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11月20日更新!ゴルフに特化した求人が14

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―テーラーメイドゴルフは、08年も売上げが増加しています。それだけにスタッフの増強も急ピッチだったと思いますが、まずはこの点からお聞かせください。

菱沼氏

菱沼氏 現在、当社の社員は約141名になりましたが、右肩上がりだったので即戦力を重視しました。そのため、大半が中途採用で、傾向としてはアパレルやスポーツ業界からが多いかな。もちろん全くの異業種もいますけど、全体のバランスを考えるようにしていますね。

―求める人物像はどうですか?

菱沼氏 第一に協調性を大事にします。外部や内部との人間関係を円滑にこなせる性格で、それは状況判断とも密接に繋がります。確かにキャリアも大切だけど、これを活かすのが協調性でしょ。社内には叩き上げの人間もいれば、外部からの転職組もいるわけで、だからこそ順応性が求められる。

―それ以外では?

菱沼氏 やっぱり熱意が大切ですね。熱意はキャリアを上回る、そんな考えを持っています。つまり、何でもいいから自分が夢中になれるもの、興味あることを追求する姿勢です。当社はテーラーメイド以外にもアディダスゴルフも扱っており、いろんな国のスタッフと接する機会がありますが、物事を夢中になって追いかける姿勢は国民性に関係なく採用の大きなポイントです。夢中になれば長続きするし結果も自ずと付いてくる。物事を相手に伝えるのは熱意にほかなりませんから。

―振り返れば、菱沼さんもそういったプロセスを歩んで来たわけですね。フランスの大学に留学中、スキーメーカーのサロモン(かつてのテーラーメイドの親会社)に卒論を提出した。それが幹部の目に止まって入社されたということですが・・・。

菱沼氏 正確にいうとちょっと違います(笑)。卒論ではなく、アメリカで言うところのMBA、日本で言う修士課程の研究で「日本のスキー市場の現状と参入課題」というレポートを書いたところ、担当教授の目に止まった。面白いじゃないかとなりまして、教授が出資企業を募って研究チームを作ったんです。その主要メンバーが私だった。

―どういった内容ですか。

菱沼氏 今思えば大した中身じゃありませんが(笑)、日本のスキー市場は専門卸しの流通が9割を占め、その上に商社が君臨している。こうした旧態依然の体制を崩さなければ活性化しないだろう、本格参入を考えるならこれを変えるべきという提案です。

―そこにサロモンが注目した。

菱沼氏 ええ。うちで働く気はないかと学校を通じて言ってきました。ただ、当時は学生ながらスキーのインストラクターもやってまして、冬休みの1ヶ月半で60万円ほど稼いでいたんですね。毎月の生活費を5万円として、年間の生活費は確保できる。ぎりぎりだけど食うには食えるという生活を独身ゆえに続けてた。
 南仏のヴァルスという町で、南アルプスの南端です。60キロも下ればニースがある。実に風光明媚なところですよ。


テーラーメイドゴルフ

―ご結婚はいつですか。

菱沼氏 27歳です。サロモンに入ったのは28歳の時だから、結婚当初は経済的に不安定で、本音を言えばかなり躊躇しましたね。ただ、女房の両親とうちの親が懇意にしてて、それでも構わんから連れてってくれと。その意味で、サロモンの誘いは渡りに船でした(笑)。

―無頼な生活を送っていた?

菱沼氏 それでいいと思うんですよ。何にせよ、日々一生懸命やってきた実感だけはありますから。

私自身は大した競技スキーヤーじゃなかったけど、世界に通用する選手を育てたいという夢があって、だから教育学や体育学、スキーの猛勉強を猛烈にやった。縁あってサロモンに入ってからも懸命にやってそこそこの実績を挙げてきた。だからゴルフの責任者に指名された。

手抜きをしたら今はないし、今後についても同様です。業績悪化ですぐに首が飛ぶのが外資の厳しい世界ですから・・・。まあ、夢は変わってもいいんです。私だってトップスキーヤーを育てるはずが、今はゴルフクラブを売っている(笑)。

―そういった観点から今の若者を見た印象は?

菱沼氏 私らはアウトドアのノリですけど、一般的な印象として、今の若者は内向きかな。ただ、そういったことに関係なく、夢をひとつ持つことです。一つひとつをきっちりやれば必ず成就するんですから。

何かひとつ成し遂げた人には自信と余裕が生まれるし、最後の土壇場で踏ん張れる。当社が欲しい人材は、そういった気骨ある人です。

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