月刊ゴルフ用品界2017年8月号
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■6月20日(火)アース・モンダミンカップ(千葉県・カメリアヒルズCC)今回はアース・モンダミンの会場で積極的に展開する日本シャフトの石橋良一也氏に話を伺いました。LPGAでの使用率が70%を超えることもある日本シャフト。近年軽量スチールの定番NS950・850・750に対して、積極的に同じ重量帯のZEROS7・8・9を投入し、プロトタイプのSTL(ストロングトラジェクトリーライト90g台)まで投入している理由とは?「やはり弾道測定器(トラックマン・フライトスコープ等)の使用がツアー会場でも一般的になり、ヘッドの入射角やボールの打ち出し角度、ボール初速やスピン量までもが解析され始めて、アイアンヘッド、アイアンシャフトの特性が十分研究され始めたことと無関係ではありません。さらに、各メーカーはアイアンヘッドの開発で距離の出る重心距離の長い、また深重心のアイアンの開発を推進して様々な新モデルを発表しています。重心距離の長いモデルでは、NSシリーズなど手元がしっかりして先端を動かして球を拾うシャフトでは球が右に滑って飛んで行く現象が見られ、これを防ぐ意味でも手元を少し緩めて全体がしなり球を捕まえるZEROSタイプのシャフトが開発されました」そこで、フィッティングではこれらのシャフトマッチングで飛距離が出るアイアンに出来るかどうかを伺いました。「わかりやすく説明すると上記の表のように分けられます。一般的なキャビティならばNSシリーズからの選択で、重心距離が長い、またはポケットキャビティの場合ではZEROSシリーズが合わせやすいと思います」ツアー会場では、アタックアングルが上から入るスイング(マッスルバックやハーフキャビティ等)の場合、ヘッドスピード(HS)がある程度あれば手元がしっかりしていて先端が動くタイプのシャフト(NS750・850・950)でも対応できましたが、HSの比較的遅い女子ツアーの場合、球が捕まらず右に逃げることも多く見られました。全体でしなるZEROSシリーズは、それほどHSが速くなくてもマッスルバックやハーフキャビティを使うことが可能になっています。使用シャフト別にみる選手は、弾道測定器やインパクト解析で新たな理論でのアイアンヘッド開発が進み、それに対応するシャフトの開発が求められているようです。筆者も経験的では、ZEROSの装着で相当距離が出るアイアンもありました。今後は慣性モーメントや重心位置(距離、深度、高さ)などに対応した、シャフトマッチングを考える必要がありそうです。日本シャフト石橋良一也氏高弾道中弾道低弾道70gZEROS7NS750X80gZEROS8NS850X90gZEROS9NS950プロトSTLZEROS7菊地エリカNS950上田桃子ZEROS8若林 舞衣子NS850アン・ソンジュZEROS9イ・チヒNS750佐々木祥子STL香妻琴乃166Vol.63慣性モーメントや重心位置などに対応した、シャフトマッチングを考える必要がありそうです長瀬 貞之(ながせ・さだゆき)1954年6月12日生まれ、東京都出身。血液型O型。1979年よりマグレガーゴルフジャパン、タイトリストジャパンを経て、現在のB-hit代表としてトーナメントサービスカーの運営をする。新生代アイアンへのスチールシャフト

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