて、世界ランク1位を目指します。 <strong>識西諭里(8回目の受験)</strong> 欧州ツアー開幕戦の5位に始まり、シーズン2度目のトップ10入りを果たしました。事前に海外ツアーの情報が少なく、どこまでやれるか未知数でしたが、優勝争いと予選落ちのどちらも経験して、やりがいを感じるし、やれるという気持ちが持てるようになりました。今まではプロテストのために生活をする日々で、毎年テストの時期になると「なんでゴルフをやっているのだろう」と落ち込んでいましたが、最近は「これも人生」と開き直ってます。出場試合が限られる中、とにかく結果が欲しいし、優勝したい。焦る気持ちを抑えて、目の前の試合に集中して勝つ準備を整えたいです。この先どうなるかは誰にもわかりません。でも前例がないことにとてもワクワクしています。道は自分で開くもの。私が開拓した道を誰かが通ってくれたらいいな。 <strong>三塚優子(実技テスト免除)</strong> <img src="https://cms-backend-gew.com/wp-content/uploads/2023/10/3_mitsuka.jpg" alt="" width="1000" height="914" class="aligncenter size-full wp-image-79224" /> プロテストはあっていいけど、LPGA正会員でなくても、QTに参加できていいのではと思います。私は2006年のファイナルQTで6位に入り、当時の制度で単年度登録をしてレギュラーツアー出場権を得ました。「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」で初優勝したので、プロテストを免除、正会員になれました。4勝しましたが、ケガで思うように練習ができず、2016年にツアーを離脱。ずっとゴルフしかしてこなかったので、今は山登りや蕎麦屋巡りなどの趣味に没頭して、2年ほどクラブを握っていません。「引退」はしてないので、メジャー優勝の権利で出場できる試合で復帰するかもしれません。プロテストに受かる自信がないので(笑)、資格保持のためLPGAの会費は払い続けてます。 <hr /> この記事は弊誌月刊ゴルフ・エコノミック・ワールド(GEW)2023年9月号に掲載した記事をWeb用にアップしたものです。なお、記事内容は本誌掲載時のものであり、現況と異なる場合があります。 <a href="https://bt3.jp/url/ts/g/z9lenol2">月刊ゴルフ・エコノミック・ワールドについてはこちら</a>
    (公開)2023年10月25日
    2013年1月からスタートしたInterFM「Hot Shot with GDO」が10周年を迎えた。タケ小山氏がDJを務め、17年目に突入した人気のラジオ番組「Green Jacket」は、ゴルフをメインに社会情勢や競馬予想など、多岐にわたる話題を届けるラジオプログラムで、1都6県で毎週土曜午前5~9時にオンエア。スター選手だけでなく、これからのゴルフ界を担う若手選手を発掘してインタビューするコーナーは、7時50分から聞くことができる。 遡ること20年前、2003年9月に「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」で、高校3年生だった宮里藍が国内女子ツアーで30年ぶりのアマチュア優勝を飾ったことに端を発し、女子プロゴルフブームが巻き起こった。 翌年からレギュラーツアーに本格参戦し、同年5勝を挙げた宮里に、追い付け、追い越せと横峯さくら、上田桃子、諸見里しのぶ、有村智恵など同世代のライバルが鎬を削り多くのファンが熱狂した。その後は、不動裕理、大山志保の時代を経て、2010年頃からはジョン・ミジョン、アン・ソンジュ、テレサ・ルーなど外国人選手が台頭。2015~2016年はイ・ボミが賞金女王となり、人気を博した。 渋野日向子、原英莉花、小祝さくらなど1998年度生まれの「黄金世代」、古江彩佳、吉田優利、西村優菜など2000年度生まれの「プラチナ世代」から週替わりでヒロインが生まれ、宮里に憧れてプロゴルファーを目指した世代が更なる女子プロゴルフ人気を押し上げた。 宮里がアマチュア優勝した2003年、日本の女子ゴルフツアーはレギュラーツアー30試合、ステップアップツアーは4試合で、賞金総額は約18億円だった。2023年はレギュラー38試合、ステップアップは昨年から4試合増えて21試合。賞金総額は初の50億円突破となり、20年間で約2・8倍に膨れ上がった。 大きなターニングポイントは、JLPGAプロテストとクォリファイングトーナメント(QT)の制度変更が実施された2019年。受験資格が18歳以上から17歳以上に引き下げられ、QTの受験資格がJLPGA会員のみに限定された。昨年のプロテスト総受験者数は649人。合格者は18位タイまでの20人で、合格率は3・1%。かつては単年登録でレギュラーツアーに参戦していた選手でさえ出場権を失い、アメリカ、ヨーロッパ、オーストラリア、台湾、韓国などの海外ツアーQTにチャレンジする選手が増加した。 これに伴い、15試合を開催する「マイナビネクストヒロインゴルフツアー2023」、月例競技会を主催しメディアと連携して活動支援を呼びかける「DSPE」、サポーター制度を導入し、6月23日に平尾CC(愛知県)で第9回大会を開催する「Thanks Women's Tour」など、若手女子ゴルファーを支援する動きが活発化している。7月14日には、九州発の清涼飲料メーカー「PLEIADES(プレアデス)」が若手の試合経験創出を目的に「PLEIADES CUP 横峯さくら DREAM GOLF LADIES 2023」を福岡雷山GC(福岡県)で開催予定。 選手年齢が劇的に変わっている。20年前の国内女子ツアーシード選手の平均年齢は32・5歳だったのに対し、今年は26・6歳。昨年、有村智恵と原江里菜が発起人となり、30歳以上の選手を対象にしたツアー外競技「KURE LADY GO CUP」を開催し、注目を集めた。出場した金田久美子や藤田さいきが大会後にレギュラーツアーで優勝し、ベテランが盛り返すきっかけとなった。 今季から、JLPGAは住友商事と共同で、数大会のツアー会場に託児所を設置すると発表。女子プロ人気に奢らず、改革の手を緩めない。 ##■女子プロゴルファーに「これまでの10年、ここからの10年」を聞いた。 <strong>東浩子(1月ゲスト・31歳)</strong> <img src="https://cms-backend-gew.com/wp-content/uploads/2023/07/mukai2.jpg" alt="" width="788" height="525" class="aligncenter size-full wp-image-78041" /> ルーキーだった10年前と比べると、活躍する選手の入れ替わりが激しいと感じます。 当時は、注目選手でも1年ほど下積みがあり、翌年以降に優勝するパターンが多かったが、今はプロテストに合格し、QTを通過した勢いで優勝。自分達の世代では考えられないスピード感に圧倒されます。 昨年は自身のキャリアで最悪のシーズンでしたが、ゴルフとの向き合い方をあらためて考え直す、いいきっかけになりました。今年1月に入籍しました。今後もプロゴルファーとして、自分の目標に向かって精進して参ります。 <strong>青山加織(3月ゲスト・37歳)</strong> 宮里藍と横峯さくらは同級生で、ジュニアの頃から試合で一緒になることが多く、これまでの10年でそれぞれの道を歩みながら、ゴルフ界に貢献できていると感じています。 昨年、11年ぶりに優勝した藤田さいきも同級生で、大きな励みになっています。岡本綾子師匠がUSLPGAツアーで賞金女王になったのが36歳なので、30代でもまだまだやれると思っています。 若い選手が台頭する中、いつまで出場できるか気になる時期もありましたが、今は楽しさを見出して、マイペースで充実した日々を送っています。 <strong>原江里菜(3月ゲスト・35歳)</strong> 昨年、周囲の協力を得て30歳以上の選手のためのツアー外競技「KURE LADY GO CUP」を開催しました。 