
告白すれば、ゴルフ業界の自助努力でプレー人口が増えたことはありません。ゴルフ場入場者のピークは1992年度の1億357万人(日本ゴルフ場経営者協会調べ)で、バブルによる接待需要が支えました。以後下降曲線を辿り、宮里藍、石川遼の登場で注目されたものの、プレー人口は増えなかった。
例外はコロナ禍による特需期ですが、これもバブルと同じく業界外の要因でした。コロナ期のピークは2022年度の9129万人、2025年度は8749万人(同速報値)。業界は、コロナ特需後も「市場なり」に身をゆだねています。
GEWは「ゴルフは善」と定義します。ひとの至福は健康長寿であり、ゴルフはこれに寄与できるからです。善なるゴルフを社会に広める専門メディア、それがGEWの使命だと心得ます。
ゴルフを広めるには、未経験者を含めた様々なニーズに応える必要があります。そのために必要なことは異業種の技術・知見を業界に持ち込むニューカマーの存在。コロナ期に増えたインドアゴルフチェーンの多くは異業種出身のスタートアップで、彼らの発想はゴルフ業界の内側からは生まれ得ない。なぜなら、業界は「業界の文化・常識」に縛られるからです。
ゴルフ業界には複数の壁があり「業界4業種」(ゴルフ場・練習場・用品・インドア)の縦割構造もそのひとつ。それぞれ出自と成り立ちが違うため共通の課題意識を持ちにくく、没交渉の部分もあります。インドアが街中でゴルファーを創造しても、コースへの導線が引けず、緑の芝生を踏む前に離脱する者が後を絶たない。これも縦割りの壁が原因です。
GEWは業界4業種+異業種をフルカバーする、国内唯一のゴルフ産業誌です。縦割り構造に横串を刺し、課題共有のベースを作り、提携事例を記事化して、点→線→面に広げてゆく。年3回のビジネス交流会で「4+1」をマッチングしているのもそのためです。
GEWは書いて終わりではなく、市場構築の一端を担う「建設的報道主義」を掲げています。そのために必要な編集方針は「建設的な批判精神」です。批判して終わりではなく、解決策を示して業界を巻き込む。GEWの事業活動はすべてその方針に則っています。
核となるのが月刊誌です。実名コメントと署名記事にこだわり、取材記事のゲラチェックはご遠慮頂く、間違いには即座に訂正を打つ。一連の編集プロセスが記者を鍛え、業界との信頼関係を築く源泉となります。
デジタル一辺倒の日本ですが、デジタル先進国では幼少期の教科書を「紙」に戻す動きが盛ん。「記憶の定着性」は、紙が優位であるとのエビデンスが増えているからです。そのためGEWは、A4版の上質紙にフルカラーで経営層の判断に役立つ情報を提供。同時にAIにも注力して「紙×AI」の新たな形を創造していきます。
以上の方針で、多様かつ豊かなゴルフ産業の創造を目指し、邁進する所存であります。
代表取締役兼編集長
