トゥルーテンパーといえば「ダイナミックゴールド(DG)」。そのDGで番手ごとに重量がフローするのが『AMT White』だ。その『AMT』シリーズに「シルバー」が加わり、最重量級の「ホワイト」(旧・ツアーホワイト)、「シルバー」、そして復活した「ブラック」「レッド」と、7番(S)で121g〜95gと幅広いゴルファーに対応する。その『AMT』をギアの賢者・ソクラテス永井延宏氏が徹底検証する。
<h2>まずは動画で</h2>
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<h2>DGの良さにスピード感が増した『AMT WHITE』</h2>
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<strong>『AMT WHITE』(7番S) 試打インプレッション</strong>
<strong>永井</strong> インパクトゾーンに入る時の「粘り」の感触は金属繊維の特徴で、DGらしい挙動です。そして重量感とスピード感で一気にシャフトのしなり戻りを作って、爆発的なエネルギーで厚いインパクトを迎えます。ボールへのエネルギー効率も高く、スイング中の重量感、スピード感はまさしくDG。ですが、DGと比べて9g軽くなっているという点ではスピード感が増しますね。
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<strong>『AMT WHITE』(5番S)試打インプレッション </strong>
<strong>永井</strong> 5番で115gとDGと比べ非常に軽くなっています。DG独特の粘りとしなり戻りのスピード感があり、ドローボールを打ちたくなりました。結果はラインが出てイメージ通り。打ちたい弾道が打てる信頼感があります。操作性も高く、ドロー・フェードの打ち分けも自在です。その意味でアイアンにふさわしいシャフトというイメージです。
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<h2>全体の変形量が多く高打出し高弾道の『AMT SILVER』</h2>
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<strong>『AMT SILVER』(7番S)試打インプレッション</strong>
<strong>永井</strong> 7番で110gの『SILVER』です。DGと比べると、ミッドから先端が動きそうで、試打するとシャフト全体が戻ってくる挙動。数値では打ち出し角と落下角がホワイト比でそれぞれ約1度多くなっています。シャフト全体の変形量も多くなり、高打出し、高弾道に繋がり、さらにボールをつかまえる現象も強くなります。その意味で、重心の深いアイアンとの相性も良さそうです。
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<strong>『AMT SILVER』(5番S)試打インプレッション</strong>
<strong>永井</strong> シャフト重量が軽くなったことによるスピード感の増加により、シャフトが動いてきています。その分、ボールのつかまり感も増しています。その中で、打出し角、落下角も増えています。シャフト全体の変形量、そしてしなり戻りのスピード感などがスイングと合致すれば、『SILVER』の特性を引き出せそうです。
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<h2>DGの挙動を踏襲した軽量帯シャフトが高弾道を作る『BLACK』</h2>
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<strong>『AMT BLACK』(7番S)試打インプレッション</strong>
<strong>永井</strong> 『BLACK』は7番で104gなので軽量帯ですから、明かにDGとは違う重量帯です。打ってみると打出し角と落下角が1度以上増えています。シャフトの変形量が大きく、ゴルファーではなく、シャフトが高弾道を作ります。加えてシャフトのバランスポイントが先端寄りなので、あまり軽量シャフトの感触がない。DGの粘り感、タイミングの取りやすさを踏襲しながら、軽量ゆえのスピード感が増して飛距離にも変換され、多くのゴルファーに対応しそうです。
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<strong>『AMT BLACK』(5番S)試打インプレッション </strong>
<strong>永井</strong> 試打すると手元が薄くしなり戻りが多いので、インパクトロフトが上がっています。その意味で、打出し角、落下角、飛距離共に増加しています。シャフト挙動が多くなっていますので、HSやインパクトのイメージを合わせることが重要です。そうでなければ、少し弾道がブレたりするかもしれませんね。
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<h2>シャフトも弾道も捻じれない均一感、信頼感の高い『RED』</h2>
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<strong>『AMT RED』(7番S)試打インプレッション</strong>
<strong>永井</strong> 7番で95gなので軽量スチールですが、しっかりとしたフィーリング。通常の軽量スチールなら、頼りない部分が随所に見られがちですが、それがないのでシャフトの一体感があり、非常にスムーズな挙動です。本来のスチールの良さを具現化したシャフトです。その意味でスチールの操作性の良さが現れた弾道計測結果になっている。方向性、そして捻じれない弾道を実現していますね。
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<strong>『AMT RED』(ウエッジ用S)</strong>
<strong>永井</strong> アイアンで感じたシャフトの均一性は、ウエッジでも感じますね。シャフト自体に強いキックバックがないため、様々なウエッジワークが作りやすい。フルショットのアイアンシャフトとは少し目的が違う作り方になっています。少し短い距離でテイクバックの幅を変えても、手元から先端まで一体感があります。全体的な均一感が際立っていますね。
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<h2>『AMT』総評</h2>
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<strong>永井</strong> 一言でいえば、「DG」が重量フローした『WHITE』、スピード感が増した『SILVER』、軽量帯の「DG」といえる『BLACK』、そして一体感が際立った『RED』という感じです。選び方は、ヘッドの重心距離、深さに合わせるとGOOD。特に新商品『SILVER』は、6番からが主流となるアイアンですが、ショートもロングアイアンも重量がフローする意味では、打ちやすくなると思います。
問い合わせはトゥルーテンパースポーツインクジャパン https://www.truetemper.co.jp/