年齢を重ね、何を選択するべきか、変化の中で振り回されながらも、この世代で頑張っている女性の姿を見て欲しいという願いからです。 味のあるプレーと生き様を見せていきたいですね。いつかは選択する必要がありますが、今はまだ試合に出ていたい。欲張りなので結婚もしたいし、子供も産みたいし、キャリアも積みたいです。 <strong>識西諭里(6月ゲスト・26歳)</strong> <img src="https://cms-backend-gew.com/wp-content/uploads/2023/07/mukai3.jpg" alt="" width="788" height="525" class="aligncenter size-full wp-image-78043" /> プロテストに合格していないので、今年はアメリカ下部ツアーと欧州ツアーの出場資格で世界を転戦します。 移動だけでも大変で、エントリー、就労ビザ、予防接種など準備することが山積み。つたない英語を駆使して、全て自分で手配しています。 参戦のための費用は軽く1000万円以上で、ありがたいことにスポンサー8社に支えられています。ホームシックで寂しくなることもありますが、自分の未来は自分の手で切り開くしかないと強く言い聞かせています。 <hr /> この記事は弊誌月刊ゴルフ・エコノミック・ワールド(GEW)2023年6月号に掲載した記事をWeb用にアップしたものです。なお、記事内容は本誌掲載時のものであり、現況と異なる場合があります。 <a href="https://bt3.jp/url/ts/g/z9lenol2">月刊ゴルフ・エコノミック・ワールドについてはこちら</a>
    (公開)2023年07月30日
    2月20日から24日にかけてタイのパタヤで行われた「2023 adidas Golf APAC invitational」に参加した。2022年に国内ゴルフシューズマーケットシェアNo.1となったアディダスゴルフが、2023年の春夏アパレル「ULTIMATE365 TOUR」と、軽さの歴史を変えていく〝限界ZERO〟のゴルフシューズ「ZG23」のローンチを祝して、アジアパシフィックの規模で150名のゲストを招待し、新製品を体感する初のビッグイベントだ。 到着初日は各国の参加者が宿泊ホテルのガーデンに集まり、ウェルカムカクテルパーティが開かれた。長引くコロナ禍もあり、大勢が集まり直接コミュニケーションができたのは久しぶり。通常は職種分野ごとに集まるイベントが多いため、小売り大手、メディア、インフルエンサーなど、普段は交わることの少ないメンバーが一堂に会し、新たな発展への期待が感じられた瞬間だった。 2日目はサイアムカントリークラブウォーターサイドコースへ移動。ラウンド前の「シークレットコンテンツ」では、渋野日向子が、LPGAのトップ選手のコ・ジンヨン、イ・ジョンウン6、パティ・タバタナキットと共に登場し、参加者を驚かせた。昨年、アディダスゴルフとフットウェア契約を締結した渋野は今年の2月に正式にアパレル契約を締結。あらためてアディダスファミリー入りの感想を聞くと、「正直なところ、私でいいのかな?という感想です。夢のまた夢だったので、今でもあまり実感が無いです」とシブコスマイルを振りまいた。 コース貸し切りで、日本ではまだ馴染みの少ないスループレーによるフルショットガンのチーム戦が行われ、ゲーム後はホテルのガーデンでガラディナーが開催された。アディダスオリジナルのカクテルや、タイ料理が振舞われ、チーム戦の表彰に続き、最新アパレルのファッションショーが披露され、パタヤビーチから放たれる大輪の花火でイベントは最高のフィナーレを迎えた。 翌日は各国に分かれてゴルフイベントやディナーを開催。最終日はサイアムカントリークラブオールドコースで開催されている「ホンダLPGA タイランド」の18番ホール脇のアディダスホスピタリティテントで、渋野をはじめとする選手の応援で大いに盛り上がった。 イベントを統括したアディダスジャパン株式会社 アディダスゴルフ本部 ブランドアクティベーションAPAC シニアマネージャーの加瀬友之氏は、 「今まで数多くのイベントをマーケティング担当としてこなしてきましたが、10ヶ国以上もの参加者をまとめるとなると、従来のイベント企画・運営には無い苦労や学びが多々ありました。空港の出迎えからホテル、ゴルフ場のいたるところでの造作・演出・ホスピタリティが必要で、旅行代理店、広告代理店、イベント会社など様々な役割を担わなければいけません。 現地PR会社とのミーティングではお互いネイティブではない言語を話し、30分で終わる話が2時間以上かかることも。細かい打合せを繰り返しても、実際の現場では話が通ってないことも多々あり、そのあたりが一番難しかったと感じます。すべてはゲストに楽しんでもらうために準備をしていたので、参加した方々に楽しかったと言ってもらえて本当に良かったです。オフィシャルのカメラマンに、被写体が終始こんなに笑顔なイベントは初めてだと言ってもらえ感無量です」 昨年「コードカオス22」でスパイクレス市場最高の売上を記録し、存在感を示したアディダスゴルフ。王者の余韻に浸らず矢継ぎ早にマーケットに還元をした形だが、2023年に向けたこのイベントが先手必勝となるかが楽しみだ。 <h2>かつてない規模で行われたイベントの主催者や参加者に感想を聞いた。</h2> <strong>後藤達也氏(株式会社ヒマラヤ取締役)</strong> 「楽しかった」の一言につきます。今まで参加したイベントに比べて、主催メーカーとの距離が非常に近く、フレンドリーさを感じました。ジャパンチームはもちろん、APAC代表のDavidや、アディダスゴルフ代表のJeffがフランクに接してくれたのが嬉しかったです。洗練されたマーケティング手法のレベルの高さに圧倒され、製品への理解が深まりました。自然と一緒に頑張って広げていこうという気持ちになりますね。 <strong>水上貴夫氏(EVEN編集長)</strong> 私にとって、コロナ禍後の初めての海外出張となったタイ・パタヤ。いわゆる、ご招待による新作シューズとアパレルのイベント取材でしたが、その規模の大きさに終始驚かされました。参加者の数、契約プロを招いたローンチイベントや夜のパーティといった錬りに練られた企画等、アディダスゴルフの圧倒的な勢いが表れています。そして何より嬉しかったのは、彼らの感謝とおもてなしの気持ちを強く感じられたこと。生涯忘れない取材旅行になりましたね。 <strong>月本えり氏(フリーランス/クリエィティブディレクター)</strong> チームアディダスゴルフのみなさんに感謝を伝えたいです。あらためて、ゴルフの楽しさを教えてくれるブランドだなと実感しました。中でも渋野日向子選手がハグしてくれて、その笑顔と優しいオーラが印象的で、ますますファンになりました。初めての海外ゴルフ、初めてのタイで不安なところもありましたが、出発から帰国まで何一つストレスなく、一秒も退屈することなく楽しめました。 <strong>David Chin氏(アディダスゴルフAPACバイスプレジデント)</strong> このような大規模イベントは初めてでしたが、今後の継続的な成長につながる重要な出来事だったと感じています。最も印象的だったのは、異なる国から一つの場所に一同が会することで、絆が生まれたことです。グローバルなスケールのイベントに参加し、一員となることで、味わったことのない楽しさや刺激を受けたでしょう。長い準備期間で、交通手段、ホテル、ゴルフイベント、食事、契約プロやメディア対応、ファッションショー、花火、試合観戦、そして参加者の安全対策を行ってきたチームメンバーに感謝し、誇りをもっています。 <hr /> この記事は弊誌月刊ゴルフ・エコノミック・ワールド(GEW)2023年4月号に掲載した記事をWeb用にアップしたものです。なお、記事内容は本誌掲載時のものであり、現況と異なる場合があります。 <a href="https://bt3.jp/url/ts/g/z9lenol2">月刊ゴルフ・エコノミック・ワールドについてはこちら</a>
    (公開)2023年05月04日
