BRIDGESTONE　TOURSTAGE X-DRIVE 709 LIMITED

永井延宏プロの試打インプレッション

ツアーのニーズから生まれたウエイト可変搭載モデル

「まず、構えてみると丸みを帯びたシェイプが目に入ってきます。FP値はやや大きめで、バルジのついたディープフェースが非常に印象的。そして、オールブラック仕上げが一層精悍さを増しており、キャディバッグから抜いた瞬間から気合が入りそう。新製品はインセットホーゼルを採用しているため、シャフト付近に打点がきますが、実際に打ってみると、ややトゥ寄りへ打点を感じました。ここでヒットすると、ギア効果により球が右に滑らず、つかまったドローボールが得られました。また、中弾道・低スピンで、落ち際でも球が失速せず、ライナーで着弾してくれるので、大きなランが期待できるでしょう。うまくはまれば20Y伸ばせる人も出てくるのでは？そう思えるくらいポテンシャルが際立っています。他社に先駆けて装着されたグラファイトデザイン社製の『ツアーAD MT-6』もヘッド性能に非常にマッチしていますね。いわゆるシャフトの芯、ストレート層と呼ばれる部分のコシが非常に強く、インパクト時の当たり負けが一切ありません。むしろ、" ギュイーン" と弾き返すような強さ、スピード感があります。このような剛性をしっかりさせたトルクを抑えたシャフトは、重心距離の短いヘッドとの相性が良いので、固さを気にすることなく、一気に振り抜くことができました。対象はズバリ、HSの速いパワーヒッターでしょう。新モデルでは、球がちょっとつかまり過ぎたり、つかまりづらいと感じた時に、ソール部２カ所に配置されたウエイトにより弾道調整ができるのも◎。また、スリーブの向きにより、フェース角、ライ角も好みにセッティングが可能です」