月刊ゴルフ用品界2017年8月号
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三光精衡所ポロシャツの左袖には喪章がつけられていた。ピンゴルフジャパンは7月11日、都内の会場で『G400』の記者発表を行ったが、参加した24名の社員は3日前の8日に他界したルイーズさん(享年99歳)への哀悼を表すため、自然発生的に喪章をつけたという。 ルイーズさんはピンの創業者カーステン・ソルハイム氏(故人)の妻で、以前、二人で来日したときには「彼はワーカホリックなの」と夫を優しく見つめていた賢夫人。現在、経営の舵取りを行うのが孫のジョン・K・ソルハイム社長で、 「ジョンには『無理して発表会に来なくてもいい』と話しましたが、『全部整理して日本へ行く』と。ピンはファミリーカンパニー(非上場)なので、日本の社員も本社と同じ気持ちで取り組んでいる。ですから喪章は、来日してくれたジョンへの感謝もあるんです」(岡田健二副社長) ソルハイム社長は記者発表の冒頭、祖母の他界について言及したが、しんみりムードは数十秒。あとは一転、長期的な好調要因の説明等に切り替えた。日本法人は7期連続の昨対アップで、前期は25%増と驚異的な伸長を記録。 「今年も二桁成長の目標に向けて、順調に進んでいるところです」(ソルハイム社長) 今回発表した『G400』は、成長のエンジンを担うものだという。商品内容は「今月の仕入れ情報」に掲載したので割愛するが、「ブレない!」「抵抗しない!」「反発する!」の3要素で方向性と飛距離を求めるドライバーだ。6月の全米オープンから13人の契約選手が使用し、同大会で平均飛距離とフェアウェイキープ率1位を獲得。この日、記者発表に参加した飛ばし屋の永野竜太郎は、試打席で300ヤード超を連発し、 「一発目から飛ぶのがわかるドライバー」 と、報道陣にアピールしていた。 「前期は『Gシリーズ』のウッド類が好調でしたが、実は『G30』の成功が大きくて、これにより売り場スペースを確保できたことが好調につながっています。今春発売したパター『シグマG』とアイアン『i200』、そして『GLe』も順調ですが、大きいビジネスは『G400』なので、下半期が勝負です」(岡田副社長) 記者発表は一日2回にわけ、1回70分間、アパレルを含む全商品をみっちり説明した。もはや「授業」ともいえる様相だが、こんなところにもカーステン主義が継承されている?  (吉村)家族主義経営のピンが好調を持続亡き祖母に捧げる『G400』で後半戦INSIDESTORY07記者発表会に臨んだ社員24名が喪章をつけ哀悼の意を表した26

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