    コロナ禍による生活様式の変化で女性ゴルファーの増加が加速している。練習場やゴルフ場はもちろん、街中でもクラブケースを片手にスタジオに通う姿を頻繁に見かけるようになった。GDOの会員年齢は40~50歳代が中心だが、このコロナ禍で20~30歳代が一気に増え、女性に関しては、年代を問わず140%の伸びを見せている。 4月18日に、前のめりで上達意欲旺盛な女性ゴルファーをターゲットにイベントが開催され、モデル、ライター、インフルエンサーなどキラキラ女子25名がGDO茅ヶ崎ゴルフリンクス(神奈川県、茅ヶ崎GL)に集結した。イベントのタイトルは「#アガるキャロウェイ【ROGUEフェス】」で、女性スタッフによる女性限定試打会やコンペなど、レディース市場拡大に力を入れているキャロウェイゴルフが主催した。 会場はイベントパネルやぬいぐるみ、きらびやかなバルーンで装飾され、いつものゴルフ場とは一転して華やかな雰囲気に。スタート前には参加者全員にヘアメイクとネイルサービスが施され、いたるところで気分がアガった女性たちの撮影会がおこなわれた。 <img src="https://www.gew.co.jp/wp-content/uploads/2022/07/2-1.jpg" alt="" width="788" height="525" class="aligncenter size-full wp-image-72957" /> 1番ホールではキャスターの和田奈美佳さんによるスタートコールが行われ、緊張の中でも力強いナイスショットを連発。この春発売された「ROGUE ST MAX FAST Women'sシリーズ」を体感してもらうための工夫がホールごとに設定され、3番ホールでは4Hの女性の平均飛距離130ydをROGUE STの4Hで越せるか?4番ではニアピン、5番では三浦桃香選手によるワンポイントレッスンとドラコンチャレンジ、6番~7番ではチームスクランブルが開催され、あちこちでナイスプレーが飛び出し、歓声が沸き上がった。 キャロウェイゴルフでマーケティングブランドコミュニケーションズの高橋茜さんに経緯を聞いた。 「2019年に女子ゴルファー向け公式インスタグラム『LOVE Callaway(ラブキャロウェイ)』を開設し、女子目線でゴルフを楽しめる情報の投稿をスタートしました。ゴルフを通じてコミュニケーションを増やして盛り上がってもらおうとなった矢先にコロナ禍に突入。 今年、女性専用設計で飛びとやさしさを実現した『ROGUE』の発売をきっかけに、体験してもらうイベントを企画しました。キャッチフレーズの『#アガるキャロウェイ』は、『ROGUE』を使うことで気分も飛距離もアップして欲しいという願いから。ゴルフはまだまだ男性に遠慮がちな場面が多いですが、多くの女性たちの声をひろって、ひとつのメーカーだけでなく、業界全体で悩みに寄り添って、楽しめる環境をつくっていきたいです」 表彰式が行われたのはクラブハウス2Fの「TREX CHIGASAKI OCEAN CAFÉ」。地元の素材を使った前菜プレートに続きラブキャロウェイの焼き印が施されたチーズバーガー&デザートのプリンが提供された。最後にマーケティング ブランドコミュニケーションズマネージャーの平野由香さんは、 「今回、あらためて女性ゴルファーがアガることって何だろうと考え、このイベントを企画しました。以前はアパレルを担当していて、クラブのマーケティングは試行錯誤中ですが、みなさんからの要望をもとにもっと楽しいゴルフライフを提供できたらいいなと思っています」 と締めくくった。 <img src="https://www.gew.co.jp/wp-content/uploads/2022/07/3-1.jpg" alt="" width="788" height="525" class="aligncenter size-full wp-image-72959" /> 開始直前まで雨が降り続き開催が危ぶまれたが、スタート時間には一転して晴れ間がのぞく奇跡的な天候。流行りでなく自ら興味を持ち真摯に向き合うリアルな姿を垣間見ることができ、これからの女性ゴルフマーケットの明るい兆しが象徴されるようなイベントだと感じた。 <h2>プロからママまで、多様化する女子ゴルファーの楽しみ方を聞いた。</h2> 三浦桃香さん(プロゴルファー) 楽しくゴルフをしている姿を見て初心にかえることができたし、とても嬉しかったです。みなさんお上手で、スイングから真剣にゴルフをしている方が多い印象でした。同級生が就職して2年目なので、仕事に慣れてきてゴルフを始める子が多い。「ご飯に行こう」が「薄暮プレーに行こう」になっています。ドライブがてら遠出して練習に行ったり、ナイターゴルフをしたりと、プライベートでもゴルフを楽しめるような環境になりました。ティーチングの資格が12月に取得できるので、初心者も含めてより多くの方にもっとゴルフを好きになってもらえるようなサポートができたらと思っています。 奥山春花さん(インフルエンサー) 「ROGUE STシリーズ」の魅力を伝える「#アガるキャロウェイガールズ」として活動をしています。今日は大好きな三浦桃香ちゃんに会えて気分がアガりました。ワンポイントアドバイスをもらったら、すぐにいいショットがでてびっくり。「ROGUE」は本当にやさしいし、飛びますね。軽くて振れる感じがするので女性におすすめ、アイアンの飛距離は間違いなく1番手伸びました。ゴルフは4年目で、初めて買ったのが初心者向けの「キャロウェイ ソレイル」。PGAツアーを観るのが好きで、常にイメージトレーニングはばっちりです。飛ばしたい欲がすごいので、新しいクラブで飛距離アップに挑戦したい。まわりでゴルフが流行っていて、アパレル業界の友達は毎日練習にいくほどハマってます。ずっと続けられるスポーツだから、ゴルフ旅行などを企画したいですね。 宇野美紀さん(助産師ママゴルファー) ゴルフ歴は4年で、ベストスコアは89。2歳と4カ月の子供がいますが、夫の協力で育児や仕事をしながらゴルフを楽しんでいます。ドハマりしたポイントは、練習すればするほどスコアがよくなるところ。楽しくて、最初は週3~4回レッスンに通い、週2回ラウンドするペースを繰り返していました。 その後、ブランクがあり細々と続けていましたが、先月から子供用の遊具を用意してもらうなど理解のあるスタジオが見つかり、レッスンを再開して週3回通い始めました。コロナ禍でゴルフを始める人が多いですが、子供ができると急に行けなくなる。今後は、ベビーシッター連れで参加できるコンペなど、ママゴルファーが気軽にゴルフに行ける活動をしたいですね。 <hr> この記事は弊誌月刊ゴルフ・エコノミック・ワールド(GEW)2022年6月号に掲載した記事をWeb用にアップしたものです。なお、記事内容は本誌掲載時のものであり、現況と異なる場合があります。 <a href="https://www.gew.co.jp/magazine">月刊ゴルフ・エコノミック・ワールドについてはこちら</a>
    (公開)2022年08月01日
    2021年10月9日、GDO茅ヶ崎ゴルフリンクス(神奈川県、茅ヶ崎GL)は、参加費無料で、地域住民向けに「ナイトピクニック」を開催した。広域避難場所であることを踏まえ、「地域に開かれたゴルフコース」を目指し、今年7月には茅ヶ崎市と「シティプロモーションに関する連携協定」を締結。 8月の「夏休み自由研究」「SUP&親子ゴルフ体験」「茅ヶ崎暮らしセミナー」に続き「ナイトピクニック」を開催した。昨年に続き、2回目となった今年は「サステナブル」をテーマに、家族や友人と楽しめる様々な企画を用意した。 <strong>『手軽にフットゴルフ体験』</strong> 「湘南ベルマーレ」の協力で、誰でも楽しめる新しいスポーツとして注目されている「フットゴルフ」を実施。先着50名の枠はあっと言う間に満員となり、サッカーボールを蹴りながらフェアウェイを走り回る親子の微笑ましい光景が印象的だった。 <strong>『血管年齢測定&甘酒スムージー』</strong> 心身状態への気付きをうながし、飲む点滴と言われる甘酒を使ったヘルシースムージーのテイスティングを行なった。 <strong>『ボタニカルサウナ』</strong> 天然薬草を使ったスチームサウナに入ることで、睡眠の質を高め、ストレスが溜まった心身をリラックスさせてくれる体験。 <strong>『星空YOGA』</strong> 9番ホールのフェアウェイにヨガマットを敷き詰め、ライトアップされた幻想的な雰囲気の中、秋の夜空と澄んだ空気を感じるナイトヨガ。 <img src="https://www.gew.co.jp/wp-content/uploads/2022/01/yoga.jpg" alt="" width="788" height="525" class="aligncenter size-full wp-image-69997" /> <strong>『SDGsミニビーチコーミング』</strong> 湘南地域の持続可能なまちづくりをめざし、海の環境活動を行う市民団体「NPO法人湘南ビジョン研究所」の協力で実施。 <strong>『Night Golf』</strong> 暗闇で光るボールを飛ばしてゲーム感覚でターゲットを狙う人気のアトラクション。参加者にはAdmiral Golf「スタンプ」をプレゼント。 <strong>『星空観賞』</strong> 普段は入ることのできない夜のゴルフ場。広大な芝生に寝転び月や星を見上げる贅沢な時間。 <strong>『TREX OCEAN CAFÉ』</strong> 遊び疲れたら、クラブハウス2階のカフェで一休み。キッズコーナーを完備し、店内の一部エリアでは、わんちゃんも一緒に食事を楽しむことができる。イベント当日は特別に1階でテイクアウト用ホットドッグやスペアリブなどの軽食を販売。 <h2>GDO BASE CHIGASAKIの伊藤修武ゼネラルマネジャーが振り返る。</h2> 「昨年は約120名の参加で、今年は300名くらいかと予想していましたが、多くの方々にお越しいただき、やむを得ず入場制限をかけることに。最終的には約600名の参加で大盛況となりました。 茅ヶ崎はイベント好きの人が多く、『浜降祭』などの4大祭りやサザンビーチの花火大会などが例年開催されますが、今年もコロナで全て中止。 そんな中、宣言明け直後で、しかも屋外、ということで、想像以上にみなさん期待してくれていた模様。茅ヶ崎市との『シティプロモーション協定』に基づき、市内の広報掲示板にポスターを貼ってもらったりした効果もあったかと思います」――。 <h2>ナイトピクニックの参加者に夜のゴルフ場の楽しみ方を聞いた。</h2> <strong>古屋さん(母子2名で参加)</strong> 2Fのカフェに来たときにナイトピクニックのチラシが置いてあり、興味があって5歳の娘を連れて参加しました。予定していたイベントが緊急事態宣言でほとんど無くなってしまったので、今日はとても楽しみにして来ました。 茅ヶ崎には15年くらい住んでいますが、ゴルフ場の中に入ったのは初めて。芝生の上で座っているだけでも気持ちよくて、ゴルフをやってみたいなぁと思いました。 <strong>宮本さん(家族4人で参加)</strong> ヨガの先生のインスタグラムでナイトヨガを告知していたので来てみました。地域情報誌の「タウンニュース」でそのほかにも色々なイベントがあると知って楽しみでした。 生まれも育ちも茅ヶ崎で、ゴルフ場には歩いて10分もかからない場所に住んでいますが、ゴルフをしない人は入ってはいけない場所だと思っていたので、今日は嬉しいです。 5歳の子供とナイトゴルフでデビューしましたが、楽しさのあまり息子が興奮していましたね。またここに戻ってきて、一緒にゴルフができればと思いました。2Fのカフェにも今度来てみようと思います。 <strong>Mayu &amp; Edo Thompsonさん(夫婦で参加)</strong> オーストラリア人の夫と二人で参加しました。ライトアップされた夜のゴルフ場はとても綺麗で、日本とは思えない素敵な空間でした。ナイトヨガを体験しましたが、森林浴のような体験で、とっても癒されました。 短い時間で、リモートワークでストレスのたまった体がリフレッシュしました。スタッフの皆さんもとても気さくで、居心地がよかったです。これからも、ゴルフをする人はもちろん、しない人のためにも色々なイベントを期待して、楽しみにしています! <strong>市川さん(家族5人で参加)</strong> 自分はゴルフをするので、ゴルフをしない人がゴルフ場にたくさんいる光景がすごいと思いました。誰でもコースに入っていいとはいえ、ゴルファーじゃない人がどれくらい来るのか疑問に思っていましたが、実際に来てみると、半分以上が普段はゴルフをしない人。 子供も多くて、フェアウェイの端から端まで走り回っているのを見て、受け入れられているのを感じました。長男がサッカーもゴルフもやっているのでフットゴルフを一緒に楽しみました。SDGsを気軽に体験できるイベントもよかったですね。 年を追うごとに参加者が増えそうですし、来年もまた来たいと思います。 <hr> この記事は弊誌月刊ゴルフ・エコノミック・ワールド(GEW)2021年12月号に掲載した記事をWeb用にアップしたものです。なお、記事内容は本誌掲載時のものであり、現況と異なる場合があります。 <a href="https://www.gew.co.jp/magazine">月刊ゴルフ・エコノミック・ワールドについてはこちら</a>
    (公開)2022年01月18日
    GDOは7月26日、神奈川県茅ヶ崎市が取り組むシティプロモーションに関して連携協定を締結した。GDO茅ヶ崎ゴルフリンクス(神奈川県、茅ヶ崎GL)では、ゴルフのカジュアル化に向けてドレスコードフリーをはじめ、ドッグランやヨガなどのアクティビティの提供、近隣小学校向けのイベント開催など、地域に貢献する取り組みを行っている。 この協定では、双方の資源を活かした活動を展開し、茅ヶ崎市の魅力の向上を図るとともに、市外からの来訪者や転入者の誘致を推進していくことが発表された。 シティプロモーションのキーワードは「chigasaki design」。アミューズメント施設や温泉といったお決まりの名所ではなく、自然や歴史に育まれた独特の風土と、そこに暮らす人びとが作り出す空気のきめ細やかさがまちの魅力。 記者発表で茅ヶ崎市の佐藤光市長は、 「歴史的に、商業施設というより別荘地や住宅地として発展をしてきたこともあり、普段はゆったり、のんびりとした空気感が特徴。一方、浜降祭や湘南祭などのイベントでは多くの人々が集まって大いに盛り上がる気質があります。GDOの強みであるインターネットによる発信力で、まちの魅力を広く発信したい」 と期待を膨らませた。 <img src="https://www.gew.co.jp/wp-content/uploads/2021/10/chigasaki2.jpg" alt="" width="788" height="525" class="size-full wp-image-68645" /> 茅ヶ崎市とGDOの連携により、ゴルフ場特有の閉鎖感を取り払い、地域に開かれたゴルフコースを目指していく 夏休みには、茅ヶ崎GLを核として日常をリアルに体験することで、茅ヶ崎市民は地元により愛着を、市外の人々は住みたい、暮らしたい都市としての魅力を認識してもらう取り組みを数多く実施する。 8月4日には、近隣小学校3~4年生を対象に、ゴルフ場内で水ロケットの制作と生物観察イベントを開催。 募集開始とともに、親子30組60名の定員に達し満員御礼。8月15日には、海沿いの立地を生かした「SUP&ゴルフ体験/サステナブルヘルス&ライフ」を開催。午前中は海でSUP(スタンドアップ・パドルボード)を体験し、7月にクラブハウス2Fにオープンしたばかりの「TREX OCEAN CAFÉ」でのランチをはさみ、午後はゴルフまたはヨガを楽しむ盛りだくさんの内容だ。 8月29日にはオンライン形式による「茅ヶ崎暮らしセミナー」で、茅ヶ崎市に移住したGDO社員によるトークセッションを実施。 9月11日には昨年開催し、好評だったナイトピクニックを開催。フットゴルフや、夜空に向かって光るボールを打つナイトゴルフ体験などを楽しんでもらい、ゴルフ場を地域のお祭りの場として活用してもらう予定だ。 (実際は10月9日に開催。当日の模様は後日アップ予定) さらに近日開始の「茅ヶ崎市トライアル・ステイ プロモーション」では市内の「8HOTEL CHIGASAKI」に宿泊し、仕事前後の9ホールプレーや、クラブハウス2Fカフェでコースを眺めながらのリモートワークで、茅ヶ崎での日常をリアルに体験することができる。 GDO BASE CHIGASAKIの伊藤修武ゼネラルマネジャーは、 「当コースは神奈川県による茅ヶ崎GLの運営事業者公募、昨年の暫定運営を経て、今年2月に5年間の本契約が成立しました。地域社会に開かれた多様性のあるゴルフコースとして、自治体や市民にとって何が必要かを考えたときに、ひとつの証としてシティプロモーション協定の締結が実現したことは感無量です」 と喜びを口にした。 <img src="https://www.gew.co.jp/wp-content/uploads/2021/10/chigasaki3.jpg" alt="" width="788" height="525" class="size-full wp-image-68647" /> 昨年も大好評だった「ナイトピクニック」を開催予定。夏休みの締めくくりにぴったりのイベント 人口減少に直面する多くの自治体が本腰を入れてシティプロモーションに取り組み始めている。官民連携による協定で、ゴルフ場は地域の新しい魅力を発信する場所になり得るのか。「閉鎖的」「敷居が高い」などのイメージを払拭すべく、「日本一カジュアルでフレキシブルなコース」を目指す茅ヶ崎GLと茅ケ崎市の取り組みに注目してほしい。 シティプロモーション協定の締結に寄せる期待のコメント 佐藤光氏(茅ヶ崎市長) 「茅ヶ崎市は人口減少に向かうと予想されていたが、コロナ禍の影響で通勤の必要がないことから移住がすすみ、30~40代の生産年齢人口が増加している。 リモートワークをしながら、ゴルフやサーフィンを楽しむ、新しい生活様式の日常化に期待している。そのような若い世代はネット社会が中心。GDOとの取り組みによりオンラインの力を借りて、急務である定住人口の増加に向けた取り組みを加速させて、移住者を増やしたい。茅ヶ崎市民は、コロナ禍で活動が制限される中でも、工夫をしながら人生を楽しんでいるように思える。 『茅ヶ崎=あそびのある人生』と言ってもいい。楽しく遊びたいなら、ぜひ茅ヶ崎に来て欲しい」 山口行介氏(茅ヶ崎市企画部 秘書広報課シティプロモーション担当課長補佐) 「皆様のご協力により、万事滞りなく連携協定が締結できて、まずはほっとしている。とは言いつつも、これがスタートであり、今後は協定の実の部分を育て上げていくことが必要。 今年の3月末に、シティプロモーション担当として様々な課題を抱えていたところに、茅ヶ崎GLから提案があり、とてもありがたかった。まわりからは、『茅ヶ崎には遊びがうまい人が多い』との声もあるくらい。 ゴルフのカジュアル化を推進する茅ヶ崎GLの運営コンセプトは、日常生活の中にワーケーションの要素が組み込まれているこのまちのライフスタイルと親和性が高いと思っており、今後様々な形での連携の芽が出てきそうで楽しみ」 石坂信也氏(GDO社長) 「21年間のゴルフ事業運営を通じて、ゴルフが日本の社会や経済にどのように貢献できるのかを常に模索してきた。 茅ヶ崎市との具体的な取り組みを通じて『地方創生』を実現していきたい。茅ヶ崎GLは9ホールで、普通のコースと比べると半分だが、2倍の発信力を持っていると自負している。 近隣に多くの住民が密接しており、恵まれた環境を大きなチャンスととらえて、全国に向けて様々な事例を発信し続けていきたい。コロナ禍をきっかけとしたライフスタイルの変化にともない、茅ヶ崎市へ移住を決めた知人がまわりに増えている。 『都会のオアシス』の役割も踏まえて、ゴルフ場の資産を生かして、ゴルフをしない地元住民でも家族で楽しんでもらえるような、開かれたゴルフコースを目指したい」 <hr> この記事は弊誌月刊ゴルフエコノミックワールド(GEW)2021年9月号に掲載した記事をWeb用にアップしたものです。なお、記事内容は本誌掲載時のものであり、現況と異なる場合があります。 <a href="https://www.gew.co.jp/magazine">月刊ゴルフエコノミックワールドについてはこちら</a>
    (公開)2021年10月15日
    1979年に競技がスタートし、2000年頃から米国を中心に多くの大会が開催されたといわれる「スピードゴルフ」。2012年に「バンドンデューンズ・ゴルフリゾート(オレゴン州)」で初の世界選手権が開催されたのを見て、GDO石坂信也代表は「これだ!」とひらめいた。ゴルフ業界発展の前に立ちはだかる「お金がかかる。時間がかかる。難しい」の三大課題を軽減し、敷居を低くする活動の一環として、2014年に「利根パークゴルフ場(茨城県)」で「第1回日本スピードゴルフ選手権」を開催した。 スピードゴルフは、18ホールのスコアとランニングタイムを足したスピードゴルフスコア(SGS、1分=1打)を競うハイブリッドスポーツで、1970年代に始まり、2000年頃より米国を中心に多くの大会が開催されるようになった。開催コースによって距離や地形などの条件が異なるため、単純な記録の比較は難しいが、世界記録は2015年のオーストラリアでマークされた、スコア76+ランニング32分の合計108:00。日本記録は2014年に松井丈選手が記録した、スコア76+ランニング46分31秒の合計122:31だ。 普及させるためには継続が必要不可欠なので、翌年以降の開催コースを探し始めたが、お願いをする先々で「ゴルフ場で走るの? だめだめ、そんなのメンバーが嫌がるよ」と門前払いをされる日々。これからのゴルフ業界のために新しいゴルフスタイルを提案しているつもりが、当事者側からすれば理事会の意向や、守るべきものの方が大きいのだと感じた。 <img src="https://www.gew.co.jp/wp-content/uploads/2021/09/1-1.jpg" alt="" width="788" height="525" class="size-full wp-image-68398" /> 夕日に映える、スピードゴルフ初体験を終えた参加者の晴れ晴れとした表情 2017年より、BSフジがニュースポーツとしての可能性を見出し、「スピードゴルフオープン」と「芸能人スピードゴルフ王決定戦」を大々的に放送してくれたことは、競技の認知拡大と普及にとって大きなターニングポイントだった。加えて、2019年にゴルフ規則が34年ぶりに大改訂されて追い風が吹いた。競技人口の減少を食い止めようと、難解で複雑な規則を易しくし、プレー時間を極力短くしようと世界のゴルフルールを決めるr&amp;Aが重い腰を上げたのだ。「ピンはさしたまま」などの新ルールは、伝統あるゴルフルールが、「スピードゴルフのルールに追い付いた」形となった。 セグウェイ導入で話題を集めた「アジア取手カントリー倶楽部」や、日本では珍しいスルー方式を取り入れる「ワンウェイゴルフクラブ」など、一歩先行くコースとの相性は抜群。マラソン同様、ベストシーズンは気温が低い真冬なので、閑散期にイベントができることも好材料だ。最近では、ゴルフ場から「開催してみたい」と問合せが入るようになり、関東中心だった大会を全国に拡大していく予定。 <img src="https://www.gew.co.jp/wp-content/uploads/2021/09/3.jpg" alt="" width="788" height="525" class="size-full wp-image-68399" /> 「スピードゴルフオープン2020」で、松井丈選手の7連覇を阻み初優勝を果たした北村征大選手(右) 「ゴルフに明け暮れろ」。一年で最も長い夏至の日に、一日中ゴルフを目一杯楽しみたいという想いから生まれたアディダスゴルフシューズのローンチイベントが「GDO茅ヶ崎ゴルフリンクス(神奈川県)」で開催された。ランニングシューズをベースに開発された「ソラソン(SOLARTHON)」のサステナブルな取り組みや、機能性と快適性を実感すべく、参加者は早朝のビーチクリーンにはじまり、製品説明を経て、手押しカートで9ホールを3周ラウンドし、上がり3ホールでは「スピードゴルフ」を体験した。 夕日を背に、参加者全員が最後のプレーヤー(ランナー)へ声援を送る。マラソンのゴールさながらに、最後のパットを入れると同時に倒れこむ姿に、惜しみない拍手が送られる。全力で走り切ったプレーヤーの晴れ晴れとした顔を見て、新しいゴルフのカタチが少しずつ定着してきているのを実感した。
    (公開)2021年09月26日
    空前のゴルフブームがやってきた。新型コロナウイルスにより人々の生活スタイルが大きく変わり、GDOのゴルフ場予約における20代の比率は10%強とコロナ前から倍増。昨年9月に「Withコロナ時代のレジャーとしてゴルフの新規顧客が急増」と題した報道資料をメディアに配信したところ、取材依頼や問い合わせが相次いだ。 リモートワークで会社帰りの飲み会が減り、カラオケでストレス発散もできない。3密を回避して屋外でリフレッシュできるレジャーとして、にわかにゴルフが注目され、練習場やゴルフスクールも若者で大賑わい。反面、ゴルフを始めたはいいが、コースデビューをためらっている人が増加中という話も聞いた。 かつては会社の上司などが半ば強引にコースへ連れ出し、ルールやマナーを叩き込んだ。ゴルフが営業ツールだった時代の話だが、今は違う。人間関係の希薄化が進み、教える方も教わる方も、遠慮がちなのかもしれない。 そうであればと思いついたのが「初心者ゴルファーサポート企画」だ。週に1回程度、「GDO茅ヶ崎ゴルフリンクス(茅ヶ崎GL)」の最終組の後ろを確保して、経験豊富なゴルファーがサポーターとなり、ルールやマナーを教えながら9ホールをラウンドする企画。参加へのハードルを下げようと、「HONMA D1マルチカラーボール」3個をプレゼント。PINGからは最新クラブのフルセットを協賛いただき、なんとも豪華な「手ぶらでゴルフ」が実現した。 若年層の割合が急増中とはいえ、そもそもGDOのメイン顧客はコアなアスリートゴルファー。さて、どうやって初心者にリーチすべきか? 既存の露出では不十分なので、「初心者」「ゴルフ」などのキーワード検索で上位表示される「初心者ゴルフナビ」ページでのバナー告知を実施。コンテンツ更新の頻度は少ないが、継続的な流入数があるため、近日リニューアルを予定している。 募集開始後、反応が無かったらどうしようと内心穏やかではなかったが、そんな心配は吹き飛んだ。コンスタントに申し込みが入り始め、電話やフロントでの問い合わせが増加。極めつけは、4月の初回開催時にTBSの取材が入り、翌日夜10時~の「新・情報7daysニュースキャスター」で放送されたことだ。  SNSや動画配信サービスが台頭している近年だが、リアルタイムで数百万、数千万単位の視聴者にリーチできるのはテレビならではの影響力。ビートたけしさんと安住伸一郎さんの人気番組内で、若年層の間でゴルフが流行っているというコーナーで紹介された。結果、茅ヶ崎GLへのアクセスが急増、翌日は数多くの問合せ対応に追われた。 ダンロップとゴルフネットワークは、ゴルフ初心者と「初心者を教える人」向けの番組を制作したり、イベントを軸とした共同プロジェクト「ゴルフのたすき」を展開中だが、これと茅ヶ崎GLとは番組の収録を含めて様々なコラボレーションを進めている。今までにない、業界団結の気運が高まっていると感じる。 ゴルフに関心が集まる中、継続して楽しんでもらうには実際のラウンドで不安を取り除き、ルールやマナーをやさしく教える仕組みが必要。多くのゴルフ場で同様の取り組みができるよう、GDOではマニュアルの整備を進めている。
    (公開)2021年07月26日
    新型コロナウイルス感染拡大にともない、卒業を控えた浜須賀小学校(神奈川県茅ヶ崎市)の6年生が最も楽しみにしていた修学旅行が中止になった。予定されていた鎌倉見学、東京見学の中止に加えて、運動会さえ午前中のみの短縮開催となり、普段の生活の不自由さにあわせて仲間との思い出づくりさえ奪われたことに悔し涙を流すこともあった。 そんな中、寒川町と茅ヶ崎市の公立小学校では、修学旅行の代替行事として、「横浜・八景島シーパラダイス(金沢区)」を貸し切り、2月17日にバスでの日帰り旅行を計画。同施設が通常営業時間に貸し切りを行うのは初の試みとして話題になったが、緊急事態宣言の延長にともない、やむなく中止を余儀なくされた。 そんな子どもたちのために何かできないかと頭を悩ませていた浜須賀小学校の松永忠弘校長は、隣接し防災避難場所でもある茅ヶ崎ゴルフ倶楽部へ相談をした。 タイミングを同じくして、「横浜・八景島シーパラダイス」での日帰り旅行が中止になったニュースをテレビで見て何かできないかと考えていた、(株)ゴルフダイジェスト・オンライン顧問、GDO BASE CHIGASAKIの伊藤修武ゼネラルマネジャーは、「子どもたちのためにひと肌脱ぎましょう」と即答。卒業式まで残り1ヶ月と少し。はたして今どきの子どもたちはどんな体験に感動するのか? 4クラスの全児童140名のため、広いゴルフ場の芝生をめいっぱい使って満喫できるような企画づくりに掛かり切りとなった。 3月11日に開催された、浜須賀小学校 卒業記念「Special Day」。校庭で行われた開会式では校長先生より卒業へ向けたメッセージと、イベントの企画に至った経緯が伝えられた。その後、3番ホールへ続く広域避難場所出入口を通って茅ヶ崎ゴルフ倶楽部へ。青空の下、盛りだくさんのアクティビティが子どもたちを待ち構えていた。 本物のクラブとボールを使って、ティショット、アプローチ、パターゲームをする「ゴルフ体験」、サッカーボールを使った「フットゴルフ体験」、産業廃棄物になってしまうヨットの帆をアップサイクルする「記念品制作」。数多くのイベントを運営してきたスタッフも「思わずうるっときた」「今までで一番思い出に残る」など、いたるところで沸き上がる歓声と、マスク越しに溢れる笑顔に癒されたようだ。 6年生最後の思い出作りイベントは、色とりどりのエコ風船をカウントダウンとともに大空に飛ばして終了した。校長先生は、「子どもたちのためにゴルフ場を開放して、こんなにもたくさんのイベントを考えてもらったことに感動しました。将来、この地域で育っていく中で、地元のつながりを感じることができて良かったなと思っています。コロナ禍でさまざまなつながりが失われていますが、こうして新しいつながりを感じることができたことがとても貴重だったと思います」と感想を述べた。「私たち大人が、職員自身が、子供たちに学ばされました。諦めずに、いろんなことをやらせてくださいと、自分で考えて行動に移す。それができるようになった貴重な1年になったと思います」と、当たり前のことができない悔しさをバネに逆境を乗り越える力を得た生徒を称えた。 最後に参加した子どもたちの感想を列記しよう。新型コロナウイルスに翻弄されながらも、前向きに進もうとするピュアな姿勢から得るものがあるはずだ。 半谷海翔(はんやかいと)さん イベントを通じてみんなの仲が深まって本当によかったなぁって。コロナの影響で色々なことができなくなって辛い想いをしてきたけれど、色々な人に支えられて乗り切ることができた。何事にも諦めずに生きていきたいと思った。 加藤海(かとううみ)さん ゴルフは未経験。みんなの笑顔をみて、ゴルフ場ってとても楽しくなれるところだと思った。すごく楽しくて、もっとやってみたいという気持ちが芽生えた。広々していて心が自由になり、自分らしさを発揮できて気持ちがよかった。 望月ありな(もちづきありな)さん 「早くコロナがなくなりますように」と願って風船を飛ばしたのが一番の思い出。隣にあるけれど、小学生でゴルフ場に来れるなんて思わなかった。将来はこのイベントのようにたくさんの笑顔を増やせるような企画をしてみたい。 宮先壮(みやさきそう)さん ゴルフは初めてだったけれど、楽しくてはまっちゃった。パターゲームは入れるための微調整が難しくて面白かったし、ドライバーショットを打ったときの快感がたまらない。コロナで何にもできなかったことも思い出。何ができるのかを自分達で考えて、先生たちと話し合えたこともよかった。 佐久間智也(さくまともや)さん 修学旅行の代替えイベントも中止になり、「またか」と思っていたので、イベントを開催してもらえたのは、言葉で表現できないくらいにうれしかった。近くにあったけれど、ゴルフ場に行ったことがなくてどんな場所かわからなかったが、今回の体験でいい思い出になった。コロナで何もできないことを諦めるのではなく、できることを発案して実行することを学んだ。これからも色々なことに挑戦していきたい。
    (公開)2021年06月22日
    今年2月、「冬にしかできないゴルフもある」をキャッチフレーズに北海道美唄市で行われた「スノーゴルフ」は6年目を迎えた。国の特別豪雪地帯に指定されるこの地区では、かつての「いかに雪を克服するか?」から「親しみながら雪を観光資源として活用する」発想への転換で、さまざまな取り組みが実施されている。 「冬の間、雪解けまでクローズせざるを得なかった北海道ゴルフ場での豊富な雪を利用した日本初の取り組みに期待」、「ゴルフ以外にも地域企業、地域住民の協力のもと、地元食材を使うなどの地域活性化が見込める」などの理由から、GOLF5カントリー美唄コースとGDO共同開催のイベントとして、「スポーツ文化ツーリズムアワード2017チャレンジ部門」の入賞を果たした。 西條慎一支配人(当時)は、 「通常のゴルフでは、スコア向上を目指して一打一打と真剣に向き合い、失敗すると落胆する表情が多いのですが、このイベントでは皆さんフランクで、ミスショットすら楽しみに変わっているように見えます。普通では考えられない環境でゴルフをしている、という体験そのものが魅力。美唄の自然を感じながらゴルフを楽しめる環境を、今後もつくりたいですね」 と語っていた。「あたらしいゴルフの形」を織り込みながら地域活性化にも貢献したい、それがGDOのいまの想いだ。 <img src="https://www.gew.co.jp/wp-content/uploads/2021/06/mukai2.jpg" alt="" width="788" height="525" class="size-full wp-image-67423" /> 「SNS映えしそう!」と北海道のみならず関東圏からもインスタゴルフ女子が集結 ゴルフは天候、気温、風など、常に自然との戦いだが、雪ともなればそれは想像を絶するほど 。事前に何日かをかけて圧雪して地盤を固めるが、イベント前日の夜に雪が降り続けて、朝起きたらフェアウェイがなくなってしまったことも。このときは早朝からコース管理スタッフが出勤して、数時間をかけ圧縮作業を行ったので事なきを得たが、運営スタッフは冷や汗ものだった。 イベント中に吹雪が激しく降り続いたときは、人工芝を設置したグリーンが一瞬にして埋まるため、マイナス10度の中、スタッフがほうきを片手にかかりきりで雪を払う作業に追われた。 一方、雪が少なすぎる場合もやっかいだ。これは「札幌北広島ゴルフ倶楽部」での出来事だが、芝がうっすら見える程度の量しか降らず、圧雪をすると雪解けの後に芝生に影響を与えてしまう懸念があり、デリケートなコース管理を必要とされた。 とはいえ、白銀の上でゴルフができる非日常感は格別なもの。開放的な白い世界で、声を上げて盛り上がる友との交流。雪ならではのハプニング。芝生の上で18ホールをこなす通常のゴルフとはひと味違う楽しみが、「スノーゴルフ」には存在する。 「雪でゴルフができない人たちにも、ゴルフができる喜びを提供する」目的でスタートしたこのイベントは、いつの間にか地域に根付いて独自の発展を遂げつつある。 昨年6月、観光庁はコロナ禍で急速に進む生活様式の変化に伴い、国内外の観光客が安心して楽しめるよう、地域が一体となり整備を行うことが重要と考えて「誘客多角化等のための魅力的な滞在コンテンツ造成」における実証事業を支援すると発表した。 <img src="https://www.gew.co.jp/wp-content/uploads/2021/06/mukai3.jpg" alt="" width="481" height="525" class="size-full wp-image-67424" /> スノーボードウェアとスノーブーツでスイング! 雪で足場が安定しないが慣れれば楽しめる 公募が採択され、「ステイびばい推進協議会」が主体となり、美唄市にロングステイを目的とした滞在型体験交流プログラムの造成と定着の事業として「スノーゴルフ」を含む宿泊パックプログラムの実施にこぎつけた。これにより、ゴルフメディアやインフルエンサーを誘致し、さらなる情報発信と認知拡大を目指す目的だ。参加した矢野経済研究所の三石茂樹さん(50代)は、「東京からの訪問であれば可能な限り滞在日数を長くしたいので、他の自治体との連携が理想的。長期滞在型のワーケーションプログラムがあればベスト」と感想をのべた。 ■ニューゴルフ 参加者のコメント 参加理由とゴルフ界への苦言を聞いた。()内は年齢とゴルフ歴。 越澤慎太郎さん(30代・14年) スノーゴルフは今年で5年目。札幌在住なので冬はゴルフができない、純粋にコースに来たいから参加しています。ゴルフはドレスコードのハードルが高い。まずはゴルフを好きになってもらうのが先決だし、カジュアルなコースと名門コースのすみわけが必要。 武岡加奈子さん(30代・5年) スノーゴルフは楽しいけど、いつものゴルフは初心者とわかるとオジサンがマウントをとってくるので怖くて気軽に行けない。後ろから突然「走れよ」と怒鳴られたこともあり、それ以来上手な友達と一緒に行くようにしています。いまゴルフをしている人は、本音では若い人には来てほしくないんじゃないかと思いますね。 あおい夏海さん(30代・8年) スノーゴルフはSNSで「映えそう!」と思って参加しました。ゴルフもスノーボードみたいに「ヘタでもできる」環境が必要。クラブやシューズはもちろん、ゴルフウェアも高いから、コースでレンタルできて手ぶらで行けるといいな。最初は18ホールだと疲れるから9ホールだけとか。 板橋瑠美さん(30代・1年10か月) 最初は雪の上でどうやるの!?って思ったけど、意外にできた。コロナ禍で密にならないスポーツだし、家でごはんを食べた後にやることがないので練習場にいくと、以前よりも混んでいる。スポーツクラブもニーズに応じて色々な形態がある。閉鎖したコースを若い子向けにリニューアルして、パンケーキやアサイーボウルとか食べられるようにしてほしい。 <hr> この記事は弊誌ゴルフ・エコノミック・ワールド(GEW)2021年5月号に掲載した記事をWeb用にアップしたものです。なお、記事内容は本誌掲載時のものであり、現況と異なる場合があります。
    (公開)2021年06月15日
    今年の4月に始まった、BS-TBS「勝ち抜き!女子ゴルフ大戦」のロケが「茅ケ崎ゴルフ倶楽部(神奈川県)」でおこなわれた。 3人一組、計3チームがスクランブル方式でベストボールを選び、ハーフ9ホールで全ホールバーディの9アンダーに挑むガチバトル。出演者は、プロテスト合格を目指す実力派からモデルまでバラエティに富んでおり、GDOからも若手精鋭チームを送り込んだ。 <img src="https://www.gew.co.jp/wp-content/uploads/2020/07/mukai1.jpg" alt="女子ゴルファー対決に学ぶ!ニューノーマルで問われる「人間力」とは?" width="800" height="533" class="aligncenter size-full wp-image-63076" /> 何台ものカメラが張り付き、大勢の撮影スタッフが見守る緊張感のある現場で、次々とチップインやロングパットを決める、強くてかわいい「強かわ女子ゴルファー」。華やかだし、台本は一切ないが、純粋に見ていておもしろい。ここ最近、女子ゴルファーの対決番組が増えたのも納得だ。 発端は2018年にスタートした「ゴルサバ」こと、BS日テレの「ゴルフサバイバル」だ。若手女子プロゴルファー10名が優勝賞金100万円をかけ、1ホールずつ脱落していく「生き残りゲーム」が話題となり、ゴルフ番組の中で断トツの視聴率を誇っている。今年に入り、「ゴルフクイーンズマッチ~企業対抗女子ゴルフ選手権~」「白金台女子ゴルフ部」などが加わり、「強かわ女子」の勢いは止まらない。 「マイナビネクストヒロインゴルフツアー」は、将来有望な若手女子ゴルファーにより多くの試合の場を提供する目的で昨年発足、11試合が開催された。 ファンの投票により応援する選手の出場を後押しできる制度や、「GOLF Net TV」での全試合生中継など画期的な試みが満載で、現在は新型コロナウイルス感染拡大の影響で予定されていた試合は延期となっているが、早期再開が待ち遠しいところだ。 トーナメントの延期や中止が相次いでいる中、松田鈴英と吉本ひかるが、マッチプレーで対戦するエキシビションマッチを、インターネットで無料ライブ配信すると発表した。 そして、男子プロも負けてはいない。 海外では、「テーラーメイド・ドライビングリリーフ」でロリー・マキロイ、 リッキー・ファウラーなどのマッチプレーや、タイガー・ウッズとフィル・ミケルソンによるチャリティ対決が行われた。 日本では「松山英樹×石川遼プロジェクト」が立ち上がり、YouTubeチャンネルでコロナウイルスと向き合った「New Normal」なゴルフの楽しみ方を紹介し、貴重なサイングッズでチャリティを行っている。アスリートとファンが一体となり、「スポーツの力」でこの状況を乗り越えようとする活動を誇りに思う。 いまだからこそ、プロゴルファーも実力だけでなく、行動力や発信力など、「人間的に成長し続ける術」を学ぶ姿勢が問われている。中には、縦社会で厳しい上下関係を生き抜き、同調文化に慣れて自己表現の必要性を感じていない人もいるかもしれない。そんな場合は、女子ゴルファーの人気番組を参考にしてみてはいかがだろう。「華がある選手」にファンが集い、経済活動が生まれるのは当然のことだと思う。 <hr> この記事は弊誌月刊ゴルフ用品界(GEW)2020年7月号に掲載した記事をWeb用にアップしたものです。なお、記事内容は本誌掲載時のものであり、現況と異なる場合があります。 <a href="https://www.gew.co.jp/magazine">月刊ゴルフ用品界についてはこちら</a>
    (公開)2020年07月25日
    かつては毎日のようにワクワク、ドキドキしていたが、最近は違う。「楽しみにする」は英語で「look forward」。 その先を見たいという好奇心を表わすものの、おおよそのことは自分の経験と思考に当てはめて予測するようになったようだ。 「ゴルフはつまらない」と嫌悪感をあらわにしていた友人がいそいそと練習場に通うようになった。 YouTubeで「三觜tv」に触発されたらしく、三觜喜一プロは、仕事でご一緒することがあると伝えると、「え~、すごい!!」とまるで芸能人の知り合いかのように羨望のまなざしを向けられた。 昨年の10月にジャニーズの嵐がYouTubeチャンネルを開設。公開からわずか28時間で登録数100万人を突破し、日本最速の記録を樹立した。 その後、お笑い芸人のロンドンブーツの敦さん、モデルのローラや、アーティストのGACKTなど大物プレイヤーが次々とYouTuberデビューを果たし幅広い世代への影響力が高まっているのを感じる。 先日、大学生とゴルフをする機会があり、体育会のアメリカンフットボール部で鍛えた強靭な体力で300ヤードを飛ばすドライバーショットを拝む機会があった。ラウンド中は終始スイングのセルフチェックに余念がなく、情報元を聞くと前出の「三觜tv」はもちろん、あらゆるチャンネルを網羅しているらしい。 かつては、ゴルフ雑誌でツアープロの連続スイング写真を穴が開くほど見たり、付録のDVDを擦り切れるほど繰り返し再生したりしたものだと昔を振り返ってしみじみとしている場合ではない。 レッスンのデジタル化はもはや常識で、YouTubeで一方的に動画を見るだけでは物足りないゴルファーには、ラウンド中の動画をアップロードすると声と画像で細部に至る解析がフィードバックされるサービスなど、多様化が進んでいる。 和田泰朗ティーチングプロの「MOTION Lab Team WADA」は月会費3500円で月2回までスイング動画へのアドバイスを行っている。アプリの導入で効率化を図り、あらゆるレベルのゴルファーの上達をサポートしたいという熱意がひしひしと伝わってくる。 「UUUM GOLF(ウームゴルフ)」、「ゴルフTV山本道場」、「ringolf(リンゴルフ)」などが、何気ない会話に毎日のように登場するようになって久しい。 「香妻陣一朗GOLFチャンネル」では現役ツアープロキャリアを生かし、浅地洋佑や堀川未来夢などによる本格的レッスンやプライベートに至るまで様々な情報を発信。 ついに石川遼まで登場し、その活動が評価されPGAツアー「ZOZOチャンピオンシップ」の大会アンバサダーに任命された。主催者推薦で出場が決まった際には「ユーチューバー枠」として話題になった。 ゴルフ業界に身を置き、経験値だけが上がって感動が薄れてきたわたしに、驚きと刺激を与えてくれるYouTube。 媒体や代理店を介さずにセルフプロデュースが可能だが、その「クオリティ」と「熱量」がダイレクトに問われていることを忘れてはならない。 <hr> この記事は弊誌月刊ゴルフ用品界(GEW)2020年2月号に掲載した記事をWeb用にアップしたものです。なお、記事内容は本誌掲載時のものであり、現況と異なる場合があります。 <a href="https://www.gew.co.jp/magazine">月刊ゴルフ用品界についてはこちら</a>
    (公開)2020年02月25日
    ガラス窓に叩きつける強風と凄まじい雨の音で夜中に目を覚ました。 慌ててネットで雨雲レーダをチェックすると、大きな渦を巻いた巨大な台風15号が関東に上陸する寸前で、眠気が一気に吹っ飛んだ。 テレビでは「不必要な外出は避けるように」と、繰り返し厳重な警戒を呼び掛けている。一瞬たじろいだが「必要不可欠」な理由で、わたしは身支度を始めた。 ちょうど一カ月前、ゴル友の谷口綾ちゃんからLINEで「ディライトワークス株式会社のゴルフ事業のお仕事をすることになった」と連絡があった。 「23区ゴルフ」「サマンサタバサ」を経てフリーランスで「OggiGOLF」を手掛けるなどパワフルな働きっぷりでいつも感心させられるゴルフ女子。次の一手は何だろうと実に興味が湧いた。 「ただ純粋に、面白いゲームを創ろう。」という理念のもと、2014年に設立された「ディライトワークス」は、急成長中のゲーム企業として知られている。 日本から世界へ挑戦するアスリートを支援する活動「Athlete Support Program(ASP)」を行っており、所属プロゴルファー14名が活躍するための成長機会を提供している。 取り組みの一環として「太平洋クラブ益子PGAコース」(栃木県)で開催された「ディライトワークスASPチャレンジ」(JGTO AbemaTVツアー)のプロアマ大会は、台風の通過を待って4時間ほど遅れてスタートした。 フォーマットはプロ1名とアマチュア3名を1組とする24チームのスクランブル方式。アマチュア参加者70名のうち、なんと半数以上の37名が女性!キラキラと輝くインスタゴルフ女子が男子プロのやる気を一層引き出し、あちこちのホールで黄色い声が上がりイベントは盛り上がりをみせた。 パーティでは開催コースの太平洋クラブ韓俊社長が挨拶し、「“能力”に“個性”を加えてさらにファンを魅了してほしい」と若手男子プロにエールを送った。 「まずはゴルフから」と、数多くのスポーツからゴルフを選んでくれた、主催者の庄司顕仁社長には、JGTOの青木功会長が駆け付けてお礼を伝え、会場を沸かせた。 神レベルの技術で近寄りがたい印象の男子プロが、アマチュアに懇切丁寧にスイングを教えたり、自ら進んで楽しみながらSNSで発信したりと、「随分変わったなぁ」と感じた。 さかのぼること14年前、GDOは「プロとアマチュアゴルファーとが接する機会を作りたい」という目的でチャレンジツアーを主催した。 「ネット企業ならではのコンテンツや企画を」と意気込んだものの、時期尚早でもあり、夢半ばで大会運営が2年で終了したほろ苦い思い出が頭をよぎった。 来年に東京オリンピックを控え、体操、レスリング、テコンドーとスポーツ界の不祥事が後を絶たない。協会は選手ファースト、選手はファンファーストの連鎖が鉄則。改革は時間と痛みを伴うが、確実にゴールへ近づいていると信じている。 <hr> この記事は弊誌月刊ゴルフ用品界(GEW)2019年11月号に掲載した記事をWeb用にアップしたものです。なお、記事内容は本誌掲載時のものであり、現況と異なる場合があります。 <a href="https://www.gew.co.jp/magazine">月刊ゴルフ用品界についてはこちら</a>
    (公開)2019年12月12日

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